本編も更新して欲しいと言う要望が多かったのと、IFの方がまだ書きあがってないからこのような形で本編だけ投稿しました。
ビッグマム海賊団との戦闘後の後始末について、終わった感があって作業も苦じゃないと言ったが、実際に一気に増えた仕事の処理をし続けていると段々と参ってくる。海軍はまだ良いが政府からの電伝虫が毎日四六時中かかってくる。
「加盟国がビッグマムとの関わりを持つなんて前代未聞ですから仕方がないのでしょう。裏で繋がりがある程度ならまだしもあの二人も堂々と居ますからね」
そう、マニュが言うビッグマム海賊団から贈られて来たビッグマムの子供、あの存在があるから政府も追及を止めないのだろう。名前はカスタードとエンゼル、二人とも女性で3つ子の22歳とのことだ。オレが今16だから6つも上になるな。
3つ子のもう一人はクラッカーと言い、この前の戦いの時も出張っていたらしく、ビスケットの能力と訊いて分かった。うちの子たちの報告によると雨によって完封できた能力者だったか……言わないでおいた方が良いだろう。
それと送られた2人で思い出したがビッグマムから送られたのはオレ的には子供がメインじゃなく料理人がメインである。今までも技術を持っている者は集める様にしていたが流石に新世界でもトップクラスの腕を持つ者達、そのレベルが違った。
料理やお菓子としてその場で提供する物がどちらかと言えば多いが、それでも加工方法のバリエーションが広がった。日持ちする物などは取引にも少し載せたが、プラントの食材でビッグマムの料理人が作った菓子という事で異様な値段で売られていった……もはやあれはオークションに近い状態だった。
料理人の件を除いても、そもそもビッグマムとの取引によって取引額の総額は一気に上がり、それに追従するようにプラントの知名度も駆け上り、全体的に取引の件数が増えている。今回の件では裏関係での知名度が一気に上がり、良くも悪くもプラントの影響力も増している。
まあ、政治関連の話はマニュに任せておいた方が良いだろう。無論オレとしては怪しい取引とかは無しの方向性で考えてる。こちらの商品を売る分には構わないが今回で増えた顧客から持ち出される話は大抵アウトな物だからな。
それと忘れ気味と言うか半ば現実逃避の最中だったが吸収合併した元スキーラ王国の人たちの件もある。これによって人材面では困る事はそうそうないだろう。と言うより彼らはプラントに吸収されたことを喜んでいる節があるのがいささか疑問である。
よくよく考えればマニュ以外にも政治方面の手伝いが出来そうな人材が増えた事になる。立ってる者は親でも使えという言葉がある。義理の父親でもそう変わらないだろうという事でまずは相談と言う形でいくつか仕事をお願いしたら快く受け持ってくれた。これでマニュも少しは休みが取れるようになるだろう。ちなみにオレに休みはしばらく無いと思った方が良い……ビッグマムから生きのびても疲労で死ぬんじゃないだろうが?
とまぁ笑えない冗談にもならない現実は置いといて、政治は専門家に放り投げ…任せるだろ、戦闘に使ってた産土を勢力の拡大に回して、増えた取引で手に入れた作物の植え付けを行って、取引相手に挨拶だけはしておかないといけないし、本当に仕事が多いな。
それと並行してマリージョアに分身を送らなければならない。と言うよりビッグマムの件が無ければ手に入れた食材の報告を既に終えてるはずだったのに、ビッグマムとの取引とそれに付随して増えた取引で報告する物が少し増えてるし、面倒な事になったが、とりあえず増えた物は置いといて現状ある資料と食材を持たせて分身体を送る事にした。
そう言えば各海に送った分身からの連絡も戦闘に意識を割き過ぎて半分途切れていたと言うか、ちゃんと見れていなかったのもあり、確認しないといけない情報は予想していたよりも多かった。しょうがないので分身との接続を直して、重要な情報だけ纏めて送り直してもらった。はぁ、いつになったら終わるのか俺はため息を吐いた。
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中継地点同士を接続し直して一気にマリージョア近くの拠点に分身と大量の食材が送られた。その送られた分身である俺はイスト聖が用意した専用の船に食材を乗せるとすぐに聖地まで向かった。
出迎えるのはイスト聖子飼いの部下たちなので息がつまるような高圧的な空気はなかったがそれでも場所が場所なのでやはり落ち着かない。
