四皇とのいざこざが終わったと思えば次に入ってきたのがオハラのバスターコールの情報って少し忙しすぎじゃないかオレ?オハラの件で実際に忙しいのは西の海担当の分身だが、情報を整理するこっちとしても結構大変なのだ。特にオハラで調べる予定だった情報を別で調べないといけないので予定の変更が結構ある。
考古学者たちについて、そして政府の反応と強行的なバスターコールについてを考えるとあまり政府に頼り過ぎるのは良くないので五老星から与えられた権利についても早めに使って無くしておいた方が無難だと思い、PLANT計画の目標の一つである四季が個々に安定した海域についてを訊いておしまいにしたのは良い判断だろう。
それとグランドラインの前半の海で手にした『空島』に関する話だ。いくつかの航路がしっかりと確立されており、特定の島であれば向かう事も不可能ではないそうだ。そしてもう一つこちらは航路は発見できてないがジャヤと言う島の近海で積帝雲と言う空島を形成している特殊な雲を見つける事が出来た。
空島の存在を知った上でしっかりと調べれば意外と情報は手に入るが、組織だって調べなければこうも広く情報は集められないし、世間で空島の存在がおとぎ話と同列な扱いなのは仕方が無いのだろう。
空島同士であればもしかすれば交流があるかもしれないし、情報が手に入るのではないかと思える。どうにかして空島に分身を送るのも良いかもしれない。空島特有の品もあるかもしれないと考えればそう悪い話では無い。
しかし、分身を送っても大地の繋がりが無い以上は即座に情報伝達は出来ない。それにエネルギーについてもどうにかしないといけない。分身を構築維持するだけのエネルギーをどれだけ詰めれば空島まで持つか、空島に危険があるかどうかもわかってないのに適当に送るのは悪手である。
とりあえずは情報収集を優先して分身を送るにしても準備を整えてからの方が良いだろう。分身を維持するエネルギーを獲得する方法も別の手段を用意出来ればいいのだが、今はまだオハラで手に入れた土以外の知識も頭に詰め込んでいる最中だ。これ以上並行して能力の練習をする時間はない。
空に目を向けるよりも地上で出来る仕事を先に片付けるとしよう。まずは、ドラム王国やアラバスタ王国へ分身を送るか?取引については多くの国と話したがその2つの国からはぜひ一度国を訪れてくれと言葉を貰っている。
アラバスタについては砂漠特有の知識などを目的とした文化交流が一番の目的だ。国王としてのあれこれやレヴェリーで助けられた事も考えると色々とおかえしもしておいた方が良いだろう。
医療従事者の殆ど居ない現状の解決の為にはドラム王国に行くのは良いかもしれない。南の海に行った分身に別のアプローチもお願いしているが国民の事を考えれば色々と手は打っておいて損はない。さて、プラントの国力強化のためにも色々と進めていくとしよう。まずは今日の分の書類を片付けてから文書を送らないとな。
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北の海での活動は意外と上手くいっている。この前のフレバンスの調査は問題はあったが良質な食器とサンプルとして調味料と白鉛鉱石自体の回収も出来た。拠点も手に入れて少しずつ情報網も確立できている。
他の海の分身より早くに仕事が進んでおり、一部では取引も既に開始できている。フレバンス相手にも取引はしており、食器に罪は無いので高級な食料と交易を続けている。
そしてある程度のエネルギーの確保も出来たので今は本体から別の分身を用意して貰って仕事を任せて調査に出ている。今度の調査の目的地は北極、調査対象は『北極の怪物』と称されるクラーケンだ。
その生態は「殺戮に飽きることを知らず、船を狙って大海原を駆け巡る」とされ、全長は300メートル、推定体は4000t位とされている。頻繁に脱皮するとも言われていたのでその脱皮した皮なども何かに使えるかもしれないので確保しておこう。
