とりあえずは証拠、首謀者、部下の3つをガープ中将に持って行く。ここはシャボンがあって便利だね。倒した人を纏めて大きいシャボンに入れれば簡単に運べる。表面を土で覆えば簡易的な移動牢獄の完成である。やっぱりシャボンと言うかヤルキマン・マングローブ欲しいなぁ。
「こんな人がぎゅうぎゅう詰めになったシャボン何て初めて見たわい。それより証拠が揃ってるからあの嬢ちゃんについてはこっちで処理しとくぞ」
ガープ中将に礼を言い、引き渡しと諸々の手続きが終えたら島に戻る。報告をしようとピアスハウス(仮)に顔を出すと結構遅い時間だと言うのにみんな待っていたようだ。
どんなことをやってきたかと端的に説明をすると、証拠の強制押収、事務所の崩壊、撃入れて気絶、海軍への引き渡しぐらいかな。端的に説明すると本当に短くなったな。まあ、実際にかかった時間も短いと言えば短いからな。小規模とは言え1つの組織を潰してきたのに日帰りだからな。
それとピアスは無罪放免になったと伝えると改めて感謝された。他の知人、友人に騙された奴も今なら解放すると伝えるが、テルはこのままここに留まると言った。
「首謀者が捕まったのは良いんですが、私が売られてから結構時間が経ってます。たぶん私の店はもう残ってないですし、操られてた知り合いと顔を合わせるのもなんなので、ここに置いてください」
そういう事なら構わないと伝える。翌日に他のション被害者らしき奴隷の一人に同じ内容を伝えたが、似たような理由で断られた。仕事があって飯が食えて、ちゃんと休みもあっての生活とほぼ無一文で故郷に戻るのならここにいる方が良いとのことだ。
なんだか普通に住み込みの職場としてしか認識されて無い様で、良いことだろうがなんとなく変な感覚である。騙された組の首輪を外そうと考え、面倒になったので他の奴隷の首輪もまとめて外した。首輪が実際に外れたら考えが変わる者もいるかと思ったが、そんなことはなく、大人も子供も全員がこの島の正式な住人となった。
ここまでくると奴隷に拘っていた意味があまりないような気がしてきた。いや、仕事の内容や国の秘密の関係で普通に募集はできないのだけど、妙に腑に落ちない。
まあ、生産性のないことを話していても仕方が無いので、早速呼び寄せたお客の相手をする。
「いやぁ、魚巨人とは珍しいですね。約束通りビブルカードの方は任してください!!なのでプロジェクト開始の際には航行情報の独占をよろしくお願いしますよ!!くわははははは、いいお話が出来て本当に良かった。また何かあったらいつでも連絡してください」
そうその客と言うのは世界経済新聞社の社長であるモルガンズだ。目印となっても問題ないだけの実力を持っているピアスが島に居続ける事を了承してくれたので、ようやくビブルカードを作ってもらうことが出来ることになった。
ビブルカード役の目途が立ったと伝えると部下をよこすでもなく、自分でやってきたのだ。こういった行動力がある人間がやっぱり成功するんだろうか。と思いつつ事前に貰っておいたピアスの爪を渡す、欠片でもかなりの大きさになったが、取引先に渡すのだから何枚も必要だろうからそのまま渡した。
モルガンズは爪を受け取り、一通り歓待を受けてから帰って行った。そして、ビブルカードの店は新世界にあると聞いたが、2日後の新聞と一緒に大きな紙が何枚も届けられた。置いてみると微かに動き確かにピアスの居る方向を示している。
世界政府の方にも事前に移動の事を伝えれば移動は制限しないとの約束なのでこれで色々と出来る事が増える。まあ、適当に移動してもしょうがないので目標を整理しよう。
・春夏秋冬が揃って安定した海域の捜索
(それぞれの島が近い場所を探せばありそう)
・新規の取引相手、ルートの確保
(今までは取引出来なかった相手とも取引が可能になる)
・珍しい植物の採集
(特有の種だと難しいかもしれないが、様々な植物の種だけでも手にいれる。作物の種は優先的に確保していく)
・島の更なる拡大
(移動しながら回収しても問題ない土を吸収していく、これはいつでもできるので重要度は低いが、特殊な土とかを移動先で手に入れる事も考える)
1番目が当初の目的だ。安定した四季があればこれまで以上に様々な作物を自由自在に育てることが出来る。そうすればプラントの作物の評判はもっともっと上がるだろう。
2番目に関しては逆に遠くなって取引できませんと言う事も在り得る。だが、もともと島があった位置に細工をする予定だ。これが成功すれば今までの取引相手とも取引を続けていける。
3番目は作物以外にも目を向けており、どちらかと言うと趣味に近い。だが、グランドラインの植物は突拍子もない物も多いので気を付ける必要があるだろう。
4番目は普通の土の回収は問題ないのだが、島や国となると向こうに許可を取るか、何かしたの取引が必要となる。その時々で臨機応変にやるしかないだろう。
これでようやく当面必要となる人材を集めることが出来た。国を移動しながら取引が出来ればなぁ、と軽い気持ちで考えたことがこれほど事態が大きくなるとは思わなかった。
そして、無駄にシャボンディ諸島で騒いでいる間に遂に来てしまった。そう、奴隷を買って、戦ってとあれこれやってるうちに時間は過ぎており、レヴェリーの始まりの日となってしまった。
