自分としては詩乃かとおもってたんですが・・・束さん、おそるべし
ハジメ達から人外認定を受け、飛羽真の心に深い、深い傷を与えた。更にハジメと恵理が人質に取られたユエごと魔物を操っていた植物型の魔物を撃ち殺し、ユエの機嫌を損ねた日から随分経つ。飛羽真は電話で事情を知ったフェイト達とさすがに言い過ぎたと思ったシュテル達の慰めのおかげで気を持ち直し、ユエはハジメと恵理の血を満足するまで吸うことで機嫌を直すことに成功し、再び迷宮攻略に勤しんでいた。
そして遂に、次の階層で最初に流れ着いた階層から百階目になるところまで来た。
「長い道のりだったな」
「そうだね。最初は何度も死ぬ思いをしたけど、どうにかここまでこれた」
百階層の一歩手前の階層、九十九階層で作った仮の拠点でハジメは装備の確認と錬成で弾薬などの補充を行ており、恵理とユエはその作業を見てまったりとしていた。
「・・・・・」
一方、飛羽真は禅を組んで精神統一を行っており、シュテルは回復薬や魔力回復薬等を調合、ゼシカはそのシュテルのサポート、ゼストは軽食を作っていた。
現在の飛羽真ステータスとスキルは
八神飛羽真 17歳 男 レベル:78
天職:剣士、錬成師、召喚師 職業:冒険者 ランク:赤
筋力:2250 [スキル加算+489]
体力:2280 [スキル加算+1040]
耐性:1545 [スキル加算+102]
俊敏:2169 [スキル加算+501]
魔力:200000
魔耐:150145
技能:剣術LV100→剣帝LV2[+斬撃速度上昇][+抜刀速度上昇]・錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+イメージ補強量上昇]・召喚・格闘術LV100→武王LV1[+部分強化]・魔力操作[+魔力放出]・闘気[+身体強化][+変換回復]・縮地[+無拍子]・瞬発力LV85・直感LV79・鋭利LV94・火属性適正[+付与]・風属性適正[+付与][+雷属性]・気配感知・言語理解
っと、なっている。スキル『剣術』が『剣帝』に『格闘術』が『武王』へと変わっていたのを見たとき、成長スキルとはこういうことなのかと理解した。因みにハジメと恵理のステータスは、
南雲ハジメ 17歳 男 レベル:76
天職:錬成師
筋力:1980
体力:2090
耐性:2070
俊敏:2450
魔力:1780
魔耐:1780
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複数錬成]・魔力操作[+魔力放出][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚]・風爪・夜目・遠目・気配感知・魔力感知・熱源感知・気配遮断・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・金剛・威圧・念話・言語理解
中村恵理 17歳 女 レベル:76
天職:降霊術師
筋力:1970
体力:1990
耐性:1890
俊敏:2400
魔力:2540
魔耐:2540
技能:降霊術[+降霊][+霊視]・火属性適正[+発動速度上昇][+効果上昇][+持続時間上昇][+複数同時発動][+連続発動]・闇属性適正[+発動速度上昇][+効果上昇][+持続時間上昇][+複数同時発動][+連続発動]・魔力操作[+魔力放出][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚]・風爪・夜目・遠目・気配感知・魔力感知・熱源感知・気配遮断・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・金剛・威圧・念話・言語理解
っと、なっている。