巨大なイカは不味いと言われているが、タコは大きくても美味いと言われている。それだけ大きいタコ、それも北極と言う極低温化で生きているとなればその身はかなりしまっているのではないだろうか?実際に食材リストには”クラーケン”の項目はあった。流石にあの大きさの怪物を捕まえに北極までやってくる変わり者は居ないようで味などの情報は無かった。
軟体生物を捕まえるというのは難しい、知能も高い様なのでタコ壺の要領で捕まえる事は出来ないだろう。とりあえずは調査がメインでやって行く方が良いだろう。そう思って北極に行ってみるといきなり移動に使っていた土が砕かれた。
分割された土を操り、土を壊した触手をすり抜けて足場を構築し直すとその足は情報通りの大きさのタコの足だった。どうやら水中から顔を出してはくれないようで触手だけを伸ばして攻撃されている。海底からの反応を通して居場所を突き止めるとまずはクラーケンを勢いよく持ち上げて地上に出してみる。
これで行動不能になってくれれば楽なのだが、どうやら陸上でも問題なく行動できるようで、空気の寒さで弱っている様子も見られない。地上に引っ張り上げられた事に怒り、こちらをしっかりと目視して攻撃をしてきた。固めていない土であれば簡単に壊していたが凝縮すれば攻撃は防げるようで問題はない。
「土に余裕はないんでな肉弾戦だな『
『グギャァ!?』
土から相手へ流れる様に力を流し込み打ち込んだところから身体を痺れさせる。そしてそのまま動けない体に攻撃を加えていくと、一本の触手が付いてに千切れた。クラーケンは身体が麻痺しているがある程度の痛みは感じている様で顔を歪ませている。少し見ていると麻痺した状態でも少しずつ触手が再生している。
あれだけ再生能力が高ければ定期的に触手を貰えれば十分食用分を確保できそうだが、タコには痛覚があるので対価を払っても斬らせてもらえるかどうか……そもそもこれだけ敵対している状況で交渉が出来るとは思えない。
とりあえず足一本は確保できたのでオレは痺れているクラーケンを放置して帰る事にした。クラーケンはある程度の戦力があれば問題なく戦えるだろう。だがクラーケンは群れで生息していると聞くので多数で攻められれば分身一人では勝てないかも知れない。
試しに少しだけ確保した足を刺身にして食べてみたが弾力があり、とても美味しかった。あれだけ巨大な生物がそんなに直ぐに増えてはくれないだろうし、真面目に交渉について考えるべきだろうか?そんなことを考えながら本体への報告と共にクラーケンの足を輸送した。
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本体への連絡にこの情報を送るべきでは無いとオレは感じているが、逆に何も知らずにいる方が怖いのかもしれない。どちらにせよこの大海賊時代を揺るがしかねな情報をポンと寄越してくれたこの爺さんには怒りが湧いてくる。しかし、既にどうすることも出来ないのは理解しているので諦めるしかないだろう。
「なんじゃい、文句を言ったと思えば今度は深いため息か?」
今オレはこの人の着いてきた事を結構後悔している。何度か世話になっている手前断り切れなかったのだが、お目付け役のセンゴクさんに連絡してでも今度からは拒否しようと心に決めた。そうしなければ次はなんの共犯にされるか分かったものじゃない。
ここは
「ほら、可愛い赤ん坊でも抱けば機嫌も直るだろ?」
「その赤ん坊が問題なんでしょう!!」
「うきゃうきゃ、きゃっきゃっ」
孫に会いに行くというガープに半ば無理やり連れていかれた。それもまだいい、預け先が山賊であるというのも問題だがまだいい、なんでその子が海賊王の子供だという情報をオレに話したのかを数日間かけてでも話してやりたいくらいにオレは怒ってるつもりだが、この爺さんには伝わらないらしい。
「あんた苦労してるんだな」
「あのガープさんにいい様に使われてるあんた等ほどじゃ無いよ」
「「はぁあー」」
山賊の女頭領であるダダンさんとはそれなりに愚痴を言い合って仲良くなったつもりだ。ウチの国の作物から作った酒や酔う滝の酒などを何本かプレゼントするくらいには同情している。
