ヤバい大海賊に出会ってしまった北条響さんの話。   作:スクランブルエッグ 旧名 卵豆腐

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作者の妄想シリーズ第12弾。

※今回は、怒涛の展開となります。
目まぐるしく状況が変わりますので、お気をつけ下さい。


ROCKS

巡り合わせというものは、分からない。

本来なら出会う筈もない者達が一堂に集まるなど、奇跡的な偶然でもなければ有り得ないだろう。

 

 

しかし。

 

 

 

 

それでも巡り合ってしまう事を………『宿命』と呼ぶのかも知れない。

 

 

 

 

 

故にーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

「もう。なぎさが寝坊するから遅れちゃったじゃない」

 

「ごめんごめん!あり得ない事に、目覚ましが壊れちゃってたからさ。あははは…」

 

「まあまあ………落ち着いて下さい、二人とも。折角ですし、楽しみましょう?」

 

 

 

 

 

 

 

「この日の為にスイーツを1週間我慢して来た…!今日もお腹は絶好調ナリ〜!」

 

「1週間は我慢の内に入るのかしら……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ついに来ました、加音町!今日は美味しいスイーツを沢山食べるよ〜!けって〜い!」

 

「のぞみ、はしゃぎすぎ………」

 

「でも、気持ちは分かりますよ?何せ日本中から集められたスイーツが食べられますから………はっ!思い付いたわ!お菓子作りで修行に来た女の子が、歳の離れたケーキ職人の青年と恋に落ちるラブロマンス…!」

 

「こまちの小説語りが始まったわね………」

 

「こまちさんらしくて良いじゃないですか♪」

 

「慌てなくてもスイーツは逃げないわ。だから気をつけて歩き「いった〜い!何でこんな所に石が落ちてるの〜⁉︎」………はぁ、言ってる傍から。のぞみ、大丈夫?」

 

 

 

 

 

 

 

「いい天気だね!今日は皆でスイーツ食べて、幸せゲットだよ!急いで行くよ!美希たん、ブッキー、せつなー!」

 

「ラブったら、よっぽど楽しみにしてたのね」

 

「ラブちゃんらしいね♪」

 

「ふふふ………(そう言えば…前に会ったあの子は元気にしてるのかしら?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらほら、もうすぐ加音町に着くよ!」

 

「え、えりか〜!待って下さいよぉ!」

 

「もう………落ち着きがないんだから」

 

「まあ、気持ちは分からなくもないけどね。僕も楽しみだなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プリキュアと呼ばれる少女達が、加音町で偶々開催されていた『スイーツフェスティバル』に集まったのも、決してそれは偶然では無いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ…ぐ、うあああああ!ハア、ハア………‼︎」

 

「メフィスト様⁉︎ご無事ですか⁉︎」

 

 

不幸にもリンリンにボコボコにされ、音符も集められなかったメフィスト。

命からがら、マイナーランドへ逃げ帰ってきたメフィストは苦しそうに喘ぐ。

苦しむ主を見かねたバスドラが声を掛けるが、今はそれに答える余裕も無さそうであった。

彼は覚束ない足取りで玉座に座り込むと、痛む頭を押さえて苦しげに呻く。

 

 

「(そうだ…!俺は確か、魔響の森へヒーリングチェストを取り戻しに行ったのだ!だが、その時何があったのか全く覚えていない…!)」

 

 

メフィストの脳裏に、断片的な記憶が蘇る。

魔響の森、ヒーリングチェスト、アフロディテ、アコ………。

 

 

「(アコ…!そうだ、何故今まで忘れていた⁉︎自分の娘の事を、何故…⁉︎)ぐ………⁉︎」

 

 

忘れていた事実を思い出し、記憶を取り戻しかけたメフィスト。

しかし、両耳に貼りついた貝殻状の耳栓から強烈な悪のノイズが流れ込み、意識が塗り潰されていく。

 

 

「やめろ、やめてくれ!うおああああああああああああ⁉︎」

 

 

メフィストの意識は闇に呑まれ、奈落の底へと堕ちていく。

そして、それと同時に彼の身体が急激に肥大化。

リンリンやカイドウに並ぶ巨体に変貌したメフィストは、咆哮のような雄叫びを挙げると、そのまま人間界へと飛び出して行ってしまう。

 

 

「メフィスト様⁉︎一体、何が起こって………?」

 

「どうしますか、バスドラ?追った方がいいんですかね?」

 

 

トリオ・ザ・マイナーの2人は呆然とメフィストが去っていった方を眺め、途方に暮れる。

しかし、最後の1人であるファルセットだけは違った。

 

 

「………チッ!使えない奴だ。全く、お前達2人よりはマシだと思っていたんだがな」

 

 

普段の大人しそうな雰囲気から打って変わって、荒々しく粗暴な口調で悪態を吐くファルセットに、バスドラとバリトンは呆気に取られてしまう。

 

 

「ファルセット?どうし「黙れ!使えないクズが…‼︎」な………ぐわああああ⁉︎」

 

 

ファルセットの変わりように、思わず声を掛けたバスドラ。

しかしそれすらも気に入らなかったのか、ファルセットが腕を一振りすると上空から飛来した電撃がバスドラを襲う。

 

 

「まあいい。だが、あのプリキュアどもが厄介なのは事実。ならば、メフィストには存分に哀れなピエロとして踊り狂って貰おう。そして…奴等が油断している隙に音符を全て奪えば、真の意味でノイズ様が蘇り………我々の勝利は確実になるだろう」

