ONE PIECE プラントオーナー   作:ひよっこ召喚士

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どうにか投稿出来ました。

未だにパソコンは壊れてますし、新しいのも買えていない状況です。スマホで打ち続けるとかなり疲れます。パソコン壊れる前よりスマホの文字入力の速度が格段に上がってると思う。

まぁ、そんなどうでもいい私の話は置いといて、本編をどうぞ。


第3章
第31プラント 新たな火種、旅先の密取引!?


 

 

 

 ここ最近働き続けて疲れが周りから目に見えて分かるほどに溜まっていたのか強制的に休みをとらされた。

 

 能力を全て止めることは出来ないが、国も止めておく予定地だったのでちょうどよく、各地に散る分身との最低限の繋がりを残すだけになっている。

 

 周りにはオレ以外の姿はなく、完全に一人になっている。戦力的には護衛はいらないが、立場上仕方なく連れ歩いてもらっていた者も今日はいない。

 

 かつての独りの時を思い出すが、その時に感じた穴は感じず。どこか清々しい気分を感じつつ、溶ける心配のない泥舟で適当に海に出た自分の選択を自賛していた。

 

 分身が船旅をした記憶はあるがオレ自身が一人で海に出るのはこれが正真正銘初めての経験となる。海底を通じて位置や島のある方向が分かるオレは適当に島を探しては立ち寄った土地を覗いたりして何気ない時間を楽しんだ。

 

 単純に観光を楽しめる事もあれば、グランドライン特有の不思議な現象を目の前にしたり、荒事に巻き込まれることも少なくはない。それが偶然による不運であれば良いのだが中には明確にオレなんかを狙ったものがあるから有名になるというのも困りものだ。

 

 PLANT計画が正式に指導し始めたレヴェリーからわずか4年で成し遂げたオレの名前は以前よりも増して世界に広まっていった。

 

 その年のレヴェリーにはもちろん呼ばれ、少しでも利を得るためにと我先にと関係を結ぼうとする王の姿には少々呆れる事もあったが……まぁ頼りになる王に助けられたり、天竜人の権力によってその場で手荒に解決した内容もあった。

 

 その所為かは知らないが他国からの刺客やプラントの資産や研究を狙った賊などはだいぶ見慣れたものとなってしまった。

 

 刺客程度でやられる程にプラントの防衛面は弱くない。街や住民を狙った者はもちろん取引先の安全なども常に守られている。

 

 まぁ、そっち方面の防衛を任されてるサイフォの功績が大きいのだが、怪しげな動きを感知してオレが捕まえる事もたまにある。

 

 捕まえるといえば政府ではなく海軍からの通達がこれまでよりも増えたりもしたな。手を出してきた海賊の捕縛への感謝だけなら問題はない。

 

 しかし、自分で言うのもなんだが安価で優れた食材を海賊などの海軍の敵対者にも売っている事は未だにくどくど言われている。献上したり、支援している訳ではないので強く言われる事は無いが、海賊の補給が安定化したことによって多少は影響が出ているらしい。

 

 規模が大きくともあくまで商売であるために、違法でもなんでもないので文句を言われる筋合いはないのだが被害が出ていると言われると無視しづらいのだ。

 

 他にも微妙なストレスもあり、息抜きや趣味で軽減しているが周りには不安にさせる面もあったのかもしれないな。せっかくの休みなのだから景色などを楽しんで気を休めた。

 

 それにしても今いる島は中々に過ごしやすい気候である。日差しは夏島のそれだが、多くの水場と常に吹いている風によって苦しさを感じない。散歩や単純な運動などをするにはちょうど良い空気だった。

 

 プラントでは細かく気候を設定する事が出来る。基本的には範囲ごとに決められた気候が維持されているだけだが、イベントなど目的に合わせて調整することもある。

 

 そのため過ごしやすい気候に設定しようと思えば出来るが、自然に存在する場所で気をぬいてる時間の方がなんとなく贅沢な気がする。

 

 国土の気候を自由自在に操れるウェザリアとの共同研究の成果は非常に大きく、プラントはこれまで通りの移動する国家を続けられている。

 

 国土を訪れる手段は一般にも公開されているために直接的には防犯に役立つことはないが一箇所に留まらないことで多少は狙いにくくなっているはずだ。

 

 そもそも用もないのにプラントに滞在する人というのはいない。色々と観光しやすい場所もあり、住むには面倒はそこまでない国なので適当な理由を作って居座り、警戒を解こうとするスパイの様な者もいるが、短期で忍び込んで盗みを働くには向かない土地なのは間違いない。

 

 土地と言えば計画の完成後も趣味と実益を兼ねた採集は行われている。植物だけに限らず、イスト聖の依頼の食材などもこれまでと変わることなく集めている。

 

 依頼は終わることはなく報告の度に新しい資料を渡されるくらいだ。終わらない食材集めの過程で島ごとプラントが回収することもあり、未だにプラントの国土は増大し、一部は異様な光景を作り出している。

 

 とは言っても食材集めだけに絞るとオレが役に立つ物ばかりでもない。特徴がつかめずにモーダスとホーニィに頼るのは多々あるし、海の食材の場合は主に働くのはピアスになる。

