充電も完了し、1、2週間に1話を上げていこうと思っていますが、来週は英雄伝説の最新作の発売週・・・・執筆が遅くなりそうなきがしますが頑張っていこうと思います
「っと、言うわけで今日から一緒に行動を共にする義妹のエルザだ」
「エルザ・ランドールです。不束者ですがよろしくお願いします」
異世界からトータスへと戻ってきた飛羽真はその日の夕食時に皆にエルザを紹介、エルザがここに来た経緯等を説明した。
「そうだ、俺がここ(トータス)からいなくなってから何日ぐらい経った?」
「3日ぐらいです」
「ふむ、こことあそこの時間差は2日って所か。んでハジメから連絡は?」
「まだ来ていません」
「渓谷の広さを考えれば当然と言えば当然か」
「私達も赴き、一緒に探しますか?」
「いや、これはハジメへの罰だからな。俺達は気長に待ちつつ、情報を装備、戦力を整えておこう」
そして夕食後、借りている部屋で3日間のそれぞれの戦果を聞いた後、解散した。
[GAME CLEAR!]
「はぁ、はぁ」
「50体のグールを5分30秒・・か。及第点って所だな」
戻ってきた日の翌日、飛羽真はエルザが現時点でどれくらい動け、戦えるのかを確認するためワンダーライドブックで呼び出した戦闘員50体と戦わせた。
「(レベルとステータスが下がっているとは思えない動きだった。今後が楽しみだ)」
エルザのさらなる成長の予感に飛羽真は笑みを浮かべる。
「お疲れさん。何か感じることはあったか?」
「そうですね・・・レベル、ステータス共に低い状態であの数相手に戦えることが出来たことに驚いています。それと、敵を倒すたびに動きがよくなっていく気がしたのですが、何か知っていますか兄上?」
「ん?知っていると聞かれれば知ってるな。だが、今はまだ教えるつもりはない。知ったら無茶をしそうだからな」
エルザの問いに飛羽真は理由を知っていると答えるも、その理由を教えないと言った。
「それより、新しい武器の使い勝手はどうだ?」
「凄いの一言です。気を纏わせていないというのに鋼を斬れる鋭さにも驚きましたが、魔力を纏わせることで更に鋭さが増し、剣速と膂力が上がった気がしました」
飛羽真の問いにエルザは手に持った片刃の長剣の刀身を眺めながら感想を言う。エルザが持つ長剣は飛羽真が昨夜作った物。ハジメがいないため雫用に作製した刀のように風を纏わせたり、電撃を纏わせたりすることは出来ないがそれ以外は全て同じ方法で作られている。そして、更にオスカーが付与した神代魔法のおかげで持ち主に最適な重さになるようになっている。
「さて、俺は少しばかり魔物を狩ってくるがエルザはどうする?」
「勿論、お供します!」
飛羽真の問いにエルザは着いて行くといった。
「ですが、街道の魔物は訓練を始める前に私が倒してしまいました。何処で狩るのです?」
「そうだな~~バイクを使ってホロアドにあるオルクス大迷宮(表)に行くことも出来るがギルドのおばちゃんの話だと勇者一行がたびたび訓練の為に訪れているみたいだから鉢合わせする可能性が高い。かといって真のオルクス大迷宮に2人を連れて行く訳にもいかないからな~」
どうしたものかと飛羽真が悩んでいると、悲鳴のようなものが聞こえてくる。気になった飛羽真は量子ボックスから双眼鏡を取り出し、フィリスの指さす方をみると、冒険者らしき風貌の2人の男と1人の少女を発見した。したのだが、
「(あの表情、何かから逃げている?だが、一体何に?」
必死な形相で走る彼等を見て不思議に思った飛羽真はその後ろを双眼鏡で見ると、
「何だあれは?熊・・・なのか?」
彼等の後ろには30匹の小熊と3匹の大熊型の魔物が彼等の後を追っていた。何故、飛羽真が熊だと確信を持って言わなかったのか。それは、熊達の姿にあった。
「体毛の上にアルマジロのような甲羅・・・まるで作られたような魔物達だな。名前は・・・鎧熊とでも名づけようか」
名前がないと色々と不便だと思った飛羽真は取り合えず新種の魔物に名前をつけた。
「兄上、名前を付けている場合ではありません。あの魔物を倒さないと。このままでは町に被害が出ます」
「落ち着けエルザ。逃げ回っているとはいえあの3人も冒険者だ。町に被害が行かないよう考えて逃げている」
飛羽真の言う通り、鎧熊に追われている3人は鎧熊達が町へといかないように一定の場所を走っている。
「だけど、逃げ回っていられるのも時間の問題だろうからな、助けるとするか」
そう言うと飛羽真は手のひらを逃げる3人と鎧熊に向け、タイミングを計ると、
「アル・ファスト・ファイヤショット」
10個の火球を鎧熊達に向けて放った。威力の低い魔法だったため倒すことは出来なかったが怯ませるだけの威力はあったのか、鎧熊は頭を何度か振るうと魔法が飛んできた方を見、飛羽真達を発見した。そして、咆哮を上げると飛羽真達に向け進軍を開始した。
「ちょ、ちょっと!?あの子何しちゃってくれてるの!?」
「町に被害が行かないように逃げ回ってたっていうのに!?」
