戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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371話

「だが…茶番は終わり此処までだ」

 

ヴァネッサはそう言って飛ぶ

 

「ヴァネッサ?」

 

「忌々しきネットワークジャマーは手ずから葬らせて貰う」

 

「まさかシェムハか⁉︎」

 

石板で囲われた場所に映った男性がそう聞く

 

「この者を完全怪物と完成させた際に我の一部を滑り込ませていたのだ」

 

「ヴァネッサの治りが遅いと思ったらヴァネッサに細工をしていやがったのか‼︎」

 

「くっ!た…頼む神殺し…その拳でシェムハを撃て」

 

ヴァネッサは苦しみながらそう言う

 

「そんな事をしたらヴァネッサさんまで」

 

「私はもう誰にも利用されたく無い!」

 

「マスターお願い」

 

「良いんだなメア」

 

俺がそう聞くとメアは頷く

 

「うちからも頼むぜ」

 

「分かった」

 

《翔炎斬》

 

俺は通信機からレーヴァテインを取り出しヴァネッサに炎の斬撃を飛ばす

 

「ぐっ!忌々しき神殺しの力…だが此処で終わる訳にはいかぬ‼︎」

 

「いや、終わりだ」

 

俺は背中から翼を生やし石板に腕が届く前にワイヤーをレーヴァテインで切る

 

「くっ…だがしかし貴様のした事の結果がこれだ」

 

シェムハがそう言うとヴァネッサは身体中から血液が溢れ床に落ちる

 

「「ヴァネッサ!」」

 

「ヴァネッサさん‼︎」

 

そう言って倒れるヴァネッサに響達が近づく

 

「湊君…これしか…この方法しかヴァネッサさんを救えなかったの‼︎「だったらお前が躊躇わずその拳でそいつを助ければ良かっただろ‼︎」湊君」

 

「お前が躊躇って俺がやる必要が出てその結果がこれだ‼︎この方法しか救えなかっただ⁉︎甘えんな‼︎お前がやらねえから俺がやる羽目になったんだろが‼︎」

 

俺が睨みを効かせて怒鳴ると響だけじゃなく後ろに居た切歌達も後ずさる

 

「そうよ…彼は守ってくれたのよ…例え呪われていたとしても私の…私達の誇りを…」

 

ヴァネッサは掠れた声でそう言う

 

「ヴァネッサさん…」

 

『主人様少しばかり変わって頂けないでしょうか?』

 

(ああ、分かった)

 

俺はそう言って主人格をアテネに変わる

 

〜響side〜

 

「月遺跡に立つのも何年振りでしょうか」

 

「その物言いアテネか」

 

「ええ、久方ぶりですね」

 

翼さんの言葉に湊君はそう言って振り返る

 

「彼の姿のままでその話し方は辞めて頂戴、何だかゾッとするわ」

 

「そうですね、ではこうしましょう」

 

アテネさんがそう言うと湊君の姿は私達の見覚えのない女性の姿に変わる

 

「あのその姿は…」

 

「私の生前の姿です」

 

アテネさんの生きてた頃の姿、通りで私達は知らない筈だ

 

「そこに居るのかアテネ」

 

「ええ、居ますよエンキ」

 

エンキさんの言葉にアテネさんはそう返す

 

「まさか彼が転生したアテネを宿している器だったとは…だが丁度良いアテネ、君が話していたネットワークジャマーバラルの呪詛以外にも特殊な機能があると聞いているんだがそれは何なんだ?」

 

「話していませんでしたね、地球への転移術式を施した転移装置ですよ」

 

あれ?今アテネさん普通にとんでもない事言ってたよね?

 

「地球への転移術式だと!?」

 

「月遺跡は元々私が地球を観測する為に作った物ですからね。地球人も招こうとも考えていたので転移術式を施した転移装置を作ったんです」

 

アテネさんがそう言うと警報音が鳴る

 

「エンキこれは!」

 

「間違いない!このままではシェムハと再生…この様にな」

 

そこにはエンキさんじゃない別の姿が映し出される

 

「シェムハ…」

 

「アテネ漸くあの男の体を我が物としたか」

 

「この体は主人様の者、決して私の物ではありません」

 

「ふん、まあ良い万謝するぞ人間、1年前のあの日刹那に人が1つに繋がった事で我は蘇りねがらにかからの浮上を果たせた」

 

1年前に人が1つに繋がったあの日、私達にはそれに思い当たる事がある

 

「1年前…は!月の落下を止める為に世界中の人類がAppleに繋がれたから!じゃあふその地のあの歌は一体!」

 

「形を変えて現代に残る統一言語の断片、その成れの果てだ」

 

「人は1つに繋がらないのではなく」

 

「繋がってはいけなかった」

 

「だが真実を知った所でお前達は月遺跡ごと吹き飛ばされる定めだ」

 

シェムハはそう言って姿を消すと同時に爆発が起こる

 

「このままじゃ地球に帰還どころか宇宙の藻屑だぞ!」

 

「ギアをギアを纏うデスよ!」

 

「そうだ!アテネさんの言ってた地球への転移装置で」

 

私の言葉にアテネさんは首を振る

 

「転移術式の起動までに最低でも10分は掛かります、ですが恐らくそれでは間に合いません」

 

「うちらに考えがあるぜ」

 

アテネさんの言葉に被せる様にミラアルクちゃんがそう言う

 

「神アテネ様…今の私達には彼の力が必要なんです」

 

「ええ、分かって居ます」

 

アテネさんはそう言って自分の姿を元に戻した

 

〜響side out〜

 

「んで、何をどうするつもりだ」

 

「うちら3人が形成する全長38万kを超える哲学の迷宮、あれを使えば遺跡も間の衝撃も遮断するだけじゃ無く空間を捻じ曲げて地球までの道を切り開ける、でもとてもじゃねえけど今の消耗してるうちとヴァネッサ、多少ばかり回復しただけのメアじゃ地球まで持ちそうにねえぜ」

 

「メアちゃんに出来る事ならメアちゃんの素となった素体である貴方にも」

 

成る程な、確かに試して見る必要は有りそうだな

 

「マスター」

 

「ああ、やってやろうじゃねえか」

 

俺はそう言ってメアの手を取ると錬金術のイメージが流れ込んで来る

 

「行くぜ‼︎」

 

ミラアルクがそう言うとヴァネッサ達が俺を中心としてダイダロスの迷宮を発動する

 

「メアお前はもう良いぜ…後はうちとヴァネッサで何とかなるぜ…」

 

「ミラアルクちゃん?」

 

「そうね…メアちゃんにはまだ私達とは違って未来がある「何カッコ付けた事言ってくれてんだ」これって…」

 

ヴァネッサとミラアルクの周りには光の粒子が散り散りになり徐々に薄れて居た体が戻って行く

 

「俺の中にある神の力を少しだけお前達に分けた、俺が独りぼっちにして傷つけちまったメアがやっとの思いで見つけたたった1つの本当の居場所そのたった1つすら守ってやれねえで如何する!」

 

「マスター…」

 

「お前…」

 

ミラアルクはそう言って涙を拭う

 

「此処まで力を取り戻せたなら今のうちらでも行けるぜ‼︎」

 

「ええ、地球まであと少し頑張りましょう私達怪物の底力シェムハに見せてあげましょう‼︎」

 

俺はそう言うヴァネッサの言葉に頷くミラアルクとメアを見ながら響達の所まで下がった




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