ONE PIECE プラントオーナー   作:ひよっこ召喚士

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エピローグです。

本日2話投稿してます。
こちらは2話目です。
前の方を見ていない方はそちらからどうぞ。


ONEPIECE FILM GOLD&EARTH 10

 世界政府が世間に公開することを渋っていたことが幸いし、バベルとファーブニルの名ばかりが知れ渡りプラント自体が悪評を受ける事は無かった。しかし、新政府との話し合いの結果、世界が回復されるまでの半強制的な協力が求められた。

 

 結果としてプラントは事件の被害を受け、アスカル国王を失ったと言う情報だけが世間には知られた。詳細を知らない国々はそのせいで取引が出来ていなかったのだなと納得した。そしてこれからの食料事情はどうなるのかと不安の声も多く挙げられていた。

 

 だがアスカルに変わりグレーヌが女王としてプラントをせおっていくことを表明した事とそれを新政府が賛同した事で不安の声は落ち着きを見せた。まだ幼く見えるグレーヌに対して文句を言う者も居たがアスカルと言う前例が居たためにその声もすぐに落ち着いた。

 

 新政府が問題なく運用され、新世界の情勢も落ち着きを見せてきたころに事件後初めてのレヴェリーが開かれた。海軍も再建の目途が立ち、少しずつではあるが人員も戻りつつある。事件から1年の時が経過したその時、落ち込みつつある世間を盛り上げる意味も含めて政府も協力しての『ワールド・バイキング』の開催が決定され、祭りでは一つの海賊団に特別な招待状が女王の名前で送られていた。

 


 

【それではこれより『ワールド・バイキング』の開催を宣言いたします。開催に当たって開催主導国プラントの女王であるグレーヌ様より一言お願いいたします!!】

 

 女王として相応しい衣装を身に纏ったその姿と堂々とした立ち振る舞いに会場の人々の眼が集まる。落ち着いて会場を見据える彼女はとある一角を見ると微笑み、静かにマイクを受け取ると挨拶を開始した。

 

『……ワールド・バイキングに集まられた皆様、プラントの女王グレーヌです。本来であれば去年に執り行われるはずだったこのワールド・バイキングですが、あの事件の影響により大幅に遅れての開催となりました。そのためこの瞬間に無事開催を告げれる事を心から嬉しく思います。独立国家プラントの名において、この場では無粋な立場などは忘れて楽しんでくれることを望みます。以上の言葉を持ちましてワールド・バイキング開催の挨拶とさせていただきます』

【グレーヌ女王、ありがとうございました。さぁて、お前ら腹は空かせたか?食材の準備は出来てるか?世界最大の食の祭典だ。これから一ヶ月、盛大に楽しむぜぇ!!ワールド・バイキングスタートだ!!】

 

「「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」」

 

 島中で歓声が鳴り響き、料理の匂いがそこら中からしてくる。世界中から集まった料理人によって提供される数々の品々が人々に笑顔を与えていく。

 

「おっ、向こうの肉も美味そうだ。あー!!生ハムメロンがあるぞ!!今度こそ食ってやる」

「よし、俺は酒を見に行くか。どんなものか楽しみだ」

「おいおい、ゾロ!!?お前一人で行ったら迷うだろ。おれもついてってやるよ」

「確かに料理はおいしそうだけど、これ服に匂いが付いて落ちなくなるわね」

「ヨホホホホ、楽しいですね」

「この島では捕まる心配も無いしな。おっ、向こうのステージ飛び入り参加OKってあるぞ。いっちょ歌ってきたらどうだブルック?」

「たまにキツイ匂いもあるけどこういう雰囲気好きだ。お菓子の甘い匂いもあるな。綿あめあるかな?」

「屋台料理やお祭り料理の区画を見てましょう」

 

 特別な招待状を持っているので特別な店などにも入ることが出来、ルフィたちは祭りを思い切り満喫していた。肉を食べ、酒を飲み、甘味を楽しみ、盛大に騒いだ。そして料理人であるサンジは区画を貰って一時的に店を開いて祭りを盛り上げていた。

 

「魚料理お代わり頼む!!」

「こっちのステーキもだ」

「このスープ凄すぎる!?味が濃く、それでいて癖が無い」

「これが海賊麦わらの一味のコックの腕か」

「デザートも素敵、見た目も味も繊細!!」

「それになんか食ったら元気になった気がする」

「おいおい、まだ席あかねーのか?」

「匂いだけなんて拷問だぜ」

 

