今回は日菜ちゃんの☆3エピソードを書いてみました。
楽しんでもらえると嬉しいです。
それではどうぞ。
「ねえねえ、ちょっと休憩しない? あたし、滑り疲れちゃったよ」
「「「さんせー!」」」
日菜の提案で休憩する事になった汐里、あこ、はぐみの4人。
「ちょっとお腹減ったし、ロッジで何か食べるー?」
「あこもお腹減った!」
「あ、ねえこれ見て! 青空カレーだって!」
はぐみが何かを見つけた。
どうやら看板のようだ……そこには『青空カレー』と書いてあった。
「青空カレー! ……って何?」
「空みたいに青いカレーじゃないの?」
「あ! もしくは透き通った水色のカレーだったり?」
首を傾げるあこ。例えを挙げる日菜と汐里。
「美味しいのかな?」
「あ、違うみたい! 青空の下で食べるカレーだって!」
「なーんだ、そっちか~。ま、いいや! それ食べる?」
「食べる食べる! あ、トッピングも色々あるみたいだよ!」
ここで汐里、トッピングが色々ある事に気づく。
「ホントだー! ハンバーグ、コロッケ、エビフライ、チーズ……めっちゃある!」
「あたしはハンバーグをトッピングしよっかな~」
「あこはエビフライとチーズ! しおりんは?」
「えっと僕はー……うーん、オクラと納豆があれば良かったんだけど、なんでか無いみたいだから、温泉卵にする♪」
「な、なんか意外。こういうところ、ゆうりんに似てるよね……」
意外なものをトッピングしようとした汐里に驚くあこ。
しかし、頼みたいものが無いので、温泉卵を代わりに頼む事にした。
「じゃあ、はぐみは全部!」
「「「全部!?」」」
はぐみの言葉を聞いて驚く3人。
「うーん……やっぱり僕、はぐみちゃんと同じ全部乗せにしよっかな。お腹空いてるし♪」
「じゃあ、あこも全部にする!!」
「えー? じゃあ、あたしも全部乗せいっちゃおっかな~♪」
気が変わったのか、汐里も全部乗せにする事にした。それに便乗して、あこと日菜もである。
「オッケーだよ! すみませ~ん!」
頼むものが決まったようなので、早速はぐみは店員さんに4人分の青空カレーを注文するのであった。
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「雪の上でカレー食べるなんて、はぐみ初めてだよ!」
「あこも! っていうか、このカレーめっちゃ美味しい!」
「あたしはもうちょっと辛い方が好きだけどね~」
「そうなの? 僕はもう少し辛い方が好きかな♪」
「はぐみはちょうどいい!」
注文した青空カレーを雪の上で食べる4人。
ちなみに辛さは中辛より手前といったところだった。
「このコロッケ、はぐみ的にどう!? 美味しい!?」
「うんっ! 美味しいよ!」
「ホント!? お肉屋さんが言うなら間違いないねっ!」
はぐみの家が精肉店なので、それは間違いないとあこが言った。
ちなみに汐里も、はぐみの家のコロッケを悠里が買って来る時があるので、兄弟揃って好きな一品なのである……
「ていうか、トッピングが多過ぎて、ご飯が足りなくなりそうじゃない?」
「日菜ちゃん、そんな時は雪でカレーを食べるといいよ。かき氷感覚で美味しいよ?」
「それ、面白そうかも。ご飯がなくなったらやってみよーっと♪」
ご飯が足りなくなる心配をする日菜に雪で食べると美味しいよと教える汐里。
「それにしても、全然なくならないね、このカレー!」
「トッピング全部乗せしてるんだもん、当たり前だよっ!」
はぐみの言葉に、そりゃそうだよと答えるあこ。
「でも美味しいし、全然いけるんじゃない?」
「僕は全然いけそう♪」
「はぐみは余裕だよ!」
「よーし、あこもどんどん食べるぞー!」
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「「「…………」」」
「……?(3人共、どうしちゃったんだろ?)」
日菜とあこ、はぐみの様子がおかしい事に首を傾げる汐里。
「はぐみちゃん……」
「へ、なあに……?」
「コロッケ好きでしょ、あげる」
「はぐみ、いつもコロッケ食べてるからいい」
「じゃあ、ハンバーグ」
「はぐみの家、お肉屋さんだからハンバーグ食べ飽きてるんだ」
