戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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269話

「これは?」

 

「以前ガングニールと融合し言わば生態核融合炉と化していた響さんより錬成されたガーベッジです」

 

マリアの質問にエルフナインはそう答える

 

「まあ!あの時の瘡蓋?」

 

「とは言えあの物質にさしたる力は無かったと聞いていたが?」

 

「世界を1つの大きな命と見立てて作られた賢者の石に対してこのガーベッジは響さんという1人の小さな命より生み出されています。今回立案するシンフォギア強化計画ではガーベッジが備える真逆の特性をぶつける事で賢者の石の力を相殺する狙いがあります」

 

「つまりは対消滅バリアコーティングって事か」

 

俺の言葉にエルフナインは頷く

 

「はいこれは錬金思想の基本であるマクロコスモスとミクロコスモスの照応に導き出された回答です」

 

「誰か説明して欲しいけれど」

 

「その解説すら分からない気がするデス」

 

まあ理解出来てない奴ならまだもう1人居るだろうけどな

 

「切歌、数学でプラスとマイナスの掛け算をするとどうなる」

 

「プラスとマイナスの掛け算デスか?う〜んと」

 

切歌は腕を組んで考える

 

「切ちゃん1学期に学んだ事だよ」

 

「もっ勿論覚えてるデスよ⁉︎えっと」

 

「はぁ」

 

頭を抱えて考える切歌に俺は思わずため息を吐く

 

「響お前が答えてみろ」

 

「え⁉︎私⁉︎」

 

響は自分に回って来ると思ってなかったのか驚いた声を上げる

 

「もしかしてだがお前も分からない何て事は無いよな?」

 

「あはは、そんなまさか…でもちょ〜と待ってね」

 

そう言って響は切歌と同じ様に腕を組んで考える

 

「プラスとマイナスで掛け算をするとマイナスになる」

 

「正解だ調、それと響お前それでよく進級出来たな」

 

「たはは」

 

響はそう言って苦笑いを浮かべる

 

「はぁ、切歌貴方には少し勉強をする時間を増やすべきなのかも知れないわね」

 

「まっマリアそれだけは、それだけは勘弁して欲しいデス‼︎」

 

「だったらもう少しちゃんとしなさい」

 

「う…分かったデス」

 

切歌もこれで少しは勉強に身を入れれば良いんだがな

 

「それが分かれば後は簡単だ、プラスを賢者の石にマイナスをこのガーベッジ《マイナス位相の賢者の石》と置き換えてみろ」

 

俺がそこまで説明すると切歌と調は漸く理解が出来たらしい

 

「お〜!成る程デス!ありがとうデスお兄ちゃん」

 

「私も分かった、ありがとう湊さん」

 

「ま、これくらいならな。それでそのガーベッジの名前は何にするんだ?」

 

俺がそう聞くと全員が考えるが姉さんは既に決まってるみたいだ

 

「その物質何処ぞのバカの中から出たってんだから、さしずね愚者の石って所だな」

 

「愚者とは酷いよクリスちゃん」

 

「うん、成る程賢者の石に対する愚者の石か」

 

「まさかの師匠まで!?」

 

風鳴司令まで愚者の石と言う名前に賛成する

 

「愚者の石か、確かに響の中から出て来たんだ悪く無いんじゃないか」

 

「とほほ、何処にも味方が居ないよ」

 

愚者にはタロットの正位置の意味で自由や純粋、可能性などの意味があるが姉さんが言ったのは一般的に見て普通の思考回路を経ない言動と行動を取る奴の事だろう。後笑ってやるなよ切歌、かく言う俺も笑えるのを必死で堪えてる訳だが

 

「それでその石は何処に」

 

「深淵の竜宮に保管されてたらしいんだがちょっと面倒な事になっててな」

 

「面倒な事?何か問題があったのか?」

 

翼の言葉に頷き説明する

 

「つまり先のオートスコアラーの襲撃によって深淵の竜宮の一部が破損、そこに保管されていたのがこのガーベッジと言う事か」

 

「ああ、勿論これは姉さん達の戦闘で破損した訳じゃない」

 

そう言って俺はモニターを映す

 

「姉さん達が戦っていたのは此処、そしてガーベッジが保管されていたのは此処どう考えても距離的に姉さんの戦闘で破損してとは考えずらいだとすると」

 

「彼奴の言ってた妹の方の襲撃でか」

 

「ああ、あれが深淵の竜宮に保管されたのはあの襲撃が行われる1ヶ月前だったからそのガーベッジを保管してた区域の強度がまだあまり強くなかったんだ。だからこれはシュリの奴の問題だ」

 

俺は自分のせいだと責任を感じていそうな姉さんにそう言う

 

「そうか、だったらその場所を特定すれば良い。何処なんだ?」

 

「一様場所は出てるがかなり海底にあるから直接取りに行くのは無理だな」

 

「直接が無理なら吸い上げれば良い、湊君その場所に案内してくれ」

 

俺は風鳴司令に言われるままその場所に案内した




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