戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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276話

「調君は翼のリードでも合わせられずか」

 

数日後、本部のトレーニングルームで切歌と響、調と翼のユニゾンの特訓が行われているのだが調と翼のペアで調が翼に合わせられていない

 

「はぁ、調の奴何か他の事に気を取られすぎてるな」

 

「分かるのか?」

 

「ああ、似た経験はして来たからな」

 

リューが死んでから初めて他の誰かと組んだ日、俺は相手との連携も取らずに1人で突っ走っていた今の調と同じ様に

 

「風鳴司令俺が出る」

 

「分かった、似た経験をした君だからこそ伝えられる事もあるだろう」

 

「それを理解できるかは調次第だがな」

 

俺はそう言ってトレーニングルームに向かう

 

「よお、お前ら」

 

「湊さん、それに緒川さんも」

 

俺は途中で合流した緒川とトレーニングルームに入る

 

「微力ながらお手伝い致しますよ」

 

「俺はお前ら特に調が見てられなくてな」

 

俺はそう言って調を見る

 

「気を付けろ月読、その技前は飛騨南郡の流れを汲んでいる力を合わせなければ緒川さんは影すら捉えられないぞ」

 

「俺は対アダム戦に向けて試しておきたい完全聖遺物があるからな」

 

俺はそう言って通信機からレーヴァテインを取り出す

 

「どっちにする緒川?」

 

「そうですね…では僕は翼さんを湊さんは調さんをお願いします」

 

「ああ、分かった」

 

俺がそう言うと調にレーヴァテインの刃を向ける

 

「来ないのか調」

 

俺の言葉に調は何も返さない、恐らくレーヴァテインの力を知らないから無作為に向かっていく事はしたくないんだろう

 

「来ないならこっちから行くぞ!」

 

俺はそう言って調に向かって行く

 

「やあ!」

 

《α式 百輪廻》

 

調は無数の歯車を俺に向けて飛ばすが俺は自分に当たりそうな歯車だけ両断しながら進む

 

「これなら!」

 

《非常Σ式 禁月輪》

 

レーヴァテインの性能が分からずに距離を取ったにもかかわらず自分から距離を詰めて来る調普段ならこんな事はしないだろうが今は自分だけ上手くいっていない事に焦っているので自ら自分の不利になる状況を作り出している

 

「ありがとなお前の方から間合いに入って来てくれて」

 

「ぐあっ!」ドンッ

 

レーヴァテインはその円状の刃を砕き調をビルまで吹き飛ばす

 

「うっ…」

 

調は何とか立ち上がるが既にフラフラな状態だ

 

「まだ続けるか調?」

 

「まだ…続ける!」

 

《裏γ式 滅多卍切》

 

さっきは2枚だった巨大鋸を4枚に増やし再度突進して来る

 

「初めた時から思ってたんだが視野が狭くなってんぞ」

 

《炎柱》

 

調を切り裂くと地面から火柱が上がり調を包み込んだ

 

「まだ…終わってない‼︎」

 

《α式 百輪廻》

 

そう言って調は最後の抵抗として無数の歯車を飛ばす

 

「ダメデス調!今そっちに飛ばすのは!!」

 

「うっ!」

 

複数の歯車の内の1つが翼と戦闘をして居た緒川を切り裂くが

 

「ど偉い事故デス…は!」

 

緒川からは血は出ずその代わりに煙が出て緒川は丸太に変わった

 

「思わず空蟬を使ってしまいました」

 

緒川は調の後ろでそう言う

 

「力はあります。あとはその使い方です」

 

緒川がそう言うと調は地面に膝を付く

 

「調ちゃん!」

 

「調大丈夫デスか!」

 

「うん、大丈夫だよ切ちゃん」

 

「良かったデス」

 

そう言って話す調の事を翼は何処か難しい顔をして見ていた




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