「っうし、準備完了。飛羽真、俺の準備は終わったぜ」
「こちらも回復薬を含めた諸々の調合を終えました」
「・・・・・俺のほうも大丈夫だ」
ハジメとシュテルの準備が整うのと同時に、飛羽真の精神統一も完了した。
「皆様、軽食を作りました。出発する前にどうぞ」
「・・・何が待っているか分からないからな。しっかりと食べておくに越したことはないな」
「ってか、食べるの早いな!?」
ゼストが軽食に作ったおにぎりをいち早く食べている飛羽真にハジメがツッコミを入れた。
「食った、食った」
「1人で半分以上も喰いやがったぞこいつ」
結構な量のおにぎりを1人で食べた飛羽真にハジメは顔を引く付かせた。
「そんなに食べて大丈夫なの?途中で動けなくなったりしても知らないわよ?」
「問題ない。すぐにエネルギーに変換されるからな。さて、行くか」
準備を終え、腹も膨れた飛羽真達は階下へつ続く階段を使って最後の階層へと足を踏み入れた。その階層は無数の巨大な柱に支えられた広大な空間。柱に1本1本が直径5mはあり、1つ1つに螺旋模様と木の蔓が巻き付いたようか彫刻が彫られている。柱の並びは規則正しく一定間隔で並んでいる。天井までの距離も高く、30mはありそうだ。地面も荒れたところはなく平らで綺麗で、荘厳さを感じさせる空間だ。
「これは・・・凄いな」
その光景を見て飛羽真はそれしかいうことが出来なかった。言葉に出さないが他の面々も同じ考えなのか飛羽真の言葉に同意するかのように頷く。いつまでも見惚れているわけにもいかずその空間に足を踏み入れると、全ての柱が淡く輝き始める。柱は飛羽真達を起点に奥のほうへ順々に輝いていく。
しばし警戒をしていた飛羽真達だったが、特に何も起きる気配もなく先へ進むことにする一行。一行は慎重かつ、周囲への警戒を怠らずに道なりに歩いて行く。大体200mほど進んだ頃、前方に行き止まりを見つけた。
「行き止まり・・か?」
「・・いや、物凄いデカい扉がある。どうやらあそこがこの迷宮の終点みたいだ」
飛羽真達は扉の60m手前で止まり、扉を見る。全長10mはある巨大な両開きの扉で周りにある柱と同じように美しい彫刻彫られており、扉の中央にある七角形の頂点に描かれた何らかの文様が印象的だ。
「・・・これはまた・・凄いな」
「うん。ただの大きな扉だっていうのに芸術家の作品を見たときと同じ、うんん、それ以上に魅了されちゃう」
「・・・・反逆者の住処?」
「ユエの言った通り、もしこの先が反逆者の住処だとしたら、その人物は芸術家だったのかもしれませんね」
「芸術家・・か。案外、そうなのかもしれないな。この細部にまでこだわった作りに均一に並べられた柱。俺やハジメと同じ錬成師なのかもしれないな」
「ありえそうだな。所で飛羽真、気づいてるよな?」
「もち、さっきから“今すぐここから逃げろ”って俺の本能が警報を鳴らしてるからな。だが、逆の俺の直感はここがゴールだって言ってる」
「なるほど。飛羽真の直感は当たるからな」
「ようやくゴールにたどり着いたね」
「あぁ。んじゃ、いっちょド派手に来ますか」
「うん」
ハジメと恵理はショットライザーがはめ込まれたベルトを取りだし、装着する。
『バレット!』
『ダッシュ!』
「ふん」
2人はプログライズキーを取り出し、ボタンを押すとハジメはキーを展開してショットライザーに装填。恵理はハジメとは違いキーをショットライザーに装填してからキーを展開する
『オーソライズ!』
『Kamen Rider...Kamen Rider』
「「変身」」
『ショットライズ』
ハジメは銃を外して、構え、恵理はベルトに着けたまま銃のトリガーを引くと弾丸が放たれ、体に触れるとアーマーが展開され、装着、ライダーへと変身した。
『シューティングウルフ!The elevation increases as the bullet is fired』