ここから聖地まではかなり近い、特別張りたい見栄もないし、流石に豪華な船とかは時間的に用意できなかったのでオレは海軍の軍艦で向かう。マリージョアの下、レッドラインを挟んで2つ存在する
「おい、あれは何処の王族だ。どっかで見たことあるような気がするんだが」
「あれだ!!世界経済新聞、社長モルガンズの独占取材!!」
「新興国、機動国家、大規模食糧生産国、今世界で一番注目を集めてるプラント王国だ!!」
「ロジャーの死後、増えた海賊による悪いニュースばかりの中、他の国々への支援を惜しむこと無い聖人として一気に知れ渡ったアスカル国王だ!!」
「彼が世界政府や海軍に食料を安く提供することで、軍備が整い、助けられている地域は多い」
「それだけじゃない。彼は加盟国、非加盟国なんて関係ないと誰とでも取引をする。真に平等な人物としても名高い」
「影響力だけなら他の国王に負ける事は無いお方だぞ」
随分騒がしい歓迎だし、聞こえてくる声がどれもオレの事ばかりで気恥ずかしいが、練習した通り顔には出さず堂々と通って行く、そしてマリージョアへと向かうシャボン玉で飛ぶリフト”ボンドラ”に乗り込んだ。他の国の王も何人か乗ってるので気疲れはするが、人に囲まれていないだけでも少しは楽だ。
「ひどく疲れているように見えるが、大丈夫かな?」
人の輪から外れる様に少し端の方に避け、気を抜いていたオレはその人の接近に気付けなかった。本当の実力者は意識せずとも気配とかを察知できるが、オレには絶対に無理だな。
っとえっとこの人も此処にいて話しかけてくるって事は何処かの王様なんだろう。まずは服装、民族的な傾向がある物は宗教か気候などの面での特色がある国の可能性が高い。全体を見るに乾燥した気候の出身では無いかと考えられる。
そしてその王の顔を見る、流石にオレよりは年は上、と言うよりオレより若い王はたぶん居ないだろう。まあ年いってるのが多い中では比較的若く、少し長めの黒いあごひげ。と言うかこの人は有名だからと写真を見せてもらったっけか。慌てすぎて気づけなかった。
この人は名君と名高いアラバスタ王国国王、ネフェルタリ・コブラ様だ。自国だけでなく他国にまでその名は響くほどである。何か狙いがある訳でもなく、オレの様子を見て声をかけてくれたのだろう。ご心配ありがとうございます。下の喧騒で疲れてしまいまして、成り上がりの若輩なもので、と伝える。
「王と言う立場に慣れていないということは、君はあのプラント王国の国王か!!」
コブラ王の言葉に頷くと、オレは名前を告げ、改めて挨拶をする。話してみると意外と気さくな方でもある様で困ったことがあれば王の先輩として力になれるだろうから何でも聞いてくれと言ってくれた。いや、この人マジでいい人だ。礼を言いたい、と言うか何かしら礼をしたい。
「アラバスタは砂と付き合い、これまで生きてきた。それ故に独自の文化が多くある。だがやはり食糧事情は交易に頼ってる面も多い。君さえよければ私の国と交易をしてくれるとありがたい」
是非ともお願いしますとオレから頭を下げた。するとあまり簡単に頭を下げると舐められてしまうと伝えられた。元々成り上がりで舐められるのも覚悟の上ですから、むしろ思う存分に舐めてもらうぐらいでやって行きますと返したら。はっはっはと笑って、背中を叩かれた。
「
オレの考えの言っていない部分までも当ててくるとは、オレは驚きが少し表情に出てしまった。仮面の無い方が君には良いのかもしれんな。私個人としては素の君でいっても問題は無い思うよ。と告げられた。王ってのは奥が深いというか、オレなんかじゃ絶対敵いそうにないという事が分かった。まあ、あの人は王の中でも優秀な人だが、やはりオレはオレらしく、やっていこう。
心配してくれて、友好的で交易の話などをして、少し自分の事を話すと、話していない考えまでも拾い、そのうえで認めてくれる。アラバスタ国王コブラ。
人を大事にするあの人は、よっぽどの事でない限りは人の考えを認めてくれるだろうと解釈してます。
今現在アスカル15歳、コブラ26歳かな。
よくよく設定考えると周り全員大人の中に放り込まれるって結構状況が酷いな。コブラさんは絶対に出す予定でした。と言うか結構アラバスタとは付き合って行く予定です。
次でレヴェリーの実際の会議とその前後の親睦会?みたいな感じのに顔を出す予定。会場はマリージョア、マリージョアに住んでる存在、天竜人……イスト聖も登場させようかな?変にちょっかいかける人がいなくなるだろうし、イスト聖ならそれぐらいの事はやりそう。
それと立場的にプラントについても議題に上げる予定で、その話し合いの中でプラントの今後の運営方法も出てきますね。ま、内容はまだ練ってる部分もありますが、大体は決まってます。
しかし、まあ。他の王って適当で良いのかね。ちゃんと設定のされてる王族って少ないしなぁ。話し合いの表現が難しそうなのが難点。
一気に話が変わりますが、感想、評価、誤字報告などなど、ありがとうございます。きちんと全体に感謝の気持ちを伝えた事が無かったなと思い至り、言わせていただきました。
では、そろそろいつもの挨拶でさようなら。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。