日菜とはぐみのやりとりを見て、汐里は実家がお肉屋さんだとそんな事あるんだなーと食べながら思った。
「はぐみちゃん、もしかしてお腹いっぱいなんじゃないの?」
「そ、そんなことないよ!?」
「じゃあエビフライ」
「エビフライ? エビフライ……うん、もらうね」
渋々といった感じで日菜からエビフライをもらうはぐみ。
「ひなちん、エビフライがなくなっちゃって寂しいと思うから、あこのコロッケあげるね」
「あたし、揚げ物はあんまり好きじゃないんだよね。今思い出したけど」
「じゃあハンバーグあげる」
「あ……うん、ありがと」
今度は日菜があこからハンバーグをもらっていた。
「あこちん、コロッケあげる」
「あこ、いらないよ」
「このコロッケ美味しいから、一緒に食べようよ」
「あこも食べるから大丈夫」
「もっと食べてほしいんだー」
「あ……うん、じゃあ……」
はぐみからコロッケをもらうあこ。なんというか、トッピングの押し付け合いをしてるような気もしなくはなかった……
「それにしても、このカレー全然お皿の底が見えてこないね」
「うん、さっきから食べても食べてもカレーだよ……」
「はあ……全部乗せなんてやらなければよかった」
未だに皿の底が見えないカレーを見て、今更ながら後悔する日菜とあこ。
もしかしたら半分もいってない気がした……
「でも、残したらもったいないし、頑張って食べよっ」
「「はーい……」」
はぐみの言う事も一理あると思った2人が再び食べようとした時だった。
「ごちそうさまでした♪」
「「「えっ!?」」」
汐里が手を合わせ、ごちそうさまと言ったのだ。
突然の事に驚く3人。
「汐里くん、もう食べ終わったの?」
「うん♪ 美味しかった♪」
「しおりんのお皿……空っぽだ……」
「しおりん先輩、食べ終わるの速い……」
「そうかなー? これでもゆっくり食べた方だよ?」
3人と食べるペースが違うのかもしれないけどと付け足す汐里。
彼のお皿はスッカラカンである。エビフライも綺麗になくなってる……もしかして尻尾も食べたのだろうか?
「日菜ちゃん、もしかして食べ飽きたの?」
「それもちょっとあるかなー……」
「あー、固形物だからかもねー……ちょっと待ってて?」
そう言うと、汐里は自分のバックから水筒を取り出した。
「これね? 僕が作った特製の出汁スープなんだけど、カレーにも合うんだよ。使ってみて」
「あ、うん……ありがと」
「あこちゃんとはぐみちゃんも使ってみて」
「「う、うん……」」
とりあえず、順番に汐里特製の出汁スープを未だに残ってるカレーにかける。
すると、揚げ物類はふやけて柔らかくなり、カレー自体もサラサラのスープに変わったではないか。
「っ! しおりん、これすっごく美味しい! これならあこも食べきれそうだよ!」
「はぐみも! コロッケも柔らかくなってて、別の食べ物を食べてるみたいだよ!」
「それはよかった♪」
さっきとは比べられないスピードで食べるあことはぐみ。
「日菜ちゃんも。はい、あーん♪」
「えっ!? え、えっと……あ、あーん……」
「美味しい?」
「…………(コクリ)」
まさかの食べさせてもらう事になった日菜。
汐里に食べさせてもらい、美味しいと聞かれて頷く事しかできない。
「(ど、どどど、どうしよう!? あたし……汐里くんに食べさせてもらっちゃった……味なんて分かんないよ~~!?)」
しかも心なしか顔が熱い。
正直なところ、恥ずかしくて味が分からなかった日菜。
「あ! もしかして熱かった!? ゴメンね? 次はちゃんと冷ましてあげるから」
「へ?」
日菜が考えるのも束の間、汐里がフーフーと冷まして、スプーンをこちらに向けていた。
「はい、あーん♪」
「あ、あーん……(あたし、別の意味でお腹いっぱいになっちゃうかも……)」
当分の間、カレーは食べたくないかなと思うと同時に、汐里が作ったカレーは食べてみたいなと思う日菜であった。
読んでいただきありがとうございます。
それにしてもトッピング全部乗せって、どの位の量だったんでしょうか……?
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。