戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜 作:saint shine
〜翼side〜
「翼さんこっちです‼︎」
「遅れて済まない立花、実は湊に呼び止められてな」
「仕方ないですよ、葉月ちゃん久しぶり」
「未来お姉ちゃん‼︎」
葉月はそう言って小日向の所に向かって行く
「その湊君はどうしたんですか?」
「ああ、湊なら「さあて!次なる挑戦者の登場です‼︎」来たか」
私がそう言うと思って居た通りの人物がステージに上がり歌い始める
「綺麗、あんな人リディアンに居たんだ」
「うん!見た事無いし2回生か3回生の人かな?」
「何を言って居るんだ立花?あれは湊だぞ?」
私がそう言うと立花と小日向はポカンと腑抜けた表情をする
「いやいや翼さん‼︎あれが湊君だなんてあり得ないですから‼︎」
「いやしかし私にはあれが湊に見えるんだが」
「翼さんもしかしてその眼鏡のせいじゃ無いですか?」
小日向がそう言って指さすのはつい先程湊に渡された眼鏡だった
「何も変わらないと思うが…どうなって居るんだ?」
私が眼鏡を外すと先程まで湊に見えて居た人物が別人に見えた
「あはは、翼さんあの人が湊君に見えるだなんて面白い事言いますね」
「立花お前も掛けてみてくれ」
「良いですよ、その眼鏡を掛けただけであの人が湊君に見えるなんてそんな訳…嘘…本当だ⁉︎湊君に見える⁉︎」
「本当響?本当だ湊に見える」
立花と小日向が自分達も眼鏡を掛けた事で私が嘘を吐いて居ないと理解してくれた
「でも何で湊君に」
「そうだな…もしやこれは湊の力を阻害する為の物か?」
そうだとすると私達がこれを掛かる事により彼女が湊に見えた事にも頷ける
「湊君の力ですか?」
「ああ、前に湊が言って居ただろ?自分及び他人の姿を自由に変えられる力があると、そしてこの眼鏡がその力を阻害する為の物だとするならあの姿が湊に見えるのも頷ける」
「でも湊がこんなのに参加するかな?」
「そうだよね、クラスの出し物にも参加しない湊君が参加するなんて」
「それに関しては私から説明しよう」
私は立花と小日向に雪音がクラスメイトに追われて居た事、雪音がこの勝ち抜きステージに参加する事になった事、雪音が参加する条件として湊も参加するはめになった事を話した
「それで湊君他の皆んなには自分だってバレない様にあの姿に変えて、その事を知ってる翼さんにはこの眼鏡を渡したんだ」
「信用されてんるてすね翼さん」
「そうだと嬉しいな「翼お姉ちゃん‼︎葉月にも貸して‼︎」ああ、良いぞ葉月」
「ありがとう‼︎うわぁあ‼︎本当にパパだ‼︎」
「葉月ちゃん静かにしないと怒られちゃうよ」
小日向がそう言って騒ぐ葉月を注意する
「ごめんなさい」
「大丈夫だよ、ほら座って一緒に見よ」
「うん‼︎」
葉月はそう言って小日向の膝の上に座りステージを見た
〜翼side out〜
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