戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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92話

「兄にどうしたの…」

 

その日の夜、俺が夜風に当たって居るとアリスが後ろから俺に声をかける

 

「来たかアリス」

 

「うん、それで話したい事って何?」

 

「8年前のあの日の事だ。悪かったあそこまでショックを受けるとは当時の俺には想定外の事だったんだ」

 

俺の言葉にアリスは何も返さない

 

「数日前から、俺は彼奴らにある実験に付き合わされて居たんだ。それがたまらなく怖くて仕方なかった。ある日聞いたんだ俺の次はお前がその実験の被験者になるって。それだけはどうしても避けたかった。そしてもう1つが最大の理由だあの時のお前は俺に依存して居た」

 

「私が兄にに依存?」

 

「お前こう思ってたんじゃないか?俺と一緒だから耐える事が出来たって、裏を返せば俺が居ないとお前は耐えられなかった。俺が居ないと怖くて何も出来ないそう言う事だろ」

 

「それは…」

 

アリスは違うと言いたいんだろうが自分でも思い当たる節があるんだろう言葉を詰まらせる

 

「俺はお前にだけは普通に生きて欲しかった。お前には優しいお前のままで居て欲しかった。その為には俺と一緒に居るべきじゃないそう思ったんだ」

 

あの時の俺はただ自分の考えをアリスに押し付けてただけだ、話さなくてもアリスなら分かってくれると思って居たから、その結果がこれだ

 

「俺は別にお前に許して貰おうとは思ってない、でもこれだけは分かって欲しいんだ。お前の嫌ってる奴は今でも存外お前の事を大切に思ってるって事をな「待って‼︎」何だアリス」

 

そう言ってアジトである戦闘機の中に入って行こうとする俺とアリスが止める

 

「私だって…私だって兄にの事嫌いなんかじゃないもん‼︎兄にはまたそうやって私の話を聞いてくれないの‼︎本当は私だって兄にと戦いたくなんて無かった‼︎でも兄には私の事が嫌いなんだってそう思ってた‼︎そう思わずには戦えなかった‼︎」

 

「アリス…お前」

 

「兄に…私頑張ったよ兄にからするとまだ弱虫かも知れないけど私なりに頑張ったんだよ。もう頑張るのも兄にと戦うのも辛いし苦しいよ」

 

アリスは涙を流しながらそう言う

 

「悪かったな、俺が良かれと思った事がお前を苦しめてたんだな」

 

「兄に…」

 

「お前は十分過ぎるくらいに頑張った、だから少し休憩を挟めそれからまた頑張れば良い」

 

俺がそう言うとアリスは俺目掛けて走って来る

 

「兄に‼︎兄に‼︎」

 

「大丈夫だ俺は此処に居る」

 

「うん…うん…」

 

俺は泣きながらしがみつくアリスの頭をそっと撫でながら落ち着くのを待つ

 

「ありがとう兄に、今日は我慢しなくて良いんだよね」

 

「今日だけな」

 

「うん、行こう兄に」

 

そう言ったアリスの表情は昔と変わらない笑みだった




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