失踪はしませんし、まだまだ書きますのでご安心ください。ですが、仕事が本格的に始まり、更新はこれまで以上に遅れる可能性もあると思っていただけると幸いです。
牢に落ちたルフィ達は先に牢に入っていた面々に現在の状況を伝え、自分たちを捕らえたテゾーロに対抗する手段は無いのかと、だめで元々と訊いてみる事にした。どうしてこの牢屋と言う場に落とされる事になったのか、テゾーロと戦闘にすらならずに制圧されてしまったと言う事を伝えると……
「なるほど、それで落とされた訳か、あの人が作り出す金は海水に触れれば崩れる。だがここは特別な設備も無い無骨な塔、海水を運び込んでばらまく手段が無い」
部下だったと聞いているが躊躇することなくテゾーロの能力の情報をルフィたちに渡した。確かに島の中心の火山の天辺、高い塔まで海水を運び込む手段など普通は無い。だがそれを聞いてグレーヌは喜色の声をあげた。
「それならあたしの種があるの!!能力者対策で海水を詰め込んだ種が」
「なるほど、それは良いとしよう。それでどうやってここから抜け出す気だ?」
戦いの最中では無いので会話が出来るだけの余裕はあるがここは牢屋の中、金への対策は可能なようだが、ここから出ることが出来なければそもそもどうしようもない。グレーヌは脱出出来たのだ何か方法があるはずだとルフィ達は考えたが、牢屋の面々は否定的である。
「運はほぼ使い切ってるからこれ以上手助けは出来ないよ」
「それにあの時は移動中だったから床を壊す事で脱出させられたが、話を聞く限りここは火山の真上、下手に落ちれば即死だろう」
「下を壊して落ちるだけなら修理される前に抜け出せるけど、上は壊しても登り切る前に塞がれるでしょうね」
グレーヌの種で何とか抜け出せないかなども確認するが動物は収納の対象外で抜け出すには使えないと言われる。種に仕舞われてる物に脱出に使えそうな物は無いとの事だ。
「上に居るみんなと連絡が取れればな」
「戻れなくても気づいて貰えるかもしれませんし、天井を壊してみませんか?」
「よし『ゴムゴムの
試しにとルフィが天井を攻撃すると、その威力を受けて大きな穴が開き、上の階層まで一気にぶち抜くことが出来たが、じわじわと空いた穴が塞がって元通りになってしまった。攻撃が上までは届いたので誰かが気づいてくれれば良いのだが伝わったと言う確証は持てない。何のコンタクトも無ければ時間を置いてもう一度試そうと言う事になった。
「それにしても修復が厄介ですね。あれでは確かに上る前に生き埋めになってしまいます」
「あれでも手動じゃなくて、自動での修復なの。何でかは分からないけどお父さんは牢屋を見てないの」
「監視する必要も無いという事か、それとも監視すら出来ないほどに忙しいのか」
嫌な予感がしないでもないが脱出の邪魔をされないのであれば好都合と考える。天井を壊して様子見を繰り返しているとしばらくして牢屋の内側にロビンの姿が現れた。
「『
「ロビン!!」
体を丸ごと咲かせる事で直接ルフィの目の前に現れたロビンに牢屋に落とされた経緯とテゾーロの能力の弱点、それと脱出のために手助けが必要な事を伝える。
「分かったわ。今こっちは全員が合流してるから情報を共有してくるわ」
「ああ、お前らも一緒に来るか?」
捕まっている面々に確認を取るが全員が出た所で出来る事は無いと断わり、ルフィはチョッパーとブルック、グレーヌの3人を連れて跳ぶ準備をする。少ししてから天井が崩れ始め、大きな穴を埋める様に端から修復が開始されるが、その端を崩し続ける斬撃が見えた。
「ゾロだ。よし、行くぞ」
土の塊が降る灌ぐ中を軽快に跳んでいくが、3人を抱えているので操作されていない土塊であっても吹き飛ばせず一々避けている為に上るのに時間が掛かっている。すると突然ルフィの前方に会った瓦礫の群れが崩れる様に弾けた。
「『悪魔風脚
「おっ、サンジ。二人を頼んだ。「ひゃあ/うわぁ」これで一気に上れる」
「ヨホホホ、頼もしいですねお二人とも」
サンジが二人を受け取ったことでルフィも動きやすくなりブルックを背負ったまま振ってくる瓦礫をヒョイヒョイ避けたり、砕いたり、時には足場代わりに利用してバベルの一階部分まで帰って来れた。
