ONE PIECE プラントオーナー   作:ひよっこ召喚士

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一部、心配の声を感想でくれた方には答えましたが、昨日の昼で37度まで下がり、15時には36度の平熱まで戻りました。今日に関して言えば喉はイガイガしますが、怠さはだいぶ取れました。

そして、ずっと寝てると退屈だからと地道に書いてたら4書けた。5日までの分までは仕上がった。良かった良かった。


ONEPIECE FILM GOLD&EARTH 2

 政府の一斉攻撃よりも先にバベルの領域まで到達した2つの海賊団。彼らは互いに睨み合いながらも目的の為にと手を組んだ。

 

「ハーハッハッハ、マママママ。全面的にそっちの言い分を聞いてやってるって言うのに取引停止って言うのは笑えないよ。なぁ、カイドウ!!」

「ウォロロロロ、取引停止に怒ってんのはこっちもだ。互いに邪魔だけはすんじゃねぇぞ。ババア!!」

 

 取引停止と言う共通の話題から一時的に同盟を組むことになった四皇の海賊団。バベルを倒した後の取り分はどうなるのかと言う話が纏まっていないので、仮に倒したとしても新たな戦争の始まりしかみえて来ない事に両者の部下が嘆いている。

 

 しかし、その嘆きは不要な物となる。海賊船の前の海に大きな影が現れると海面を揺らしながらそれなりの大きさの大地が浮かんできた。ドーム状の壁に覆われ中は見えなかったが、パカッと開くように土の壁は取り払われ、1人の姿が見えた。

 

「ふ~まだまだあるけどこんなに満足したのは初めてだよ!!」

 

 ドームの中にはとにかく大量の食料で埋まっており、その中に居るのは幸せそうに微笑んでいる少女に見えるが、四皇の前で平然としている様とそのオーラには不吉な物が感じられた。

 

「マママママ、まさかプラントが『厄災』を飼ってるとは、思いもしなかったよ」

「『厄災』だと!?どういう事だババア!!」

 

 『厄災』と言う言葉を聞き、ビックマム海賊団の者たちはまさか!?と言う顔で一様に驚愕している。百獣海賊団の中にも驚いている者はいるが向こうと比べると少ない。

 

「あいつはプラントよりも前に俺をコケにしてくれた奴さ。島を立て直すのにどれだけ苦労させられたか、忘れた事はないよ。制御不能、誰が相手だろうと構わず、全てを呑み込む、潰した国の数は天井知らず、本能のままに動き、止められない俺らよりも厄介な化け物さ」

「あの、餓鬼がか?」

 

 怪訝そうな顔で『厄災』と呼ばれた者を見つめるカイドウ。ビックマムの説明など関係無いとばかりにお茶を飲んでいたが、視線に気付き立ち上がったかと思うとその瞬間に姿は掻き消え、カイドウが吹き飛んだ。

 

「ふぅ、これで1人、後3人も相手にしないといけないから大変だな~」

 

 余波で吹き飛んだ船どころか、連れられてやってきている部下など目にも入ってないその傲慢さ。カイドウを飛ばして、あと3人と言う発言から、目の前の存在は四皇を1人で相手取ろうとしていると伝わった。

 

「くたばっちゃ居ないだろうが油断しやがって、百獣海賊団!!呆けてないで馬鹿を回収してきな。コイツは俺が倒せなかっただけでなく、底すら見えない正真正銘の化け物だ。回収は下っ端に任せて幹部以上の連中は戦闘に集中するんだね!!喧嘩すんじゃないよ。遺憾だけども全力で共闘しな!!」

「ウオォォ!?お前らカイドウさんを拾ってこい!!」

「まさかこれほどとは!?真打ち以上はビックマム海賊団と協力して戦闘に入れ!!」

「島が目の前だって言うのに、厄介な!?」

「ペロリン、ママの言う通りコイツには全力で当たれ!!将星を含む幹部はやられない程度に前へ出ろ!!チェス城兵じゃ意味ねぇ」

「嫌な未来しか見えないな」

「チッ、船上じゃビスケット兵もあまり使い物になんねぇな」

「とっととアスカル殿に会って、スムージーの材料を手に入れる予定だっんだがな。巨大化も限られてると言うのに……」

 

 一瞬で四皇の一角であるカイドウを吹き飛ばしたその姿に両海賊団は驚異に対処するため、全面的に協力してことに当たり始めた。それも関係無いとばかりにアクビをしながら少女は伸びをしている。

 

「まだやんの?どうせ意味無いのに、あーでもビックマム海賊団の船は美味しそうね。百獣海賊団も動物ばっかだから美味しいのかな?」

「その船とそっちの船の奴ら船を捨てて避けろ!!」

 

 ビックマム海賊団の将星カタクリが見えた未来から叫ぶように狙われてる船に警告を送る。幹部以上の人間はある程度、危機を感じ取り逃げ出したが、それでも被害は防ぎきれそうにない。

 

「アハハ、それじゃあゴクン!!」

 