「うるせー黙って順番待ちやがれ、おっとそちらのレディ、お先に奥のお席にどうぞ」

 

「女ばっか優遇してんじゃねぇぞ」

 

「野郎よりレディ優先に決まってんだろ。窓際の席が空いたから勝手に座ってろ。メニューをどうぞ。オススメは特製スープです」

 

 麦わらの一味の名が売れている事と特別な店舗を任されてることから客足が途絶えることは無かった。東の海でバラティエで働いていた事を知ってる者なんかも来ており、昼から夕方にかけて常に満席となっていた。

 

「よぉ、サンジメシ」

「繁盛してるな」

「おいクソコックとっとと料理を用意しろ」

 

「うるせー、手伝いに来たんじゃねーんなら帰れ!!ったく今は夜にやる予定のコンテストや料理対決の仕上げ中だ。そっちの鍋と皿の中にまだ料理が残ってるから勝手に食ってろ」

 

「うん、久しぶりに食べたけどサンジのごはん美味しいの!!」

 

「って、グレーヌちゃんか!!なんでこんな所に、運営側だし忙しくないのか?」

「サイフォもいるし、四隊長達も協力してくれたおかげでどうにか時間を作れたの。それでお忍びで途中からルフィ達と一緒に祭りを見て回ってたの」

「途中で料理人同士の喧嘩や海兵と海賊のいがみ合いとかを仲裁したり、ブルックのファンの追っかけをまいたり、面白かったぞ」

「ヨホホホ、ファンの方は嬉しいですけど。ずっと付きまとわれると怖いですね」

「乱闘にはノリノリでグレーヌも乱入するもんだからひと騒ぎだ」

「久々のルフィとの共闘なの」

「能力使った瞬間にばれて逃げ出したよ」

「あっはっは、楽しかったな」

「うんなの」

 

「話を聞くだけならたしかに楽しそうだ。ナミさんやロビンちゃんはどうだった?」

「まあ、色々と食べたり飲んで普通に楽しんでたわ」

「チョッパーと一緒にあちこち回ってたわ。途中で政府関係者に出くわしてお互いに微妙な雰囲気になったわね」

「綿あめもあったんだ。高級綿あめって高かったけどすっげー甘くてうまかった」

「CPとか海兵とか普通に居るからな」

「あー、海兵は一応警備もかねて招待してるの。CPとか諜報員はこっちの面子を潰すようなことはしないけど情報収集に便利だからなの」

 

 祭りを満喫した面々だがそれでもまだ始まったばかりの祭りだ。これから更に店も増え、催しも沢山行われる。その中でも一カ月を通して行われるコンテストや料理対決などは世界クラスの料理人同士で競い合う一大イベントだ。

 

「あたしも、女王として審査するの」

「それじゃとびきり美味いもん作らないとな」

「うん、楽しみにしてるの」

 


 

【レディース&ジェントルマン!!これよりワールド・バイキング初日の料理コンテストを始めるぜ。料理の審査にはグレーヌ女王、政府及び海軍からプラントとも関わりの深い英雄ガープ殿、抽選に当たった客や料理人の方々をお招きしてるぜ】

 

 

「げっ、じーちゃん」

「まぁ、知名度があって、事件のことを知ってる、海賊を見ても放置できる海兵なんて他にそうそういないからな」

「って事はコビーも来てるんじゃないか」

「捕まる心配も無いんだから後で訊きに行けば良いんじゃない」

「コンテストってどんな感じなんだ?」

「うふふ、始まるのを待ちましょう」

「サンジさんを応援しましょうか。ヨホホホ」

「アイツならスーパーな記録を出すだろうよ」

 

 出場したコンテストをサンジは順調に勝ち抜いていった。決勝戦では2年間で学んだ攻めの料理の技をしっかりと見せて観客全員を魅了し見事優勝を飾った。

 

【優勝は海賊麦わらの一味のコック、黒足のサンジだ!!それでは女王から記念品と優勝カップの進呈です】

『優勝おめでとうございます。サンジさん、とても素晴らしい料理でした』

「あー、ありがとうございます女王グレーヌ」

『記念品は特別製の皿や食器になっています。船員の人数分を後で贈らせて頂きます。そしてこちらが優勝カップです』

【それでは改めて優勝者に盛大な拍手を!!】

 

 楽しみにしていたワールド・バイキングに一年越しに参加し、見事優勝を飾る事が出来たサンジは会場から贈られる拍手にいい笑顔を向けて優勝カップを掲げて見せた。そして次の日からサンジが担当する店への来客数が数倍に増え、人員が足りなくなり何人かクルーが駆り出されることになった。

