魔眼 作:アイアイ
初投稿。
こんな個性があったらいいなと思い書きました。
この世に生まれて7年。俺は突如訪れた頭痛により個性が発現した。
また、それに呼応するように、前世の記憶も蘇った。
しかし、前世の記憶は蘇っただけであって、俺にはなんの意味ももたらしてくれなかった。
ここが向こうの世界なのか、それともこの世界のなのかと区別がつかず、ずっと混乱していた。
前世の人格が発現したわけではなく、記憶のみが蘇ったためだ。
ところどころ話が繋がらない俺をみて、医者は少し気味悪そうに見ていた。しかし、それでも医者だ。俺をどうにかしようと懸命にやっていた。
医者の努力もあってか、俺は2日で前のようになった。記憶のせいで年の割には落ち着いているが、それでも、この世界に順応した。
前世の記憶によると、ここは「僕のヒーローアカデミア」の世界らしく、俺が前世の記憶を思い出したのも、この世界特有の「個性」という能力によるものだった。
俺の個性は「魔眼」と名付けられた。
無機物、有機物とわず、どんなものでもその情報が得ることができる。
機械ならば、その作り方から、どうやって動いているのか動くのか、など。
人ならば、その人の記憶や弱点など。記憶に関しては、その人が印象深い、鮮明に覚えているものを見る事ができる。すべてを見ようとすると、脳がバグる。というか、見ているものがバグる。
この個性で、俺は自分の情報を見たのだ。そのため、前世の記憶が蘇った。
しかし、齢7歳の俺は結構落胆した。
ヒーローになれない…と。
しかし、俺は諦めなかった。前世の記憶もあり、小学生はずっとチート状態。体育だって、クラスでもトップクラスだ。
魔眼のおかけで、中学でも苦労はしなかった。
教科書を魔眼で見れば、暗記できるのだ。
体育だって、クラスでもトップクラスだ。
そして、俺は魔眼を次のステージへと開花させた。
情報の深読みだ。
簡単にいうと、急所の発見だ。
人の脆いところや、その機械の脆いところなどを発見できるようになった。
これは結構高度な技だ。
その人のありとあらゆる情報を魔眼で見て、脳でそれを処理していき(急所を)最適化する。
そうすると、次に移ったのは、体の使い方だった。俺は見るだけで武術を知ることができる。しかし、問題は体でどうやって動かすのかだ。
スポーツの世界にはこういう言葉がある。
「上手いやつの真似をしろ」
俺の魔眼は、それすらも体現できるようになっていった。その型を使っている時の筋肉の動かし方や呼吸。目の動き、どう、体を意識しているのかを知ることができる。
そう過ごしていると、必然的にぼっちなる。
そう。ぼっちだ。
いや、これは精神面を鍛えるためと思って行った修行であって、決していつの間にかぼっちになったわけではない。
そう。決して。
そうして、俺はこの個性のおかけで、ヒーロー科を受験する覚悟ができた。
この個性のおかけで、俺はヒーローになる事を決意した。
顔を刺すような寒さの中、俺は雄英の門をくぐった。
今日は一般入試の実技試験の日。
皆不安気な顔をしていた。一つのデカイ部屋えと案内され、指定されている席へと座る。
三十分立った頃、部屋は暗くなり舞台だけが明るくなった。
「今日は俺のライヴにようこそー!」
壇上に現れたのは、『ボイスヒーロー プレゼントマイク』だ。
つまり、記憶によればここにはこの世界の主人公となる人物がいるはず。
説明を聞いていくうちに、あの場面が始まった。
「物見遊山のつもりなら、即刻
えーと、飯田天哉。個性エンジン?だっけ?前世の記憶をもう一度見る気にはなれず、思い出せる範囲で思い出していた。
あのモサモサは…緑谷出久…。なら、その隣は爆豪勝己か…。
同世代とは思ってもみなかった。
しかし、だからといって手加減するわけではない。
俺は俺を全うするだけだ。俺は、ヒーローになるためにここにいる。
そう言い聞かせ俺は部屋を出ていった。
試験会場。爆豪、緑谷、飯田はいなかった。てか、A組もB組もいなかった。
ある程度の準備体操を済ませ、俺は線に並んだ。
ジロジロと見る輩もいるが、スタートが肝心なのだ。
「はいスタート」
なんの合図もなく無慈悲に放たれた言葉は、そこにいた者達を動揺させた。
俺以外は。
前世の記憶で知っていたおかけで、俺は準備する事ができた。おかけで俺は一番乗りに仮想敵を見つけた。
「ブッコロ…」