『ラッシングチーター!Try to outrun this demon to get left in the dust』
「私達も行きましょう」
「えぇ」
『ドライバーオン ナウ』
『シャバドゥビタッチヘンシン シャバドゥビタッチヘンシン』
「「変身」」
『チェンジ ナウ』
ゼシカとシュテルもそれぞれライダーへと変身する。
「ん?飛羽真、お前は変身しないのか?」
「あぁ。ピンチになったら変身するから問題ない。・・・行くぞ」
戦闘準備を終えた飛羽真達は扉に近づくため一歩踏み出すと飛羽真達と扉の間に巨大な魔方陣が現れた。
「あの魔方陣は」
「ベヒモスやトラウムソルジャーが召喚され他のと同じ物だね。だけど」
「ベヒモスを召喚した魔方陣の倍近くあるな」
魔方陣から出てくる何かを倒さないと先へは進めないと理解した飛羽真達は気を引き締めなおす。魔方陣はいっそう輝きを増し、弾けるように光を放った。飛羽真達は咄嗟に腕をかざして目をつぶされないようにする。光が収まった時、その場にいたのは、
「「「「「「クルゥァァアアン!」」」」」」
体長30m、6つの頭と長い首、鋭い牙と赤黒い目の魔物。飛羽真達の世界で例えるなら神話に出てくる怪物“ヒュドラ”だった。
「っ!?」
「まさにラスボス・・・だな」
不思議な音色の絶叫をあげながら6対の眼光と壮絶な殺気が飛羽真達に向けられる。6頭の一つ、赤い紋様が刻まれた頭が口を開き火炎放射を放った。それは炎の壁と言うに相応しい規模である。
「散れ!」
飛羽真の合図で全員が左右の飛び退き、反撃を開始した。
「無双活性!」
飛羽真はかつて異世界で習得した流派の技が一つ。外にある気を取り込み、自身を強化する技“無双活性”を使い、身体強化を行うと、ヒュドラを斬るため駆ける。呼吸と気で肉体を強化した飛羽真は1発も被弾することなく青頭と緑頭が撃ち出す氷の礫の風の塊の弾幕の中を駆け抜け、跳び上がると、
「無の呼吸 炎ノ型 昇り炎天」
猛炎の如く、太刀を振り上げ、青頭の首を斬り落とす。
「風蹴」
呟くと飛羽真の足元に風で出来た足場が現れる。飛羽真はそれに片足を乗って体勢を立て直し、蹴って加速、緑頭のほうへと向かう。
「無の呼吸 水ノ型 水面斬り」
垂直に太刀を振るい、緑頭の首を斬り落としと、再び作った風蹴を使ってその場から離脱し、地面に着地する。
「まずは2つ・・・いや3つだ」
飛羽真が斬り落とした2頭とハジメが撃ち落とした1頭。残る頭は黄、白、黒の3つ。
「クルゥアン!」
白頭が叫ぶと、吹き飛び、斬り落とされた3つの頭を白い光が包み込んだ。その光景を不思議そうに見ていた飛羽真達だったが、次の瞬間のその表情は驚愕へと変わった。
「再生した・・・だと!?」
「回復魔法・・いえ、それ以上の効果を持つ魔法ですね」
「ハジメ!まずはあの白頭から落とすぞ」
「おう!」
一声かけた後、飛羽真は地を蹴ってヒュドラに向かって駆ける。
「緋槍!」
「ロックブラスト!」
「ブラストファイヤー!」
「ベギラマ!」
ハジメと恵理の銃撃に加え、炎の槍、岩の弾丸、炎の砲撃、高熱エネルギーの塊が白頭へと同時に放たれる。誰もが直撃すると思っていた攻撃は射線に入り込み、一瞬で頭を肥大化させた黄頭によって防がれてしまった。
「『斬刃』」
数秒遅れて跳び上がった飛羽真が白頭に斬りかかるも、同じように間に入った黄頭によって防がれてしまった。空中で身動き出来ない飛羽真を喰わんと赤、青、緑、黒頭が口を大きく開けて襲い掛かる。飛羽真はグラスホッパーで足元に展開して、上へと高く跳び上がる。
「纏めて消し飛べ。ドライファ・ヘルファイヤ!」
天井ギリギリの高さまで跳び上がった飛羽真は一か所に集まった6つの頭を纏めて焼き尽くすべく、巨大な業火の玉を放つも、他の頭部守るべく間に入った黄頭によって防がれる。それを見た飛羽真は体勢を整える為、風蹴を使い一度ハジメ達のところへと戻った。