 

 


 

「ふぅ、ワールド・バイキングは無事成功してるし、プラントも国々も順調に復興してる証拠ですね」

 

 開催地であるフルコースアイランドから少し離れた位置に置かれたプラント、その王城内の中庭で執務の疲れを癒しながら静かに報告を続ける。

 

「ルフィ達も来てくれたし、サンジはコンテストで優勝しました。こっそりだけどイスト聖達も来てたからお話しさせてもらいました。お父さんの事ばっか話してたんだから、墓参りしてくれないかってお願いしたんだけどそんな資格は無いって断られちゃいました」

 

 ワールド・バイキングを巡っている時だってプラントの用意した食材を見るたびにどこか遠い所を見ているような感じだった。それと一緒に来ていたクチーナさんはコンテストで準優勝だったよ。とても技術が高くて繊細な料理だったけどガープさんがそんな料理よりがっつり食べれる方が良いって理由でサンジの料理の点数を高くしたのが敗因だ。他の審査員の点数は完全に互角だった。最後はガープさんの好みで勝敗が決まったんだけど、理由はあんまりだと思ったので公開せず、隠しておいた。

 

「それと直接会う事は無かったけどサイフォがラトニーの気配がした気がするって言ってたの」

 

 事件の事もあり、ラトニーはプラントに居られなくなった。バベルとは別に多くの国を襲っちゃったから懸賞金もかなり上がっていた。今でも厄災として有名で元気にしてるのは分かるけど姉みたいな存在である彼女に会えないのは少し寂しい。

 

「まだ悪魔の実の継承者の問題は片付いてないけど、ツチツチの能力が無くても今のところは維持できてるの。まぁ、世界人口が大幅に減少したおかげなんだけど、後は科学技術や他の能力の応用なの」

 

 島の移動はシャボンや空島の技術にモーダスのクサクサの能力で頑張って貰ってる。流石に移動速度はお父さんが動かしてた時より遅いけどね。それと輸送とか取引の問題は種を使っている。今まで見たいに直ぐ届くって訳にはいかないけど鮮度の問題はないし、輸送関係の仕事が復活して各国の財政も良くなってるからこれはこのまんまで良いかもしれない。直ぐに届かないから万が一船が襲われたりして届かない事を考えてまた農業も復活しつつある。

 

「天竜人がいなくなって、新政府が主導する体制は人々からも受け入れられているから安心なの。新世界の海賊国家の情勢を懸念して新海軍も大きくなってるみたいだけど……」

 

 政府や海軍も人手不足が多く、教育を進めたり、事件によって滅んだ国から孤児などを集めたりと活動が今も続いている。プラントでも一部、優秀な子供を次世代候補として育てたりしている。

 

「そんな風に上手くいってる。今は私がプラントオーナーとしてしっかりやってる……だから心配しないで見守ってて欲しいの」

 

 事件から一年が経過した。その一年でたくさんの事があったが、それでもプラントは在り続けた。まだ小さな女王が全てを背負って。種は蒔かれ、新しい芽は出た。新しい世界でのプラントの日々はずっと続いて行く。

 

 

GOLDEARTH FIN

 




これにてGold&EARTH完結です!!
まさかほぼ一年がけの長作になるとは思わなかった。
ですが、どうにか終わらせることが出来ました。

9の方書いてて思ったのは戦闘だけだと感情や心境的な物を表現するのが難しいと言うか、私の力量不足が感じられる。技名叫んだり、作戦やオリジナル悪魔の身を活用しただけって感じ。9話の方でも書いたけど時間が出来たら少し直すかも。

エピローグのお祭りには他にもキャラを出そうかなとも思ったけどやめた。最低限のキャラやモブだけで書きました。食の祭典だしネタでも多く出してるトリコとかアニメオリジナルの料理人キャラとか出そうかなとか考えたけどなんかエピローグ感が無くなりそうだから諦めた。

さてと、これでようやく来月の一話読み切りのIF話がかける。さて、締め切りまでちょうど一ヶ月。頑張るぞい……

それとそろそろ本編も進めないと。外部プラントの4を出してそのまま放置してるからね。5ってなに書く予定だったっけってなる位には放置してましたからね。テゾーロとステラか……こっちが結構殺伐としてたから幸せな感じにしよう。

まぁ、色々と書きましたが長い間付き合っていただいた読者の皆様方には感謝しかありません。本当にありがとうございました。

それではいつもの挨拶でさようなら。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。
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