戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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349話

「ごめんね湊君…セレナさんを助けられなくて…」

 

「響…」

 

あの後俺達はヘリで回収されたが響は暗い表情を浮かべている

 

「それは俺達の考えが甘かったんだ」

 

「ああ、まさか依代に力を宿すのではなく、大きな力が依代を取り込む事で完成されるとは思っていなかった」

 

(そう言えば)

 

俺はある事を思い出して通信機で風鳴司令に通信繋ぐ

 

『如何した湊君?』

 

「風鳴司令、訃堂って言う名前に聞き覚えはないか?」

 

『何かあったのか?』

 

「ああ、実はな…」

 

俺はノーブルレッドの全血清剤に異物が仕込まれていた事、そしてその時にヴァネッサが訃堂と言う名前を叫んだ事を風鳴司令に話す

 

『そんな事が…知っている事は知っているが…』

 

風鳴司令はその名前に聞き覚えがある様だが如何も様子がおかしい

 

「仕方ない、この手は使いたくなかったが」

 

俺はある人物にコンタクトを取る

 

【聞こえるよマスターどうかしたの?】

 

【悪いなメア、訃堂とか言ったか?そいつのフルネームは分かるか?】

 

俺がコンタクトを取った相手はメアだ

 

【うん、風鳴訃堂だよマスター】

 

【そうか、分かったこのパスは今後は使わない様にする】

 

【うん、今度使う時はこの件が終わってから本当にマスターの所に帰る覚悟が出来た時に私から使うよ】

 

【ああ、待ってる俺達は何時でもお前を歓迎する】

 

【うん】

 

俺はそう言ってメアとのパスを遮断する

 

「湊君!」

 

「何だよ響」

 

「湊が急に話さなくなったから皆んな心配したんだよ」

 

これを使うと周りの声が全部遮断されるから全然聴こえて無いんだよな

 

「悪い、それと彼奴らに全血清剤を渡してた奴が分かった」

 

『本当か湊君!』

 

「ああ、風鳴訃堂だとよ」

 

その名前を聞くと風鳴司令は表情を強張らせる

 

『やはりそうだったか』

 

「あの師匠、その風鳴訃堂って誰なんですか?」

 

『俺と八紘兄貴の実の父親そして翼の祖父だ』

 

風鳴司令の言葉に全員が驚く

 

「彼奴に苗字を聞いた時はまさかと思ったがやっぱりあんたと翼の親族だったか」

 

『だが湊君、誰からその名前を聞いたんだ』

 

「メアだ、何もそこまで驚く事じゃ無いだろ」

 

俺は名前を聞いて再度驚く響達にそう言う

 

「ああ、湊の言う通り驚く事じゃない現に俺もエルフナインを通じてお前達の行動を見ていたんだからな」

 

「そうだったわね、それで他には何か有益な情報は?」

 

「特に聞いてない、それに翼の操られている原因はおよその検討はついてるしな」

 

「当たり前だ、そうでもなきゃ不器用なあの人に裏切りなんて真似出来るものか」

 

姉さんは最初から何か原因があると分かっていたかの様にそう言う

 

「その原因って一体何デスか?」

 

「恐らくミラアルクの奴の魔眼だ」

 

「僕もそう思います。一時的にですが僕も操られていましたから」

 

エルフナインがそう言うのなら確実だな

 

『この後だが湊君とマリア君は本部に急行してくれ、それ以外の者は湊君の家で待機して居てくれ』

 

『分かった(分かりました)』

 

俺達がそう言うと風鳴司令は通信を切った




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