ONE PIECE プラントオーナー   作:ひよっこ召喚士

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ONEPIECE FILM GOLD&EARTH 4

 塔の中で戦闘が起き始めた頃、外での戦いも変化が少しずつ訪れていた。四皇と戦い続けていたラトニーは未だに送られ続けている食料を飲み込み、ただでさえ圧倒していた所に余裕すら見せるようになっていた。

 

「四皇か、海の皇帝よりもボクは大地の王様の方が好きでね。そろそろ潰れてよ」

「は、はーは…こんなにも傷をつけられたのは始めての経験だよ…アスカルの奴だっておれにかすり傷一つ付けるのがやっとだったってのによ」

「ウォロロ…お前との闘いは死ねそうで良いな…」

 

 既に彼らの仲間の姿はその場には無い。多くの者が呑み込まれ、船も残った数隻で幹部連中を逃がしたばかりである。既に満身創痍と言っても過言ではない四皇、陸に上げた所で問題は無いだろうと邪魔な船を飲み込み、自分の領域に踏み込ませている。

 

「金獅子はガキに敗れ、白ひげは死に、俺らもここで終わり……子供たちは逃がせたが、この先の海がどうなるか見物だよ」

「なにしみったれてんだババア…だが面白そうだな。この先の海か……」

 

 間違いなく荒れるだろうこの先の海、その原因を生み出したのが海ではなく大地の王の手先なのだから逆に笑えてきてしょうがない。

 

「最後くらいは派手に行こうか、ハーハッハママママ『魂の終焉(ソウル・フィニッシュ)』!!」

「ウォロロロロ、乗ったぜ『東神(とうしん)青竜(せいりゅう)』!!」

「なんでボクが付き合わないといけないんだか、はぁ『悪食の女王(グラトニー・ラトニー)』!!」

 

 三者の攻撃がぶつかり合う、正確には四皇2人の攻撃を迎え撃つ形でラトニーの攻撃がぶつかっている。魂を燃やし尽くし、全てを込めた一撃と幻獣種としての力を遺憾なく発揮し、その伝承の様な神を彷彿させる一撃、そして悪魔の如く、相手をあざ笑うかのように攻撃ごと相手を吞み込んでその戦いは幕を閉じた。

 

「うぷっ、流石に一度に呑み込むには膨大すぎたかな…能力者で実力者だと流石に重たい……う~ん、吐きそうだね。さて、向こうは勝手に戦ってるし放っておいても良いかな。でも邪魔だし、気持ち悪いから少し()()()()()()…」

 

 呑み込んだエネルギーによる体の強化、それによって更に呑み込めるようになり、更にエネルギーを貯めこみ、その繰り返しによって無限の強化が可能となっているが、いささか四皇2人と言うのは一度に呑み込むには大きすぎたようで少し吐き出す事にした。

 

「『放出(リバース)』」

 

 呑み込んだ物を吐き出すと言うのはあまりよろしくないが『ゴクゴク』の力により吞んだ物は全てエネルギーとなっている。要するに口から特大のエネルギー波を撃ち放つことで体のエネルギーを調整するのだが、そのエネルギーの行先は少し離れた位置で戦っている残る四皇の船の方だった。

 

「あれは不味いな!?『闇穴道(ブラック・ホール)』くっ、船がだいぶ削られたぜ。なあ、赤髪!!どっちにしろビッグマムとカイドウは死んだ!!お互いに戦い続けても利はねえだろ?解散と行こうぜ」

 

 元より能力者狩りの予定で来たがラトニーの姿を見て怯んで、主の居ない縄張りを荒らしに行く所を止められたが、その主が死んでしまったとなれば荒らすも何もない。勝手に荒れてく海に文句を言われる気は無い黒ひげ。

 

「咄嗟に使うのはやはり闇の方か…おい、こっちの被害はどうなってる?」

「死人は出てねえが、疲労は出てきてる。それに傷も多い、放っておけば不味いな。それとさっきの光線は逸らすために向こうが闇を広げたおかげか、結果的にこっちの被害は軽微になったが、それでも修理は必要だな」

「そうか……撤退する。指揮を頼む」

 

 互いに目障りな相手だがこれ以上の戦闘は失う物が多すぎると判断しその場は解散となった。横やりが入った結果の痛み分けではあるが、死者は出ずに戦力の減少にはならなかった。赤髪のシャンクスは戦闘中にちらりと見えた麦わらの髑髏を思いだす。

 

「気をつけろよ。ルフィ」

 

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 海軍の軍艦も常に妨害が入る中で何とかその数を減らすことなく持ち続けているが、進む事は敵わずに攻めあぐねていた。そんな中で周辺の観察、報告を受け持っていた軍艦から信じられない一報が入った。