 

 この前なんかも島と変わらない大きさの貝をとってきてもらったりもした。海底ごと持ち上げようとしたら泳いで逃げようとしたもんだから驚いたのは記憶に新しい。

 

 大きすぎるために流石に養殖は出来ないので乱獲せずにその一体を大事に頂いた。山と同じ位の貝柱などは中々に面白く、醤油で味をつけ、焼いたものはとても美味かった。

 

 食べ物の話をしていたらついつい腹が減るなんて事もあるだろう。能力を扱う際のエネルギーは大地から少しずつ吸収しているし、今日みたいに使用の少ない日はプラス、普段でもトントンくらいだ。

 

 戦闘でもしない限りは消耗している状態にはならないが、疲れはするし、空腹自体は感じる。食わなくても死なずとも大丈夫とはならない。

 

 懐から種を取り出すと足元の地面を軽く能力で耕し、パラッと適当に蒔いた。種が土に埋もれたその瞬間には土を押しのけ、空気をかき分けるように猛スピードで成長したそれを即座に手に取ると口に運んだ。

 

 オレのサポートがあったからこのような畑でもない場所でも美味しく育ったが、ピクル湿地の植物と合わせて改良した品種は恐ろしい。

 

 サポートがなくとも育ちはするだろう。辺り一帯の養分を吸い付くし、満足に実をつけることもなく枯れるだろう。そしてその場所は雑草さえも育たなくなる。

 

 そういった危険性を含むために全ての研究を外部から遮断する必要がある。安全な研究もあるが出入りが増えればどこから漏れるかが分かったものではないからな。

 

 仮にこの品種が外に持ち出され、どこかの国が手に入れたとする。この種を育てて、たくさんの作物を手にするのは不可能だ。

 

 能力もなく、対応出来る品種や生物がいない状況で植えればその国は枯れ果てて滅びるだけだ。そして、それを理解したうえで持ち出したとすれば兵器としてだろう。

 

 戦争中の敵国に撒き散らせば良い。運び込まれる物に少しずつ混ぜるだけで相手の国は勝手に弱って滅びていくのだ。中途半端に大地が豊かであれば、僅かな実をつけ、種を増やし、広がっていく、十分な国への攻撃手段になり得るものなのだ。

 

 外に持ち出す物は種を作らないように改良した使い捨ての品種だが作物が枯れ果てるのを確認してからその場を離れる必要がある。

 

 念には念を入れ、火が使える場所であれば燃やしておけば尚良い。便利なだけであれば良いのだがそうもいかないのが中々面倒だ。

 

 簡単な腹ごしらえが済んだところでまたぶらぶらと歩きながら最近の事を考える。というよりも何をしてても普段の仕事や趣味に思考を繋げてしまいがちなだけなんだがな。

 

 これで休暇になってるのかときかれれば一瞬悩むが、まぁのびのびと出来てはいるし、ストレス解消にはなっているだろうから問題はないだろう。

 

 それに昔の事ばかりが頭に浮かんでいた時期よりは良いことだろう。日々の事が思い浮かぶのは毎日がそれだけ充実しているととれなくもない。忙しすぎるのは考えものだが何もない日々よりはずっと良いだろう。

 

 だが最近は通常の仕事が多かっただけで大きな出来事というのは少なかった気もする。直近で何かやったことといえば、ピアスをプラントの外に送り込んだのは初めての試みだな。そもそもオレが休暇を取れてるのもピアスを送り込むためにプラントを固定したからだ。

 

 それもこれも少し前までに一応と頭につくが世界政府加盟国である魚人島が白ひげ海賊団の縄張りになったと言う情報が広まった。

 

 偉大なる航路の前半と後半との間にあり、一部の者を除いて多くの者が航路にせざるを得ない海底にある魚人や人魚の住まう国。

 

 海底独自の文化など気になる物も多かったが故にその情報を聴いた際には驚かざるを得なかった。そして、早めに関係を築いていなかった事を後悔したのは記憶に新しい。

 

 ただてさえ奴隷を買ったという情報や天竜人との関わりがあるために警戒されやすいというのに、白ひげ海賊団の縄張りにビックマム海賊団と取引を行っている国が出向くというのは問題でしかないのだ。

 

 本当にただの加盟国同士の話し合いだとしても周りがそう思ってはくれない。そして万が一にもプラントと魚人島が接触した事が海の皇帝の戦争に発展すれば目も当てられない。

 

 極秘に国のトップと話し合える都合の良い場があれば良いのだが、魚人島はレヴェリーに出ることもない。だからこそピアスという、魚人島を訪れてもおかしくない人員を動かす必要があったのだ。

 

 ピアスも休暇中であり、親の故郷に旅行に出掛けてもおかしくはない。その過程で知り得た事を土産話として酒の席にでも聞ければ十分だ。

 

 縄張りと言っても常に白ひげ海賊団がいる訳ではないだろうが、実態を知らずに動くことは出来ない。だが海底の話は大事であっても伝わるのは遅い。それ故の今回の一手が重要になる。