「ルフィ!!」
「まったく、なに捕まってんだ」
「わりぃ、わりぃ、もう捕まんねぇからよ。シシッ」
「よぉ、グレーヌ。言われた通りに2人を確保しといたが海楼石で封じているから気をつけな」
「ありがとうなの。二人とも、無茶ばっかりして……」
グレーヌはモーダスとホーニィの二人を海楼石に触れないように荷物に仕舞いこんだ。そして海水の入った種を取り出して全員に配る。入ってる量はかなりの物で上手く使わないと自分たちも巻き込まれてしまうと言うので今のうちに使い方や作戦を決めておく。
「ならおれが天井に向けて撃つから」
「私が良い感じに吹き飛ばして周囲にまき散らすわ」
「その後はルフィたちがテゾーロの相手をして、私とグレーヌでアスカルの所へ向かうわ」
「モーダスとホーニィが起きてないけど、行けば先に出来ることもあるの」
ウソップとナミがテゾーロの操る金を封じる一手を打ち、ルフィ、サンジ、ゾロがテゾーロを倒す。その間を切り抜けてロビンとグレーヌでアスカルを説得に向かう。フランキー、チョッパー、ブルックについては脱出の準備とその手伝いと言う事になった。
「クー・ド・バーストも行きに使ったきりだしな。そろそろ準備はしとくべきだろう」
「ヨホホホ、場所探しや整備の手伝いをやらせて頂きますよ」
「おれも能力者相手に薬を結構使ったから補充ついでにコーラの補充やその他の準備を手伝ってくる」
塔の外は激しい戦闘が続いているため出る事は厳しい、しかし行きとは違い帰りは海まで飛べれば最悪どうにかなるので、塔の中に置いて飛ぶ瞬間だけ壁を壊すのでも脱出は可能だ。そもそもアスカルを倒せば塔も崩れるだろうと言う結論に成り、問題は船を置くスペースになるのだが、それは3人が見つけてくれるだろう。
「よし、今度こそ行くぞ」
仲間が集合しているこの状況で挑むバベルの3階、テゾーロの待ち受ける階層へと向かう。2度目は無いと階段の途中にある金の壁にも注意を向けながら進んでいく。辿り着いたのは部屋の全てが金で覆われた部屋だった。その中央に堂々とした佇まいでいるテゾーロは苦い顔で何かを考え込んでいる。
「今度は捕まんねぇぞ。おれと戦え!!」
「……
ルフィが啖呵をきってテゾーロに相対する。仲間たちはどのタイミングで仕掛けるかと機会を伺っているが、テゾーロは余裕とは違う、どこか達観した姿で喋り続けている。
「海水をばら撒くなら好きにすると良い、だがこの部屋にあるのは全てが天然の金だ!!」
「敵の言葉が信じられるか!」
「いや、こちらに海水の用意があるのを知ったうえで、試されれば直ぐにバレる嘘をつく必要は無いだろ」
テゾーロはこちらが次の行動に移る前にそれを止めてきた。ウソップが啖呵を切って海水の準備を始めたが、ゾロが冷静にその行動を止めた。
テゾーロはこちらの動きを察知していた。ここに居る事から逃げ出した事はわかっても
「塔の支えからも可能な限り集めた所為で更に塔は弱くなったが、今となってはどうでも良い事だ。この先に進んだ所でもう意味は無いが、自分の仕事はさせてもらう」
そう言った瞬間に部屋の金が流動しこちらを攻撃してくる。しかし、それを読んでいた面々が攻撃を防いでグレーヌ達を先に進ませる。
「行けっ!!」
役目の無くなったウソップとナミもグレーヌ達のチームに加わり先を目指す。その後ろで金を身に纏ったテゾーロと主力の3人が戦っている音が聞こえたが、振り返ることなく、勝利を信じて走り去った。
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「『白ひげJR.』ねぇ。確かにその力は強いけど、それだけだね」
「か、母ちゃん。こいつ、強いよ」
能力で底上げされた攻撃を弾いているがそれでも確かに『白ひげJR.』にはダメージが入っている。だが、四皇2人分のエネルギーで逆に動きにくくなってるとはいえ、四皇を倒した実力者の足止めが叶ってる当たり、その強さは相当だろう。
「『消化』する必要があるんだ。悪いけどまともに相手はしてられない。吹き飛べ『放出』!!」
「か、母ちゃん、うわぁぁ!?」
