戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜 作:saint shine
「おい如何なってんだ⁉︎2つに分かれてんぞ⁉︎」
『恐らくそのどちらかが本命のユグドラシルの中核に通じる道だと思われます‼︎』
「どちらかか…キャロルお前は響達と迎え、どちらかが本命何だとすれば両方の中核部を同時に制御して全ての薪を爆破し同時伐採すれば良い」
俺がそう言うとキャロルは響を見てあからさまに嫌そうな顔をする
「お前が此奴らと行け、俺は此奴らと行く」
「だったらお前が俺の居ない状況で彼奴らを纏め上げてくれるってのか?」
「…くっ!分かった俺が此奴らと行こう、この貸しは高く付くぞ」
「ああ、分かってる」
キャロルは悔しそうな表情をしたが渋々そう言って響達の元に向かった
「あの…どうしてキャロルちゃんと湊君限定なの?」
「どっちが本命の中核部か分からないからだ。メインシャトルとなる中核部が1つならそこを制御すれば言い。だが今回は2つそれもどちらが本命か分かって居ない状況、もしお前達の方が本命だったしてキャロルと俺が同じだったとしよう、確実に高いフォニックゲインの方が優先して制御されそっちから破壊される。そうなった場合どうなる」
「成る程、そうなってしまった場合湊とキャロルを一緒にしてしまうと確実に2人の居る方から破壊される。我々の方がメインシャトルだとすればその時点で別のユグドラシルが新たなメインシャフトが完成しそれがどれだか分からなくなってしまう。だからキャロルと湊は別々なのか」
翼の言葉に俺は頷く
「俺ならお前達のフォニックゲインを感じ取ってそれに合わせて調整出来る。ルナ達のフォニックゲインに俺のフォニックゲインを加えて俺がお前達に合わせる事でそのエネルギーの違いは殆どない状態に持っていける」
「そうね、そうでもしないとメインシャトルと仮定される中核部の2つを同時破壊なんて不可能と言っても良いでしょうね」
俺の言葉を聞いてマリアも納得の声を上げる
「それじゃあ此処からは俺と響の通信機を繋げた状態で進む中核部に到達しても直ぐに始めるな、同時に始めるぞ」
『了解』
俺達はそう言って2つ手に分かれて中核部を目指す
「それにしてもキャロルが随分と早くに納得してくれて良かったであります」
「ま、ルナ以外なら簡単に纏められるだろうがルナは彼奴には無理だろうからな」
俺がそう言うとセレナとエルザは苦笑いを浮かべる
「彼処じゃない?」
「多分そうだな、響俺達は今中核部に到達した。そっちは如何だ?」
『私達も今中核部に到着したよ』
向こうも中核部に到着したか
「それじゃあ始めるぞ」
『うん、皆信じよう胸の歌を』
『私も響と皆と一緒に』
響と未来の言葉に全員が頷き歌を歌う
『これが私達の』
『絶唱だ〜!!』
俺達のその言葉に反応するかの様に中央の球体が爆発する寸前に全員ユグドラシルの出口に向かって飛び立つ
「そっちは如何だ‼︎」
『此方も中央の球体が爆発する寸前に飛び立った』
俺の言葉に答える様に翼がそう返す
「通信は一旦遮断して合流する事に専念してくれ!」
俺はそう言って通信を切る
「全員居るな!」
「うん!皆んな居るよ‼︎」
俺の言葉に響はそう返す
「くっ!結構やばいな」
「このままじゃギアが!」
「待ちそうに無いのデス!」
全員のギアから火花が散り損傷もある本当に待ちそうにない
「仕方ないカマエルの火力で一気に地上に向かうぞセレナ」
「うん!」
《ギア・コンバージョン》
俺はそう言ってギアをカマエルに変えセレナと一緒に銃口を下に向ける
「それしか無さそうね」
「ああ、そうだな」
そう言って俺とセレナに捕まる姉さんとマリアを見て他の奴らも俺達に捕まる
「もうこのサイズが精一杯みたい」
「仕方ない、足んねえかも知らないがやるしか無い全員振り落とされるんじゃねえぞ!」
《Chamael Megido》
俺とセレナはカマエルの最大火力を放つ
「あと…少し…」
「踏ん張れセレナ、おいマジかよ!」
ユグドラシルの出口も見えて来た所でカマエルの火力が落ちて行くとそこに爆破するユグドラシルの中から人の様な何か向かって来る
「まさかあれは!」
「シェムハなのかよ!」
「くそ、このままじゃ全員彼奴に捕まんぞ」
「キャロルわたくしに考えがあるであります」
エルザはそう言ってキャロルと先に進みユグドラシルの外に出る
「全員これに捕まれ!」
「わたくしめらが全員を引き上げるであります」
そう言ってキャロルとエルザは弦を垂らす
「全員エルザ達の言う通りにしろ俺とセレナは最後の最後に捕まる」
「だから皆んなは先に捕まって」
俺とセレナがそう言うと響達はキャロルとエルザの弦に捕まる
「もう限界…」
「セレナ!」
俺は限界に達してギアが解除されたセレナの手を掴む
「セレナ!」
「湊君!」
「エルザ!キャロル!そのまま引き上げろ‼︎」
「くっ…ガンス、了解であります」
エルザがそう言って引き上げるとキャロルも引き上げそれと同時に俺のカマエルのギアも解除されシェムハと思われる人影に捕まった
『答えよ何故1つに溶け合う事を拒むのか?』
「シェムハなのか?」
俺がそう聞くとその女性は頷く
「確かにお前の言った誰もが痛みに傷つき、分かり合えぬ夜に涙しない未来、そんな未来が来れば良いかも知れないな」
『なら「でも」何?』
「でも簡単に分かり合えないからこそ人は誰かを思い大切にする事が出来る。誰かを好きになる事が出来る。確かに人は過ちを犯すのかも知れません。だけど人はその過ちから学んでやり直す事も出来ると思うんです」
シェムハの言葉にセレナはそう被せる
『その過ちによってまた未来に悲しみ苦しむ事になってもか?』
「ああ、人は傷付け合いながらも自分の足で前に進んで行ける。神の知らない光で歴史を未来を作って行ける。人にはそれだけの可能性が眠っていると俺は信じている」
俺がそう言うとシェムハは小さく笑う
『ならば責務を果たせよ、お前達がそして彼女達がこれからの未来を司るのだ』
そう言うとシェムハの姿は段々と薄れて行き遂には見えなくなった
「湊…湊君‼︎」
「お兄ちゃん!目を開けて欲しいデス‼︎」
「目を開けてセレナ‼︎」
「マリア…姉さん」
「お前らうるさい…」
俺は泣きながら俺を呼ぶ響と切歌にそう言う
「お兄ちゃん…うう…本当に良かったデス!」
切歌は泣きながら俺にしがみ付いて来る
「分かった分かった、だから離れろ」
俺は切歌を引き剥がしてそう言う
「良かった…本当に」
響もそう言って涙を拭う
「たく、またとんでも無い無茶しやがって」
「今回ばかりは流石に肝が冷えたわ」
「ああ、だが無事で何よりだ」
「私達は先に風鳴司令の所に向かうわ、貴方達も早く来るのよ」
「行こう湊君」
「ああ」
俺はそう言ってセレナの手を取って本部に向かった
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