 大きく口を開けたかと思うと彼女は先程までそこにあった船を乗っていた人ごと丸呑みにして見せた。現実的ではない光景から逃げる様に何処にそんな量が入るのかと疑問を浮かべて逃避するが、船2つが消え失せ、逃げ遅れた幹部クラスの戦闘員も失われた。

 

「バ、化け物!?」

「船が一瞬で!?」

「人を喰ったのか……」

「能力者も居たっていうのに!?」

 

 これまた嬉しそうな表情でお腹をさすっているが、食べた物が船と人でなければ絵になりそうだが、タイトルは地獄絵図で決まりである。

 

「酒を飲めば強くなる化け物や拳法使い、血を飲むことで強くなる吸血鬼と伝承などにもあるように、喰ったものは血肉となるが、その血肉さえも呑み込むことで強くなる。ボクは『ゴクゴクの実』の能力者、あらゆる物を呑み込み、呑めば呑むほど強くなる。ここは世界最大の食料生産国プラントだ。この国にいる限り、ボクは最強だよ」

 

 呑み込んだ物を糧とし、力を振るう『ゴクゴク』の力、それは単純故に強力、そしてかつてビックマムの領域に彼女が入り込んだのは運が悪かった。周りに飲み食い出来る物が多い環境で彼女が負ける事はあり得ず、ビッグマム海賊団も苦渋を飲む結果となった。

 

「暴れながら世界を巡り、あらゆる経験を呑み込み成長した。今日はアスカルから幾らでも呑んで良いって許可も出てるから流石に負けないよ」

「ハッハッハ、厄介な手駒をよくまあ隠し通してたものさ、『破々刃(ハハバ)』」

「ウォロロロロ、まさか何も出来ず吹き飛ばされるとはな『厄災』って言ったか小娘?『雷鳴八卦(ライメイハッケ)』」

「その名前あんまり好きじゃ無いんだよねぇ。『暴食』か『ラトニー』って名前で読んでよ。『豪飲(ゴウイン)』」

 

 当たり前のように覇王色の覇気を持ち合わせているラトニーと四皇2人とのぶつかり合いは空を割り、海を荒れさせるのに十分だった。幹部と言っても、ピンからキリまで居て中には近づくことさえままならない者も居る。そこそこ戦える幹部でさえ近づくのを躊躇う者が多かった。そして、その戦いを遠くから眺めてる者が居た。

 

「ゼハハハハ、混乱に乗じて能力者狩りと洒落込むつもりだったが、予定変更だ。ありゃ、馬鹿げてる。あの中に突っ込む気はねぇし、こっそり近づいても四皇に狙いを定めてる以上は戦闘は避けられねえだろう。せっかく、あいつら(ビックマムとカイドウ)が動いてるんだ普段より手薄な海で好き勝手してやろう」 

 

 狡猾な手口で四皇にまで登り詰めただけはある。手の早い2人を偵察代わりに利用し、その上で危険を避け、別の所で理を得ようとする。だが、それを止める者も現れてしまった。

 

「それを許す訳にはいかねえな。なぁ黒ひげ!!」

「チッ、あんたも来たのかよ。赤髪!!」

 

 ビックマム、カイドウ、黒ひげと同じく四皇である赤髪のシャンクスが仲間を引き連れて黒ひげの近くまでやってきていた。

 

「ただでさえ海が荒れているのに、掻き乱すような真似は放っておけないな」

「馬鹿を言うんじゃねぇよ。海賊は自由じゃねぇといけない。それをお前が否定すんのか?」

「ロジャー船長が語っていた様な自由とお前の我儘は別もんだろう?」

 

 お互いに話をしながら牽制しあっているが、それもここまでだろう。黒ひげも力を蓄え、2年前は避けた戦いにも乗り気である。

 

「お前はここで止める!!」

「ハッ、俺は黒ひげだ。止まらねぇよ!!」

 

 皮肉をきかせたセリフを口にしながら赤髪の剣に答えて攻撃を仕掛ける。それを合図にそれぞれの幹部もぶつかり始めた。だが同じ海域に四皇が揃っていると言う異常な自体はこれからの騒動のまだ始まりでしか無く、その様子を見守る塔は寂しくそこに建ち続けている。

 

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 四皇やそれに相対する化け物(ラトニー)の戦いによって周囲は海も空も荒れ気味であったが、それ以上に島に寄せ付けまいとする渦や波の数々に海軍の船はせき止められていた。

 

「こうも激しい流れの中を進めば軍艦同士がぶつかるのは目に見えてるな」

「藤虎!!お前さんだけでも行けるか?」

「視えちゃいませんが海中の御仁の良い的でしょう」

 

 新世界に居た七武海も迎えに行っていた七武海もそれぞれバベルに行く事やアスカル・テゾーロの確保は確約したが作戦などへの協力までは取り付けられていないのでこの場にはいない者もおり、居たとしてもいう事は聞かないだろう。それはともかく攻めあぐねている海軍を見てか、この現状を作り出している者が堂々とした佇まいで海から顔を出した。

 

「来たみたいだね。なんて言ったっけ、ほら警告は出していたし、別に海軍と戦いたい訳では無いからね。帰って貰えると助かるんだけどねぇ……そこん所はどうかい?」

 