最後まで言わせる暇もなく、俺は拳を叩き込み導線を引きちぎる。
単純で何も変わらないロボットは、次々と壊す事ができ、俺のポイントはあっという間に30ポイントに乗った。
「う、うわぁぁ!」
その方を振り向くと、ロボットがいた。しかし、その前方には確実に人がいた。
俺はヒーローの名に恥じぬため、そのロボットの隙間に手を突っ込み、壊した。
ロボットは寸のところで停止し、危うく殴られるところだった奴は、俺に何も言わず、慌ててかけて行った。
あまりいい気持ちなものではないが、これもポイントのためと思い次の仮想敵へと向かった。
あと2分を切ったと思った頃だった。
「やべぇって!なんだよあれ!」
そう言った奴の方向には、あのロボットがいた。
バカでかいロボット。
0ポイントのロボット。
すぐに魔眼を使い、そいつの弱点を探った。
「おい!おま、君!何している!早く、逃げないと!!」
後ろからそう声をかけられた。
しかし、俺は知っている。知っているならなおさら、引けない。
「見えた…」
弱点はその足。キャタピラとなっている部分。
奴は俺達を大まかに補足している。個として認識はしていない。ただ、破壊するだけの物だ。
そのため、外側は硬いが、中はやわだ。関節となっている部分はバネやゴムの管などを使い、ある程度は早く動けるようにはなっているが、それだけだ。
キャタピラの隙間へと潜り込み、内部へと侵入する。酷い振動が来るが、なんとか耐える。
俺が壊すのは、この仮想敵にエネルギーを送っている装置だ。
「スゥ!」
一気に息を吸い、全身全霊をかけ、殴り込む。
急所を狙った俺の一撃は、見事にこのデカブツを止めた。燃料をエネルギーに変える指示を出す電子部品を壊したためだ。振動は次第に止み、ついには静かになった。
もと来た道を通り、俺は仮想敵の中から出ていった。
「よっと」
俺は仮想敵の外へと出たが、こいつが暴れたせいで、周りは土煙に覆われていて、ほとんど何も見えなかった。
「終了〜〜!!」
プレゼントマイクの声が響いた。
「おーい!大丈夫かぁ!」
ちょっと遠くから、後ろから声をかけてきた奴の声が聞こえてきた。
別に仲良くする気もないので、無視してロボットに座っていた。あとでリカバリーガールと一緒に来たが、特に怪我もない事がわかると、さっさと次のところへと向かっていった。
一週間後…
あーあ…。目が…目がぁ…
ムスカごっこでもしようかなと思っていた暇なこの昼頃…。突然、ドアが開け放たれた。
「おい。バカ兄」
「なんだい、妹。あと、バカ兄はやめなさい」
「はい…これ」
そう言って妹が投げ渡して来たのは、一通の封筒。そこには…
「雄英…?」
俺はガバッと起き上がり、椅子に座り、机にあったハサミでその封筒を開けた。
多分、これほどまでにドキドキする事は多分二度とないんだろうなと思いながら、中身を出した。
すると、一つの円盤状のものがコロリと手から滑り落ちた。それはそのままピカッとひかり、浮かび上がった。
「……私がぁ、投影されたぁ!」
それはオールマイトを映し出した。ああ、そういえばそうだったなと思いながら、その結末を待った。
「筆記は合格していた。そして、問題の実技だが…」
俺は不合格なはずが無いと、自分に言い聞かせてその続きを待った。
「合格だ!90点!何故かって?それはね!レスキューポイント!」
胸が大きくなっている気がした。ドンドンと、大きくなっていく。
「正しいことをした者を排斥してしまうヒーロー科など、ナンセンス!綺麗事?上等さ!命を賭して綺麗事実践するお仕事さ!」
「
「よく頑張った!今日から雄英が!君のアカデミアだ!」
オールマイトは特有の笑い方をして、消えていった。
俺は未だに心臓がドンドンと大きくなっている気がしていた。
「兄…」
心配そうドアからチラと、妹が見ていた。
「合格だってさ…雄英…」
俺は渾身のドヤ顔を決め、妹にそう言った。
「いや…ちがう。ご飯だって」
俺の事は心配してくれないん?え?なに?なんなん?この家。
最初は説明ばっかで、申し訳ない。
読んでいて、自分でも主人公の性格がつかめないなと感じております。今回は説明というか、こういうふうに個性を使っていると説明するような書き方になっているので、性格が掴みづらいかと思います。
作者のちから不足で申し訳ないです…。
次回からは、主人公の気持ちが乗った書き方を出来よう頑張ります。