漏れ出れば世界を震撼させる事間違いなしの情報を与えられておいてこっちには何の利も無いのだから嫌になる。このゴア王国の在り方は少し面倒で天竜人と関わりがあるプラントを変に持ち上げて関りを持とうとしてきたり、権力への執着心が強く、取引の話などをこちらから持ち掛けるのは少し憚られる。
フーシャ村も一応ゴア王国の領土に入っているので勝手に拠点を造る訳にはいかない。まあ、ガープさんのフォローなのか部下の人から近辺の支部から取り寄せた海域情報を貰ったので無人島をいくつか拠点には出来そうだが、絶対的に心労と釣り合っていない。
ばれた時にこっちに流れ弾が来ない様にと何度も念押ししたが本当に分かっているのかこの人……自分が育てる訳にはいかないのは分かるし、表の人を巻き込みたくないのは分かるけどそれで預け先を山賊にしてしまうような人だからな。
まあ、赤ん坊に罪は無いのでそこそこ可愛がってあやしたりもした。そう離れていない島に拠点を作るのでたまにプレゼントくらいは持って行ってあげるとしよう……後はダダンたちにも差し入れ位はあげてもいいかもな。まったく、平和な東の海の担当なら楽かと考えていた頃の自分を殴りたい気分だ。隣で大笑いしているガープは殴っておいた。なんでじゃ!?と叫んでるが自分の胸に手を当てて考えて欲しいな。いや、本当に。
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ここは南の海に位置する『トリノ王国』、この国は科学と薬学に優れており、勉強させてもらう為に訪れさせてもらった。そしてこの島の中心にある天を貫くような木には薬効の強い貴重な薬草が生えているという。
木に対して干渉できる能力者は居ないが薬草であればモーダスとホーニィでどうにかなると思うので出来れば根っこからいくつか採集し、可能であれば種なども手に入れておきたいところだ。
薬であれば材料とレシピがあればある程度作れるし、有事の際に備えて事前に作って置いておくことも可能だろう。医者が居ない以上は健康に対してどれだけ気を付けても無駄では無いだろう。
それにしても分身のため普通の人間と違い主成分が土なので鳥たちから見つかりにくいので問題なく薬草を採取できているが、鳥と人間たちの争いは何なのだろうか?
元々はあの大きな鳥はこの島におらず、別の島からやってきたいわゆる外来種だ。これまで木に登って薬草を採取していた住民たちにとっては目の上のたんこぶと言っても良いだろう。こちらは色々と配慮して貰ってるので薬草が無くならない様に注意しつつ、住民たち様にも薬草を採って行く事を忘れない。
今日も鳥に見つかることなく戻ってくることが出来た。別にオレならばあの鳥を倒す事も出来るが、食べる為ならばまだしも邪魔だからと生き物を殺すのは違うだろう。それにこの島の問題によそ者がしゃしゃり出るのも何か違うだろう。
「おや、アスカル!降りてきたんだな」
「本当だおかえり、アスカルさん」
「アスカル!それは薬草か?」
少し丸っこい体をしている彼等、この島に住んでいる民族でまあ見た目は言っちゃ悪いがどこかの部族の人間ですか?と言いたいくらいに古臭く、科学技術が進んでいる様には見えない。
「ああ、今回の分だ。色々と助けて貰ってるのに少しで悪いな」
「なに言ってんだ。アスカルが居なきゃこんな簡単に手に入らねえんだ。むしろこっちが礼を言いたいくらいさ」
「そうだそうだ」
「おいアスカル、さっきイノシシ取ってきたんだ。鍋にするから喰いに来いよ」
「おっ、じゃあこっちも取れた魚わけてやるよ」
彼等との交流は非常に友好的な関係が築けており、薬草とかの確保も順調である。栽培できるかどうかはプラントに居るモーダスとホーニィ次第だが、この木の要素が必要になってくるのであればどうにかしてこの木をプラントに植えたいところだが、枝を持って行けばいけるのか、それとも気候とかこの島の要素が必要なのか検証するべきことは多い。とりあえずは薬草を採取しつつ、この島の図書館で情報収集や勉強を続けていくとしよう。