 ガープは直接相手取るのは『先読み』だと聞いていたが先に顔を見せたのが『刺突』だった事を多少疑問に思ったが、むしろ顔を出すならこの荒れた海をものともしない『刺突』の方が適任かと自己完結する。問いかけに対し、応えたのは大目付のセンゴクだった。

 

「プラントだけでも取引を再開してくれればそれも考えられるが、世界の為にアスカル王の身柄を確保させてもらう」

「こんな状況でも王として丁重に扱うあたり、本当にうちの国に依存してるねぇ。それじゃ、賞金稼ぎとしての二つ名は『スティング・レディ』、プラント幹部としての名は『刺突』、魚巨人のピアスだ。お手柔らかに頼むよ」

「逃がさないよ~『八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)』!!」

「光速の攻撃だろうと海にいる私に当たる訳が無いだろう!!」

 

 大将黄猿によって無数に放たれる光の弾丸、しかし魚人の中でも速い種であるピアスが海の中を泳ぎ、見聞色の覇気で攻撃の軌道も読んでいる状況で当たる訳も無い。能力者以外の遠距離攻撃が出来る者も攻撃を仕掛けるが、距離をある程度取られている為に当てるのは難しくなっている。

 

「ピアスの嬢ちゃんとは酒飲み友達だが、こちらも立場がある。多少は攻撃をさせてもらおう『拳骨流星群(げんこつりゅうせいぐん)』」

「流石に早いけど対処は可能さ『海龍(カイリュウ)一本背負い』」

 

 覇気を流し、攻撃的な形に変化させた海流を背負い投げの要領で放つ、するとまるで意思があるかのように滑らかな動きで砲弾を全てのみ込み軍艦へと迫って行く。それは技名の龍と言う名にふさわしい猛々しい攻撃姿であった。砲弾を含み、覇気を纏った龍は軍艦を砕く前に有難そうな見た目となったセンゴク大目付の衝撃波でどうにか逸らすことが出来た。

 

「すまんセンゴク、まさか利用されるとは」

「くっ!!いや、砲弾はおまけ程度だ。動きから見聞色の強さは窺えたが、武装色の方も中々の物だ」

 

 今回は防がなければそれなりに被害が出ていただろうから大規模な攻撃で迎え撃ったが、こちらから大きな攻撃をしにくいと言うのが厄介である。荒れた海にどうにか留まり続けている状態で更に波でも起こせば転覆は想像に容易い。

 

「フフフフフ、手焼いてるみたいだな」

「笑いに来ただけなら帰りな、ドフラミンゴ」

「つれないな、おつるさん。こっちも攻めあぐねてるんだよ。ほら来た」

 

 糸を出して防御の姿勢を取り飛んできた銃弾や斬撃を受け止めている。その飛んできた方向を見ているとその斬撃や銃撃の主と思われる者はいつの間に来ていたのか鷹の目と既に戦闘をしていた。 

 

「『先読み』かい。あらゆる距離をカバーする見聞色の覇気とその詳細な認識能力、それと持ち前の頭で未来を見る人間以上に先を読む、達人を超えた才人」

「ああ、『先読みのサイフォ』の噂の化け物っぷりは本当らしい、空から行こうとした俺を落とすために糸を斬り、雲を散らしやがった。塔の方に伸ばした糸ももれなく防がれてな。船に糸を張って逃げてきたんだぜ。アイツと戦いながら俺や他の奴にも気を配ってやがる。」

 

 『先読み』は現在進行形で戦闘中であり、世界最強の剣士、ジュラキュール・ミホークが惜しむことなく黒刀”夜”を抜き斬り合っている。そんな中で塔に近づく者が居れば素早く妨害を行っていると言うのだからその実力は言うまでもない。

 

「なるほど、鷹の目の奴の相手をしていたのか」

「船の足止めを『刺突』それを掻い潜ってきた奴を『先読み』が相手取るか、厳重な守りになってるようだな」

「それよりも、他の奴らの姿がまだ見えてねえがどういう事だ?」

 

 ドフラミンゴが言うのはまだ到着してない七武海の事だろう。海賊女帝は軍の船に乗りたくないと拒否し、藤虎が九蛇の船を浮かして新世界へと運び、現在は船を進める準備をしている。暴君については黄猿が探しに行ったがマリージョアの天竜人が所持しているとなり、代わりのパシフィスタを積んだ軍艦を待っている状態だ。

 

「残りの連中は既に新世界にいるらしく、到着待ちだ」

「なるほどな。ハートと顔合わせが出来ると思ってたんだが、まあいい」

 

 フフフフフと笑うとまた空へと飛んで行こうとしたがそれを遮る水の攻撃が放たれた。普通の魚人や人魚の攻撃であれば普通に防御しても良いが、魚巨人であるピアスの攻撃を受ければ能力者はひとたまりもない。

 

「俺の邪魔をすんのか『刺突』?」

「サイフォのフォローが役目だからね。君も例外ではないよ『天夜叉』」

 

