ヤバい大海賊に出会ってしまった北条響さんの話。   作:スクランブルエッグ 旧名 卵豆腐

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更新遅れてスマソ。


最近のONE PIECEは展開がやばいっすね。
ギア5は賛否両論ありますが、私は好きです。

それはそうと、夢原のぞみって絶対覇王色の覇気適性あるよね。


バトル・オブ・バトル‼︎

「ぬぐぉっ⁉︎」

 

 

 

辺り一面氷が覆い尽くすその場所は、振動と衝撃に揺るがされていた。

全身が氷のようなもので形作られている男の1人…フローズンの苦痛を交えた呻きが、氷の大地にそびえる廃船を粉砕した音に紛れて途絶える。

 

 

「お、おのれ………!こんな事が…⁉︎」

 

 

体に走る激痛に顔を顰めながら、フローズンは廃船の破片を軽くどけて立ち上がる。

 

 

「大丈夫か、弟よ⁉︎」

 

「今の所はな。プリキュアどもを相手にするだけならば、こんな不覚を取らなかったものを!」

 

忌々し気な目付きで、己を吹き飛ばした相手を睨み付けるフローズン。

兄であるフリーズンは仕方があるまい、と呟き悠然と歩いてくる男に目を向ける。

 

 

「あのジジイが強すぎる!最強のコンビである俺達ですら手が付けらんとは………!」

 

 

彼等の瞳に写るのは、巨大な薙刀を手に佇む『白ひげ』エドワード・ニューゲート。

 

 

 

「グララララ…!その程度か、小僧ども?」

 

 

 

白ひげから放たれる威圧感に、フリーズンとフローズンは気圧されてしまう。

 

 

「仕方あるまい!こうなったら、もう一度アレをやるぞ兄よ!」

 

「なるほど…わかったぞ、弟よ!」

 

 

フリーズンとフローズンは邪悪に笑うと、互いの手を白ひげに向かって翳す。

 

 

 

 

「「フリージング・ブリザード‼︎」」

 

 

 

 

先の巨大津波も凍らせた程の強烈な冷気エネルギーが2人から放たれるが、何故か白ひげだけは避けもせずに真正面から攻撃を受け、全身が凍り付いてしまった。

 

 

「「ハーハッハッハッハ‼︎どうだ‼︎我等兄弟にかかれば、どんな敵であろうと敵わないのだ‼︎」」

 

 

完全に凍り付いてしまった白ひげ。

しかし………。

 

 

「……………!」

 

 

氷の中にいる白ひげが…ニヤリと笑う。

次の瞬間、氷が粉々に砕け落ち…無傷の白ひげが佇んでいた。

 

 

「グララララ!振動は凍らせられねェぞ、小僧…!」

 

 

「「馬鹿な………そんな馬鹿な事が………⁉︎」」

 

 

兄弟による最大の技も、グラグラの実の能力者である白ひげの前には意味を為さない。

特に彼等にとって不幸だったのは、よりにもよって伝説の怪物を相手にしてしまった事だろう。

技が効かなかった事に動揺している一瞬の隙をつき、いつの間にか二人に近づいた白ひげが振動エネルギーを纏った腕を振りかぶった。

 

 

「遊びは終わりだハナッタレ!歯ァ食いしばって耐えてみろ…!」

 

「し、しまっ…⁉︎」

 

 

ドォン‼︎と、破壊的な一撃がフローズンの横っ腹に直撃し…耐える事も叶わずに爆発四散する。

 

 

「お、弟⁉︎そんな「戦闘中に余所見たァ、余裕だな」ま、待て!やめ⁉︎」

 

 

パァン‼︎とフリーズンの頭が、割れたザクロのように無惨に砕け散り、同時に頭部を失った氷の身体が崩れ消滅していく。

 

 

勝敗は誰の目にも明らかであった。

 

 

 

 

 

 

 

一方、魔女とプリキュア達の戦いも互いに一進一退の攻防戦となっていた。

 

 

「いつまでも調子に乗るんじゃないよ…!こいつを喰らいな!」

 

 

魔女がその手に持つ水晶玉を掲げると、其処から黒光りする闇のエネルギー波が四方八方に発射される。

 

 

「ミント・シールド!」

 

「…!おのれ、プリキュア!」

 

 

