戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜 作:saint shine
「響君…」
「く…」
本部にも到着し響は現在メディカルチェックを受けて居る
「風鳴司令、彼奴が起きたらこの錠剤を飲む様に伝えてくれ」
「これは?」
「雀の涙程度だが聖遺物の浸食を抑える事のできる薬だ。大きく抑えたいが為に複数の服用は無しだ」
「分かった、少し待ってくれ君と翼には少し残って貰いたい」
「「分かった(分かりました)」」
俺と翼は風鳴司令の言葉にそう返した
「これは?」
「メディカルチェックの際に排出された響君の体組織の一部だ」
翼が見て居たのは黒いかけらだった
「つまりこれは響の胸のガングニールのかけらって事か」
「ああ、身に纏うシンフォギアとしてエネルギー事再構成を繰り返して来た結果、体内の侵食進度が進んだんだ」
「生体と聖遺物が1つに溶け合って…」
「響のあのバカみたいな力の源がこれか」
「そうだ」
風鳴司令の後に誰も言葉を発しない
「この融合が立花の命に与える影響は?」
「遠からず死に至るだろう」
「立花が…死ぬ?馬鹿な…」
「そうでなくてもこれ以上の融合状態が進行してしまうとそれは果たして人として生きて居ると言えるのか?」
「言えないだろうな…このまま融合状態が進行すればあらゆる感覚が麻痺して植物状態になるだろう」
俺のその言葉に翼も風鳴司令も何も返さない
「皮肉な事だな、先の暴走によって観測されたデータによって我々では知り得なかった危険が明るみに出たと言う訳だ」
「壊れる立花…壊れた月」
「FISは月の落下に伴う世界の救済なんて立派な題目を掲げて居るが、その実ノイズを操り進んで人命を損なう様な輩だ。このまま放っておく訳にはいかない。だが、響君を欠いた状態で我々はどこまで対抗出来るのか」
「それでも立花をこれ以上戦わせるわけにはいきません、掛かる火難は全て防人の剣で払って見せます」
風鳴司令の言葉に翼はそう返す
「湊君、FISの目論見を阻止する為に今一度我々に力を貸してくれないか?」
「分かった」
「ありがとう湊君」
俺と風鳴司令はそう言って握手を交わす
「いやー、面目ないご心配お掛けしました」
「存外元気そうじゃねえか、まっいい機会だから暫く休んでな」
翌日リディアンで響と俺と翼と姉さんで集まり話す
「何と!この立花響休んだりとかぼんやりしたりは得意中の得意です任せてください」
「本当に大丈夫なのか?私達を安心させようと気丈に振る舞って居るのではあるまいな?」
「御託は良い翼、単刀直入に言うぞ響お前はこれ以上ギアを纏うな。ギアを纏う度に暴走されたらそれこそこっちが迷惑だ。敵だけで無く味方に被害を出す力なんて邪魔以外の何物でもない、今の状況下で間違いなくお前は足手まといだ」
「湊テメェ‼︎「クリスちゃん」お前」
俺の胸ぐらを掴もうとする姉さんを響が止める
「良いよ私が暴走して皆んなに迷惑をかけちゃうのは本当の事だから」
「FISには私と雪音、今一度協力する事となった湊で対応すれば良い。行方を絡ませたウェル博士についてももっかニ課の情報部が中心となって調査を続けている。たかが知れている立花の助力など不要だ。行くぞ湊」
「ああ」
「待ちやがれ‼︎何のつもりだよお前ら」
そう言いながら追いかけて来る姉さんを後ろに俺と翼はその場を後にした
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