 

 

そう言って、ファルセットは眼前に鎮座する巨大な石版を見つめながらニヤリと邪悪に笑うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、響達はメフィストによって一度中断されたスイーツフェスティバルを楽しんでいた。

 

 

「元気だしなよ、アコちゃん。メフィストには逃げられちゃったけど、会う機会は必ずある筈だからさ。元はと言えば『ノイズ』ってのが原因なんだしね。ここで悩んで居ても解決しないし、今は楽しもう?」

 

「……………うん」

 

 

メフィストを説得する事が出来なかった事に、アコは悲しげな表情で弱々しく頷く。

アコを何とか元気付けようと色々と声を掛けるが、返ってくる言葉には覇気が無い。

仕方ないといえば、仕方ないのだが。

 

 

「(全くもう…アコちゃんをこんな顔にさせるなんて。正気に戻ったら武装色パンチ1発は覚悟して貰わないとね)」

 

 

周りが聞いていたら全力で止められるであろう愚痴を内心で漏らす響。

何とかアコちゃんを元気付けられないものかと思案していると、遠くから奏とエレンが近づいてくるのが見えた。

その腕には何やら箱のようなものが抱えられていて、2人はアコに近寄り優しい声色で話しかける。

 

 

「アコちゃん。スイーツ持って来たから、一緒に食べよう?」

 

「姫様、元気を出して下さい。ほら、このドーナツなんて如何ですか?」

 

「うん………ありがとう」

 

 

アコの顔に僅かではあるが笑顔が戻った。

沈んだ表情を浮かべていたアコが漸く見せたその笑顔に、響達は安堵する。

 

 

「あれ?奏、私の分は無いの?」

 

「心配しなくても、ほら。ちゃんとあるわ」

 

「やったー!奏大好き!」

 

「はいはい。あんまり食べ過ぎないようにね」

 

 

目を輝かせて抱きつく響に、奏は苦笑しながら箱に入っているケーキやお菓子を取り出していく。

そして、皆で食べようとしたその時………それは現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウ………ウガアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

何処からともなく、咆哮を挙げながら巨大な体躯の男が突如として現れる。

その男は、他でもないメフィストその人であった。

目は血走り、一目で正気ではないと感じさせる理性なき瞳が加音町の人々へと向く。

メフィストは口を開けると、禍々しい悪のノイズを発し人々を次々と悲しみと絶望の渦へと貶め始めた。

 

 

「嘘………⁉︎またメフィスト⁉︎さっき帰ったばかりじゃない!」

 

「それより、何か見た目変わってない?あんなに大きかったっけ?リンリンやカイドウといい勝負だわ………」

 

 

本日二度目のメフィスト来襲に奏は驚き、響は呑気に見た目の変化を指摘する。

 

 

 

「パパ………⁉︎」

 

「っ!姫様、危険です⁉︎」

 

 

 

変わり果てた父親の姿を見たアコが、血相を変えながらエレンの制止を振り切って駆け出して行く。

 

 

 

「パパ!やめて、正気に戻って‼︎」

 

 

 

「ウグウウウウ…!パパ…だと⁉︎俺に娘など、おらんわぁ‼︎オアアアア‼︎」

 

 

 

「………っ⁉︎そんな………‼︎」

 

 

 

駆け寄ったアコの必死の呼び掛けにも、メフィストは否定しながら咆哮する。

悪のノイズに犯され、正気でない状態だと頭では理解していても、父から自身の存在自体を否定されたアコは顔を蒼白に染めながら力無く地面に座り込んでしまった。

そして、そんな隙を逃すようなメフィストではない。

 

 

「まずは貴様からだ…!消え去るがいい‼︎」

 

 

「あ………!」

 

 

巨大化したメフィストの豪腕が、呆然と見上げるアコの頭上へと振り下ろされる。

絶体絶命。

まさか、父親の手で自分は死ぬのだろうか?

襲いくる『死』に、アコは目を閉じて俯く事しか出来なかった。

 

 

「…………?」

 

 

だが、いつまで経っても『死』どころか痛みも何もやって来ない。

不思議に思い、恐る恐る目を開ける。

 

 

「……………」

 

 

「何…………⁉︎」

 

 

目を開けた先には、振り下ろされたメフィストの拳を武装硬化した片手で、受け止めている響の姿があった。

 

 

「全く…!操られてるからって、実の娘に手を出す父親がいるかっての!」

 

 

武装硬化され、黒く染まった響の拳がメフィストの腹に思い切り食い込む。

響の拳をまともに食らったメフィストは、身体をくの字に曲げながら近くの建物へと吹き飛び突っ込んで行く。

 

 

「ふうっ!さあアコちゃん、プリキュアに変身するよ」

 

「え………?」

 

「メフィストを、お父さんを元に戻すんでしょう?」

 

「………!うん!」

 

 

響は一息吐くと、アコの方を向くとプリキュアへの変身を促した。

アコは一瞬呆気に取られるも、すぐに頷いて立ち上がる。

 

 

「姫様!私も手伝います!」

 

「私も、アコちゃんに協力するわ。お父さんを必ず取り戻しましょう!気合いのレシピ、見せてあげるわ!」

 

「皆………!ありがとう………!」

 

 

エレンと奏もそう言ってアコの隣に並び立ち、4人はキュアモジューレを取り出してプリキュアへと変身する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「レッツプレイ!プリキュア!モジュレーション!」」」」