しかし、咄嗟に皆の前に進み出たキュアミントが展開したバリアに攻撃を防がれ、魔女は怒りに顔を歪ませた。

その隙を逃すまいと更に別のプリキュア…キュアマリンが片手に青いエネルギー弾を集約させ、魔女に向かって肉薄する。

 

 

「マリンインパクトッ‼︎」

 

「プリキュア・サファイア・アロー‼︎」

 

「ぐぅっ⁉︎小賢しい!そんな攻撃で私がやられるとでも思ったか!」

 

「なら、これはどう⁉︎プリキュア・エメラルドソーサー!」

 

「っ…⁉︎」

 

 

至近距離からマリンの一撃を受け、更にアクアの追撃を喰らい空中でたたらを踏む魔女。

反撃しようと水晶玉に力を込めるも、間髪入れず放たれたミントの攻撃を喰らいそうになり、焦りと怒りの入り混じった表情を浮かばせる。

 

 

「チィッ…!どいつもこいつも小賢しい真似を‼︎「トリプル・プリキュアキーーーーック‼︎」⁉︎」

 

 

更に畳み掛けるようにイーグレット・ベリー・ホワイトの合わせ技が魔女に炸裂し、とうとう魔女は本気で怒り出した。

 

 

「おのれ…!おのれおのれおのれ、プリキュア‼︎こうなったらこの世界ごと私の力で消し「捕まえたわよ…!」貴様、いつの間に⁉︎」

 

 

再び闇のエネルギーを集め、撃ち放とうとした魔女だったが突然背後に現れたエレンに捕まえられてしまう。

 

「逃がさないわ…!これで終わりにするわよ‼︎」

 

「な、何をするつもりだ⁉︎離せ!」

 

ネコネコの実の能力を発動させ、人獣型へと変貌したエレン。

動物系の持つ膂力で魔女をホールドすると、その身に宿る能力を発動させる。

 

 

 

 

 

火雷針(ヒライシン)‼︎」

 

 

 

「ギャアアアアアアア〜〜〜〜‼︎」

 

 

 

 

 

裁きの雷とも形容すべき雷撃が魔女を襲い、その身体を焼き焦がして行く。

 

 

「おのれぇぇぇぇ‼︎せめて、一人くらいは道連れにしてくれるわぁっ‼︎」

 

「なっ………⁉︎しまった⁉︎」

 

 

雷に身を焼かれながらも、強引に拘束を振り切った魔女が離れた場所で戦いを見ていた奏へと向かう。

 

 

 

「はははははっ!死ぬがいい、小娘ぇ‼︎」

 

 

プリキュアに変身できない状態の小娘なら倒せると踏んだ魔女。

邪悪な笑みを浮かべ、近づいた瞬間。

 

 

魔女が目にしたのは、腕を黒く変化させる奏の姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「響直伝の…武装色パンチッ‼︎」

 

 

 

「グホェェェ〜〜〜〜⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

メキャアッ‼︎と奏の右拳が魔女の顔面に炸裂し、魔女は悲鳴を挙げながら完全に消滅。

 

その手に持っていた水晶玉も粉々に砕け散るのだった。

 

 

「やったわ!魔女とフリーズンフローズンを倒した…!」

 

「早く元の世界に戻りましょう!」

 

 

 

 

プリキュア達の勝鬨の声が上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、おもちゃの世界に飛ばされたビッグマムとプリキュア達。

半ば強制のゲームに付き合わされている彼女達は、スナッキーやデザトリアン相手に野球勝負に勤しんでいた。

 

 

 

 

 

天上の火(ヘヴンリーフォイアー)ァ〜〜〜〜‼︎」

 

 

 

「ズナッ…ギィ〜〜〜〜⁉︎」

 

 

 

 

 

ピッチャーマウンドに佇むビッグマムの手から灼熱の太陽(プロメテウス)が放たれる。

哀れ、打席に入っていたスナッキーは断末魔をあげながら消し炭となって消滅する他ない。

 

 

「ママママ!もう終わりかい?大したことないねェ!ハ〜ハハハ!」

 

 

高らかに笑うビッグマムことシャーロット・リンリンと、そんな彼女を引き気味で眺めているプリキュア達。

 

 

「なんか敵に同情しちゃうね…」

 

「滅茶苦茶だわ。あのお婆さん、ホントに人間なのかしら?」

 

「ねぇ、サンシャイン。貴女の盾ならあれ防げる?」

 

「う〜ん…ちょっと………いや、無理かな」

 

