双月の少年達のウィンタースポーツ   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第1話 巻き込まれやすい人

「はあ……スノボとか行くのいつぶりだっけ。ま、行くって決めた以上は楽しもう」

 

スキーに行く当日、駅前のバス乗り場に着いた美咲。

 

……しかし、悠里がいるとはいえ、あのメンバーで普通に遊べるのであろうか?

 

「そういえば、水無月先輩も2人くらいサプライズで連れて行くって言ってたけど……誰なんだろ?」

 

悠里が言ってた事を思い出した美咲。

実は、事前に美咲には伝えておいたのだ。他のみんなには当日まで内緒ねと言って……特に日菜。

 

どういう人が来るんですか?と聞いたが、身内と親友だそうで。

 

「まあ事前に教えてくれるのは、あたしもありがたかったかな。水無月先輩には感謝だよ……」

「みーくんっ! おっはよー!」

 

そんな事を考えていると、はぐみがやって来た。

 

「あ、はいはい。おはよう。今日も元気だね」

「当然だよっ! だってこれから雪がたっくさんあるところに行くんだよ?」

「その理由で元気になるの、なんかもう色々通り越して羨ましいよ」

「あ、2人ともおっはよー!」

 

そんなやり取りをしてると、あこがやって来た。

 

「あこちん、おっはーっ!」

「ふっふっふ……いよいよ白銀の龍と闇の眷属との……えーっと……コラボが……」

「へ? なにそれ、どういう意味?」

「あ! おーい、みんなー!」

「あ! 日菜ちゃん来たっ!」

 

あことはぐみが話してると、日菜の姿が。

 

「皆さん、おはようございます!」

「え、大和さん!?」

「奥沢さん! どうもです!」

 

もう1人……大和麻弥(やまとまや)の姿を見て、驚く美咲。

 

「まやさんがひなちんの連れてきたい人だったんだね!」

「そーだよ! 麻弥ちゃん、この前の収録でトチった時に、すっごい顔で『どこか遠くへ行きたい……』って言ってたから!」

「あー、それ絶対に日菜さんが考えているような意味じゃないと思います……」

 

日菜の言葉を聞いて、違うと思いますよーと言う美咲。

 

「えっと……ちょっと話が見えないんですけど、今日、ジブンはどうして呼ばれたんでしょうか?」

「え……? 日菜さんから何も聞いてないんですか?」

 

麻弥の言葉を聞いて、美咲は驚く。

なんでも麻弥曰く、昨日、日菜から電話があり、今日の朝7時に駅前のバス広場に集合しか聞かされていないとの事……

 

「という感じで、とりあえず来ただけなので、何が何だかよく分かってないんですが……」

「……日菜さんっぽい。ていうか、それでよく来てくれましたね……」

 

もしかして大和さんって、巻き込まれやすい人なのかな……と美咲は思った。

 

「…あ。いたいた。みんなおはよー」

「あ! ゆうりん来たっ! ……って隣にいる人誰だろ?」

「あーなんか、水無月先輩、みんなに内緒で2人くらい知り合いを連れて来るって言ってたよ」

「へー、そうなんだー」

 

あこ達に事情を話す美咲。それを聞いて納得するあこ達。

悠里の隣にいる人物、ややくせのある茶色いショートヘアー、瞳の色はゴールド、そしてやっぱり遠目から見たら女性に見えなくもなかったが。

 

「なるほど。日菜ちゃんが当日まで内緒って言ってたのは、麻弥ちゃんか。納得納得……」

「これって自己紹介していいパターンっすよね? あー……どうもっす。悠里にドナドナされた、幼馴染みの片瀬月灯(かたせつきひ)っす……高校2年生っす」

「あ、どうも。奥沢美咲です。ところで水無月先輩、あと1人連れてくるって言ってませんでした?」

 

月灯に挨拶しつつ、悠里にあと1人連れて来るって言ってませんでしたっけ?と訊ねる美咲。

その質問に悠里は、あー……それなら……

 

「日菜ちゃんのすぐ後ろにいるよ?」

「えっ? あたしの……「わっ!」ひゃあ!?」

 

日菜が振り向くと、そこに居たのは、日菜と同じ156cmで遠目から見たら、少女にも見えなくもない中性的な少年だった。

突然の事に日菜は変な声を上げてしまう。

 

「はい。僕の双子の弟の汐里(しおり)を連れて来たという事です。はい」

「悠里くん、あたし、汐里くんが来るって、き、聞いてないよ~~!?」

「…そりゃだって、サプライズだし」

「~~~~っ!?」

「……(日菜さんの反応も気になるけど、確かに水無月先輩に似てるなぁ)」

 

美咲の感想はそれだった。

まず髪色は悠里と同じミントグリーン色のショートヘア。瞳も薄い青紫色……

ただ唯一違うのは、前髪は美咲から見て、若干短めで右に流しており、悠里と違ってややツリ目ではなく、クリっとした感じの目だった……

 

「あ、見て見て! バス来たよー!」

「ほんとだっ! とりあえず、乗ってからお話しよーよ!」

 