『ゴクゴク』の力は嘘偽りなく何処までも強くなれるが、それにもきちんと段階を踏む必要がある。これ以上無駄にエネルギーを使わず、一度呑み込んだ力をキチンと自分の物にする為に無理やり白ひげJR.を吹き飛ばして戦いを終わらせる。あれなら死んでは居ないだろうと思いつつ追撃はしない。
「既に塔は完成したらしいし、『四皇の排除』とこっちに『注目を集める』と言う仕事は果たしたでしょ。さてと、食休み食休み、少し下がらせてもらうかな」
これ以上やろうと思えば戦えなくは無いが、四皇から得た物を無駄にするのは勿体ないと一度この場から離れる。未だに姿を現さない革命軍が不気味だし、他の比較的新しい七武海2人の姿もまだ見えてないが、そっちはサイフォの仕事である。
「へぇ、じゃあここは通らして貰っても良いのか?」
「サイフォの奴、こっちに来てるじゃん。ああもう面倒くさい、下がってから声をかけてくれたら気にしないでも良かったのに」
「あー、そりゃこっちとしても余計な事をした事になるのか?なあ、あんたはどう思う?」
「ちっ、こっちにふるな『革命屋』」
そこに居たのは革命軍が誇る『参謀総長』と姿を見せていなかった七武海の1人、塔の中に侵入した麦わらのルフィと同じ、最悪の世代に数えられた海賊だった。
「『スキャン』、どうやらか呑み込んだエネルギーは体内、正確には胃に当たる部分に溜まってる様だ」
「うわぁ、女の子の体を勝手に調べるなんてやらしぃなぁ……殺すよ?」
呑み込んだエネルギーの使い方は攻撃に転用する以外には、その場限りの強化と永続的な強化があり、四皇クラスのエネルギーを無駄にしないために永続的な強化を考えていたが、その為には少しずつ体にエネルギーを馴染ませる必要があり、その過程をラトニーは『消化』と呼んでいる。
「なるほど……『ゴクゴク』の力も万能じゃないと言う訳か、限りない強化にも手順があり、今の時点での限界は存在している」
「それが分かった所で何が出来ると言うんだか、四皇二人分のエネルギーを貴方達で全て受け止められるとでも?受け止めたとしても満身創痍でこの先に進んで生きて帰れるとでも?……めでたい頭だね」
多少のロスはしょうがない物だと考えてエネルギーを消費しての迎撃に入るラトニー、既に仕事は済んでいるのに加えて、領分外の仕事という事でやる気は少ない。そのために大雑把な攻撃になるが、範囲と威力が規格外であるために敵対者はそれぞれ全力で回避行動をとる。
「『
「『竜の鉤爪』!!」
「なっ…転移能力!?くっ!?」
「『ガンマナイフ』!!」
『死の外科医』が能力の及ぶ領域を作り出すと手始めに参謀総長をラトニーの後ろにとばして重い一撃を加える。それで気が削がれた所で体内を直接攻撃する技を喰らわせた。だが、その攻撃も致命傷とは決して言えない半端な物となったが、それでも不意打ちで喰らわせた技二つの成果は大きい。
「なるほどねぇ。『オペオペの実』……調査が足りなかったかな?『不老手術』の情報ばかりに目が向いてたけど、うん、厄介な力だね。
「漏れ出たエネルギーの圧がヤバいな」
「だが、その膨大なエネルギーが邪魔して再生は出来ねぇよ。これであいつの戦闘時間に制限が出来た」
『消化』させる事無く、『食い溜め』でたまったエネルギーを消費させるのを目的とした攻撃は見事にラトニーの『胃』を少しだけだが削り取った。それによって漏れ出るエネルギーをラトニーは瞬時に短期的な強化に流用して、意趣返しとした。
「勿体ないなぁ。でも使わないのはもっと勿体ないからね。食休みも意味ないならお望み通りに最後まで暴れてやるよ!!」
「ダメージ入れたのに強くなるんだからやってられねえな、おい」
「俺の一撃は確実に残ってる。革命屋お前も仕事をしろ。
そう言うと身体能力が数十倍、いや百の位すら飛び越えて数千倍の域まで跳ね上がったラトニーを相手に逃げに徹底した戦闘を開始する。
「喰らえ『
漏れだすエネルギーを弾丸状に形成して一気に放つ、速度、威力共に高水準なのに加えて、ラトニー自身も近寄って来ているので早速回避が難しくなっている。高速で動くラトニーにより四方八方からエネルギー弾が放たれ、避けた所をラトニーが一撃を入れようと近づく。
