戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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298話

「くっ!」

 

あの青白い光に包まれてから何故か力が湧いて来る

 

「何をしようと」

 

「抜剣!ラストイグニッション」

 

響達の黒い姿に亀裂が入る

 

「程がある悪足掻きに、受け入れよ完全を!!」

 

そう言って巨大な火の玉を俺達に向けて落とす

 

「補って来た錬金術でいつか完全に届く為に超えるために!」

 

「だとしても!」

 

響の声と共にミサイルがアダムに向けて飛んで行く

 

「生意気に人類如きが!!」

 

迫って来るアダムの腕を翼とマリアが切り裂く

 

「ギアが軋む、悲鳴を上げている」

 

「このノリ筋は長くは持たない」

 

「引き上げたのか出力を」

 

腕を修復したアダムを調が拘束する

 

「詰まる所…」

 

「一気に決めれば問題無いのデス!」

 

「エクスドライブじゃ無くても!」

 

調と切歌がアダムの動きを封じてクリスの巨大なミサイルをアダムに命中させる

 

「片付けるぞ響」

 

「了解!」

 

響は俺から飛び降り片腕をドリル状にして上空からアダムに向かって突進して行くが

 

「ぐあ!」

 

突然威力を失いそのまま落下する

 

「動けないようだな神殺し…終わりだ!」

 

「させっかよ‼︎」

 

俺は響の前に出て盾でアダムの攻撃を防ぐ

 

「忌々しい、何度僕の邪魔をすれば気が済むんだ!!」

 

攻撃を止めた俺にアダムが向かって来る

 

「俺にばかり感けて居て良いのか、敵は前だけじゃねえぞ」

 

「何を今更、ん?」

 

「俺を忘れてくれるな‼︎」

 

キャロルはそう言って巨大な重力の球体を錬成してアダムに飛ばす

 

「キャロルちゃん‼︎」

 

「わたくしも今回だけは貴方に協力してあげるであります」

 

「るる、エルザは素直じゃ無い」

 

「煩いでありますルナ」

 

エルザとルナはそう言って響をアダムから距離を離す

 

「ぐっ、否定させないこの僕を誰にも!」

 

「くっ、やはり抑えきれないか。だが時間は稼いだ」

 

「喰らいやがれ‼︎」

 

俺は槍に溜め込んだ神の力を槍の先端から一気に放出する

 

「皆のアームドギアを!」

 

その声と共に響は調の禁月輪を使ってアダムに向かって行く

 

「あれが立花響のアームドギアの力」

 

「まさに繋ぐ手と手、全員の性能を1つに束ねたのか」

 

「してる場合じゃ無いんだこんなのをこんな所で」

 

「ぐあ!」

 

「チッ、あのバカ」

 

俺はアダムに捕まり握り潰されそうになる響を助けに行く

 

「降臨は間も無くだカストギアンの、それまでに手にしなければならないアヌンナキに対抗し越えるだけの力を、なのにお前達は‼︎」

 

「響‼︎ イチイバルのアーマーパージを使え‼︎」

 

「はあ‼︎」

 

響は俺の指示通りアーマーパージを使いその判断でギアが解除される

 

「今度こそ終わりだ神殺し」

 

「そいつはさせられねえな」

 

俺は響に手を伸ばすアダムの腕を破壊してそう言う

 

「貴様は…何度…何度何度僕の邪魔をするんだ‼︎」

 

「は、お前も次期にあのバカにぶちのめされて終わるだろ」

 

「ほざけ〜‼︎」

 

俺はアダムの攻撃を避けつつも攻撃を続ける

 

「受け取れ立花響‼︎」

 

「はい!Balwisyall nescell gungnir tron‼︎」

 

聖詠を行いガングニールを纏う響だがガングニールのカラーはオレンジから金色に変わっていた

 

「黄金錬成だと!」

 

「まさか取り込んだのか私の黄金錬成を」

 

「錬金術師でも無い者が!」

 

「湊君避けて!」

 

「ああ!だが俺もでかいのお見舞いしてやらねぇとな!」

 

俺は自分の中に溜まってるエネルギーを一気に放出してアダムを中に浮かせるとアイギスの槍と盾が消滅する

 

「大丈夫か雪音湊!」

 

「ああ、何とかな」

 

響がアダムを遥か上空に突き上げ撃破したのを確認してからサンジェルマンの後に続いて翼達が俺の元に来る

 

「流石に今回ばかりは私も肝が冷えた」

 

「良かった…本当に良かった…」

 

セレナはそう言って涙を拭う

 

「無茶が過ぎるデスよ!」

 

「同意、でも無事で良かった」

 

「お前らな…それまだあんのか?」

 

姉さんは俺の持った金色の結晶を見てそう言う

 

「ああ、まだアテネとは付き合いが続きそうだ。なあ今更なんだが…あの高さから落ちたら流石にヤバイんじゃ無いか?」

 

そこで全員がようやく響が力を使い果たし自然落下している事に気づく

 

「おいあのバカ気絶してんじゃ無いだろうな!?」

 

「あの高さからじゃ流石の響さんでも助からないデスよ!」

 

「だが我々ではどうする事も」

 

俺の方もギリギリ腕を動かせるかどうだからな

 

「仕方ない、彼奴を助けるのは不本意だが」

 

キャロルはそう言って飛んで行き響を受け止め降りて来る

 

「助かったキャロル」

 

「皆本部に戻ろう」

 

響をそのままキャロルが背負い、俺をエルザとルナが2人で支えて本部に向かった




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