はぐみとあこがそう言った。

どうやら話してる内にバスが来たみたいだ……

 

「えっ、高速バス……? これはどういう……」

「悠里、これはどういう事っすか?」

「…あうあう。麻弥ちゃんも()()()()も諦めて乗るのです」

「大和さん、片瀬さん、今は諦めて乗りましょう(……水無月先輩が今言った『つっきー』って片瀬さんの事だよね?)」

「「……?」」

 

未だに首を傾げてる麻弥と月灯。

美咲は悠里が月灯の渾名を聞いて、内心驚いたが……

 

「日菜ちゃーん♪ 一緒に座ろー?」

「え!? 一緒に!? あ……う、うん……」

 

日菜の手を繋ぎながらバスに乗る汐里。

ちなみに彼女の表情はさっきとは違い、真っ赤である……

 

「日菜さん、どうしたんでしょうね?」

「大和さんもそう思いますか? あのー、水無月先輩はなんでか分かります?」

「あー……あれ? 七夕祭りの時に日菜ちゃん、汐里に一目惚れしちゃってさ。汐里に会う度に借りてきた猫のように大人しいんだよ」

「「ええっ!?」」

「…僕も見てて面白いけどね?」

「悠里もけっこうイタズラ好きっすね。こういう事に関しては」

 

悠里の答えを聞いて、驚きを隠せない麻弥と美咲。苦笑い気味に限定的なイタズラ好きっすね……と言う月灯であった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ええ!? スキー? スノボ? ジブン……そういうのは大の苦手で……」

「ジブンはどっちかと言うと、苦手ではないっすね。かと言って、得意でもないっすけど」

「ええ!? そうなの!?」

 

高速バスの車内にて。

今回の目的地がスキーに行く事だと説明され、驚く麻弥と月灯。

ちなみに麻弥はスキーは苦手な方、月灯はどちらとも言えないとの事……

 

それを聞いて意外そうな表情をするあこ。

 

「はい……なので、ゲレンデの端っこで雪だるまでも作ってますから、皆さん楽しんでいただければと……」

「ちょ……ちょっと待って大和さん。大丈夫ですよ。やったことなくても、あたしとかはぐみが教えますから」

「うんっ! はぐみにまかせて!」

 

その言葉に麻弥は、それだと皆さんが楽しめなくなると言うが……

 

「そんな事ないですよ! 寧ろ居てくれないと、この3人をあたしと水無月先輩でなんとかしなくちゃいけないんで……!」

「…美咲ちゃん、3人というよりは汐里も入れれば4人だよ。麻弥ちゃん、つっきー、助けて?」

「あー……そういう事っすか。なら悠里がジブンを誘ってくれた理由も納得したっす」

 

美咲と悠里の割と必死な言葉に納得した月灯。

 

「うーん……ですが、やっぱりジブンとしては、皆さんに迷惑をかけたくないですし……」

「本当に気にしなくて大丈夫ですから……! お願いだから一緒に居てください、お願いだから!」

「あはは! みーくん、そんなに麻弥さんのこと好きだったんだねっ!」

「あの、っていうか、いきなりスキーとかしなくても、ゲレンデには雪遊び広場とかもあるし、まずはみんなで雪に慣れればいいと思う!」

 

あこの言葉を聞いて、悠里がパンフレットを見ると、確かに書いてあった。

これなら確かに麻弥も楽しめそうだ……

 

「よーし! じゃあ着いたら、みんなで雪だるま作ろうよ!」

「はぐみ、それすっごくいい! 珍しくナイスアイディア!」

「…雪だるまかー……つっきーはどう?」

「いいっすね~♪ どうせなら大きいサイズが作りたいっす」

 

じゃあ目的地に着いたら、先ずはみんなで雪だるまを作ろうという事に決まった。

 

「…そういえば日菜ちゃんがやけに大人しいけど……?」

「確かに……そうですね……」

 

ふと。日菜の様子が気になった悠里と美咲。

確か、汐里と一緒に座ってた筈だが……

 

「くぅ~……すぴ~……」

「~~~~っ……!? こ、これは……そ、その……」

「「……」」

 

2人が座っている席を覗くと、汐里が日菜の肩に寄りかかりながら、ぐっすりと寝ている光景が。

 

「あ~……日菜さん、お邪魔でしたか?」

「ち、ちがっ……!」

「……汐里に膝枕してあげればいいのに」

「ひ、膝枕!? あ、あたしが汐里くんに……汐里くんに膝枕……」

「着いたら、汐里を起こしてあげてねー?」

 

悠里と美咲は、そっとしてあげる事にした。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。


※最後にオリキャラの簡単なプロフィールです。


水無月汐里(みなづきしおり)


容姿イメージ:『美鳥の日々』の春日野美鳥

誕生日:12月12日、いて座

血液型:A型

一人称:僕



片瀬月灯(かたせつきひ)

容姿イメージ:『らき☆すた』の日下部みさお

誕生日:11月15日、さそり座

血液型:A型

一人称:ジブン、稀にオレ
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