「撤退だ!!『竜の鉤爪』!!」
「…そうか!!『シャンブルズ』!!」
「地面に…?砂が邪魔だ『
能力や攻撃でエネルギー弾の対処はギリギリ可能だが、その数とラトニーの攻撃により早速攻撃を喰らうかと思ったその時に参謀総長が地面を攻撃、辺りに砂煙が舞い、視界が遮られ、小石があちらこちらへと散った。
意図に気付くと死の外科医は対応がされる前に攻撃の範囲内からの脱出を図り、『room』内に散らばった小石の中で攻撃範囲外の位置の物と自分たちの位置を入れ替えた。
ラトニーも覇気はそこそこ使えはするが、急に舞った砂と何の為にと言う思考により相手の動きの把握が遅れた。正しく状況を判断するために力任せに両手を打ち合わせて衝撃波を生み出し、辺りの砂を一気に吹き飛ばした。先ほどまで攻撃していた場所を見やると既にそこには二人は立っていなかった。
「『ラジオナイフ』!!」
「ひゃっ、危ない!?って腕が!?」
死の外科医はその衝撃が収まった瞬間にラトニーの後ろに回る。そして一定時間どんな処置も能力でも接続不可能な攻撃を喰らわせ片腕を奪った。そして、一気に『room』を広げるとそれをどこかへと飛ばした。そして、先ほどまで一緒にいた『参謀総長』の姿も無くなっていた。それを瞬時に認識すると大きくため息を吐くラトニー。
「はぁ、面倒な手ばかりで嫌になる。まだ、四皇二人の方が素直だったよ?『
「それだけ雑に動いて勝てるだけの力を持ってるお前が面倒だよ厄災屋『タクト』!!」
尽きることの無い連続的な鋭い攻撃を繰り出すラトニーに対して、『死の外科医』は周りの土や水、マグマなどを浮かしてぶつけようとする。
放ったそれらは一瞬で飲み込まれるがその隙きに攻撃の範囲から大きく離れる。飲み込んだ物は少ないが、膨大なエネルギーを飲んだばかりで、胃にダメージの入っているラトニーは少し険しい表情をつくる。
「呑むのは好きだけど、呑まされるのは腹立つねぇ」
「とっとと呑み潰れろ!!」
互いに消耗が激しい戦いの中で相手がボロを出すのを待ち続ける。だが、時間だけが味方の『死の外科医』と当たれば勝ちのラトニーでは差がある。胃が荒れ、万全では無いとはいえ、余裕を残すラトニー相手に不利な戦いが本格化していく。
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荒れた海はそのままに戦闘は膠着状態が続いており、互いの攻撃が繰り返されるたびに戦場の状態が悪くなっていった。海賊女帝の能力により撃ち落された攻撃が石化して周囲に残り、それが荒れた海をより複雑にしている。鎮座している大岩の数々が新たに海流を生み、引き寄せられると船体が削られ船にダメージが入る。海中に散らばる岩もピアスの動きを制限している。膠着状態である事に変わりは無いが戦闘が面倒な物となっている。だが、七武海全体としての成果は徐々に上がっていた。
「フッフッフッ、良い足場があるな『
「はっ『海龍一本背負い』!!手数が増えようが関係ないだろう」
岩の数々に糸をかける事で天夜叉がピアスとの戦闘に本格的に参戦するようになっていた。動きに制限はあるが、糸を掛ける場所が出来たことで今までより自由に動くことが出来る。そうなると回避時の心配が減り、攻めに転じれるようになった。
「攻撃を勝手に利用しおって、『
「おっと『伏龍』」
「『蜘蛛の巣がき』」
多くの足場があり、驚異的な脚力と覇気をもってすれば岩から岩へと飛び移り攻撃を仕掛ける事など容易である。海賊女帝は攻撃を仕掛けている天夜叉ごと蹴り砕かんと石化効果付きの回転蹴りを放つが両者に逃げられ、隠すことなく舌打ちをする。
「ちっ、避けたか」
「こっちを巻き込むんじゃねえよ。同じ七武海の仲間だろう?フッフッフ」
「味方もろとも攻撃、いや味方とすら思われて無さそうだな。それにしてもサイフォは何を…いや、そう言う事か」
読まれにくい攻撃や読まれても意味の無い衝撃波を扱うサイフォに足場となっている岩を壊してもらおうと考えたがその姿が見えない事に気付くピアス、そして時間稼ぎの必要が無くなった事を察する。だが、この場から引くためにはいささか強引なてが必要である。ピアスはこの場だからこそ出来る大技を放たんと更に深く海へと潜る。