 軍艦を足場に糸を出して攻撃を仕掛けるドフラミンゴと周辺の水を自由自在に扱うピアスの戦いが始まった。巻き込まれないように軍艦を動かしつつも海軍も攻撃を再開し、海を突破するための戦いが始まった。

 

「ふっ、これで向こうの心配は要らないようだぞ。真剣に俺と戦え『先読み』!!」

「これで全力なんだけどな。さて、全てに対応しきったその先で、お前に敗北を刻んでやろう『鷹の目』!!」

 

 下手な小細工はするだけ無駄と拳銃を撃ち放つだけの時間があっても鷹の目には使わず、剣だけで相手を続けている。互いに斬撃を飛ばす事など容易く行うがサイフォはそれを特殊な使い方をして、間合いを保っている。

 

「面白い斬撃の使い方だな」

「『予剣(よけん)』すら簡単に対処されるとはな。こっちも驚いてるんだがなっと」

 

 斬撃を飛ばす技ではあるのだが、飛ぶ斬撃とは本来鋭く早い物が多いのだが、サイフォは動きの中でさりげなく刀を動かし、その場に斬撃を配置するかのように使い、立ち回りや罠として使っている。

 

「『千剣(せんけん)の明』」

「はっ、これほどの数を既に仕掛けていたか」

 

 『予剣』で配置した数々の斬撃、全てのタイミングを合わせて一斉に斬りかかる事で千近い、もしくは千を超える斬撃を相手に放つ、鷹の目は楽しそうに笑いながら斬撃を裁いて行く、服などに多少斬撃は通ったが彼本人にダメージはあまり入って居ない。

 

「もっと私を楽しませろ!!」

「楽しみたいだけなら向こうの軍艦に挑んで欲しいんだけどな!!」

 

 常に自身の間合いで戦い続ける事で互角以上に戦っているがこの調子では倒す事は敵わないだろうと『先読み』だからこそ自身の実力を加味して、次の展開を思考する。勝てない戦いに身を置きながらどれだけ貢献できるのか、まだ七武海は全貌を見せていないと言うのにこれなのだから、厄介だなとため息を一つ吐く。

 

「『暴君』は封じて、『天夜叉』はピアスが、『鷹の目』は目の前、残すは『白ひげJr.』『千両道化』『女帝』『死の外科医』、本当に面倒だよな」

「ふっ、『先読み」よ。想定外の客もやってきたみたいだぞ」

「なに!?」

 

 広く一帯を見聞色の覇気で覆っており、戦場に注目しているとはいえ侵入者を見逃すとは思えないが、戦闘中に目の前の男が詰まらない嘘を吐くとは思えない。どういうことだと呆けているといきなり海の向こうから船が飛んで塔が立っているピリオ島の中央まで突っ込んだ。そして、その最中に微かではあるが見知った気配を感知し、攻撃を躊躇ってしまい追撃は不可能となった。

 

「ハッ、侵入者が出たが放っておいて良いのか?」

「そう思うんなら引いてくれればいいのにな。性格が悪いってもんじゃねえな。これ以上侵入させる訳にもいかないんで、少し戦い方を改めさせた貰うけど、良いよな?」

「受けて立つ!!」

 

 いくらかはピアスの起こす波で封じれるだろうが、油断ならない者も多い。剣技も習熟しているが純粋な剣士かと言われれば首を振るであろうサイフォは意識を新たに『鷹の目』との戦闘を再開し、戦場らしい轟音が辺りに響き始めた。

 

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「本当に行くのか、これで」

「ジタバタしてもしょうがないだろ。船長命令だ」

 

 眼の前に広がるのは海軍に加えて七武海やCPなども動いている政府の一斉攻撃である。そんな中を飛んでいくとなれば目立つのは間違いない。

 

「準備はオーケーだ!!行くぜクードバースト!!」

 

 フランキーの合図で空へと飛び出したサニー号、空を飛ぶとは聞いていたが実際にその風を身に受けると年相応なはしゃぎっぷりをグレーヌは見せた。

 

「おい、下に居るの『鷹の目』じゃねえか、斬り合ってるのは誰だ?かなりの強さだが」

「あれ、サイフォなの。あっ、まずいの!!」

「何が不味いんだ?」

「説明した通り、サイフォはプラント一の見聞色の覇気の使い手、たぶん船に乗ってる私にも気づいたの」

「なるほどな。だが、報告する暇は無いと思うぞ。『鷹の目』を相手にして、そんな余裕が生まれるとは思えないからな」

 

 実際に『鷹の目』と戦い、そして修行をつけられたゾロの言葉はその通りで、グレーヌに気付けたのも『鷹の目』が麦わら一味に気付き、面白がって指摘したからであって、戦闘を再開したサイフォには報告どころか、詳細を確認する暇もない。

 

「それ以前にまずはこっちの対処が先だ。ウソップとグレーヌ頼んだぞ」

「おおよ、サニー号に傷はつけさせねえよ『緑星 トランポリア サルガッソー』!!」

「ふふんなの、『収納種(ストレージシード)開封(オープン)』家畜用の飼い葉、数年分なのね!!」

 

