前回の続きになります。
それではどうぞ。
「はあ……スノボとか行くのいつぶりだっけ。ま、行くって決めた以上は楽しもう」
スキーに行く当日、駅前のバス乗り場に着いた美咲。
……しかし、悠里がいるとはいえ、あのメンバーで普通に遊べるのであろうか?
「そういえば、水無月先輩も2人くらいサプライズで連れて行くって言ってたけど……誰なんだろ?」
悠里が言ってた事を思い出した美咲。
実は、事前に美咲には伝えておいたのだ。他のみんなには当日まで内緒ねと言って……特に日菜。
どういう人が来るんですか?と聞いたが、身内と親友だそうで。
「まあ事前に教えてくれるのは、あたしもありがたかったかな。水無月先輩には感謝だよ……」
「みーくんっ! おっはよー!」
そんな事を考えていると、はぐみがやって来た。
「あ、はいはい。おはよう。今日も元気だね」
「当然だよっ! だってこれから雪がたっくさんあるところに行くんだよ?」
「その理由で元気になるの、なんかもう色々通り越して羨ましいよ」
「あ、2人ともおっはよー!」
そんなやり取りをしてると、あこがやって来た。
「あこちん、おっはーっ!」
「ふっふっふ……いよいよ白銀の龍と闇の眷属との……えーっと……コラボが……」
「へ? なにそれ、どういう意味?」
「あ! おーい、みんなー!」
「あ! 日菜ちゃん来たっ!」
あことはぐみが話してると、日菜の姿が。
「皆さん、おはようございます!」
「え、大和さん!?」
「奥沢さん! どうもです!」
もう1人……
「まやさんがひなちんの連れてきたい人だったんだね!」
「そーだよ! 麻弥ちゃん、この前の収録でトチった時に、すっごい顔で『どこか遠くへ行きたい……』って言ってたから!」
「あー、それ絶対に日菜さんが考えているような意味じゃないと思います……」
日菜の言葉を聞いて、違うと思いますよーと言う美咲。
「えっと……ちょっと話が見えないんですけど、今日、ジブンはどうして呼ばれたんでしょうか?」
「え……? 日菜さんから何も聞いてないんですか?」
麻弥の言葉を聞いて、美咲は驚く。
なんでも麻弥曰く、昨日、日菜から電話があり、今日の朝7時に駅前のバス広場に集合しか聞かされていないとの事……
「という感じで、とりあえず来ただけなので、何が何だかよく分かってないんですが……」
「……日菜さんっぽい。ていうか、それでよく来てくれましたね……」
もしかして大和さんって、巻き込まれやすい人なのかな……と美咲は思った。
「…あ。いたいた。みんなおはよー」
「あ! ゆうりん来たっ! ……って隣にいる人誰だろ?」
「あーなんか、水無月先輩、みんなに内緒で2人くらい知り合いを連れて来るって言ってたよ」
「へー、そうなんだー」
あこ達に事情を話す美咲。それを聞いて納得するあこ達。
悠里の隣にいる人物、ややくせのある茶色いショートヘアー、瞳の色はゴールド、そしてやっぱり遠目から見たら女性に見えなくもなかったが。
「なるほど。日菜ちゃんが当日まで内緒って言ってたのは、麻弥ちゃんか。納得納得……」
「これって自己紹介していいパターンっすよね? あー……どうもっす。悠里にドナドナされた、幼馴染みの
「あ、どうも。奥沢美咲です。ところで水無月先輩、あと1人連れてくるって言ってませんでした?」
月灯に挨拶しつつ、悠里にあと1人連れて来るって言ってませんでしたっけ?と訊ねる美咲。
その質問に悠里は、あー……それなら……
「日菜ちゃんのすぐ後ろにいるよ?」
「えっ? あたしの……「わっ!」ひゃあ!?」
日菜が振り向くと、そこに居たのは、日菜と同じ156cmで遠目から見たら、少女にも見えなくもない中性的な少年だった。
突然の事に日菜は変な声を上げてしまう。
「はい。僕の双子の弟の
「悠里くん、あたし、汐里くんが来るって、き、聞いてないよ~~!?」
「…そりゃだって、サプライズだし」
「~~~~っ!?」
「……(日菜さんの反応も気になるけど、確かに水無月先輩に似てるなぁ)」
美咲の感想はそれだった。
まず髪色は悠里と同じミントグリーン色のショートヘア。瞳も薄い青紫色……
ただ唯一違うのは、前髪は美咲から見て、若干短めで右に流しており、悠里と違ってややツリ目ではなく、クリっとした感じの目だった……
「あ、見て見て! バス来たよー!」
「ほんとだっ! とりあえず、乗ってからお話しよーよ!」
はぐみとあこがそう言った。
どうやら話してる内にバスが来たみたいだ……
「えっ、高速バス……? これはどういう……」