「ん、何処へ行った?」
「逃げうせた訳では無さそうじゃの」
ここはエンドポイントの一つに数えられる『ピリオ島』、作戦決行中の今でも地下深くに力強いマグマが眠っている。深い海で岩盤さえもぶち抜く大技を海底に向けて放たんとするピアス。
「『
見事海底に大穴を作り出すといち早くその場から逃げ出した。勢いよく流れ込み始めた海流により大渦が出来上がるが既に上の海は荒れに荒れていて気付かれにくい。角度をつけたことにより突き抜ける海の一撃は海軍の軍艦の方まで届くだろう。
「おいおい、嫌な予感がするぜ。だが熱気で雲が生まれてる。俺は退かせてもらう」
「厄介な事を…船を動かせこの海域より離れる!!」
七武海2人がその場からいち早く脱出を図る。その頃には海軍も異変を察知し始めていた。大きな攻撃に気配と大きく荒れ方を変えた海。流れ込んだ海流が熱されて一気に噴き出すその時が近づいている。
「此処より早く離れる!!藤虎、軍艦全てを動かせとは言わん。船の動きを助けるよう力を使え!!」
「了解しやした」
「20番以降の軍艦は捨てろ。いち早く範囲外の船へ移動、月歩が使える者は使えない者の移動を助けるんだ!!敵は意図的に災害級の自然を生み出した!!範囲内の人間は離脱を最優先。その他は船を動かすか、迎撃の態勢に入れ!!」
軍艦の群れは元々荒れた海で立ち往生している関係上、逃げ出すにも一苦労であったが大将藤虎の能力で動きやすさを上げた軍艦は少しずつその一撃の範囲から出るが、全ての軍艦が逃げる事は叶いそうにないと判断し、範囲外の船に人員だけでも逃がそうとする。まだ多くの軍艦が残っている内にその海流が咆哮を上げるかのように飛び出した。
「『
意図的に角度をつけてあけられた大穴から一気に噴き出た海流は目の前の全てを破壊しながら突き進みまだ残った軍艦を大破させた。さらには海流は気流を作り出し、周囲の水や空気、船を引き寄せんと勢いを増していく。
『脱出中だった人員の多くが海流に呑み込まれました。被害は数万にも上ると思われます』
『こちら、船が破損。舵がやられこれ以上持ちこたえる事は、うわぁぁぁ!?』
『大破した船の欠片が引き寄せられ、それらがぶつかる事で少なくない被害が出ています』
「各員、少しでも被害を軽微にする為に努めろ、人命を第一に行動しろ!!この海域からの離脱を忘れるな!!」
「『
「破片は任してください『八尺瓊勾玉』!!それと出来る限り拾ってきます『八咫鏡』!!」
素早く対処に入るが多くの仲間が失われ、軍艦の多くも大破している。被害を考えるだけで目の前が真っ白になりそうな物だが前線に立つ精鋭の手により、まだ残っているモノを救うための行動を開始する。直前まで観測していた七武海の姿ももはや確認する余裕はなく、これ以上海軍、いや世界政府が参戦するのも厳しいとしか言えない。最悪の置き土産を残してこの状況を引き起こした幹部の姿は消え失せていた。
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ピリオ島より遠く離れた海域でも作り出された『
「ふん、見たかお前ら。四皇をものともしない『厄災』は言わずもがな、幹部一人であの様だ。全戦力をもってすれば戦いにもなるだろうが、今この場でお前らを失う訳にはいかない。幸い、あー、その兄弟分である『シャンクス』がいたんだ。海軍には四皇を抑えていたとでも報告する。異論は無いな」
『俺らの事を考えて、なんと慈悲深い。異論何てありません。我らが座長!!』
本当なら戦いたいはずなのに、七武海に成り、俺らに仕事を回すために前線に立たなく、いや立てなくなって久しい戦場で俺らの心配を……といった感じで更なる尊敬を集めた千両道化。
(あんな化け物相手に命がいくつあっても足りるかよ。うちの船を見張ってた海軍の監視船も『厄災』の攻撃の巻き添えで消えた。海軍の本隊もあの様子じゃ正確に把握は出来てねぇだろう。金やため込まれた財はおしいが、命あっての物種だぁ!!)