「くそ!攻撃に盾に回復、むかつくほどバランスがいいな!」
「ハジメ、あの白頭を倒すのはお前に任せる。黄頭は俺が斬る」
「斬るって・・・ついさっき、斬れなかったのを忘れたのかよ?それとも、もう1本の刀なら斬れるっていうのか?」
「五分五分ッて所かな?っま、何とかするさ」
「何とかって」
呆れるハジメを無視して飛羽真は二代鬼徹を抜き取り構えると三度、ヒュドラへ向け駆ける。今までの攻防で飛羽真が一番の脅威だと認識したヒュドラ達は飛羽真に攻撃を集中させる。
「「「「「「させるか/ない/ません/わよ」」」」」」
飛羽真を落とさせまいとハジメ達が銃と魔法で援護する。6人の援護もあってかたやすくヒュドラまでたどり着いた飛羽真は全力で跳び上がる。
「クルゥアン!」
やられるものかと黄頭が口を大きく開け、飛羽真を食べようとする。飛羽真は風蹴で素早くその場から離脱、離脱後、風蹴を使って黄頭の頭上まで移動する。
「無の呼吸 日ノ型 碧羅の天・二重」
そして、体全部を使って円を描くように両手に持つ刀を振るう。右手に持つ斬神刀皇の刃が黄頭に触れた瞬間、左手に持つ二代鬼徹の刃が斬神刀皇の峰にあたり、黄頭の首に切れ込みが入る。
「おぉおおおお!」
飛羽真はそのまま力を込めて2本の刀を振り抜き、黄頭の首を両断した。
「(まじかよ!?レールガンと魔法が直撃しても傷一つつけられなかったあの頭部を斬り落としやがった!?)」
ハジメは飛羽真が黄頭の首を斬り落としたことに驚き、攻撃の手を緩めたが、すぐに気を取り直すと、白頭を仕留めるべくショットライザーをベルトにはめ、新たな武器を取り出す。
『Attache case open to release the incredibly powerful shotgun』
『ショットガンライズ!』
ハジメが取り出したアタッシュケースの形状をした武器“アタッシュウェポン”。ハジメが取り出したのは銃型。ショットライザーからプログライズキーを抜いたハジメはボタンを押すと、キーを装填できる場所にキーを入れる。
『バレット』
『Progrise key confirmed. Ready to utilize. ウェアウルフズアビリティ!』
『シューティングカバンショット!』
「はぁ!」
引き金を引くとオオカミ型のエネルギー弾が放たれ、白頭を撃ち抜いた。
「うし!これで面倒な回復要員はいなくなった。一気に畳みかけろ!」
白頭と黄頭が無くなったことで攻撃を防ぐ盾も傷を癒す術を亡くした残りの頭に恵理、ユエ、ゼシカ、シュテル、ゼストの魔法が放たれ、残った全ての頭が撃ち抜かれた。
「やったぜ」
“終った”。誰もがそう感じ気を緩めるが、ただ1人、飛羽真だけは胴体だけになったヒュドラをじっと見ていた。
「・・・・・」
「飛羽真?」
何も言わず、無言でヒュドラに亡骸に近づいた飛羽真は刀を逆手に持ち、ヒュドラの胴体に突き刺した。すると、
「グゥアアアアアア!?」
胴体から隠れていた7つ目の首が悲鳴を上げながらせり上がった。
「倒したと思い気を緩めているところに現れて一網打尽にするつもりだったんだろうが残念だったな。これ(才牙)を使っている間、俺の感覚はより鋭くなっていてな、俺を中心に範囲15km内までなら丸わかり何だよ」
刀を頭部に突き刺したため、せり上がった首に巻き込まれ、上に上がった飛羽真は悲鳴を上げる銀首にそう告げると、突き刺した刀を引き抜き、首を斬り落とそうとするが、痛みから銀頭はその長い首を大きく振りまわす。
「うぉ!?」
さすがの飛羽真も支えも無しにその大きな揺れに耐えることは出来ず、頭部から落ちてしまい、さらに勢い良く振るっていた頭部にぶつかり、弾き飛ばされ、柱に衝突した。
「かは!?」
「飛羽真!?」