ルージュ・パッション ・ミルキィローズ ・サンシャインが呆れたように話していると、ズシンズシンと足音を響かせてリンリンが近づいてきた。

 

 

「ママママ!さっきお前らが作ったお菓子はまだあるだろ?寄越しな!」

 

 

「お菓子?ああ、お菓子対決の時のね。はいはい分かったわよ………あれ?」

 

 

野球勝負の前に行ったお菓子対決。

その時に、パインとアコがメインで作ったお菓子はリンリンにも好評だった。

まだ幾つか余っていたので、傍にある籠を開けて取り出そうとしたミルキィローズだったのだが………何故か中身がない。

 

 

「ハーハッハッハッハ!探し物はこれかな、プリキュア?」

 

 

上空から聞こえてきた声の方向にプリキュア達が顔を上げると、其処には美味しそうにシュークリームを頬張るサラマンダー男爵の姿があった。

 

 

「お前ェ…!何おれのお菓子を食ってんだァ‼︎」

 

 

リンリンが青筋を浮かべて怒号をあげるも、サラマンダーは動じない。

更に、いつの間に復活したのか、トイマジンがサラマンダーの隣に現れる。

 

 

 

 

「ふん!残念だが、お菓子は今私が食べたので最後だ!遊びは終わりにしようじゃないか!行くぞ、トイマジン!」

 

 

「分かってるさ、サラマンダー!ボクを散々な目に合わせてくれたお婆さんにもやり返さなきゃいけないしね!」

 

 

 

 

 

二人がそう言うと同時に、彼等の身体が瞬く間に変化して行く。

サラマンダーは巨大な西洋のドラゴンに、トイマジンは熊を模した怪物に。

 

 

「くっ………!私達は負けないわ!」

 

「トイマジン…!必ず貴方を止めてみせる…!」

 

 

プリキュア達が決意の表情を浮かべながら構えを取る。

今にも戦いが始まろうとした、その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

「おれの…お菓子…!ク…ロカン………ブッシュ‼︎」

 

 

 

 

「え」

 

 

 

 

 

 

 

リンリンの目が、グルグルと渦を巻いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、砂漠世界。

 

 

 

「ジハハハハ!獅子威し・地巻き‼︎」

 

 

「ぬぅっ⁉︎これは………!」

 

 

空中に浮かぶシキが手を翳すと、地面の砂が瞬く間に複数の巨大な獅子へと姿を変え、ムシバーンに襲い掛かる。

 

 

「大袈裟な技だな…!だが、宙に逃げれば大した事はない!」

 

 

「そういうテメェもな!カイドウに一撃で伸されてた奴が何言った所で、たかが知れてるってもんだ!」

 

 

ギィン‼︎と空中に浮かぶシキとムシバーンの剣がぶつかり合い、剣戟の音が辺りを満たして行く。

 

 

「金獅子の野郎、ガキみてェに騒ぎやがって…!雑魚を相手にするのはもう沢山だ…!」

 

 

シキとムシバーンの戦いを眺めるカイドウは舌打ちをしながらドッカ!と座り込み、手にもっていた酒瓶を呷る。

 

 

「あァ〜〜〜〜‼︎早く戻ってロックスと殺し合いてェってのによォ!だが…あのガキ共も響と同じで面白そうだな………!」

 

 

グビグビと酒を流し込むと、カイドウは視線をサーロインと戦うプリキュア達に向ける。

 

 

「プリキュア・シューティング・スター!」

 

「ブロッサム…シュート!」

 

「チィッ、プリキュアめ…!」

 

 

ドリームの近接技とブロッサムが放った弾幕で僅かに押されるサーロイン。

攻撃の手を緩めないプリキュア達を煩しげに睨み付けると、反撃とばかりに砂色の光球を次々と撃ち出す。

 

 

「プリキュアの数が多いのは厄介だ。しかし、私とて二度もプリキュアに負ける訳にはいかないのでな。勝ちに行かせて貰おう…!」

 

 

サーロインがそう言うと、砂の中から何体ものウザイナーやザケンナーが現れる。

だが、それも歴戦を潜り抜けてきたプリキュアにとっては慣れた物。

 

 

「「「ハアアアアアアアッ‼︎」」」

 

 

ブラック・ブルーム・ピーチの連続攻撃にウザイナー達は吹き飛ばされ

呆気なく倒されて行く。

 

 

「次はアンタの番よ、サーロイン!もう一度倒してあげる!」

 

