戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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44話

翌日、俺と姉さんは風鳴司令に指定された時間の10分前の9時50分にカ・ディンギルの前に到着した

 

「彼奴こんな時まで遅刻かよ」

 

「いや、来たみたいだぞ」

 

姉さんの見て居る方を見るとそこには走って来て居る響と未来が居た

 

「はぁ…はぁ…何とか間に合った」

 

「ごめん湊、クリス響が中々起きてくれなくて」

 

そんな事だろうとは思ってたが

 

「全員揃ったな、それじゃあ全員乗ってくれ」

 

少しすると風鳴司令が車で来てそう言う

 

「ふぇ⁉︎此処で話すんじゃないんですか⁉︎」

 

「ああ、新しく出来た仮設本部にて話す」

 

「つべこべ言ったって仕方ないだろ」

 

姉さんはそう言って風鳴司令ののって来た車に乗る

 

「ほら響、お馬鹿な事やってないで乗って」

 

「とほほ、さっき着いたばかりなのに」

 

響はそう言って車に乗る

 

「あの弦十郎さん湊は?」

 

「湊君なら後ろに居るだろ」

 

未来が風鳴司令の言葉を聞いて後ろを向くとそこには俺が居る

 

「湊ってバイク乗れたんだ」

 

「まあな」

 

「湊君のバイクで良い思い出ないなぁ私」

 

確かに響の前でバイクに乗ったのってデュランダルを輸送する日だから良い思い出はないだろう

 

「それじゃあ出発するぞ、湊君バックミラーで確認しておくがくれぐれも逃げないようにしてくれよ」

 

「善処する」

 

「はは!それで良い」

 

風鳴司令はそう言って車を走らせた

 

「師匠此処って海ですよね?時期的にまだ早いんじゃ」

 

「時期に分かる」

 

風鳴司令の言葉通りに待って居ると水面から何かが浮かんで来る

 

「成る程、潜水艦か」

 

「ああ、日本政府から支給された物だ。これが俺達の仮設本部だ」

 

「凄いです師匠‼︎私本物の潜水艦初めて見ました‼︎」

 

潜水艦を見た響は子供の様に目を輝かせて居る

 

「さあ乗り込むぞ」

 

「はい‼︎師匠‼︎」

 

響はそう言って風鳴司令と潜水艦の中に入って行く

 

「俺達も行くか」

 

「「ああ(うん)」」

 

少し遅れて置いて行かれた俺達も潜水艦の中に入った

 

「どうしたんだよ未来」

 

「うん、ちょっと圧倒されて」

 

「まあ潜水艦何てあんまり目にする事も無いだろうしな」

 

俺も潜水艦に乗った事何て今まで無いが

 

「来たか湊、雪音と小日向も一緒か」

 

「ああ」

 

「宜しくお願いします翼さん」

 

「さて全員揃った所で本題に入ろう。湊君昨日のあれは一体どう言う事だ?」

 

あれって言うのは俺がイチイバルの技を使った事だろう

 

「ユノアから大体の事聞いてんだろ」

 

「知って居たか、だがユノア氏からは君が居た武装組織が何をして居たかしか聞いて居ないんだ」

 

それだけで大体の事は分かるってのにあえて言わせんだな

 

「何処まで聞いた」

 

「君の居た武装組織がシンフォギアの軍事兵器化実験を行なって居た事、そして生物兵器の開発を行なって居た事、俺とユノア氏との会話を聞いて居た者が知ってるのはそこまでだ」

 

成る程な、ある程度教えておいて後は俺に任せるって事か

 

「たく、そこまで分かってて話せって言うのは性格が悪いんじゃねえか?」

 

「ああ、俺もそう思う。だが俺達が君を知るのに避けては通れない事だと俺は考えている」

 

風鳴司令は真剣な表情でそう言う

 

「分かった、この先は姉さんも知らねえからな。先に言っとくがお前達が想像してる以上に胸糞悪い話だ。辞退するなら今のうちだぞ」

 

「ああ、それも覚悟の上だ」

 

「私も知りたい知って湊君ともっと仲良くなりたい」

 

「お前がどんな事を話そうとあたしはそれを受け入れる。それが姉ちゃんってもんだ」

 

「私も響と同じだよ湊、友達だもん相手の事を知りたいと思っちゃうのは当たり前だよ」

 

(はぁ…本当に誰1人として引かないんだな)

 

俺はそう思いため息を吐く

 

「今から10年前、武装組織に姉さんと引き離された俺はイギリスの武装組織に連れて行かれた。そこではさっき風鳴司令も言ってたがシンフォギアの軍事兵器化実験そして生物兵器の開発を行なって居た。シンフォギアの軍事兵器化実験の方は良いだろうお前達が知りたいのは生物兵器の開発実験の方だろ」