「つーかこの場合、攻撃じゃなくて援軍を連れてくるのが普通だろう!?」
飛羽真の行動に逃げ回っていた3人は飛羽真の行動に悲鳴を上げる。そんなことなど露知らず飛羽真は自然体な体勢で熊達が来るのを待つ。そして、全ての熊達が範囲に入るのを見た後、
[エグゼイド医療日誌]
[ステージセレクト]
ワンダーライドブックを起動し、エルザ、熊達と共に姿を消した。
「「「き、消えた!?」」」
「おぉ、おぉ、困惑してるねぇ~」
街道にいたはずなのにいきなり場所が荒野へと変わったことに熊達は困惑し、辺りを見回していた。
「見たことのない魔物だからな最初からギア全開で行かせてもらう。“抜刀”」
キーワードと共に刀を抜き、一瞬でトップギアへと至ると、いまだ困惑している鎧熊の1体に近づき、刀を振るい、首を斬り落とした。そして右足を軸に1回転して反動をつけ、
「無の呼吸 日の型“円舞”」
近くにいた鎧熊をその硬い甲羅ごと真っ二つに両断した。
『ガァアアアア!!』
仲間をやられ怒った鎧熊達は飛羽真に襲い掛かるも、
「せい!」
エルザが剣で甲羅に覆われていない部分を突き、怯ませると素早く得物を引き戻して鎧熊の首を斬り落とした。
「手助けしなくても余裕で反応できたんだが?」
「いえ、見ているだけというのは落ち着かないので」
「じゃあ、10体ほど任せる。残りの小型と大型は俺が狩らせてもらう」
「分かりました」
飛羽真の指示を聞いたエルザは10体の鎧熊に魔法を当て、意識を自分に向けさせ、少し離れた場所へと誘導、戦闘を開始した。
「まずは小物を一掃するか。無の呼吸 日の型“日暈の龍・頭舞い”」
飛羽真は龍が舞うかのように素早く動きながら小熊達を斬って周った。
「小熊の討伐完了。残るは大熊3体」
残っていた小熊を全て討伐した飛羽真は大熊を討伐すべく、走りだした。
「ん?」
少し距離が離れているというのに3体の大熊は腕を上げたことに疑問を感じ立ち止まる飛羽真。3体の大熊は掲げた腕を勢いよく飛羽真に向け振り下ろした。
「っ!?グラスホッパー」
鍛え上げた直感の警報が鳴ると、飛羽真は足元に魔力の板を生成、それを蹴って空高く跳び上がった。そしてその数秒後、大熊と飛羽真の間の地面に無数の斬撃痕が刻み込まれた。
「今のは斬撃・・・いや、爪撃を飛ばしたのか?」
『解。かつて南雲ハジメが戦ったという爪熊と同じような能力を持った魔物と推測します』
「(爪熊。ハジメの話では爪から風で出来た刃を生み出すことが出来る魔物だって言ってたな。あの鎧熊達もそれと同じ能力を持っているってことか。だが、同じような能力を持つ魔物が何で此処(地上)に生息してるんだ?オルクス大迷宮の魔物もそうだったがまるで誰かによって作られ・・・・、まさか)」
オルクス大迷宮に生息していた魔物のようにこの鎧熊も誰かによって作られたのではないのかと飛羽真は推測したが、それは後でオスカーに調べてもらおうと思い至り、倒すことに集中することにした。
「(そういえばまだ使ったことのない技能があったな。確か“複合魔法”だったか?大賢者、複合魔法についての情報をくれ)」
『了。複合魔法とは2つ以上の魔法を組み合わせ、新たな魔法を構築することが出来る技能です。』
「ほう、ほう。じゃあ試してみるか」
大賢者から複合魔法について教えてもらった飛羽真は火と闇が一つになるようイメージしながら掌に火球を生み出したのだが、その色は橙色ではなく黒だった。
「・・・成功したのか?」
『解。成功です。火と闇が組み合わさり黒炎となりました』
「ふ~~ん、威力はどのぐらいだ?え~~と・・・・“黒炎弾”」
飛羽真は生み出し、停滞させていた火球を1体の大熊に向けて撃ち放つ。撃ち出された火球は妨害も回避されることもなく大熊へと当たる。黒炎は瞬く間に大熊の体全体へ回り、跡形もなく焼き尽くした。
「ワオ」
あまりの威力に飛羽真は驚いてしまう。そして、対人戦では極力使わないようしようと心で誓った。
「無の呼吸 日の型“円舞一閃”」
飛羽真は雷の如き速さで唖然としている大熊に接近すると、両手で持った刀を振るって大熊を斬り裂くと、残り1体の懐に素早く入り込み、
「無の呼吸 日の型“碧羅の天”」
体を捻りながら空に円を描くように刀を振るい、大熊の首を斬り払った。
『GAME CLEAR!』
飛羽真が最後の大熊を倒すと攻略完了の電子音が空間内に鳴り響いた。
「あ~~~~、日の型の連続使用はやっぱり疲れるな。体の節々が痛てぇ」
『告。動きに無駄がある証拠かと。舞の時間を増やすことを薦めます』
「(言われなくてもそうするつもりだ)」
「兄上」
「怪我を負うことなく切り抜けられたみたいだな。ご苦労さん」
自分の下へと駆け寄ってきたエルザに労いの言葉を飛羽真は送った。
そして、その日の夜
『飛羽真、大迷宮の入り口が見つかった』
2つ目の大迷宮への挑戦が始まろうとしていた。
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