「生意気な…!貴様だけは許さんぞ、キュアブルーム!」

 

 

ビシッ!とサーロインを指差し、倒すと宣言するブルーム。

サーロインは以前に自分が倒された時を思い出し、眉間を皺寄せながら怒りを露わにした。

 

 

 

 

「もういい…!お前らの下らねェ小競り合いは飽きた!」

 

 

 

 

サーロインの怒りを上回るドスの効いた低い声が響く。

 

 

 

 

「ちょっとちょっと…!あり得ないんだけど…⁉︎」

 

「何なんですか、アレ⁉︎」

 

 

ブラックとブロッサムが驚きに満ちた表情を浮かべながら、姿を巨大な龍へと変化させたカイドウを見る。

プリキュア達の驚きに構う事もなく、カイドウは苛立ちと共に口を開いた。

 

 

「纏めて終わらせてやる………!」

 

 

「皆!何か来るよ‼︎」

 

 

危険を感じたドリームが叫ぶと同時に、それは放たれる。

 

 

 

 

 

 

熱息(ボロブレス)‼︎‼︎‼︎」

 

 

 

 

 

 

ゴバッ‼︎と全てを焼き尽くす破壊光線がカイドウの口から放たれ、ウザイナー達を消し飛ばして行く。

 

 

 

「…⁉︎やべェ‼︎」

 

 

「な、何だ…グワァァァァァァ⁉︎」

 

 

 

見聞色の覇気で察知し、背後から迫っていた光線を間一髪避けたシキ。

一方、ムシバーンは突然迫ってきた光線を避ける事叶わず、無残にも焼き尽くされ消滅して行く。

 

 

「カイドウ!テメェ、ふざけやがって!俺まで巻き込まれる所だったじゃねェか‼︎」

 

「あァ⁉︎知るかそんな事!文句あるならブチ殺すぞ‼︎」

 

 

シキの怒りの抗議に、カイドウは怒鳴りながら言い返す。

 

 

「あ、危なかった〜!皆、大丈夫⁉︎」

 

「私達は大丈夫…あれ、ブロッサムは?」

 

「ここですぅ………」

 

 

プリキュア達もギリギリで回避する事に成功していたのか、ドリームが皆の無事を確認している。

ブロッサムは攻撃の余波に煽られたのか、何故か頭から地面に突っ込んでおり、ブルームに助けて貰っていた。

 

 

 

「(な、何という威力だ…!直撃すれば一溜りもなかった…‼︎)」

 

 

 

サーロインもまた、何とか避ける事が出来ていたもののカイドウの放った熱息の威力に動揺を隠せない。

しかし、本当の動揺はここからだった。

 

 

 

「な、何この揺れ…?」

 

「地震…⁉︎」

 

 

 

サーロインは思わず馬鹿な、と呟いてしまう。

 

 

「魔女め…!まさか倒されたというのか⁉︎」

 

 

この異空間を作り出した当人である魔女。

彼女が何らかの手段でプリキュアに倒されたのが原因なのか、世界そのものがギシギシと軋みをあげ始めたのだ。

 

 

 

「くっ…元の世界に戻されてしまう⁉︎」

 

 

 

サーロインがそう言うと同時に、作られた世界は轟音を立てて崩壊するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………戻ってこれた…?」

 

 

プリキュアの誰かがポツリと呟く。

魔女が倒され、異空間が消滅した事で元の世界へ戻る事が出来たプリキュア達。

お互いがお互いの再会に喜び、士気が湧き上がる。

 

 

「ジハハハハ!生きてたか、白ひげ!」

 

「当たり前だ。お前こそ平気そうだな」

 

「ったく、次から次へと場所を変えやがって…!俺はまだ暴れ足りねェぞ!」

 

 

プリキュア達と同じように戻ってきたシキ・白ひげ・カイドウ。

人間形態に戻っているカイドウは若干不服そうに呟いていた。

 

 

「あれ?でも、サンシャインとムーンライトが居ない⁉︎」

 

「パインとパッションも居ないわ!どうして…⁉︎」

 

「ミルキィローズとルージュにレモネードも居ないよ!」

 

「ルミナス?ルミナスは⁉︎」

 

 

おもちゃの世界に飛ばされたメンバーだけが戻って来ない事にプリキュア達は皆焦りを滲ませ、顔色を変える。

 

 

 

「………⁉︎待って!上よ!上から来るわ!」

 

 

 