「悠里、これはどういう事っすか?」
「…あうあう。麻弥ちゃんも
「大和さん、片瀬さん、今は諦めて乗りましょう(……水無月先輩が今言った『つっきー』って片瀬さんの事だよね?)」
「「……?」」
未だに首を傾げてる麻弥と月灯。
美咲は悠里が月灯の渾名を聞いて、内心驚いたが……
「日菜ちゃーん♪ 一緒に座ろー?」
「え!? 一緒に!? あ……う、うん……」
日菜の手を繋ぎながらバスに乗る汐里。
ちなみに彼女の表情はさっきとは違い、真っ赤である……
「日菜さん、どうしたんでしょうね?」
「大和さんもそう思いますか? あのー、水無月先輩はなんでか分かります?」
「あー……あれ? 七夕祭りの時に日菜ちゃん、汐里に一目惚れしちゃってさ。汐里に会う度に借りてきた猫のように大人しいんだよ」
「「ええっ!?」」
「…僕も見てて面白いけどね?」
「悠里もけっこうイタズラ好きっすね。こういう事に関しては」
悠里の答えを聞いて、驚きを隠せない麻弥と美咲。苦笑い気味に限定的なイタズラ好きっすね……と言う月灯であった。
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「ええ!? スキー? スノボ? ジブン……そういうのは大の苦手で……」
「ジブンはどっちかと言うと、苦手ではないっすね。かと言って、得意でもないっすけど」
「ええ!? そうなの!?」
高速バスの車内にて。
今回の目的地がスキーに行く事だと説明され、驚く麻弥と月灯。
ちなみに麻弥はスキーは苦手な方、月灯はどちらとも言えないとの事……
それを聞いて意外そうな表情をするあこ。
「はい……なので、ゲレンデの端っこで雪だるまでも作ってますから、皆さん楽しんでいただければと……」
「ちょ……ちょっと待って大和さん。大丈夫ですよ。やったことなくても、あたしとかはぐみが教えますから」
「うんっ! はぐみにまかせて!」
その言葉に麻弥は、それだと皆さんが楽しめなくなると言うが……
「そんな事ないですよ! 寧ろ居てくれないと、この3人をあたしと水無月先輩でなんとかしなくちゃいけないんで……!」
「…美咲ちゃん、3人というよりは汐里も入れれば4人だよ。麻弥ちゃん、つっきー、助けて?」
「あー……そういう事っすか。なら悠里がジブンを誘ってくれた理由も納得したっす」
美咲と悠里の割と必死な言葉に納得した月灯。
「うーん……ですが、やっぱりジブンとしては、皆さんに迷惑をかけたくないですし……」
「本当に気にしなくて大丈夫ですから……! お願いだから一緒に居てください、お願いだから!」
「あはは! みーくん、そんなに麻弥さんのこと好きだったんだねっ!」
「あの、っていうか、いきなりスキーとかしなくても、ゲレンデには雪遊び広場とかもあるし、まずはみんなで雪に慣れればいいと思う!」
あこの言葉を聞いて、悠里がパンフレットを見ると、確かに書いてあった。
これなら確かに麻弥も楽しめそうだ……
「よーし! じゃあ着いたら、みんなで雪だるま作ろうよ!」
「はぐみ、それすっごくいい! 珍しくナイスアイディア!」
「…雪だるまかー……つっきーはどう?」
「いいっすね~♪ どうせなら大きいサイズが作りたいっす」
じゃあ目的地に着いたら、先ずはみんなで雪だるまを作ろうという事に決まった。
「…そういえば日菜ちゃんがやけに大人しいけど……?」
「確かに……そうですね……」
ふと。日菜の様子が気になった悠里と美咲。
確か、汐里と一緒に座ってた筈だが……
「くぅ~……すぴ~……」
「~~~~っ……!? こ、これは……そ、その……」
「「……」」
2人が座っている席を覗くと、汐里が日菜の肩に寄りかかりながら、ぐっすりと寝ている光景が。
「あ~……日菜さん、お邪魔でしたか?」
「ち、ちがっ……!」
「……汐里に膝枕してあげればいいのに」
「ひ、膝枕!? あ、あたしが汐里くんに……汐里くんに膝枕……」
「着いたら、汐里を起こしてあげてねー?」
悠里と美咲は、そっとしてあげる事にした。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
※最後にオリキャラの簡単なプロフィールです。
容姿イメージ:『美鳥の日々』の春日野美鳥
誕生日:12月12日、いて座
血液型:A型
一人称:僕
容姿イメージ:『らき☆すた』の日下部みさお
誕生日:11月15日、さそり座
血液型:A型
一人称:ジブン、稀にオレ