戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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35話

「着いたぜ湊」

 

「此処がフィーネの奴のアジトか」

 

翌日俺は学校を休み姉さんとフィーネのアジトに来ていた

 

「何がどうなってやがんだ」

 

「此奴ら」

 

中に入るとそこには血を流し倒れて居たのは広木防衛大臣の抹殺を試みた米国政府の連中だった

 

「知ってるのか」

 

「ああ、日本の防衛大臣を襲った米国政府の連中だ。にしてもどうしてこんな所に」

 

「こんな所で何をして居るんだ」

 

後ろの扉が開かれる音と同時に聞き覚えのある声が聞こえる

 

「風鳴司令、先に言っておくが俺達が来た時にはもうこの状態だったぞ」

 

「ああ、誰もお前達がやっただなんて思っちゃいない。全ては君や俺達のそばに居た彼女の仕業だ」

 

この口ぶりからするに風鳴司令は犯人に心当たりがあるって事か

 

「風鳴司令」

 

「どうした、これは」

 

そこには文字の書かれた紙が置かれて居た

 

「待て迂闊に触んな!」

 

俺の制止が遅く1人の男が紙に触れた途端に爆発が起きる

 

「たく、面倒かけやがって」

 

「大丈夫か湊君」

 

「ああ、何とかな」

 

俺は風鳴司令にそう言う

 

「何でギアを纏える湊じゃなくてお前があたしを守ってんだよ!」

 

「俺が君を守るのはギアのあるましじゃなくてお前よか少しばかり大人だからだ」

 

「大人…あたしは大人が嫌いだ!死んだパパとママも大嫌いだ!とんだ夢想家で臆病者!あたしは彼奴らとは違う戦地で難民救済?歌で世界を救う?良い大人が夢なんて見てんじゃねえよ!本当に戦争を無くしたいなら戦う意思と力を持つ奴らを片っ端からぶっ潰して行けば良い!それが1番合理的で現実的だ‼︎」

 

合理的で現実的ね…

 

「悪いが姉さん俺はそうは思わない。それだとまた新しい火種を生むだけだ」

 

「何でだよ!戦う意思と力を持つ奴が居なくなれば戦争何て‼︎「そのやり方で仮に戦争が無くなったとしよう。だが待って居るのは武力じゃなく権力による支配だ。逆に聞くぞ、姉さんはそのやり方で戦いをなくせたか?」それは…」

 

俺の言葉に姉さんは言葉を詰まらせる

 

「湊君の言う通りだ。それに君は言ったな良い大人は夢は見ないと、そうじゃない大人だからこそ夢を見るんだ。大人になったら背も伸びるし力も強くなる、財布の中の小遣いだってちっとは増える。子供の頃は見るだけだった夢も大人になったら叶えるチャンスが大きくなる。夢を見る意味が大きくなる」

 

「父さんと母さんは夢を見る為に戦場に行ったんじゃない、歌で世界を平和にするって夢を叶える為に望んでこの世の地獄に足を踏み込んだんだ。そしてそんな事をした理由はたった1つ俺と姉さんに見せたかったんだよ夢は叶うって言う現実を、結果は見るに耐えなかったがな。さっき言ったよな姉さんは父さんと母さんの事が大嫌いだって、でもきっと父さんと母さんは俺も姉さんの事も本当に大切にしてくれてたと思う。でもなきゃこんなのを大切に保管してたりしねえよ」

 

俺はボロボロになったロケットを取り出す

 

「これって」

 

「昔に俺と姉さんが小遣いを2人で出し合って母さんに買ったロケットだ。中に俺と姉さんの写ってる写真が入ってる」

 

俺がそう言うと姉さんはロケットを開け俺と姉さんの写ってる写真を見る

 

「それが父さんと母さんが俺達の事を本当に大切にしてくれてたって証拠じゃないか?」

 

「パパ…ママ…」

 

姉さんは涙を流しながらロケットを握り締める

 

「姉さんの考えは確かに褒められた考えじゃないかもしれない。でもきっとまだ間に合う、だから頑張ろう姉さん、俺と姉さんの2人で父さんと母さんの叶えられなかった夢を、歌で平和を掴んで見せよう」

 

「ああ…ああ…」

 

姉さんは俺を抱きしめてそう言った

 

「やっぱりあたしは…」

 

「一緒には来られないか」

 

風鳴司令の言葉に姉さんは頷く

 

「お前はお前が思って居るほど独りぼっちじゃない、なんせお前を探すと言う条件だけで俺達に協力する奴が居るんだ。お前が独りの道を行くとしてもそれをよしとしない奴が居るしその道は遠からず俺達の道と交わる」

 

風鳴司令は一瞬俺を見てそう言う

 

「今まで戦って来た者同士が一緒になれると言うのか?世慣れた大人がそんな綺麗事を言えるのかよ」

 

「俺と姉さんそれから響と姉さんが良い例だろ」

 

「そうかもな… 待ってくれカ・ディンギル、フィーネが言ってたんだカ・ディンギルってそれが何なのかはあたしには分からないけどそいつはもう完成して居るみたいな事を」

 

カ・ディンギルか

 

「ありがとう、湊君も同行してくれ」

 

「了解、姉さん此奴を持って置いてくれ」

 

俺は姉さんに通信機を渡す

 

「これは…」

 

「俺の作ったホログラム通信機だ。それ1つで金額内なら公共交通機関に自販機で飲み物を買ったり服や日用品を買ったりも出来る。俺もずっと日本に居る訳じゃない長期休暇の最初の数週間と10月の半ば過ぎには一旦フランスに帰る必要がある。完全に日本に住めるのは来年の3月の初めくらいになるだろうな」

 

「そうか、分かった。あたしは先にアパートに帰ってるな」

 

俺は姉さんの言葉に頷き風鳴司令達とニ課本部のあるリディアン音楽院に向かった




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