 ウソップの緑星、ポップグリーンによって船の衝撃を逃がし、グレーヌの取り出した飼い葉のクッションで軟着陸することが出来た。

 

「おおー!!グレーヌもすげえな!!」

「あたしの『タネタネ』の力、種を操るだけでなく、種を作り出したり、対象を種にして封じ込める事も出来る。さっきのはプラントに居た頃に家畜の餌として使用されてた飼い葉なの。あたしは種にして色んな物を持ち歩く癖があったけど、たまにこうして役に立つのね」

「持ち運びに便利そうだ。買い出しとかにあったら凄い楽になりそうだぜ」

「中身が入ってるのは『収納種』、中身の入ってないのは『空種』と呼んでるのね。『空種』をぶつける事で相手の攻撃を仕舞いこんだりも出来る。覇気も最低限使えるし、あたしも結構戦えるのね」

「空島のダイヤルより便利じゃねえか、いくつか譲ってくれねえか?こっから先だとポップグリーンが使えないから補うための武器が欲しいんだ」

「『空種』で良ければなの」

 

 ウソップに『空種』を渡して使い方やどれくらいの事が可能なのかといった点を詳しく説明している少女を眺めて何人かはその少女の口にした言葉に驚いていた。

 

「覇気使えんのか!?」

「その時点でルフィ、ゾロ、サンジの次に強い事に成りそうだ。能力も含めりゃ間違いなく強いだろうな」

「ここから先の敵は覇気を全員使ってくるのだから、王女である彼女も使えてもおかしくないわね」

 

 麦わらの一味で現在覇気を使えるのはその3人だけ、覇気は絶対では無いし、戦い方次第では負けないだろうが、その実力は計り知れない。準備を進めて塔に乗り込もうとしたが、船を守る人材も必要かと言われ誰かが残ろうとしたが、それをグレーヌが止めた。

 

「そう言う時こそ『タネタネ』の出番なの。えいっ『収納種』一緒上がりなの!!叩きつけて割れば元に戻るのね」

「ワオ、ありがとよ。船の心配もなくなったし俺も行くぜ」

 

 結果的にフルメンバーで突入することになり、戦力的な不安は多少消えた。敵として出てくるであろう人物の特徴もグレーヌから知らされているので対策も多少できている。

 

「よし、行くぞ!!」

 

 全ての準備を整えた事を確認すると、船長の合図で麦わらの一味+グレーヌは『バベル』へと侵入した。グレーヌからの『お願い』もあり、目的を止めるための戦いが始まった。

 

「塔の中が植物だらけだ。すっげぇ!!」

「ルフィ…グレーヌの話聞いてた?植物って事は」

「『草花』モーダスとホーニィの二人組なの」

「密閉空間で火を点ける訳にはいかねえしな」

「時間の都合も考えると外に出て待ってる暇はねえな」

「それ以前に火は付かないと思うの」

 

 グレーヌの言葉を聞き、事情を聴くよりも早くフランキーが火を吐き出したが、火はメラメラと最初は燃えていたが周囲の植物は一部は燃えたが無事な物の方が多く、直ぐに鎮火された。

 

「どういう事だ?」

「お父さんは植物が大好きで色々な植物を集めるのが好きだったの、その中に燃えにくい植物もあってこういった環境づくり用の植物には品種改良された耐火植物が多く使われてるの」

「なるほど、不思議植物か」

 

 理解していないが燃えないと言う事が他の人にはちゃんと伝わった。しかし、能力者が潜んでいるこの空間で落ち着いている暇などなく、周囲の植物の蔭から何かがとんできた。

 

「危ねぇ!!『悪魔風脚(ディアブルジャンブ)首肉(コリエ)ストライク』」

「キャー!?」

「ちっ、いきなりだな『厄港鳥』」

 

 それだけでなく周囲に生えている植物たちも枝を伸ばし、蔦を振り回し、ルフィたちを攻撃しようと迫ってきている。切り倒し、なぎ倒しながらどうにか攻撃を避けているが、普通の植物よりもかなり丈夫な植物の群れに時間を取られている。

 

「どうする逃げるか?『フランキー大砲(キャノン)』」

「何処にだよ!!グレーヌちゃんの話通りなら逃げ場なんてねえだろ」

「一帯が植物で埋まってるしなっと『火薬星』!!」

 

 周囲の全てが敵となればむしろ仲間から離れる方が危険でしかない。とは言っても次から次へとやってくる植物の相手を続けるのも現実的ではない。

 

「これ、終わりあんのか?」

「急速成長が出来るから無いの。えい『空種乱れ撃ち』!!」

 

 グレーヌも種の中に襲い掛かる植物を封じている。しかし、能力者を見つけ出さない限り終わらないという言葉に考える必要が出てきた。

 

「話を聞くと向こうも覇気が使える。簡単には見つからねぇはずだ。探すのに一か所に固まってたら向こうにもすぐにバレる。それにこのままじゃじり貧だ!!2,いや3チームに分かれるぞ」