 

 

 

 

 

   

 

 

 

4人の姿が光に包まれ、変化していく。

そして光が収まると、全員が名乗りを上げる。

 

 

 

 

 

 

 

「爪弾くは荒ぶる調べ! キュアメロディ!」

 

 

「爪弾くはたおやかな調べ! キュアリズム!」

 

 

「爪弾くは魂の調べ! キュアビート!」

 

 

「爪弾くは女神の調べ! キュアミューズ!」

 

 

 

 

 

「「「「届け!皆の組曲!スイートプリキュア!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

戦いの幕が開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いはやはりというか、圧倒的であった。

プリキュアとしての力に加えて、覇気を大なり小なり差はあれど、扱える4人。

その内の2人…メロディとビートに関しては悪魔の実の能力をも保持している。

故に、優位にメフィストとの戦いを進めていく。

だが、今回に関してはメフィストを倒す事が目的でない為に、やり過ぎてはいけないという制約はあるが。

 

 

「ぐぬ…グアアアアア!」

 

 

ゴバアッ!と、メフィストの口からメロディ達目掛けて黒光の光線が放たれる。

 

 

 

「ビートバリア‼︎」

 

 

 

放たれた光線に対し、ビートがラブギターロッドを鳴らして展開したバリアで防ぐ。

すると、遠距離攻撃は無駄だと悟ったのかメフィストは距離を詰めると、巨大な体躯を生かした近接戦へと切り替えて襲い掛かって来た。

1人ずつ倒すつもりなのか、メフィストは標的をリズムに絞ると彼女目掛けて拳を振り抜く。

巨体から繰り出される拳による純粋な暴力に、リズムは動じる事なく最小限の動きで躱し続けていく。 

 

 

「(リンリンさんから教わった見聞色の覇気…成る程、こういう感覚なのね)」

 

 

以前、響やリンリンから覇気の使い方を教わっていたリズム。

武装色は終ぞ苦手なままであったが、その分『見聞色』は未熟ながらもそれなりに扱えている。

繰り返される攻防の果てに、とうとうメフィストの方が根負けしたのか動きを止めた。

その隙を突いて、ミューズがメフィストへと近付くが、それを見逃す程彼も甘くはない。

近付いたミューズを踏み潰そうと足を振り上げるが………

 

 

 

「ビートブラスト‼︎」

 

 

音響砲(ハイパーボイス)‼︎」

 

 

 

ビートが放った炎を纏う音符の弾幕と、追撃とばかりにメロディが放つ強烈な音の衝撃波を食らった事でバランスを崩し、たたらを踏む羽目になってしまった。

 

 

「おのれ…!小癪なプリキュア共め!」

 

 

メロディ達に翻弄され、怒りを滲ませるメフィスト。

するとその時、メフィストの眼前に光が降り注ぎ、1人の女性が現れた。

 

 

「貴方………!もうやめて!」

 

 

「お前は………アフロ…ディテ⁉︎」

 

 

現れた女性は、メイジャーランドの女王でありミューズの母でもあり…メフィストの伴侶であるアフロディテだった。

突然姿を現したアフロディテに、メフィストは動揺を隠せない。

そして、それと同時にメフィストの頭の中に封じられていた記憶が再び蘇る。

 

 

「グ………‼︎オオオオオオオオオオ⁉︎」

 

 

頭を抱え、巨体を揺らしながらフラフラと歩き回るメフィスト。

そして、その隙を逃さないのがメロディだった。

彼女は素早くミューズの元へ駆け寄り、ミューズ自身が為すべき事を告げる。

 

 

「ミューズ………ううん、アコちゃん。今こそメフィストに、アコちゃんの気持ちを思いっきりぶつけて!私やリズム、エレンの声じゃメフィストには届かない。あの人を取り戻せるとしたら、アコちゃんだけだ!」

 

 

「メロディ………!うん、任せて!必ずパパを取り戻してみせるから!」

 

 

メロディの言葉に、アコは大きく頷き返してそう言うとメフィスト目掛けて走って行く。

その足取りには迷いも躊躇いも恐怖も哀しみもない。

全ては家族を取り戻す為。

希望の光だけが、今のミューズに宿っていた。

 

 

 

 

「パパ…!私の全てを受け止めて!」

 

 

 

 

ミューズは勢い良く飛び上がると、光輝く拳を構えてメフィストを見据える。

 

 

 

 

 

 

輝く女神の降せし光槌(ミューズ・マエストロ)‼︎」

 

 

 

 

 

 

ミューズの渾身の一撃は、吸い込まれるようにしてメフィストの身体に突き刺さり。

 

 

 

 

 

 

 

光と轟音が、辺り一帯を揺らすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メフィストは、夢を見ていた。

アコやアフロディテと共に過ごす平和な日々。

何故、こんな事になってしまったのだろう?

甘い算段で、魔響の森に足を踏み入れてしまったからか?

それとも、闇の力に呑まれてしまった己が未熟だったからなのか?