 

「それは間違いないんだな。見間違いでは済まされんぞ!!」

『は、はい…幹部などは逃げましたが確かに四皇ビッグマムとカイドウの2名は討たれました。あれは【厄災指定・暴食のラトニー】で間違いありません。近海で戦っていた黒ひげ、赤髪の両者に攻撃を放った後でそちらの方角にゆっくりと歩いて向かっています』

「危険指定されている『ゴクゴクの実』の能力者か……あの馬鹿に話を聞いて居なければ信じられなかっただろうな。四皇2人を倒しきる存在を相手に何が出来ると言うんだ。ロックスよりも厄介な存在だろう」

 

 海軍と敵対関係にある海賊、その中でも皇帝と呼ばれるほどのビッグマム、カイドウの2名が死んだこと自体は海軍的には喜ばしい事だが、それを成し遂げた人物がこちらを倒しに向かっていると言うのだから報われない。センゴクは直ぐに中将以上を残し、後の者達は戦闘範囲からの離脱を命じた。

 

『離脱終わりました。ここから状況の把握は可能です。周辺情報も観測し、以上がありましたら直ぐに連絡いたします』

「分かった。危険だと判断したらそこからも離れろ。無駄に犠牲を増やす必要はない」

「なんだセンゴク、これから死ぬかの様な言い草だな」

「全てを呑み込むと言うその力、荒れる海の事を考えると下手に戦力は失えまい。それだけの事だ」

「事実、ここで死んでもおかしくは無いだろうよ」

「怖いねぇ、だけど帰る訳にはいかないか」

「視えはしませんが、恐ろしい気配が確かにありやすね」

 

 ここを死地かもしれないと覚悟を決めて残った中将以上の海兵たち、1つの軍艦に集まった10を優に超えた猛者の並び立つ姿は猛々しく、その強さは世界から見ても弱い物ではない。だが、それでも足りないのが『厄災』が厄災として認められる所以である。

 

 そして、少しではあるが戦力が増えており、遅れてやってきた七武海の姿が監視船から報告されていた。『死の外科医』『千両道化』『白ひげJr.』『海賊女帝』の4名の到着とが知らされていた。未だに到着していないパシフィスタが居ればもう少し安心できるのだが、とりあえずはこの場を持たせなくてはいけない。

 

「こちら海軍大目付センゴクだ。『死の外科医』お前の能力で内部に入れるのであれば入れ」

『……分かった。相手が相手だ成果は期待するな。それと顔を出す気は無い』

「『千両道化』その数で敵を出来る限り疲弊させろ」

『なに命令してくれてんだ。まあいい、終ったあとで金の回収をさせろ』

「『白ひげJr.』ラトニーと言う強者がいる。しばらく相手をしろ」

『塔は壊さなくて良いのか?母ちゃん、敵はラトニーって奴だって!!』

「『海賊女帝』天夜叉、鷹の目と共に塔を守る敵の排除だ」

『男が我に命令をするな!!ふん、敵を倒せばいいのだろう。好きに動かせてもらう』

 

 七武海の到着により打てる手は広がった。とりあえずは天夜叉、鷹の目、海賊女帝と共闘、『刺突』と『先読み』の打倒を最優先に動き、その後で荒れた海ではなく大地の上でラトニーを囲い込み、疲弊させる。

 

「これほど、厳しくなるとはな」

 

 ガープの馬鹿からセンゴクだけが1つ聞いていたふざけた報告を知って居る。そして確かに旗の確認にまでは至らなかったが確かに船は空を飛び、塔まで突っ込んでいくのを確認した。

 

「壊せるのであれば壊して見せろ。海賊」

 

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 プラントの縄張りとでも言うのか、食料の運ばれていた場所を確認し、生産地を廻っている一人の男が居た。既に跡地とでも言うような一部を除きすべての場所が何もない真っ新の状態になっている。

 

「ああ、とりあえずはどこも中継拠点は潰れているみたいだ。これからプラントの跡地、これまでに一度でも定着していた場所であれば一度調べてみる予定だ。合流が出来なくなったのはしょうがないさ、そのせいで調査に時間を取られてるが、確認が終われば俺も『バベル』に向かう」

 

 ゴーグル月のシルクハット、首蒔いたスカーフ、黒いコートと青が主体のコーディネート、その名も顔も既に知れ渡っている《《革命軍のNo.2》と名高い、革命軍が誇る参謀総長。

 

『きちんと連絡は入れてよ。絶対に無茶はしないでねサボくん』

「ああ、ああ、『ドラゴン』さんによろしく伝えておいてくれ」

 

