戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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368話

〜キャロルside〜

 

「翼!マリア君!!」

 

風鳴司令が呼びかけるが返答がない

 

「通信遮断されています。恐らく先程の攻撃は通信を行っている石碑の破壊を目的とした物だったのかと思われます」

 

「ユグドラシルの稼働を確認、地球中心隔壁に向かって進行中!」

 

「皆の頑張りでバラルの呪詛は死守できているのにどうしてユグドラシルが…」

 

「やっぱり此奴の仕業だろうな」

 

そう言って男はシェムハを映し出す

 

「ん…」

 

「司令どちらへ!」

 

「装者が不在の今あの神話丘の頂上に対抗出来るのは…「待て」ん?」

 

俺はシェムハの元に向かおうとする風鳴司令を止める

 

「その大役は俺達に任された責務だ、勝手な事は辞めてもらおうか」

 

「しかし此処で君達まで失う訳にはいかない」

 

風鳴司令の言いたい事は分かる此処で俺達まで失えばこの先もっと強大な敵が現れた際に対抗できない

 

「しかし、あの神話丘の頂上にすら対抗出来ないのであればその先の敵など相手にするなど出来ない」

 

「ガンス、此処はわたくしめらに任せて欲しいであります」

 

「此処で貴方を失う方がこの先もっと大変になる」

 

俺の言葉にエルザとルナがそう繋げる

 

「我々も協力しよう」

 

「ああ、そのつもりだ」

 

「何か策があるのか?」

 

「ああ、切り札はチフォージュ・シャトーに備えられた世界分解機能を限定的に再現し応用した錬金術だ」

 

俺がそう言うと風鳴司令は顔を強張らせる

 

「確かに君は言った。それで神に対抗出来るとして…まさか君は響君に代わってセレナ君を殺しその罪を背負うつもりなのか」

 

「何を言っている、彼奴を殺すつもりなど毛頭ない。彼奴は必ず救い出す。その為に月遺跡に行ったであろう彼奴らが戻って来るまでの時間を稼ぐそれが今の俺達に出来る事だ」

 

「出来るのか」

 

風鳴司令は表情を変えずにそう聞く

 

「出来る出来ないではない、やらなければ何も守れない。俺は彼奴のお陰で今パパの命題の意味をはき違える事なく追求する事が出来ている。それに彼奴には返しても返しきれない程様々な物を貰った。それを少しでも返す為に俺は奴の足止めをする」

 

「わたくしもキャロルと同じであります。怪物だと淘汰され同族の誰も受け入れてくれなかったわたくしとルナでありますが湊はわたくし達の事を何の躊躇いもなくさも当然だと言わんばかりに受け入れて受け止めてくれたであります」

 

「るる、だから私もエルザも誰に何て言われてもご主人に着いて行くって決めて従者にもなった。例えこの世界そのものがご主人の敵になったとしても私はご主人に着いて行く」

 

「… 分かった、シェムハの事は君達に任せよう。くれぐれも死ぬ事はない様にしてくれ」

 

俺達は風鳴司令の言葉に頷きシェムハの居るラグナロクの頂上に向かった

 

〜キャロルside out〜




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