 

 

答えは出ない。

 

 

 

いや………今はそんな事などどうでも良い。

己の望みはたった一つだ。

 

 

 

 

「……パ!……きて!」

 

 

願わくばーーーーあの日々をもう一度………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パパ‼︎」

 

 

「はっ⁉︎私は、何を…⁉︎」

 

 

意識が戻る。

真っ先に視界に入ったのは最愛の娘の顔。

 

 

「アコ…!」

 

「………っ!」

 

 

涙を溜めた娘が声にならない叫びを上げて、己の身体にしがみつく。

そっと手を出して頭を撫でると、更に強く抱き締められた。

 

 

「すまなかった、アコ。心配を掛けてしまったな………」

 

「心配………したもん!したに決まってるじゃない!パパのバカ!もう知らないんだからあ!」

 

 

漸く訪れた親子の再会と和解。

ミューズは再び戻った家族の絆に、喜びと幸せを噛み締めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だからこそ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女達は虚を突かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クックック…!油断したな、プリキュアども…!」

 

 

 

 

「「「「⁉︎」」」」

 

 

 

 

 

 

何処からともなく、顔の右半分を烏のような仮面で覆った男…トリオ・ザ・マイナーの1人であったファルセットが現れる。

 

 

「アンタは………ファルセット⁉︎何だか雰囲気が………⁉︎」

 

 

「フン!俺の事など、どうでも良いだろう?これを見ろ!」

 

 

ファルセットの変貌ぶりに、メロディが驚いたように呟く。

一方のファルセットは、つまらなさそうにメロディ達を一瞥すると後ろ手に隠していた『ある物』を取り出した。

 

 

「どうだ…!貴様らが集めた音符は、全て回収し楽譜に収めてやったぞ?」

 

 

ファルセットが取り出した物、それは『伝説の楽譜』だった。

しかも、何故か音符が全て収まっている。

 

 

「どうして…⁉︎音符はフェアリートーン達が持っている筈よ⁉︎どうやって奪ったの⁉︎」

 

「馬鹿め!貴様らがメフィストと戦っている隙に、全て奪わせて貰っただけの事だ!我が主………ノイズ様の手によってな‼︎」

 

「ピィィィーーーー‼︎」

 

 

リズムの問いに答えるかのように、一羽の小鳥が甲高く鳴いてファルセットの肩に止まる。

見かけこそ、普通の鳥ではあるが、内から生じる禍々しい気配は正に邪悪のそれを醸し出していた。

 

 

「ノイズ………ですって⁉︎まさか………‼︎」

 

「ニャニャ⁉︎本当ニャ!フェアリートーンの皆の中にあった筈の音符が全部盗られちゃってるニャ⁉︎」

 

「いつの間に奪われたドド…⁉︎」

 

 

フェアリートーン達を掴み、中を見たハミィが驚きの声を挙げる。

当のフェアリートーン達も、いつの間にか消えている音符に困惑を隠せないようだ。

 

 

「嘘でしょ………⁉︎じゃあ本当に、あの小鳥がノイズだって言うの…⁉︎」

 

 

リズムとビートが驚いたようにノイズと思しき小鳥を見つめ、ミューズは不安そうに拳を握り締め、メロディは黙したままノイズとファルセットを見据えていた。

 

 

「クックック!そうだ!予め、俺が不完全ではあるが『不幸のメロディ』を歌って封印されていたノイズ様を復活させたのだ!そして、今!音符が揃い準備が整った………と言いたいが、肝心のト音記号がないのだよ。だが、俺は運が良い。ト音記号は目の前にあるのだからな!」

 

「どう言う事………⁉︎」

 

 

ニヤリ、と邪悪な笑みを浮かべてメロディ達を眺めるファルセット。

訝し気にビートが問い掛けると、ファルセットは小馬鹿にするような口調で淡々と語る。

 

 

「分からないか?お前達プリキュアが持っているキュアモジューレ………それが、楽譜に使うト音記号なのだ!さあ、大人しくそれを渡すがいい!」

 

「………渡すと思う?」

 

「渡すとも!お前達は必ず、自分から俺にキュアモジューレを渡す事になるのだ!………これを見ろ!」

 

 

ファルセットは勝ち誇ったかのような表情で、自身の背後を指差す。

其処には、虚ろな目でメロディ達を見る加音町の人々が立っていた。

 

 

「その人達に何をしたの⁉︎」

 

「何、ほんの少しばかり洗脳させて貰っただけだ。言っておくが、妙な真似はしない方が良いぞ?これ以上は言わなくても理解出来るな?さあ、キュアモジューレを渡して貰おうか!」

 

 

ファルセットがクイ、と手を動かすと操られている人々がゆっくりとした足取りでメロディ達に近づいていく。

 

 

「(覇王色で気絶…は駄目か。それで皆の洗脳が解けるとは限らないしリスクが高すぎる。かと言って、キュアモジューレを渡せばノイズが………!)」

 

 

心の中で迷うメロディ。

皆の身の安全と引き換えにしてでもノイズが復活するのを阻止すべきか否か。

 

 

「………メロディ。私は、貴方の判断を尊重するわ」

 

「リズム………?どうして…」

 

「長い付き合いだもの、考えてる事くらいは分かるわよ。多分、どちらを選んでも正しいと私は思う。それに、ノイズが復活したとしても………大丈夫よ、今の私達なら!」

 

 

迷うメロディの背中を押すかのように、リズムは優し気にそう言うと微笑む。

そしてリズムに続くように、ビートとミューズも口を開いた。

 

 

「迷うなんて、アンタらしくないわ。キュアモジューレを渡した後、ボコボコにしてやればいいのよ。今まで通りにね!」

 

「笑い事じゃないわよ、ビート。全く………!まあでも、そうね。私が見てきた貴方達なら…どんな事になったとしても何とかなるわよ、きっと」

 