 

 向こうも不用意に接触する事は無いだろう。面倒な事は正式にはなかった事にするのが一番手っ取り早いからな。あくまでピアスの私用でプラントは関係の無いことである。引き下がらなかった時も考えてはいる。プラントと魚人島の問題には発展しないだろう。

 

 ちなみにオレは魚人島が白ひげ海賊団の縄張りになったことは世界政府の情報網よりもはやく知ることができていた。

 

 その情報元と言うのはビックマム海賊団であり、なんでも魚人島はビックマムも一目置く様なお菓子の産地であり、白ひげ海賊団の事がなければ動いていたかもしれない国とのことだ。

 

 いっそのことビックマム海賊団の縄張りになっていてくれればプラントとしては面倒がなくて良かったかもしれないな。まぁ、そんな仮定の話をしても意味はないのでピアスの帰りを待つとしよう。

 

 ついでにそのお菓子とやらもお土産に頼んでおけば良かったかもしれないな。いや、それこそビックマムの干渉を疑われかねないか。

 

 本当に面倒なことばかりで困ったものだ。興味のない国からは持ち上げられ、興味を唆られる国とは関わりにくくなるとは頭の痛い思いだ。

 

 それなのにこれまた厄怪事になりそうな存在が目の前に現れた場合はどうすれば良いのだろうか。いつもの刺客であれば適当に相手をしてやるだけで済むのだがそうも言ってられない有名どころがアポイントもなしに訪れると言うのは困りものだ。なぁ、()()()殿。

 

「ジハハハハ……敬う気もねぇのに敬称なんてつけるんじゃねぇよ。それにしても常に土の掌握をして…おれの能力はけっこう知られてるが、戦い方まで知ってるのか?それともリンリンの奴から聴いたか?」

 

 ビックマム海賊団と取引を始めてから関わりのある勢力などについて多少調べさせてもらった事がある。コネがあると古い情報も手に入りやすくてね。それで何の用件ですかね。わざわざオレが一人になるのを待ち続けて、脱獄したてで暇なんでしょうか。

 

「なぁに、大した事じゃねぇし、なんなら喧嘩を売るつもりもねぇから安心しな。下手な手で計画を潰す馬鹿はしたくないんだ。単純な依頼だ。報酬だって払って良いな」

 

 取引以外の仕事をあんたじゃなくても海賊から受けるわけにはいかないんだがなぁ。ただでさえ公平な取引にだって文句を言われてるんだ。伝説に数えられる様な海賊様の依頼が許される訳がない。

 

「それなら取引の枠に収めればいい話だろうよ。お前の国から食料を買おうじゃないか。単純に安全に補給出来る場所というのも利がある話だからな。それにおれの提案はそっちにも利がある話だ」

 

 面倒事を上回る利があるとは思えないが、こちらが政府や海軍に叩かれる様に、そちらがビックマムからの不利益を受ける可能性もあるんじゃないか。

 

「おれとアイツじゃ見るものが違う。心配はいらねぇ」

 

 ……それでも断ると言ったらどうする。関わるのはビックマム海賊団だけで十分だと、これ以上の特別はいらないと言ったら。

 

「そうなりゃ手を引くしかねぇだろうな。お前を相手にするのもそうだし、リンリンの奴は諦めが悪くて面倒だからな。だが、お前は断らない」

 

 そう言えるだけの何かがあるんだろう。強者と言うのはハッタリなんてものは考えない。無駄な駆け引きに時間をさくべきではない。本題の内容を詳しく話してもらおうか。

 

「なに、お前の国や趣味にピッタリな事だ。育てて欲しい植物がいくつかある。そいつは今おれの拠点にしている土地の固有種だ。もちろん育てるだけ育てさせて全部寄越せなんてケチくさいことは言わねぇ。ただ、それらを外に漏らさなければ好きにしてくれて構わない」

 

 海賊が育てるだけの価値がある代物か……だが、固有種と言うのは興味が惹かれる。オレは周囲の土の操作を止め、続きを促した。

 

「ジハハハハハ、話が分かるやつは嫌いじゃない。なぁに、共犯なんて思いはしねぇ。ちっとばかし商売品に花やなんかが加わるだけだ」

 

 この日からプラントの管理地に金獅子の船が寄り付く姿が確認されるようになった。本土に来ないのはオレへの配慮か知らないが、プラントにいくつかの植物が持ち込まれた。中でも面白いI・Qと名付けられた花は使い方によって大きくプラントに貢献してくれることだろう。

 

 

 




年表とにらめっこしても、関われそうなものが少ないんですよね。それでも拾えるものは出来る限り拾っていけ予定。

ここから第3章になります。第1章の建国までや、第2章の計画完遂などと違い、原作開始までの準備期間といった感じで、特に目標があるわけではないので、前と比べると一貫性はないと思います。

現在が20年前、原作開始までは18年といった時間です。私は思いつきで変えがちなので長さがどれくらいになるかはまだ分かりませんが、今後ともよろしくおねがいします。

……書き上がり、同日4:45……おやすみなさい。

それではいつもの挨拶でさようなら。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。
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