「順当に分けりゃ覇気が使えるルフィ、ゾロ、サンジでそれぞれチームか?」

「ああ、だが全員で探すんじゃ駄目だ。ここの能力者2人を探すのが2チームで、ルフィのチームは先に進んでくれ」

 

 確かにその方が効率的という事で次に戦うであろう戦力の事も考えたうえでチョッパー、ブルックがルフィのチームに加わり、ゾロのチームにフランキーとロビン、サンジのチームにナミとウソップが入る事になった。

 

「それじゃ階段を見つけるために一掃するぞ!!」

「「「おう!!」」」

「ゴムゴムの象銃乱打(エレファント・ガトリング)

「フランキーラディカルビーム」

千八十煩悩鳳(せんはちじゅうポンドほう)

「これだけ開ければ見えるか『空中歩行(スカイウォーク)』っと見えた!!ルフィ、向こうに真っすぐだ。階段らしき物が見えた」

 

 遠距離攻撃の大技を持っている面々が一気に周囲の植物を吹き飛ばすと、新しい植物が空いた空間を埋めないようにそれぞれが援護を行いルフィチームの援護を行う。

 

「それじゃお前らまたあとでな。行くぞグレーヌ!!」

「はいなの。それじゃ二人を捕まえたら連れてきてなの!!」

「『角強化(ホーンポイント)』、前の植物はオレが蹴散らす!!」

「ヨホホホホ、私もお手伝いしますよ。『掠り唄 吹雪斬り』!!」

 

 それぞれ、分かれることになったが、グレーヌから戦闘のヒントになる情報や注意点は聞かされている。全員無事に上にたどり着けるよう検討を祈って、各自行動を開始した。

 

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 ルフィたちは仲間の援護もあり、会談までたどり着き塔の一つ上の階層へと辿り着いていた。しかし、そこは薄暗く、ジメッとしていて視界が悪かった。

 

「やっぱり、ここには『モル』が居るの!!」

「3億越えの賞金首でしたよね。ヨホホホ、恐ろしい」

「ウェェ、キノコだらけだ」

 

 そう、次の階層の番人は『キンキンの実』を食べた菌人間、『浸食者”モル”』がいる。とても危険な階層である。ルフィたちは直ぐに能力者の話を聞いてから用意した特別なマスクを装着した。

 

「うぉおお、カッケー!!でも息苦しいな」

「肺がキノコ塗れになったり、病気でグダグダになっても良いなら外すの」

「オレは絶対付けとく」

「ヨホホホ、私も念のためつけておきます」

 

 周囲に生えているキノコとその胞子以外にも、病原菌自体も操る敵を相手にするにはこういった装備がどうしても必要になる。

 

「まあ、私と敵対するなら最低限必要な対処レスね。それぐらいでやられるほど弱くもないのレスが、まさか最初にやってくる侵入者に貴女までいるとは、正直驚きレスね」

「「「!?」」」

 

 堂々とした態度で宙に浮いている小人の姿が現れた。伝えられた通り、彼女は『キンキンの実』の能力者なのだが、何のモーションもなく彼女はフワフワと浮いている。

 

「まあ、やることは一緒レス。菌を送り込めないのであればこうするだけレス『黒群』」

 

 モルは能力を介して、支配下に置いた菌に対して武装色の覇気を流した。黒く染まった極小の群れを目の前に顔を青くさせる。

 

「長くは持たないはずなの。どうにか凌げば……」

 

 グレーヌの言う通り、あの技は少々特殊で、自分の体以外に覇気を流すのは武器などでもあるが、極小な存在で、制御下にあるとはいえ他の生命()に覇気を流すと言うのは普通の方法ではない。そのため、あれは短期決戦型の必殺技である。

 

「逆を言えば我々を仕留める気満々という事ですね」

「菌か…ならグレーヌ!『空種』をおれにもくれ!!」

「敵以上の覇気を纏わせないと覇気を纏った物は仕舞えないの、それでも?」

「チョッパーなら何か作戦があるはずだ。グレーヌ、あるなら分けてくれ」

 

 言われるままに『空種』を作り出して渡すと、チョッパーは後ろから迫ってくる攻撃を避けながら何やら取り出した液体を詰め入れた。

 

「ルフィ、これを!!」

「ぶつければ良いのか?」

 

 チョッパーの頷きを確認するとルフィは種を細菌の群れに投げ込んだ。『空種』だと思ったのか避けさせなかったそれは中身をばら撒いて砕け散った。

 

「『黒群』が!?」

「覇気は攻撃に強くなるけど元々の性質が無くなる訳じゃない。殺菌、抗菌は医者の本分だからな」

 

 自由に飛び回っていた攻撃はまだ残ってはいるものの7割が地に落ちてしまった。最初は補充する事も考えたが残りの覇気を考えて、不用意な試みは控えることにしたモルは一度姿をくらました。

 

「逃げたぞ!!」

「ダメなの、罠に誘い込まれるの!!

