双月の少年達のウィンタースポーツ   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第3話 理不尽な雪合戦

「ミッシェル雪だるまは完成したけど……次は何しよっか?」

「やっぱり雪遊びといえば、雪合戦でしょ!!」

 

雪だるまを作り終え、はぐみが次はどうしよっかと訊くと、日菜が雪合戦をしようと言った。

 

「あこもさんせーっ!! 我が闇の力をもって……バーン! ってやっちゃうぞ~!」

「雪合戦ですか……上手くできるかは分かりませんが、やってみます!」

「……雪合戦? え、この格好で?」

 

あこと麻弥もやる気である。それに対して美咲は、ミッシェルの格好のままやるの?と疑問に思っていた。

 

「悠里、チーム分けどうするっすか?」

「…とりあえず、くじ引きで決めよっか……じゃあみんな、今から順番にくじを引いてね。同じ色の人がチームだよ」

 

チーム分けはどうするかと月灯に聞かれたので、悠里はくじ引きで決めた方がいいと言った。

 

そして数分後……

 

「しおりん! ひなちん! ミッシェル! 絶対勝ちましょーっ!」

「おー♪ 日菜ちゃんもいるし余裕でしょ♪」

「へっ!? う、うん……(やったあーー!!! 汐里くんと同じチームだー!!!)」

「……(うわっ! 日菜さん分かりやすいくらい顔が真っ赤だ。よく見たら、汐里さんと一緒が嬉しいのか口元が緩んでるし……)」

 

青チームは汐里、日菜、あこ、ミッシェル(美咲)の4人。

 

「麻弥さん、ゆうりん先輩、つっきー先輩、がんばろーねっ!」

「はい! 最善を尽くしましょう!」

「…つっきー、なんとかなるかな?」

「そーっすね……なんとかなるんじゃないっすか? 多分……」

 

赤チームは悠里、月灯、麻弥、はぐみの4人。

 

「それじゃ、いっきまーっす! そいやー!」

「「……!?」」

 

あこが投げた雪玉が悠里と月灯の頬を掠める。あまりの速さに冷や汗をかく2人。

 

「わわわっ! あぶなっ!」

「悠里! あこちゃんの投げる雪玉なんなんすか!? 殺人級の速度っすよ!?」

「……それは正直、僕が訊きたい」

 

雪玉を避けるはぐみ。そして避けながらあこの投げる雪玉について悠里に訊ねる月灯。寧ろ僕が訊きたいと返す悠里。

 

「北沢さん、悠里さん、月灯さん、まともに投げ合ったら勝てません!」

「分かってるけど……でも、どうするの?」

「ジブンが雪玉を作りますので、北沢さん達が投げてください!」

「うん、分かった! い、いっくよー! それ!」

 

そう言うと麻弥は雪玉を作り、はぐみ達に渡す。

 

「ぐふっ!」

「…つっきー、絶対に痛いよね。あれ……」

「そうっすね。ミッシェルがなかったら、痛いじゃ済まないっすよ……」

 

はぐみが投げた雪玉が美咲に当たり、呻き声を上げた。悠里と月灯は、その光景を見て、美咲は大丈夫だろうかと思った。

 

「どんどんいくよー! それそれそれそれ!」

「はぐみちゃんの投げる雪玉、すっごく速いね♪ わーい♪ たのしーっ♪」

 

隣に居た日菜を抱えながら、はぐみの投げる雪玉を避ける汐里。

……ちなみに何故かお姫様抱っこ。

 

「~~~~っ!!?(あ、あああ……あたし、汐里くんにお姫様抱っこされてる!?)」

 

一方で日菜は真っ赤になりながら、汐里にされるがままだった。

寧ろ彼女的にはもっと堪能していたいので、汐里には敢えてツッコまなかった。

 

「そい!」

「汐里、くらえっす!」

 

悠里と月灯が汐里に向かって雪玉を投げる。その数8つ。流石の汐里でもかわし切れないと思ったが……

 

「日菜ちゃん、ちょっと失礼ー♪」

「へ?」

 

迫りくる雪玉が目の前にきた瞬間、日菜を落とさないよう器用に左手だけで抱え直し、右手を思い切りシュッと横に振る動作をした汐里。

 

すると()()()()()()()になり、地面に落ちた。

 

「しおりんすごーい! 雪玉が真っ二つになっちゃった!」

「「待て待て待てー!!?」」

 

はしゃいでるあこに対して、ストップをかける悠里と月灯。

 

「汐里! ()()()()()()を使うのは反則っすよ!?」

「えー、なんでー?」

 

月灯の言葉に、なんでーと言う汐里。彼の右手首からはペンデュラムがひょっこりと顔を出していた。

どうやら、あれで雪玉を真っ二つにしたらしい。

 

「おにーちゃん、雪合戦で使っちゃダメなのー?」

「ダメ。それだとフェアじゃないでしょ?」

「え~……」

 

悠里に訊くが、ダメだと言われて少しだけへこむ汐里。

 

「その代わり、日菜ちゃんを落とさないまま雪合戦をする事。いい?」

「えっ!!?」

 

驚愕の表情をしながら悠里に冗談だよねと言う日菜。まさか雪合戦をしてる間、自分は汐里にお姫様抱っこされろというのか。

 

日菜からすれば、嬉しいと同時に公開処刑みたいなものである。

 

「日菜ちゃんを落とさないように? うん、分かったー♪」

「汐里くん!?」

 

その後、雪合戦ってどうやったら勝ちなのかという、あこの言葉にはぐみが『楽しかったら、みーんな勝ちだよっ!』という事で収まった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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