「「ハジメ/君!?」」
柱と衝突した飛羽真の下に駆け寄ろうとしたハジメだったが、恵理とユエに声をかけられ、2人の指さすほうに顔を向けると、銀頭が予備動作も無しに口から極光を無差別に放っていた。極光が当たった場所は融解しており、一目でやばい物だと解る。
「くそ!」
このままだとまずいと思ったハジメはあの銀頭を撃ち抜こうにも首を大きく振るっているため照準を定めることが出来ずにいた。そして、無差別に放たれていた極光がついにハジメ達のいる場所へと放たれた。
全員の盾となるべくハジメは咄嗟に前に出て、魔物から奪った技能“金剛”を発動して耐えようとした。その時、
「ハジメ!」
飛羽真から呼ばれ、振り向くと、飛羽真が何かをハジメへと投げ渡した。手を伸ばし、飛羽真が投げた何かを受け取るハジメ。ハジメが飛羽真から受け取ったのは、
「これは・・・盾?」
「それを前に出して“悪食”って言え!」
「わ、分かった!悪食!」
ハジメは盾を前に出し、飛羽真に言われた通り、悪食と叫ぶと、構えていた盾の一部が上下にスライドして迫りくる極光を飲みこんでいく。
「な!?」
自分達を覆いつくすほどの極光が盾に飲み込まれていくのを見てハジメは驚く。全ての極光を飲み込むと、上下にスライドしていた個所が元に戻り、結晶が盾に浮かび上がった。
「何だこの盾は!?あの光を飲み込んだぞ!?」
「俺がガチャで手に入れた盾だ。人だろうと、武器だろうと、魔物だろうと何でも飲み込んじまう能力を持ってるんだ」
「魔物は解るが、人も武器も飲み込むって物騒すぎねぇか!?」
飛羽真の説明に盾を持つハジメの手が震える。
「んで?どうするあれ?」
「どうするって・・他の頭同様、落とすしかないだろう。じゃないと永遠にあの扉の奥には行けないからな」
「・・・だよな。だけどどうやって落とすんだ?銃で撃ち落とそうにもあんなに激しく首を振り回されちゃ照準が定まらないぞ?」
「・・・やっぱり近づいて斬り落とすしかないか?」
「あの弾幕の中を・・・か?」
放たれるのが極光から無数の光弾へとかわり、安心?かと思われたが、融解する効果は失われておらず、どんどん足場がなくなっていく。
「ハジメ、パンチングコングに変身して必殺技を撃て」
「それは構わないが当たる保証はないぞ?」
「撃ってくれるだけでいい。後は俺が何とかする」
「・・・・解った」
『パワー』
ハジメはキーを取り出し、起動キーを押した後、ショットライザーに装填する
『オーソライズ』
『Kamen Rider...Kamen Rider』
『ショットライズ』
『パンチングコング!Enough power to annihilate a mountain.』
「うし、じゃあ行くぞ!」
『パワー!』
別の形態に変身したハジメはキーのボタンを押して、両手で銃を構える。銃のエネルギーが溜まっていくのを見た飛羽真は盾を構え、走り出す。
「喰らえ!」
『パンチングブラスト!」
ハジメがトリガーを引くと、両腕に装備されている巨大な手甲がロケットパンチのごとく撃ち出される。
『告。今です』
ヒュドラに向かって走っていた飛羽真は、大賢者の言葉に従って跳び上がり、ヒュドラに向け撃ち出された手甲の上に乗った。
「まじか!?」
サーフィンでもするかのように撃ち出した手甲の上に乗ってヒュドラへと向かう飛羽真にハジメは本日何度目かの驚き声をあげる。
無差別にばらまかれる光弾を盾で捌きながら、乗っている手甲でヒュドラに近づく飛羽真。ヒュドラまであと数mほどまで来たところで飛羽真は盾を量子ボックス内に戻し、手甲から跳び上がり、靴裏に取り付けたスパイクで天井に張り着き、居合の構えを取る。
「無の呼吸 雷ノ型 霹靂一閃・・・神速」
そして、神速を超えた超神速の速さでヒュドラへと接近し一閃。ヒュドラの最後の頭を斬り落とした。