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 七武海が加わったことにより戦闘にも少し変化が起きた。サイフォとの戦闘においては邪魔をするなと鷹の目が睨みつけているので介入できずにいるが、天夜叉と海賊女帝の2人が加わったことにより先ほどまでの余裕は無くなっている。

 

「へぇ、その船は波にも強いのか。遊蛇(ユダ)と言ったっけ、この波の中で船を支えるとはね」

 

 それだけでなく虜の矢(スレイブアロー)によって水での攻撃さえも石化して蹴りで砕く事で防いでいる。九蛇の戦士たちが覇気を纏った矢を放つことで船への被害を防いでおり、ピアスの攻撃は通らなくなっている。唯一救いと言えるのは他を守るために能力を使う事は無いので海軍や天夜叉への妨害は続けられていると言う点である。

 

「ふん、不愉快な。わらわを前にその尊大な態度『(ピストル)キス 』」

「悪いね。育ちが悪いもんでね。敬う態度とかは取れないんだよ『海撃(うみうち)』」

 

 とは言っても蹴り主体の格闘能力が戦闘の基本となっている海賊女帝と水を使った遠距離攻撃が主体のピアスではやはり不利なのは海賊女帝の方である。手数の多さでは全員が覇気使いと言う九蛇海賊団として勝っているが、水の中の魚巨人には当てられない。

 

「蛇姫様、これ以上波を起こされれば我らの船でも危険です!!」

「これ以上の接近は厳しいです!!」

「ええい、そんな事を言っている暇があれば矢を放て!!」

 

 自分に意見をすると言う暴挙と誇り高き九蛇海賊団として弱音を吐くとは何事かと2つの観点から激高し、怒りを纏ったまま覇気での攻撃を繰り返すが、どちらもまともに攻撃は通らずに場は膠着し続けている。

 

 

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 一方で鷹の目とサイフォの戦いは次の段階へと進んでいた。その広い視点と柔軟な思考により戦い自体が多角的なサイフォの攻撃に追いついて行った鷹の目がサイフォを追い込む事が増えて行った。

 

「本当に残念だ。貴様が剣の道を歩めば高みへと辿り着けるであろうと言うのに」

「くっ、生憎だがな。剣士ではなく便利な諜報役なんでな」

「そうか、ではそろそろ終わりにしよう」

 

 黒刀”夜”を構えて一気に斬りかかる。これまでの戦いでサイフォの動きを理解していった鷹の目はサイフォが斬撃を置く隙を作れないように立ち回り少しずつ手札を減らしていった。その結果、直接のぶつかり合いが続き、ついにはサイフォの持つ2つの刀は吹き飛ばされ、サイフォの胸元にも浅くはあるが、確かに傷をつけられた。

 

「はぁ、流石は世界一の剣豪だな……紛い物の剣術で多少は満足できたかよ」

「ふむ、珍しく楽しい時間ではあっただろう」

「そうか…だが、悪いな。勝つのは俺だ」

「何!?」

「先にも言った通り、俺は剣士じゃない、それにお前の足止めは十分なようだ。()()()()()()()()()()!!変速撃ち『フル・クラッシュ・インパクト』!!」

 

 特殊な機構を持ち、弾速をその場で弄る事が出来る銃を用いて2丁で合計12発の覇気を纏った弾丸を撃ち放ち、一点でぶつかり合わせる事で衝撃波を放つ。その衝撃は鷹の目と同じ七武海の暴君が生み出す物に勝り、かつての四皇白ひげのグラグラの力にも迫る物であった。

 

「がっ、まさか先ほどまでの全てが戯れだったとは…踊らされたのはこちらであったか、フハハハ」

 

 衝撃を斬る事で直撃は避けたがそれでもそれなりのダメージが入った鷹の目、彼は自分がサイフォに剣で戦う事、自分と真剣に戦う事を強要していたつもりであったが、サイフォの方が一枚上だったようで、塔の完成までの時間、自分が塔を斬らないように足止めされていたと知らされた。鷹の目は試合に勝って勝負に負けたと分かり大きく声を上げて笑った。

 

「悪いな。さっきまでは確かにあんた(鷹の目)だけに時間を取ってたんだ。最後まで付き合えない事は悪く思わないでくれよな」

 

 そう呟くと侵入しようとしている七武海と未だに姿を現していない革命軍の対策の為に走り出した。彼がいた岩陰には血を流し倒れているCPの姿があった。




ここで一端投稿止まります。出来る限り頑張りますが、最低でも来週までは待ってください。

読んでくれいてる方々に多大なる感謝を。
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