「皆………!」

 

 

皆、それぞれが自身の思いの丈をメロディに伝える。

彼女達の顔には一点の曇りもない。

すると、メロディ達の遣り取りが気に食わないとでも言いたげに、ファルセットは鼻を鳴らすとキュアモジューレを渡すよう詰め寄った。

 

 

「フン!話し合いは終わりか?さっさと寄越せ!」

 

 

「「「「…………」」」」

 

 

4人は無言でキュアモジューレを投げ渡し、ファルセットは満足そうに笑う。

 

 

「フハハハハッ!どれだけ強かろうと、人質を取ってしまえば簡単なものだ!まさか、これ程早くノイズ様を復活させられるとは思わなかったからな!そういう意味では感謝するぞ、プリキュア!遂に、遂にノイズ様の復活だ‼︎」

 

 

モジューレの姿がト音記号に変換され、楽譜の中へと収まっていく。

それと同時にメロディ達の変身も解け、元の姿に戻る。

それはつまり、とうとう『伝説の楽譜』が完成した事を意味していた。

後は完成した楽譜を使って『不幸のメロディ』を歌うだけ。

ファルセットは高らかに笑いながら、自らの背後に巨大な烏の石版のような物を出現させ、『不幸のメロディ』を歌い出す。

その禍々しい歌声に、耳を押さえながら顔を顰める響達。

 

 

 

 

 

 

 

そして。

 

 

 

 

 

 

 

「グオオオオオォーーーーーーーーーーーーッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

石版が粉々に砕け散り、その中から溢れ出た闇の力がファルセットの肩に止まっている小鳥…ノイズを包み込むと、瞬く間に巨大な鳥竜の姿へと変化した。

完全体として復活したノイズが雄叫びを挙げる。

 

 

『………長かった、長かったぞ!フハハハハ!』

 

「ああ、ノイズ様!復活おめでとうございます!このファルセット、貴方様に生涯をかけて仕えましょう!さあ、今こそ世界を不幸と絶望の闇に突き落とそうではありませんか‼︎」

 

 

 

 

 

 

「何という事じゃ…!ノイズが復活してしまうとは………!」

 

「音吉さん!ここは危ないですから、アフロディテ様達を連れて逃げて下さい!」

 

「むう…!だが、しかし………!」

 

 

復活したノイズの邪悪な力を感じ取ったのか、駆けつけて来た音吉が険しい顔をしながらノイズを見上げて呟く。

響がこの場を離れるよう促すが、それでも音吉はノイズから目を離そうとしない。

やはり、ノイズが目覚めてしまったという事実に少なからずショックを受けているからだろう。

 

 

 

 

そんな音吉達を嘲笑うかのように、ノイズは邪悪に顔を歪める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フン…!さて、ならば早速世界から音を消し………⁉︎』

 

 

「ノイズ様?如何され………⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

突如として、ノイズの言葉が途切れる。

異変に気付いたファルセットがノイズの方を振り返ると。

 

 

 

「ハハハハハ…!」

 

 

 

 

「は………?の、イズ様………?」

 

 

 

 

 

ノイズの背中から、胴を突き破るように何かが生えている。

よく見ると、それは黒い腕のようだった。

 

 

 

『あ……バ…馬鹿なっ………⁉︎俺の力が、奪われていく…だと…⁉︎』

 

 

苦悶の声を挙げるノイズ。

有り得ない事に、その身に宿している闇の力が瞬く間に吸い取られていく。

 

 

「あ、あ………あ!ノイズ…様⁉︎」

 

 

何が起こったのか理解出来ず、呆然と力を吸われていく主を見上げるファルセット。

 

そして、フラフラと力を全て吸い取られ体毛が白くなったノイズだったものが、力なく地面に落ちていく。

それを一瞥することも無く、ノイズを一瞬で無力化した『逆立つ髪をうねらせた男』が狂喜と歓喜を交えた瞳で響を見据えた。

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりだな、北条響…!いや、それとも…こう言った方がいいか⁉︎キュアメロディ!ハーッハハハハハハハハハハ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

聞こえたその声に、北条響の瞳が大きく見開かれる。

それは聞こえる筈のない声。

『あの島』で、その人生に終わりを告げた男の声。

しかし、聞き間違いでは断じてない。

彼の声を忘れた事など一度もないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

「ロックス……………⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

ロックス海賊団・船長

 

 

 

『海の魔物』

 

 

 

ロックス・D・ジーベック

 

 

懸賞金額55億4890万ベリー

 

 

 

 

 

 

 

「ハハハハハ…!始めようじゃねェか!俺達の俺達による俺達の為の『支配』をよォ‼︎」

 

 

 

 

 

 

ロックスはそう言うと凶悪な笑みを浮かべ、今度はエレンに視線を向けた。

 

 

「ハハハハハ!また会ったな、セイレーン!」

 

「アンタは…あの時の⁉︎」

 

「覚えていてくれて嬉しいぜ。その様子じゃ、俺が渡した『悪魔の実』は役に立ってるみたいだな………!」

 

「……………っ!」

 

 

かつて、エレンがプリキュアとなる前に出会った男。

あの時の得体の知れない恐怖感を彼女は覚えている。

まるで、この世の全てを『支配』するかのような禍々しい気配。

それを思い出し、エレンは思わず後退った。

 

 

「………質問に答えて、ロックス。どうして貴方がこの世界にいるの?それと目的は何?」

 

