前回の続きになります。
それではどうぞ。
「んーっ! スノボなんてするの久しぶりだなー!」
「あこもあこもー!」
雪遊び広場からゲレンデに再び移動した一行。
「みなさん、スノボなんですね……ジブンもスノボの方がいいでしょうか? スキーの方が怖くないイメージがあるのですが……」
「あーそれ、ジブンもなんとなく思ったっす。足が固定されてるからっすかね?」
「確かに、足が固定されてるスノボの方が怖く感じるかもしれないですね」
麻弥と月灯の疑問に答える美咲。
「スノボは横に滑ってくけど、スキーはまっすぐ滑れるから怖くないのかも!」
「あこはスキー派だよっ!」
「あたしはどっちでもいけるから、途中で交換でもしてみよっかなー!」
それを聞いた麻弥は、とりあえずスキーにしてみる事に。
「ふむ。じゃあジブンも麻弥ちゃんと同じでスキーにしてみるっす。悠里と汐里は恐らくアレをやるだろうし……」
「あの片瀬さん、アレってなんですか……?」
月灯の言葉に、美咲がアレってなんですかと訊くが……
「まぁ、すぐに分かるっすよ」
そう言うと、月灯は悠里と汐里を呼びに言った。
そして各々準備ができ、移動する事になったのだが……
「あ、あの……板を履いたのはいいんですが、これどうやって歩くんでしょうか……」
歩いても後ろに下がってしまってと困った表情をする麻弥。
「ガバババーーって歩けば大丈夫だよっ!」
「え、ええ!? ガバババーーと言われても……」
はぐみの説明を聞いても、どういう意味か分からない麻弥。
「ガババーーだよ? それはカサー……だよ、麻弥さん!」
「……全然分からないんですが」
「あこは、シャッ、シャーって感じだと思うっ!」
「あこちゃんそれは違うでしょー。スイスイスーイって感じじゃない?」
「えー、僕はシャッシャッ、スイスーイって感じだよ?」
あこや日菜、汐里の説明を聞いても分からない麻弥。寧ろ、余計に分からなくなった気がするが。
「麻弥ちゃん、がに股気味にスキーの板を進む方向に対して斜めな感じでやるといいっすよ。少しずつ歩くといいっす」
「なるほど…………おお、ほんとですね!」
月灯が麻弥に助け舟を出す。試してみると、確かに上手く歩けた。
「じゃあリフトに移動しよっか」
悠里の声に一同は、リフトに移動するのであった。
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「さあ麻弥さん、これからリフトに乗るよっ!」
「はい! 初めてなので不安ですが、やってみます!」
リフトに着いた一行。
麻弥にとっては、リフトに乗るのも初めてなのである。
「麻弥ちゃん、大丈夫ー? リフトは止まらないから、前の人が乗ったら、すぐにシャッと行ってバッと乗る感じだからね」
「シャッと行ってバッ? この状態で動いているリフトに乗るんですか?」
日菜の言葉を聞いて驚く麻弥。その疑問にそうだよと答えるあこ。
「そ、それは絶対無理だと思います……せめてもうちょっとゆっくり……」
「大丈夫! やってみたら案外簡単だからっ!」
「もし不安なら板を一度外して手に持っても大丈夫なんで……」
やれば案外簡単だと言うはぐみ。もし不安なら板を一度外しても大丈夫だと言う美咲。
とりあえず、今回は滑り慣れるまでそうする事にした麻弥であった。
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「ついたー!」
「こ、これで初級者コース……結構、勾配が急ですね」
「ほんとっすよ。悠里、初級者コースの意味が解んないっす……」
「気持ちは分からなくもない。現に僕もここが本当に初級者コースなのか疑ってるし……」
リフトに乗り、初級者コースに着いた一行。
勾配が予想してたよりも急な事に驚く麻弥と月灯。ちなみに悠里も本当にここが初級者コースなのかと首を傾げていた。
「滑ってみると、意外とそんな事ないんじゃないかなー?」
「うんうんっ! そんなにスピードも出ないし、安心だよ!」
「というか……今更だけどあたし、この格好でスノボできるのかな……」
日菜とはぐみも大丈夫だと言う。
一方で、美咲はミッシェルの格好をしたまま、スノボできるのかと今更ながら思っていた……
「前が見えてれば大丈夫だよ♪」
「そんな簡単にいきますかね……」
汐里が美咲にそう言うが、美咲はどっちかというと不安だった。
「あ、あのー……ジブンはどうすれば……?」
「大丈夫っ! 麻弥さんははぐみと一緒に滑ろっ!」
「は、はい! よろしくお願いしますー!」
麻弥がどうすればいいか悩む中、はぐみが滑り方を教える事に。
「まかせて! 滑り始めたら、まずはバーーーって滑るんだよ!」
「バーーー……あ、あの、止まる時は?」
「こう、ザザザーーーって止まる感じで!」
「ザザザーーー……」
「さあ、いってみようっ!」
「わ、分かりました……」
よし。とりあえず、挑戦してみようとする麻弥だが……
「麻弥ちゃん、大丈夫? 足がプルプルしてるけど……」
「見てて心配っす。本当に大丈夫っすか?」
「だ、大丈夫です」
足がプルプルとしていた。大丈夫だと彼女は答えるが、悠里と月灯から見れば危なっかしい。
「行きます! うわああああああああ!」
「「麻弥ちゃん!?」」
「麻弥さん!?」
「あわわわ……まやさん、大丈夫!?」
滑ろうとしたが、足がプルプルしてたのが抜けてないせいか、逆に転げ回ってしまう麻弥。
「麻弥ちゃんすっごいねー! 今、何回転したの? トリプルアクセル?」
「10回転してたよー!」
「全然凄くないですし、汐里さん、ちゃっかり数えてたんですか……大和さん、平気ですか?」
日菜と汐里にツッコミつつ、麻弥に大丈夫かと訊ねる美咲。
「あ、はい……なんとか……」
「……ごめんね、はぐみの教え方が下手だから」
「北沢さんは悪くありません……ジブンが、せっかく教えてもらってるのに、ザザザーの感覚がつかめなくて」
はぐみが麻弥に謝るが、麻弥は気にしなくても大丈夫だと言った。
「麻弥ちゃん、一度、下まで歩いて降りるっすか?」
「いえ……それも迷惑になりますから、なんとか頑張ってみます!」
「ほんとに? あんまり無理しないでね!」
「そだねー、ケガしたら意味ないしさ」
「あははは……そうですね、気をつけます……」
月灯、あこ、日菜に言われ苦笑い気味に答える麻弥。
「個人的に麻弥ちゃんは、あんな風にならないでほしいっす」
「?」
アレを見るといいっすよと指差しながら麻弥に言う月灯。
そこには……
「ビューン……スノボ、楽しいな。それにしても、身体が意外と覚えてるもんだね……」
「ほんとだね♪ たのしーっ!」
「えっ!? なんで水無月先輩と汐里さん、洗濯板で滑ってんの!?」
「なんでも2人曰く、こっちの方が滑りやすいみたいっす……悠里なんか珍しく活き活きした表情してるっす」
「あ、ほんとだ。水無月先輩、気のせいか活き活きしてるように見える……」
月灯が説明する。確かによく見たら、悠里が活き活きしてるような……気がした美咲だった。
「麻弥ちゃんも試してみるっすか? オススメはできないっすけど……」
「え、えっと……そうですね、遠慮しておきます……」
苦笑いしながら答える麻弥であった……
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