見聞色で察知した奏が、空を指差して叫ぶ。

皆が空を見上げると、揃っていなかったプリキュア達が次々と降り立って来た。

だが、そんな彼女達の顔は何故か焦りに満ちている。

 

 

「ちょっと!大丈夫⁉︎」

 

「私達は大丈夫!それよりも………‼︎」

 

 

ベリーが近くに降りてきたサンシャインに問い掛けると、サンシャインは何かに備えるかのように構える。

同時に………凄く嫌な予感が空を見上げているエレンの体を駆け巡った。

 

 

「あ…あ………まさか…‼︎」

 

 

 

 

 

 

「クロカ〜〜〜〜ンブ〜ッシュ‼︎‼︎‼︎」

 

 

 

 

 

 

ズゥン‼︎と轟音を立てて降り立つ巨体。

 

 

 

ビッグマム………シャーロット・リンリンその人だ。

 

 

 

 

 

「リンリンさんの食いわずらい〜〜〜〜⁉︎このタイミングで⁉︎」

 

 

 

 

まさかの事態に絶叫する奏。

他のプリキュア達も暴れ狂う巨大な老婆に驚きを隠せない。

 

 

「ちょっと!何なのよ、あの人⁉︎急に暴れ出すし、手に負えないったら…‼︎」

 

 

ミルキィローズが奏に問い詰めるが、奏としても何故リンリンが食いわずらいを発症しているか分からない為に答えようがなかった。

しかし、解決方法は以前の一件で知ってはいる。

 

 

「それなら方法があるわ!あの人…リンリンさんが叫んでいるお菓子を食べさせれば正気に戻る筈よ!確か、クロカンブッシュって言ってたわね」

 

「本当にそれで戻るの⁉︎〜〜〜〜!悩んでる暇はないわね!」

 

「問題はお菓子ね。材料もだけど、何処で手に入れて作るのか考えないと」

 

 

傍で話を聞いていたアクアが冷静に言うと、奏はハッ!と思いついたかのように声を挙げた。

 

 

「いい場所があるわ!時計塔の広場…スイーツフェスティバルの会場よ!あそこなら材料も、何ならクロカンブッシュ自体があるかも知れない!」

 

 

「そうね…確かにそうだわ!でも………」

 

 

アクアは奏の意見に納得しつつ、暴れるリンリンを横目で見ながら溜め息を吐く。

 

 

 

 

「クロカンブッシュを持ってこい〜〜〜〜‼︎」

 

 

「皆下がって!サンフラワー・イージス!………きゃあっ⁉︎」

 

 

 

ドカァン‼︎と、サンシャインの展開した盾を片手で破壊し、暴れ狂うリンリン。

 

 

「あれを放っては置けないわね。それに街中にいるコワイナー達も何とかしないといけないわ」

 

「確かにね…」

 

「ああもう!なら、どうするの⁉︎」

 

 

 

頭を抱えるアクア・奏・ミルキィローズの三人だったが、そのやり取りを聞いていたドリームが駆け寄る。

 

 

 

「だったら皆で手分けしよう!あのお婆さんを止めるチームとお菓子を作るチーム、それとコワイナー達を倒して街の皆を助けるチームの三手に分かれれば何とかなるよ!」

 

「何とかなるって、もうドリームったら………」

 

「まあでも、確かにそうするのが一番ですね!」

 

 

ドリームの提案にルージュが苦笑し、レモネードが賛同する。 

 

 

「ジーハッハッハッハ!ちったあ、頭を使えるみたいだなベイビーちゃん達!だったら俺はリンリンの奴を止めてやるのに協力してやるよ!面白そうだしな!」

 

 

「ウォロロロ…!この街がどうなろうと、どうでも良いがあのデケェ奴等を相手にすんのは暇潰しくらいにはなりそうだ。暴れてくるか…!」

 

 

 

シキは食いわずらいのリンリンを止める側にいく事を宣言し、カイドウは再び龍の姿に変貌すると街を闊歩するコワイナーやネガトーンを潰しに飛んでいく。

龍の姿になったカイドウを見慣れていない一部のプリキュア達は目を丸くするが、直ぐに頭を切り替えて自分達の取るべき行動を取り始めた。

 

 

 

マックスハートとスプラッシュスター、ハートキャッチ組はネガトーン退治に。

YESプリキュア5GO GO!組はリンリンを止めに。

フレッシュ組は奏と一緒にリンリン用のお菓子作りに。

 