「月並みな質問だ。まあ答える分には構わねェが…おっと、少し待て」

 

 

険しい顔で問い掛ける響に答えようとしたロックスは、視界の端から飛んできた何かを、片手に握っているカトラスで弾き飛ばす。

飛んできたそれは、黒く光る鞭だった。

鞭を放った人物………ファルセットは、怒りに顔を染め上げロックスに迫る。

 

 

「ハハハハハ…!今は響と話してるんだ…!割り込むのは無粋ってもんだろう………?」

 

「貴様アアアアアア!よくも、よくもノイズ様をーーーーッ‼︎」

 

 

シュンッ!と振り抜かれた鞭が、唸りを上げてロックスを襲う。

 

だが………。

 

 

 

 

 

「ア……………!」

 

 

 

 

届かない。

ロックスの放つ圧倒的な『覇王色』の前に、呆気なく地面に倒れ伏すファルセット。

 

 

「この程度で倒れるとはなァ。だが、お前みてェな俗物でも多少は役に立ったぜ?おかげで、更に力を手に入れる事が出来たからな…!」

 

 

白眼を剥いて気絶するファルセットを見下ろしながら、邪悪に笑うロックス。

 

 

「響の質問に対する答えだが…ニューゲート達やお前と同じさ。最も、俺の場合は少々異なるがな…!この『ブラックホール(・・・・・・・)とやらの力(・・・・・)も中々面白ェ…!」

 

「一体何の話をしてるの、ロックス?」

 

「お前には関係のない話だ。さて、2つ目の質問だったか?これについては一々聞かずとも分かってるだろう?」

 

 

ニヤリ、と邪悪な笑みを尚も崩さないロックスに、響の顔つきが険しくなる。

確かに聞くまでもない。

 

今も昔も、ロックス・D・ジーベックが掲げる目的など1つしか存在しないのだから。

 

 

 

 

 

 

「北条響!もう一度、俺と来い!俺は『世界の王』になる!欲しい物、叶えたい物…!共に来るなら全てをくれてやる!俺と共に、世界を手に入れようじゃねェか!ああ、そうとも!こいつは…『儲け話』さ‼︎」

 

 

 

 

 

 

あの時と同じ様に。

ロックスは再び堂々と響を勧誘する。

そして響は、その勧誘を………。

 

 

 

「断る‼︎」

 

 

 

躊躇う事なく、一蹴する。

 

 

 

 

「ほう………⁉︎俺の『儲け話』を蹴るのか?それが何を意味するか…分からねェ訳じゃねェよなァ⁉︎」

 

 

「アンタに、この世界は支配させない!だから、その誘いは『お断り』よ‼︎」

 

 

 

明確な拒絶の言葉に、ロックスの笑みが深くなる。

まるで、最初からその答えを待っていたとでも言わんばかりに。

 

 

 

「ハハハハハ…!よく言うぜ。『あの世界』にいた頃は、俺の『野望』に手を貸していた癖に…!自分のエゴを貫くつもりか?全くもって勝手な奴だ!だが、それで良いのさ!自分勝手で我儘で『欲』に忠実なのが『海賊』だからな‼︎」

 

 

「……………‼︎」

 

 

「ハハハハハ!まあ、こうなりゃ仕方ねェ!当初の予定通りにやらせて貰おうじゃねェか!役者も揃い踏みと来てるようだからな…!」

 

 

「っ!どういう事?」

 

 

 

ロックスの意味深な台詞に、響が訝しげに眉を顰める。

そして、その台詞の意味は直ぐに分かった。

 

 

暗雲広がる空が、光輝いたかと思うと大量の何かーーーーよく見ると妖精だ…が降って来る。

それに紛れるようにして、複数人の少女達も同様にその場に落下して来た。

 

 

「もう、何なのよ〜!急にデザトリアンみたいなのが襲ってくるし、変な裂け目に呑まれたかと思ったら空に投げ出されるし!」

 

「ま、マリン!大丈夫ですか?」

 

「私は大丈夫!それよりサンシャインとムーンライトは?」

 

「私なら無事だよ」

 

「私も問題ないわ。それよりも………!」

 

 

何処かで見たような服装に身を包んだ少女達が、不思議そうに辺りを見渡す。

他にも、彼女達以外にも似たような服装を見に纏った少女達が其処かしこに立っていた。

少女達もまた、不思議そうに辺りを見渡している。

 

 

「嘘………!もしかして、あの子達プリキュア …なの⁉︎」

 

「こんなに大勢いたのね………」

 

「(あの子…!前に夜の丘で会ったプリキュア………⁉︎)」

 

「でも、これだけプリキュアが居れば心強いわね………」

 

 

自分達以外にもプリキュアが、それも数多くいた事に驚く響達。

すると、同じようにその光景を眺めていたロックスが余計に愉しそうに笑って口を開いた。

 

 

 

 

「ハハハハハ…!出て来い、野郎ども‼︎」

 

 

 

 

ロックスがそう言って叫ぶと、それに応えるかのように8人の男女が飛び出した。

 

 

 

 

 

「クククッ!ようやく出番か?随分と待たせてくれたじゃないか。なあ、弟よ?」

 

「俺もだぜ、兄よ。今こそ俺達が最強のコンビだと言う事を証明してやろうじゃないか!」

 

 

 

ドツクゾーン

 

『氷の戦士』

 

 

フリーズン&フローズン

 

 

 

 