 

 菌の方が殺傷性と言う面では優れているが、彼女の好むものはキノコ、多種多様な性質のキノコとそのキノコが出す危険な胞子の立ち込める森の中こそ得意フィールドである。そして警告は少し遅かったようでモルを追いかけようとしたルフィはキノコで出来た輪っかを踏み抜いてしまった。

 

「ルフィ!?」

「落ち着いてなの、あれは『フェアリーサークル』対応した別のサークルに送られるだけなの。サークルの場所事態に物は仕込めないけど、周囲に仕掛けを置くくらいは出来るの」

「どちらにせよ危険と言う訳ですね。早めに見つけ出さなければ!!」

「ルフィさんは強いから直ぐには死なないと思うの。だからその間位にモルを捉える準備をしてから合流するべきなの!!」

 

 グレーヌの言葉にルフィの心配をしながらも簡単にやられるとは思えない2人はその提案に頷きどうして行けば良いのかと訊いてくる。

 

「プラントの生産品は売り物から非売品まで知ってるから、逆にここにある物を利用させてもらうの!!」

 

 チョッパーも言った通り、能力者の支配下にあろうとその物の性質は失われない。この場にある物は危険な物だらけであるのならそれを返してやるだけである。

 

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「うおぉ、ここ何処だ。ってあぶねぇ!?」

 

 モルを追いかけて行こうとした勢いのままフェアリーサークルに飛び込んだルフィは勢いのままに目の前のキノコの山に衝突、すると黄色の胞子が飛び交い、周囲を埋め尽くした。

 

「なんかピリピリしてきた」

[それだけで済むわけ無いのだけど、不思議レスね。それだけのマヒ胞子を浴びて動けるとは、吸わなくても皮膚から吸収して呼吸困難に堕ちいるはずレスが生命力が高いのか、ゴム故の特性か……]

「どこに居るんだ!!出てこい!!」

[それで出てくる敵が居るわけないレス。毒だけでなく、身体異常全般への耐性は強いと見ました。私は無駄に消費したのも含めなくとも覇気で勝てるとは思えませんので、このマジックマッシュルームなどの特殊な効力のあるキノコで溢れる『魔法の森』で迷い続けると良いレス]

 

 正面からぶつかって勝てないと踏んだモルはフェアリーサークルに捕らわれたルフィをそのまま迷わせ続けて衰弱を待つことにした。逃げている方を追わないのはグレーヌの姿を見たからか、ルフィを見張るためか、その内はモルにしか分からないが、捕らわれたルフィは抜け出す事は出来ず、見事に迷い続けている。

 

「ちくしょう、段々足が重く、倒れそうになる。あれは、そこか!!」

 

 平衡感覚を惑わせ、マスクの事を除いても香りや音さえも変化を与えず、気が狂いそうになる中で殆ど聞かないとはいえ、毒を喰らい続けているルフィは少しずつ力を奪われていった。少しずつ視界も歪むようになり、居もしないモルの幻影を見て攻撃を繰り出し、更に体力を消耗させる。

 

「腹減った。周りのキノコ食えるのねえのかな。ああでも、マスクは絶対外すなってチョッパーとグレーヌが言ってたっけ」

[良いじゃないレスか、マスクを外して、大きく息を吸って、美味しいキノコに埋もれて、幸せそうな自分を思い浮かべるレス]

「ああ、そうだな。これ邪魔だ」

 

 ルフィがマスクに手をかけたその瞬間にドカンと爆音を響かせ森全体が揺れた。森のあちこちが吹き飛び、多少だが火も着いている。それとは別にルフィの目の前にも種がとんできて、音を立てて弾けた。

 

「ルフィ、マスクを外して深呼吸するんだ」

「チョッパー?分かった」

「それと、これを毒の分解を助ける薬だ」

 

 ルフィはチョッパーの指示に従い、マスクを外して呼吸を行う。『空種』に入れたのは爆風、消毒液、新鮮な空気の3つだ。綺麗な空気を吸い込み、身体に引っ付いていた胞子を剥がしたルフィにチョッパーは症状を確認すると注射を挿した。

 

「はい、新しいマスク、病原菌と違って胞子は皮膚からも入ってくるみたいだから気を付けて、ルフィなら腕を思い切り振り回して風を起こせば弾けるはず」

「ヨホホホ、種の設置終わりました。予想通り()()()()私は口さえ塞げば胞子は効かないようです。それと向こうの水は凍らせました」

「刺激を与えると爆発するキノコを利用した『種爆弾』、上手くいったの。それとあたしも空調を塞いできたの」

 

 ブルックが言ったように爆発はこれで終わりでなく連鎖的に爆発は広がり、多くのキノコと森が消失した。モルも少し衝撃によってダメージを受けたが、直ぐにキノコと森の空気を元に戻そうと能力を使うが、キノコは生えてこず、それどころか段々と火の影響で、乾燥に強いキノコを除いて他のキノコも枯れ始めた。

 

「あたしも、下の階層のモーダス、ホーニィも環境を無視して生やすのには力を多く使うの。水源が凍って、空調を塞いで、辺りは火で焼かれてる。多くのキノコに適していたこの環境が壊れた事で自由自在に使えなくなったはずなの」

「キノコを広げるにあたってプラントの領域と同じ作りにしたのが間違いだったレスね。それでも私もここを守らなければいけないのレス。『鬼乃虚(キノコ)ドーピング』」

 

