前回の続きになります。
それではどうぞ。
「ミッシェル雪だるまは完成したけど……次は何しよっか?」
「やっぱり雪遊びといえば、雪合戦でしょ!!」
雪だるまを作り終え、はぐみが次はどうしよっかと訊くと、日菜が雪合戦をしようと言った。
「あこもさんせーっ!! 我が闇の力をもって……バーン! ってやっちゃうぞ~!」
「雪合戦ですか……上手くできるかは分かりませんが、やってみます!」
「……雪合戦? え、この格好で?」
あこと麻弥もやる気である。それに対して美咲は、ミッシェルの格好のままやるの?と疑問に思っていた。
「悠里、チーム分けどうするっすか?」
「…とりあえず、くじ引きで決めよっか……じゃあみんな、今から順番にくじを引いてね。同じ色の人がチームだよ」
チーム分けはどうするかと月灯に聞かれたので、悠里はくじ引きで決めた方がいいと言った。
そして数分後……
「しおりん! ひなちん! ミッシェル! 絶対勝ちましょーっ!」
「おー♪ 日菜ちゃんもいるし余裕でしょ♪」
「へっ!? う、うん……(やったあーー!!! 汐里くんと同じチームだー!!!)」
「……(うわっ! 日菜さん分かりやすいくらい顔が真っ赤だ。よく見たら、汐里さんと一緒が嬉しいのか口元が緩んでるし……)」
青チームは汐里、日菜、あこ、ミッシェル(美咲)の4人。
「麻弥さん、ゆうりん先輩、つっきー先輩、がんばろーねっ!」
「はい! 最善を尽くしましょう!」
「…つっきー、なんとかなるかな?」
「そーっすね……なんとかなるんじゃないっすか? 多分……」
赤チームは悠里、月灯、麻弥、はぐみの4人。
「それじゃ、いっきまーっす! そいやー!」
「「……!?」」
あこが投げた雪玉が悠里と月灯の頬を掠める。あまりの速さに冷や汗をかく2人。
「わわわっ! あぶなっ!」
「悠里! あこちゃんの投げる雪玉なんなんすか!? 殺人級の速度っすよ!?」
「……それは正直、僕が訊きたい」
雪玉を避けるはぐみ。そして避けながらあこの投げる雪玉について悠里に訊ねる月灯。寧ろ僕が訊きたいと返す悠里。
「北沢さん、悠里さん、月灯さん、まともに投げ合ったら勝てません!」
「分かってるけど……でも、どうするの?」
「ジブンが雪玉を作りますので、北沢さん達が投げてください!」
「うん、分かった! い、いっくよー! それ!」
そう言うと麻弥は雪玉を作り、はぐみ達に渡す。
「ぐふっ!」
「…つっきー、絶対に痛いよね。あれ……」
「そうっすね。ミッシェルがなかったら、痛いじゃ済まないっすよ……」
はぐみが投げた雪玉が美咲に当たり、呻き声を上げた。悠里と月灯は、その光景を見て、美咲は大丈夫だろうかと思った。
「どんどんいくよー! それそれそれそれ!」
「はぐみちゃんの投げる雪玉、すっごく速いね♪ わーい♪ たのしーっ♪」
隣に居た日菜を抱えながら、はぐみの投げる雪玉を避ける汐里。
……ちなみに何故かお姫様抱っこ。
「~~~~っ!!?(あ、あああ……あたし、汐里くんにお姫様抱っこされてる!?)」
一方で日菜は真っ赤になりながら、汐里にされるがままだった。
寧ろ彼女的にはもっと堪能していたいので、汐里には敢えてツッコまなかった。
「そい!」
「汐里、くらえっす!」
悠里と月灯が汐里に向かって雪玉を投げる。その数8つ。流石の汐里でもかわし切れないと思ったが……
「日菜ちゃん、ちょっと失礼ー♪」
「へ?」
迫りくる雪玉が目の前にきた瞬間、日菜を落とさないよう器用に左手だけで抱え直し、右手を思い切りシュッと横に振る動作をした汐里。
すると
「しおりんすごーい! 雪玉が真っ二つになっちゃった!」
「「待て待て待てー!!?」」
はしゃいでるあこに対して、ストップをかける悠里と月灯。
「汐里!
「えー、なんでー?」
月灯の言葉に、なんでーと言う汐里。彼の右手首からはペンデュラムがひょっこりと顔を出していた。
どうやら、あれで雪玉を真っ二つにしたらしい。
「おにーちゃん、雪合戦で使っちゃダメなのー?」
「ダメ。それだとフェアじゃないでしょ?」
「え~……」
悠里に訊くが、ダメだと言われて少しだけへこむ汐里。
「その代わり、日菜ちゃんを落とさないまま雪合戦をする事。いい?」
「えっ!!?」
驚愕の表情をしながら悠里に冗談だよねと言う日菜。まさか雪合戦をしてる間、自分は汐里にお姫様抱っこされろというのか。
日菜からすれば、嬉しいと同時に公開処刑みたいなものである。
「日菜ちゃんを落とさないように? うん、分かったー♪」
「汐里くん!?」
その後、雪合戦ってどうやったら勝ちなのかという、あこの言葉にはぐみが『楽しかったら、みーんな勝ちだよっ!』という事で収まった。
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