まあそこは諦めるしかないので仕事と割り切って以前訪れた部屋まで向かった。イスト聖の私室に入ると物凄く上機嫌で出迎えられた。その様子を呆れたを含んだ視線で見ているクチーナさんの姿もあった。
「先に送られた報告書は見せてもらった。お前の功績は非常に大きく、素晴らしい物だ。この短期間でよくあれだけの品を収集してくれた。それと四皇との小競り合いについても聞かせてもらった。あれも被害が大きいが食に関して精通している面もある。煩い連中は黙らせるから取引は好きにするんだ」
プラントが食の集まる地となるのもそう遠くない未来の事に成りそうだとイスト聖はまだ見ぬプラントの姿を想像して歓喜に震えている。
ビッグマムとの件で大っぴらに擁護して立場は問題ないのかと思ったが、本当にこれでも天竜人の中で権力は強い方らしい。クチーナさんを含め部下の人も頷いているので本当なのだろう。
「それで報酬についてだが出来高制でその時に話そうと以前言ったがこれだけの成果を上げたとなれば我に出来る事であれば大抵の事はかねてやっても良い」
人手に関しても技術者に関してもだいぶ潤ってきており、頼む予定であったビッグマムの件についての擁護も先ほど話の流れで決まっている。四季の有る海域については実は以前から調べて貰っている。そのため望む物があるかと言われればこれと言った物は無い。しいて言うのであれば面白い物とか何かないかと世間話の延長線で訊いてみた。
「面白い物か……面白いかは分からんがこの前どこかの家が悪魔の実を入手したと言う話があったな。不味いうえにかなづちになるような代物を喰おうとは思わんが、価値も高いし、能力次第では面白いのでとりあえずはそれでどうだ?」
どうだ?と言われても他の家の物を勝手に報酬にして良いのかと疑問が湧くが、圧力をかければどうとでもなるとのことだ。やはりイスト聖も天竜人何だなと実感する横暴さである。決まれば行動も早くその悪魔の実を入手した家に圧力をかけに出かけて行った。そして連れて帰って来たのが目の前の男だそうだ。いや、何があったんだよ……
「悪いが、既に悪魔の実は娯楽として奴隷に食わせた後だったらしい。食わせて判明した能力は『ゴルゴルの実』黄金を操る能力だそうだが、いるか?」
「……」
こちらをじっと睨んでくる相手をよそに話を続けるのか……いや、金を操ると言われてもオレの能力なら似たような事は出来そうだが、それに特化してる分の強みもあるのだろう。だが、能力以上に目の前の人物が気になった。彼はどういった経緯でここに?
「興味が無いから訊いていなかったな。本人に尋ねる方が早いぞ」
食以外の事に関して期待するのが間違いだったなと心の中でイスト聖の認識を刻みなおして、テゾーロと名乗る男は俺より3つほど年上だそうだ。奴隷になった経緯を聞くとイスト聖、と言うよりは天竜人に対して恨みを込めて、怒鳴り散らすように語った。好きな女の為に天竜人に逆らうとはなんともまあ、無謀も良い所だな。
だが、それだけ本気になれる人間は賞賛に値し、根は腐っておらず潜在能力も高そうだ。本来の予定とは違うが人材として考えても問題は無いだろう。ただし、もう一つおまけをつけてもらった方がスムーズに話が進みそうだ。
イスト聖に報酬について追加条件を伝えると元の予定であった悪魔の実が無かったことから快く了承し、また別の家に圧力をかけに出かけた。そして、マリージョアからの帰りの船には先ほどの男と少し衰弱しているが美しい女性も一緒になった。あ、別に深い感謝とか忠誠とか要らないからな。
今回はちょっと短めですかね。まあ、話の区切りと言うか合間の様な場面ですので、次はもう少し内容も増えます。
まあ、ビッグマムの攻撃対策とは言え領地と住民が一気に増え、食材確保の報酬として将来的に使える事確定のテゾーロとステラの救済がまあ終わりましたので、次からは食材系の話は減って話を進めていく予定です。
それと、やっぱり本編の方が書きやすいんですよね。IFは休みがあんまりない事を除いても2、3週間かかるんですが、本編は長くても数日ですからね。短きゃその日のうちに書き切れます。
なのでIFを書くのを辞める気はないですが、これからは本編をチマチマ投稿していこうかなと思ってます。今までよりは投稿頻度が増える……と良いな。
と言う訳で本編の投稿が再開しますと言うお知らせでした。
では今回はこれ位でいつもの挨拶でさようなら。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。