 品種改良を重ね、強化することにだけを目的に作り出した強薬であるキノコ。毒々しい見た目をしているそれを躊躇することなく丸々飲み込むと、残り少ない胞子や細菌に武装色を纏わせ、それを自分の身体に纏わせた。自分の身体も硬化させているため、二重の武装色になっている。そのまま、周囲を小人特有の素早さで飛び回り、機会を伺うと一気に飛び出した。

 

「『菌愚(キング)狙撃(スナイプ)』」

「『ゴムゴムの火拳銃(レッドホーク)』」

 

 万全の状態に戻ったルフィは菌や胞子を焼き切り、その攻撃をモルにまで届かせた。覇気の総量、消費量共に負けていたモルは地面へと沈んだ。

 

「やったなのね!!今のうちに『収納種』、この蔦でしばりたいんだけどみんな能力者なの」

「なんだコレ、触ると力が出ねぇ」

「これって確かネブランディア、能力者殺しの島の特有種じゃ」

「プラントは政府や海軍とも関わりが深いから手に入った物なの」

 

 力が出なくなる能力者ばかりで四苦八苦しながらもどうにかモルを縛り上げることに成功し、次の階へと続く階段を登っていく。

 

「おい、見ろよ壁が」

「金ピカですね。ヨホホホ」

 

 先程までとは全然違う金色に輝く壁に変わった事でこの先に待ち受けている存在を意識し、危ないと感じた時にはもう手遅れであった。

 

「うわぁ、捕まった!?」

「なんですかこれは!?」

 

 金色に輝く壁がいきなり動き出してチョッパーとブルックの2人を捕まえた。どうにか最初の一撃を避けれたルフィとグレーヌも周囲の壁によって逃げ場を無くされ捕まってしまう。カツカツと音を立てて塞がれていた階段の上から男がおりてきた。

 

「海賊麦わらのルフィ、シャボンディ諸島にて天竜人を殴り倒した男。私としては君の事は嫌ってはいないが、逃げ出したグレーヌと共にいる事を考えれば計画の邪魔をしにきたのだろう」

「ギルド・テゾーロ……」

 

 バベルの主が1人、アスカルの同盟相手、グラン・テゾーロをまとめ上げていた男が不吉な笑みを携えてそこに立っていた。

 

「グレーヌも含め命までは取らんがこれ以上の邪魔は控えて貰おう」

 

 その言葉と共にルフィたちの身体は金の壁に飲み込まれそのままの勢いで地下にまで落ちて行った。ドカッと言う音と打ち付けた痛みの中でどうにか顔を上げるとそこは牢屋の中であった。

 

「ちくしょう!!」

「どこだ?牢屋か?」

「ここは、アタシが居たとこなの」

 

「グレーヌ!?また捕まったのか……」

「生きていたのか、良かった」

「また捕まって良かったといって良いのか?」

「人が増えているようだけど……」

 

 自分が逃げる際に手助けをしてくれた面々とグレーヌは再開することとなった。此処に落としたギルド・テゾーロの部下、イスト聖、クチーナ、全員が急に落ちてきたグレーヌとルフィたちに驚きを見せていた。




四皇2人を圧倒するラトニー、メインの方とあまり強さに差異は無いです。呑めば呑むほど強くなると言う単純だからこそ強力な能力です。過去にビッグマムの縄張りを荒らして回って生還している猛者です。好き勝手に動き回る防ぎようもない存在と認識されています。メインの方では最初は敵対関係で登場させる予定です。

元々は諜報担当のはずなのに、結構戦えるサイフォ。見聞色の覇気においてはプラントで1番と言う設定と『先読み』と呼ばれるほどの能力。刀はまあ使う方ではありますが、銃の方がメインなのに鷹の目と渡り合えてるのも動きの先を読んで準備をとにかく用意しているからです。

グレーヌ、大地や植物に関わる能力者として以前から考えていた『タネタネ』の能力です。種を生み出す、種に封じ込める、種を操ると言ったのが基本の能力。覇気さえ纏っていなければ何でも種に吸い込めるので結構強い。種の容量はかなりでかいので爆薬でも詰め込めば一個で国を破壊できる種とかも作り出せる。能力者対策で海水を詰め込んだり、ネブランディアの蔓を持ってたり、海楼石自体も少し種に仕舞って持ってる。

ルフィはマゼランの毒から生き残った事で毒に強い設定ですが、オコゼの毒で倒れてましたし、辺り一面が強力な毒であれば少しずつ効いて行くかなと思いました。それと覇気が使える者同士であれば騙しとか、幻惑なども通じるのではと思い、罠にはまってやられそうになったルフィでした。

医者で菌への対策が可能そうなチョッパーと皮膚が無く口以外から胞子が侵入しないだろうと思ってブルックが参戦しました。

意外と簡単にやられたと思うかもしれませんが、最初の攻撃で仕留めるつもりだったのにチョッパーが防いでしまったために消耗してしまいました。それと内情を知っていて、的確な妨害の指示が出来るグレーヌの存在も大きい。
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