「こんな所で会うとはなバギー!!船の修理に医療品まで貸してくれて助かったよ!!」
「はっ、何が『助かったよ』だ!!あの頂上戦争から今までオレを騙したことに対する謝罪、主に誠意の1つも寄越さねぇシャンクスくぅーん!!こっちもあの海域から出るのに必要だから手助けしただけだ。そこん所勘違いするんじゃねぇ!!」
「まだ根に持ってるのかよ!?悪かったって、あの時は急いでたんだよ。今回も助けられたんだ礼はするから許してくれって」
「はっ、それで良いんだよ!!礼さえあるんならな。こっちも一部可愛い部下を失っちまった。得る者なにも無しで帰ったじゃ、あいつらが浮かばれねえだろうよ。なぁ、お前ら?」
『おー、そうだそうだ!!』
「調子の良い奴らばかりだな。お前の海賊団らしいな、バギー」
その後も小さい諍いがシャンクスとバギーの間で行われたが、特に被害も無くそれぞれの縄張りへと帰ることが出来た。バギーはシャンクスからの礼を受け取り、部下からの尊敬を更に高め、海軍への言い訳もあり、大儲けとはいかなかったが収支はそこそこのプラスで内心ほくそ笑んでいた。
小説のメインが進んでいないのと、このif話内のメインが進んでいないのも問題ですが、出した登場人物の方を少しずつ片付けて行かないといけないんですよね。こっちとこっちが戦い、結果はこうでしただけは味気ないですからね。
未だに1人も倒れてはいない外で戦っているバベルの幹部、鷹の目の攻撃を喰らったサイフォとサボとローから深い一撃を受けたラトニー、ずっと一部の強者を含めた大多数を相手取っていたピアス、どれも未だに行動は出来るだけの力は残ってます。
if話は全部で10話以内に終わらせたいなとは思ってます。本当は5話、要するにここまでで終わらせるつもりでしたが……少し規模を広げすぎたかなぁ?ですが後悔はしてません。
これで四皇は全部話は終わり、七武海もラトニーと戦っているローだけかな。海軍も行動不能、後は残った幹部の今後の動きとテゾーロ、アスカル、それと天竜人や世界政府がどうなるか、まあ最後に関してはハッピー、バッドの2つのエンドを書く予定ですが、そこいら辺かな。
ようやく終わりが見えてきた。本当なら4月中に完結しているはずだったのに、どうしてこうなったんだろう。子供の頃から夢だった仕事に就けたのは良いけど、趣味の時間をどうにか確保する方法を模索していきます。
明日も仕事、明後日も仕事、明々後日は休みなのでその日に書けるだけ書こう……うっかりAP〇Xを起動しない限りは執筆が進むはず……いや、進ませてとっととメインの話に戻らせないと、うん、大丈夫、きっと書くはず……
とまぁ、こんな感じで作者の計画能力の無さが露呈した辺りでいつもの再撮でさようならと行きましょう。
読んでくれている方々に多大なる感謝を。