「やれやれ、プリキュアがこんなにも…。砂漠の使徒の力の前にひれ伏すといい」

 

 

砂漠の使徒

 

『男爵』

 

サラマンダー

 

 

 

 

「ブラックとホワイトは私が始末するよ。あの2人には個人的な恨みを晴らさなければならないからね…!」

 

 

ドツクゾーン

 

『大幹部』

 

魔女

 

 

 

 

「なら、わたしはキュアブルームとキュアイーグレットを。あの時の屈辱を晴らさせて貰おう…!」

 

 

ダークフォール

 

『滅びの戦士』

 

サーロイン

 

 

 

 

「ボクは誰でもいいかな?ロックス船長の命令だもんね!」

 

 

『玩具魔神』

 

トイマジン

 

 

 

「わたしも誰でもいい。プリキュアどもを、菓子にして食べてやろう!」

 

『虚無の男』

 

ムシバーン

 

 

 

「なら、あたしはあのイケ好かないプリキュア5を。奴等にやられた借りを返さないとね…!」

 

『簒奪者』

 

シャドウ

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘でしょ………⁉︎どうして、サーロインが⁉︎」

 

「サラマンダー男爵…⁉︎また悪の道に⁉︎」

 

「どうして魔女が居るの⁉︎ありえないんだけど…!」

 

「トイマジン…?貴方は、幸せになった筈なのに…⁉︎」

 

 

それぞれのプリキュア達が、かつて倒した若しくは和解した筈の敵が再び現れた事に困惑を隠せずに動揺する。

 

 

「っ!皆、あれを見て!」

 

 

そして、更に追い討ちをかけるように大小様々な怪物達…『ザケンナー』『コワイナー』『ウザイナー』『ナケワメーケ』『デザトリアン』

『ネガトーン』が現れる。

 

 

 

 

その数、およそ5000体…!

 

 

 

 

 

 

そして、とうとう最後の怪物達がこの場に足を踏み入れる。

 

 

 

 

「ジハハハハ!随分騒がしいと思って来てみれば…面白い事になってんじゃねェか⁉︎しかも、死んだ筈の野郎が居ると来たもんだ…!」

 

「ハ〜ハハハママママ!懐かしいねェ!ロックス、テメェ今更何をしに来たってんだい!」

 

「ウォロロロ!何だかよく分からねェが、戦争をするんだろう⁉︎だったら参加しねェ訳にはいかねェよなァ⁉︎相手が元船長(ロックス)だろうと叩き潰してやるだけだ‼︎最高の戦争を始めようぜ‼︎」

 

「グララララ…!何十年振りだ、ロックス?まさか、また会う事になるたァ思わなかったが…この世界をも支配するってんなら放っておく訳にはいかねェな…‼︎」

 

 

 

 

争乱を嗅ぎつけ現れたるは、最強の怪物達(4人)

彼等もまた、かつての船長を目にして一瞬驚きこそすれど、其処は流石の大海賊。

獰猛な笑みを浮かべながら、各々が戦闘体勢に入る。

 

 

 

 

「ハハハハハ!来たな、シキ!リンリン!カイドウ!ニューゲートォ!そうとも、この戦いに打ち勝った奴が世界の命運を決められる‼︎海賊、一般市民、プリキュア、老若男女…この世界に生きてる以上、そんな物は関係ねェ!」

 

 

 

戦争が始まる。

この世界の命運を決める、プリキュア史上究極にして最大の戦争が。

 

 

 

「覚悟しろ、平和を愛するプリキュア(バカ)ども!誰が本当の『支配者』なのか…この戦争で教えてやる‼︎ハハハハハ‼︎」

 

 

 

 

 

攻め入るは、『海の魔物』“ロックス”率いる最悪の悪人達

 

 

迎え撃つは、光の使者(プリキュア)と最強の海賊(4人)

 

 

 

 

誰が勝ち、誰が敗けても未来が変わる!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終章 開幕

 

 

プリキュアオールスターズ

 

EPISODE FILM “ROCKS”

 

 

真・DX3

 

 

未来を掴め!希望の花と世界を繋ぐ響奏曲(コンツェルト)‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

次回『加音町頂上戦争(U L T I M A T E )

 

 

 

 

 

 

 




ぼくのかんがえたきゅーきょくのでらっくすすりー編、はーじまーるよー!
 
 
 
 
 
ロックス・D・ジーベック………満を持して遂に登場。
ゴッドバレーで死んだ………と思われていたが、実際は死んでおらず響と同様に謎の空間の裂け目に吸い込まれ、スイプリ世界に漂着。
その時、偶然にも『ブラックホール』と名乗る存在に出会い、力の一部として取り込まれそうになるも強力な自我と『ブラックホール』を上回る悪意の強さで逆に『ブラックホール』を取り込んでしまう。
以後は、新たに得た力を駆使し、プリキュア達に倒された者達の悪意を回収しながら密かに暗躍を続けていた。
本来起こる筈だった『DX3』が無かったのはこの為。
因みにエレンに渡した悪魔の実は、スイプリ世界に来た時に一緒に漂着していたらしい。
 
今話では、復活したノイズの身体をぶち抜いて力を奪いながら現れるという鮮烈な登場の仕方で自身を飾る。
その後、再び響を勧誘するが前回と違って真っ向から断られた。
しかし、ロックスにとってはそれすらも計算づくだったらしく、当初の予定通りに『世界の王』を決める戦争の開幕を宣言。
プリキュア達とかつての部下であるシキ、リンリン、カイドウ、ニューゲート達に宣戦を布告した。
かつてない程テンションが爆上がりしている模様。
プリズムフラワー………?興味ねェ。
 
 
 
響に何やら拘りがあるようだが………?
 