 

 

そして、あの男も動き出す。

 

 

 

「グララララ!俺はロックスと響が戦っている場所に行ってくるぜ。………何か嫌な予感もするしな」

 

白ひげは何やら気になる事があるのか、むら雲切を構えてロックスと響が戦っている方角を見据える。

 

「白ひげさん…分かりました!響を頼みます!リンリンさんのお菓子を作ったら私も直ぐに行くので!」

 

「奏!私達も行くわ!」

 

「エレン、アコちゃん…。じゃあ、アコちゃんは私と一緒にお菓子作りを手伝って!エレンは響を白ひげさんと探しに行って!全員必ず無事で帰ってくる事!良い⁉︎」

 

「分かったわ!響は任せて!白ひげさんも居るし、百人力よ!」

 

「………うん、分かった!」

 

 

エレンはサムズアップしながら笑顔で頷き、アコも小さく頷くと、それぞれがそれぞれの行くべき場所へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場所は、まるで災害にでも遭ったかのような様相を呈していた。

木々は根本から引きちぎれ、建物は一部を残して瓦礫と化し、地面には所々に大穴が空いている。 

 

その惨状を生み出した当人である男…ロックスは愉しげに笑いながら静かに語りかける。

 

 

 

「戦争ってのは複雑そうに見えて単純だ。勝つ為の秘訣は攻める事。押して押して押しまくれば、無理も罷り通るし道理も引っ込む。俺は世界の王になる。言った筈だよな?………まあ、聞こえちゃいねェだろうが」

 

 

「……………。」

 

 

 

 

 

地面に力なく倒れ伏す北条響に向かって(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

「足腰衰えてねェだろうな、ババア‼︎」

────────百獣のカイドウ

 

 

「誰に口きいてんだ、小僧‼︎」

────────ビッグ・マム

 

 

「おい、白ひげ!腕は鈍っちゃいねェよなァ⁉︎」

────────金獅子のシキ

 

 

「こっちのセリフだ、ハナッタレ‼︎」

────────白ひげ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、『覇海』

 

 

 

 

 

 




次回はYES!プリキュア5GOGO!&シキVSビッグ・マムと、響VSロックスがメインになります。
それと、スイプリ組がプリキュアへの変身能力を取り戻す回になると思われ。
 
 
 
 
北条響………ロックスとの戦いで敗北?何があったのだろうか。
 
 
南野奏………今話では魔女を響直伝の武装色パンチでぶっ飛ばし、異空間から現世に戻るキッカケを作った。MVP。
現在はリンリンの食いわずらいを止める為、フレッシュ組及びアコちゃんと行動中。
早くクロカンブッシュを持って来い!
間に合わなくなっても知らんぞー!
 
 
黒川エレン………現在変身能力を失っているメンバーの中で、響の次に強い人。
今話では魔女を能力を使って黒焦げにするなど大打撃を与えた。
現在は白ひげと共に、ロックスと響が戦っている場所に向かっている。
 
 
 
調辺アコ………プリキュアに変身出来ない現状に歯痒さを感じつつも、先ずはリンリンの食いわずらいを止める為に奏と共に行動中。
 
 
 
ビッグマム………世界最強のババア。
突然現れるギミックボス枠。
現在、食いわずらい発症中。
テメェーーーーッ‼︎またかァ⁉︎
 
 
 
カイドウ………最強生物。
リンリンの食いわずらいに巻き込まれたくないので、早々に離脱した。
現在はネガトーンやコワイナー相手に無双しているが、雑魚相手は退屈な模様。
 
 
 
金獅子のシキ………変眉。
現在は食いわずらいで暴走中のリンリンをYES!プリキュア5GOGO!組と共闘する形で止めに入っている。
 
「おい作者ァ!誰が変眉だァ‼︎」
 
 
 
白ひげ………世界最強の男。
今話ではフリーズン&フローズンを圧倒し、打ち破った。
現在は、何か嫌な予感がしたのでエレンと共に、ロックスと響が戦っている場所に向かっている。
 
 
 
ロックス・D・ジーベック………海の魔物と呼ばれた男。
世界の王を目指す大海賊。
響との戦いについては、次話で何があったのか分かると思われ。
 
 
 
 
ロックスの部下達………魔女・フリーズン&フローズン・ムシバーンは消滅。生き残りはサラマンダー・トイマジン・サーロインのみ。
現在、気を窺って潜伏中。
 
 
 
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