 

「ああ」

 

「風鳴司令達は大体の予想がついてるだろうが、俺はそこで生物兵器の開発実験を受けた」

 

俺の言葉に響と未来は言葉を失う

 

「そんな…生物兵器だなんて…」

 

「悪いが続けさせて貰うぞ、俺は2度に渡り生物兵器の開発実験を受けた。1度目はまあ可愛い方だな、自分及び他人の姿を自由に変えられる力だ」

 

俺はそう言って自分を風鳴司令に変える

 

「成る程な、だが大体の予想がついて来た」

 

「ああ、お前の思ってる通りだ風鳴司令。これは便利だが兵器として欠陥品だ。だから2度目が行われた。その時に出来たんだ本当の生物兵器が」

 

元の姿に戻った俺の言葉にその場に居る全員が息を呑む

 

「全ての聖遺物に適合、その力を自由に操る事が出来る力だ」

 

「全ての聖遺物に適合って…そんなの出来るんですか師匠⁉︎」

 

「理論上は不可能に近いだろう、だが俺達はそれを実際に目の当たりにして居る。そしてあの時翼を追いかけようとしたネフシュタンの鎧の鞭が了子君の思惑と違い地面に突き刺さったのは君がネフシュタンの鎧に干渉した為だろ」

 

「ああ、正解だ風鳴司令」

 

俺はそう言って風鳴司令の言葉を肯定する

 

「その武装組織はどうなったんだ?」

 

「ああ、彼奴らも盲点だったみたいでな。俺がわざとサンダルフォンを暴走させて実験施設ごと破壊した。その後、揃いも揃ってフランス政府に保護されて連中も全員拘束されて務所に行った。これで話は終わりだ」

 

俺がそう言うと姉さんが俺の所に来た

 

「何であたしに何も言わなかったんだよ」

 

「家族だからこそ言えなかった。急に弟が生物兵器になった何て言われても混乱するだけだからな、それに拒絶されるって事への恐怖心って言うのもあったんだ」

 

「さっきも言っただろ、あたしはお前の姉ちゃんだってお前を拒絶なんてしねえよ。独りぼっちの辛さはあたしも知ってるからな」

 

姉さんはそう言って俺を抱きしめる

 

「ねえねえ湊君!それって私の見た目も変えれるって事だよね!やって見て!」

 

「そう簡単にやって良い事じゃねえんだけどな」

 

俺はそう言って響を犬に変える

 

「可愛い、おいで響」

 

未来がそう言うと犬になった響は未来の所に向かう

 

「だが子供は楽しいんじゃないのか?」

 

「まあ楽しそうにはしてんな、デメリットがあるとすれば俺が触れない限り元に戻らないって所くらいだからな」

 

「だろうな、なああたしもやって見てくれよ」

 

姉さんにそう言われ俺は姉さんをうさぎに変えた

 

「ほう、本当に凄いな」

 

「何だ翼もやってみるか?」

 

「良いのか?」

 

「ああ」

 

俺はそう言って翼を鳥に変える

 

「響楽しそう」

 

場所は変わり公園でうさぎになった姉さんを追い回す犬になった響を見て未来がそう言う

 

「ならお前もやるか」

 

「ううん、ほら響今日はもう帰ろう。湊今日はこのままでも大丈夫かな?」

 

「ああ、大丈夫だぞ」

 

俺がそう言うと未来は犬になった響を連れて公園を後にした

 

「ぜぇぜぇ、元気すぎんだろ彼奴」

 

物陰で元に戻した姉さんがそう言う

 

「お疲れ姉さん、翼はどうだった」

 

「不思議な気分だった、まさか私が鳥になって大空を飛ぶ日が来るとはな」

 

まあ普通じゃまず経験出来ないだろうからな

 

「今度はお前が何かになれよ湊」

 

「俺か?まあ別に良いが」

 

そう言って俺は猫の姿になる

 

「可愛い…」

 

(男に可愛いはどうなんだ)

 

俺の心とは裏腹に翼は俺を抱き上げる

 

「中々悪くないな」

 

「あたしにも変われよ、確かに悪くわねえな」

 

「…このまま持ち帰っては駄目だろうか?」

 

「はあ⁉︎駄目に決まってんだろ」

 

姉さんがそう言うと翼は目に見えて落ち込む

 

「んじゃそろそろあたしらも帰るか」

 

「そうだなまたな翼」

 

「ああ」

 

俺と姉さんはそう言って翼と別れた

 

後日響から聞いたのだがあの後未来に思う存分可愛がって貰い充実した1日を過ごしたらしい




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