 
次回から大暴れするぞ!
 
 
北条響………メフィストを正気に戻し、アコちゃんとの感動の再会を楽しんでいたら、まさかのノイズ復活とロックスとの再会という予想外の状況になってしまった。
 
ロックスに再び勧誘されるも、彼の『支配』によって加音町や、この世界が戦禍に巻き込まれるのを防ぐ為に申し出を拒絶。
そりゃそうだわな。
ロックスとの決戦に挑む事に。
 
尚、ノイズ復活の際にキュアモジューレを失った為に現在はプリキュアへの変身は不可。
多分次話でアッサリ復活するから大丈夫大丈夫。
 
 
後、プリキュアが自分達以外にも沢山いた事に対しては割と驚いていた。
伝説の戦士とは何ぞや?
 
次話で大暴れするぞ!
 
 
南野奏………概ね響と同様の状態。
メフィスト戦では『見聞色』を初披露した。
相変わらず『武装色』は苦手な模様。
このロックスって人、絶対ヤバい人だわと内心思っている。
次話で暴れるぞ!
 
 
黒川エレン………響、奏と概ね同様の状態。
ロックスと再び出会い、セイレーンだった頃の記憶を思い出して若干ガクブル中。
次話で暴れるぞ!
 
 
調辺アコ………上記の3人と概ね同様の状態。
大切なパパを取り戻したと思ったら、ノイズが復活し、ロックスが登場し、プリキュアが大勢現れるという怒涛の展開に頭が若干ついていっていない。
白ひげ達もちゃっかり戦う姿勢を見せてるし、この状況はひょっとしなくてもヤバいのでは?と思っている。
次回で暴れるぞ!
 
しかし、メフィストに放った技名が厨二過ぎないか?
君はまだ小学3年だろう。
 
 
 
四皇達………何か騒がしいなと思って来てみたら、ロックス居てるし訳わかんねェ。でも戦争するってんなら、ぶっ飛ばしてやるよォ‼︎
 
テンション爆上がり中。
 
特に、カイドウとかカイドウとかカイドウとか。
 
次話で滅茶苦茶暴れるぞ!
 
 
ノイズ………出落ちラスボス(笑)
折角復活出来たと思ったら、ロックスに不意を突かれて力を奪われた挙句、地面に投げ捨てられた。
一応、死んでは居ない。
後々救済されるから、それまで大人しくしてな。
 
 
ファルセット………スイプリ後半から性格が豹変する男。
こいつのキャラ変化ぶりに、当時驚いた人は沢山居た筈。
 
音符をズル賢い手段で一気に集め、洗脳やら脅迫やらといった数々の小物作戦を駆使してノイズを完全復活させるが、直後にノイズがやられてしまった事で茫然自失に。
その後、ノイズの仇を討つためロックスに攻撃するも、彼の覇王色の覇気を食らった事でアッサリ気絶して退場。
 
お前に割く文字数はねェ。
 
まあ、でも確かに自分より強い奴に対抗するとなれば人質は有効な手段だよな。
ただ、相手が話の通じる奴じゃないと意味ないが…。
 
因みに洗脳していた人々は、ファルセットが気絶した事で正気に戻り無事に逃げた模様。
 
 
トリオ・ザ・マイナーの2人………マイナーランドから状況を眺めていたが、怒涛のヤバすぎる展開に「どうしよう………?」となっている。
後々重要な役を果たすかも知れない。
 
 
 
メフィスト………ミューズの愛情パンチを食らって正気に戻った。
 
 
 
音吉さん………ノイズ復活してる⁉︎あれ、やられた⁉︎え、何あの人間?ヤバくね?
 
 
プリキュアオールスターズ(スイプリ勢を除く)の皆さん………おかしいな、遊びに来た筈なのに何かヤバそうな事に巻き込まれたぞ?
ってか、妖精達が降ってくるし今まで倒してきた敵が復活してるし、それを従えてるあの男って何者なのよ⁉︎状態。
 
次話で、ヤバい奴はロックス以外にも存在する事を知り、驚きの連続になる。
 
 
プリキュア諸君、頑張ってくれたまえ。
 
 
彼等に常識は通用しない。
 
 
 
加音町………町中にネガトーンやら何やらが出現し、大パニック。
更地となる事が確定しました。
本当にありがとうございました。
 
 
やめて下さい死んでしまいます。
 
 
 
 
以下、所感↓
 
 
 
 
うーん、超駆け足になってしまった。
展開が怒涛すぎて、ついていけないよー!って人も居るかも………。
正直ダレかけてる部分もあったから、それを吹き飛ばす為に話を進めた感がある。
 
これは反省すべき点かな。
 
ただ、1番やりたかったDX3編に突入出来たので満足はしてる。
 
次回からは、戦闘シーン多めになるから其処は安心して欲しい。
 
 
ロックス、四皇、プリキュア………それぞれの人物達がどういう結末を辿るのか?
 
北条響の運命は如何に⁉︎
 
それでは、次回をお楽しみに‼︎
 
 
 
 
 
 
 
 
 
………ロックスの部下の悪役達が、あの8人だけと言った覚えはないぞ?
 
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