戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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370話

「お兄ちゃん無事だったデスね‼︎」

 

「ああ」

 

俺がメアと月遺跡の探索を続けていると切歌と調の2人と合流する

 

「湊さん、どうして戦わないの?」

 

「戦う必要もないからな」

 

「うん…それに私はマスターとはもう戦いたくないし…本音を言えばミラアルクちゃんとマスターが全血清剤の取引をした時から」

 

「ならどうして…」

 

調の疑問は当然だなら何故戦ったのか

 

「私にはまだマスターの所に帰る資格が無いからだよ、ミラアルクちゃんとヴァネッサ2人の居る場所が私の帰る場所だったから、私が私を許せるまでマスターの所には戻らないって決めたから」

 

「そうだったのか…」

 

その声と共にコウモリの姿がミラアルクに変わる

 

「ミラアルクちゃん…ごめんね言い出せなくて…」

 

「うちもごめんだぜ…メアがそんなに心を痛めて戦ってた何て全然気付いて無かったぜ」

 

そう話して居ると突然壁に大きな穴が開きそこから姉さんと響の2人と戦うヴァネッサが出て来る

 

「「ヴァネッサ…」」

 

ミラアルクとメアが心配そうな声を上げる

 

「仕方ねえ奴だ」

 

《ギア・コンバージョン》

 

俺はギアをサンダルフォンからカマエルに変え姉さんの一撃で月遺跡に空いた穴からヴァネッサが遺跡の外に放り出される前に身体に炎を巻き付ける

 

「くっ‼︎」

 

「貴方…」

 

自分を助けた俺を見てヴァネッサが驚いた顔をする

 

「もう放しなさい、出ないと貴方まで「「私(うち)も手伝うよ(手伝うぜ)‼︎」」メアちゃん、ミラアルクちゃん」

 

「クリスちゃん何とかならないの!?」

 

「動き回るから狙い難いんだよ!」

 

姉さんがさっきから穴を塞ごうとしているがヴァネッサの位置が固定されず動き回る為に照準が定まらない

 

「私達も」

 

「手伝うデス!」

 

そう言って調がヨーヨーの紐ををヴァネッサに巻き付け切歌と後ろに引っ張る事で位置が固定される

 

「お前らそのまま引け!そしたらいける!」

 

姉さんの言葉に全員が頷きヴァネッサを引っ張りながら後ろに下がる

 

「何とかなったデスね」

 

「危機一髪」

 

何とかヴァネッサを助けた切歌と調がそう言って座り込む

 

「どうして助けたの?」

 

「助けた訳じゃねえ、ただ本当に今より此処より先に進もうと願うのなら尚の事帰る場所ってのが大切なんだと伝えたかった。あたしは考えすぎるからきっとまた迷ったりするかもしれない。だけど帰る場所があるから立ち止まって先に進んで行ける。それはあんただって同じだろ」

 

「ヴァネッサ…」

 

「もう辞めようヴァネッサ…心まで怪物にしない為にも」

 

「うちも弱さを言い訳に自分の心を殺すのは沢山だぜ」

 

「帰る場所…私の家族」

 

ヴァネッサはそう言ってメアとミラアルクを抱きしめた




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