戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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30話

「俺の借りてるアパートに何の用だ風鳴司令」

 

「湊君、雪音クリス。彼女が此処に居るんだろ」

 

「テメェどっからその事嗅ぎつけやがった」

 

俺は警戒心を隠さずに風鳴司令にそう聞く

 

「元公安の御用牙でね、慣れたものさ。勿論彼女に危害を加えない事は約束しよう」

 

「少しでも可笑しな動きを見せてみろその場で殺す」

 

「ああ、それで良い」

 

俺はそう言って風鳴司令を姉さんの居る俺の部屋に案内する

 

「帰ったぞ姉さん」

 

「そうか、んでそっちの奴はどちら様だ」

 

「俺は風鳴弦十郎、湊君が協力してくれて居るニ課の司令をして居る。今回此処に来たのは他でも無い君の保護だ」

 

風鳴司令の言葉を聞いて姉さんは身構える

 

「バイオリン奏者雪音雅律とその妻声楽家のソネット・M・ユキネが難民救済のNGO活動中に戦果に巻き込まれて死亡したのが10年前残った娘の雪音クリス、そして息子の雪音湊も行方不明となって居た。その後国連軍のバルベルデ介入によって事態は急転する。現地の組織に囚われて居た娘の雪音クリスは発見され保護、日本に移送される事になった」

 

「ふん、良く調べているじゃねえか。そう言う詮索反吐が出る。行くぞ湊」

 

姉さんはそう言って俺の手を取り外に出ようとする

 

「まあ待て、当時の俺達は適合者を探す為に音楽界のサラブレッドに注目して居てね。天涯孤独となった少女の身元引き受け先として手を挙げたのさ」

 

「やっぱりこっちでも女衒かよ」

 

「所が帰国直後に消息不明、俺たちも慌てたよ。ニ課からも相当数の捜査員が駆り出されたがこの件に関わった者の多くは死亡、あるいは行方不明と言った最悪な結末で幕を引く事になった」

 

「何がしたいってんだよおっさん」

 

「俺がやりたいのは君を救い出す事だ。引き受けた仕事をこなすのが大人の務めだからな」

 

ああそうか、結局は此奴も彼奴らと同じか

 

「大人の務めと来たか…余計な事以外はいつも何もしてくれない大人が偉そうに‼︎」

 

「俺も姉さんに同意だ、大人は結局の所殆どの奴が子供を道具としか見てねえんだ」

 

「待てそれは「何も間違ってなんて居ねえだろうが‼︎」湊君…」

 

「テメェら大人はそうやって結局は装者だの何だの言って俺達の事をノイズと戦う道具だとしか思ってねえんだからよ!」

 

〜Girar desig sandalphon tron〜

 

《雷鳥》

 

そう言って俺と姉さんは換気の為に開けて居た窓から飛び降りシンフォギアを纏った俺は姉さんと雷鳥に乗りアパートを離れた

 

〜弦十郎side〜

 

「ユノア氏、急な通信による対応まとこにありがとうございます」

 

俺は本部に戻るなりユノア氏に通信を試みた

 

『構わないよ、それで今回はどの様な用件で?』

 

「湊君についてです」

 

俺は湊君とあった事をユノア氏に話した

 

『そうですか、湊君がそんな事を』

 

「はい、ユノア氏彼に雪音湊に何があったんですか?」

 

『それを話すには先ずは10年前のバイオリン奏者雪音雅律とその妻声楽家のソネット・M・ユキネ2人の死後の事について話さなければならないね』

 

ユノア氏は2人の死後に何があったのか話してくれた

 

「つまり彼は」

 

『ああ、2人の死後直後に1つの組織に囚われて居た湊君と雪音クリスだが数日後に湊君は雪音クリス彼女と別の武装組織に移されたんだ。そこで行われて居たのはシンフォギアの軍事兵器化実験だった』

 

俺はその言葉に耳を疑った

 

「シンフォギアの軍事兵器化実験ですか」

 

『ああ、僕も最初彼にその話を聞いた時は俄かに信じられなかった。だが彼や共に生き延びて居た少女達が行方を絡ませて居た適合者の少女達だと判明した事でそれが事実であると確証せざるを得ない状況下に置かれた』

 

「その少女達は」

 

『元気にして居るよ、最も彼らが行って居たのはシンフォギアの軍事兵器化実験だけじゃ無い様だがね』

 

「と言いますと?」

 

俺がそう聞くとユノア氏は重い口をゆっくりと開きこう言った

 

『生物兵器の開発だよ』

 

「⁉︎それは事実ですか」

 

『ああ、僕らフランスに保護された少女達の中にも数名居たからね』

 

シンフォギアの軍事兵器化に加え生物兵器の開発と来たか。成る程これなら彼が彼処まで俺の言葉を否定するのも納得がいく

 

「ありがとうございますユノア氏」

 

『構わないよ、それと彼の姉の雪音クリスが見つかったんだ。もう彼は君達に協力する気は無いだろうね』

 

「無論そうかも知れません。ですがその件については我々に考えがあります」

 

『そうか、くれぐれも湊君に無理な戦いは強いてあげないでくださいね』

 

ユノア氏はそう言って通信を切った

 

「それにしても驚きましたね、シンフォギアの軍事兵器化ですか」

 

「それに加えて生物兵器の開発、彼からしてみれば俺達大人そのものが敵なんだろうな」

 

「そうですね、翼さんや響ちゃんの2人と違い我々とは少し距離を取ってる感じもありましたからね」

 

ユノア氏から聞いた話は俺達の想像を絶するものだった

 

「叔父様」

 

「翼、聞いて居たのか」

 

「はい、盗み聞きをしてしまいすみません」

 

翼はそう言って俺に頭を下げる

 

「気にするな翼、それに湊君はデュランダルの件の返済の為に明日にでも俺達の元に来るだろう。最終決定はその時だ」

 

湊君、大人ってのは君が思って居る様な奴ばかりじゃ無いぞ

 

〜弦十郎side out〜




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