ヘパイスに転生してTSアフロディと仲良くなった   作:あっかーまん

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この2人のこと、好きになっちゃったみたい…

なので2人の事についての事を書きます。


紫電ちゃん波久奴くん

ーーー私はワタシが好きじゃない。

 

物心ついた時から私の周りには老若男女色んな人間がいた。

 

もちろん私が目当てではない、パパだ。

 

パパは有名なサッカー選手で、私が小学生になって引退してからも情報番組に出たり、試合の解説などでメディアに出ていた。

 

昔からパパのプレーを見ててサッカーが好きだったし、パパも大好きで、休日にパパとやるサッカーはすごい楽しくて朝から日が暮れるまで

やっていてママを心配させる事もあった。

 

だけどパパは引退してからテレビに呼ばれるようになり、忙しくて一緒にサッカーをやる時間が少なくなっていった。

 

仕方がないとは思っていたけど、私は寂しかった。

 

小学校に入ってからは寂しさを埋める為に小学校のクラブチームに入ったが、素人が大半のお遊びサッカーのような感じで、真剣にサッカーをやりたかった私とは心持ちが違ったのだ。

 

半年もたった頃には、寂しさからイライラを隠せなかった私は同級生に向かってキツイ態度や暴言を吐いて周囲を困惑させてしまっていた。

 

いつからか私は周りから“暴君”と影で言われるようになっていて、クラブチームの中で浮いた存在になってしまった。

 

 

 

グラウンドの端で1人で練習している時、アイツはやって来た。

 

「僕にサッカーを教えて欲しい」

 

サラサラヘアーの金髪に碧眼に端正な顔立ちから学年問わずに学校中から人気を集めている波久奴カオルだ。

 

ハッキリ言うと第一印象は嫌なヤツだと思った。

 

学校の人気者が私に私と関わってメリットがあるとすれば、誰にでも優しい王子様的なポイント稼ぎになるからだと考えていたからだ。

 

「なによ、王子様がハブられてる私を助けて点数稼ぎのつもり?

練習のジャマだからどっかいきなさいよ!」

 

冷たくあしらって毒を吐けばすぐにどっかに行くはずだ、と思っていた私は練習を再開するために彼に背を向ける。

 

 

「いつも楽しそうにサッカーをやる紫電をみて俺もやりたくなった、

紫電が学年で1番サッカーが上手いと聞いたから習うなら紫電がいい。

それにサッカーは1人でやるよりも皆んなでやるほうが面白いってきいた。」

 

背後から放たれた彼の言葉を聞いて何故か怒りがこみ上げてきた。

 

「なによそれ皮肉?仲間外れの私が、いつもどんな気持ちでサッカーやってたのか知らないくせに!!知ったようなこと言わないで!!」

 

自分でも理不尽な怒りだと理解している、だが溜まりに溜まった鬱憤は今は誰かにぶつけなければ収まらなかったのだ。

 

曇りがちな暗い空と同じく、場の雰囲気も暗いものとなっていた。

 

 

 

「紫電が仲間外れをされていたのに気付かなかったのは申し訳ない。

でも、紫電が可哀想だからとかで一緒にサッカーをやりたいんじゃない、紫電のサッカーに対する情熱や姿勢がカッコよくて、僕はこの人と一緒にサッカーやりたいと思ったんだ」

 

背後から聞こえた声はいつも優しい王子様の柔らかい声とは違った、強い意志がこもった言葉に私は驚き、おもわず振り向いてしまった。

 

そのあまりに真っ直ぐで透き通った目に私はなにも言えなくなり

「勝手にしてなさい!」

といって、自主練を再開した。

 

波久奴カオルは私から少し離れた場所でこちらをチラチラとなにかを盗むように観察して自主練していた。

 

 

 

 

 

 

 

僕が彼女を見つけたキッカケはあまり思い出せない。

 

だだ、初めて彼女を見たときに感じた興味は、彼女の瞳に宿っているサッカーへの情熱と愛は自分自身が持っていない物だったからだったのだろう。

 

僕は元波久奴財閥という、今はいわゆる没落貴族の長男として生まれた。

 

没落貴族と言っても、栄えていたのは祖父母の時で、父は普通にサラリーマンとして働いている。

 

ごく普通の家庭の、ごく普通の長男だった僕は、一つだけ誰にも言えない悩みを抱えていた。

 

 

それは何かを好きになることができないと言うことだ。

 

 

両親からはとても良く育ててもらっているつもりだ、誕生日にプレゼントをもらう、美味しい料理を食べさせてもらう、遊園地にも行ったこともある。

 

 

しかし、それらに心が躍ることはなかったし、両親から僕がはしゃいでいた、という話は聞いたことがない。

 

周りの人の反応をみて、俺は間違った反応をしているのだと気づいた。

 

そこから僕は、周りの人間をよく観察し、合わせるようになったおかげで人の考えていることが表情などから読み取れるようになっていった。

 

小学校に入ってからは、容姿のおかげかたくさんの女子に好きだと告白された。

 

好きの意味を頭で理解できても、心では受け入れられずに告白をすべて断っていった。

 

その罪悪感からか僕は学校内で困っている人を見つけては手助けをし、皆んなに勧められて生徒会にも入る事になった。

 

それでも僕は何事にも情熱を感じることなく、半ば諦めながら過ごしていた。

 

そんなある日の放課後、僕は生徒会の仕事を終えるて帰宅する時に窓から見えるサッカークラブの活動が目に入った。

 

その中で、1人だけ外れたところで練習している子がいた。

 

生徒会仲間に聞いたところ、彼女は素行の悪さから別メニューをしているというらしい、そしてレベルが違いすぎて練習にならないからとも。

 

 

実に1週間、彼女を観察してみてわかったことがある。

 

彼女のプレーは凄まじく、素人目から見ても同年代とは思えないほどだった、きっと将来はもっとすごいプレイヤーになると確信した。

 

そして、彼女が他の生徒と揉めているところも目の当たりにしたが、彼女の刺々しい口調は寂しさの裏返しなのだと感じた。

 

あれは決して本心ではない、言った本人も自己嫌悪から苦しそうな表情をしているのが俺にはわかるからだ。

 

そうとわかってはいてもたってもいられなかった、こんなに衝動的に行動したのは初めてではないか?と自分でも驚くほど駆け足で彼女の元へ向かって行った。

 

罪悪感を消す為の人助けではなく、自分が彼女とサッカーをやってみたいと心から思っているのかもしれない。

 

好きを知らない自分が魅力されたのはサッカーかそれとも彼女自身なのか、それをまだ知らないまま、僕は彼女に声を掛けた。

 

「僕にサッカーを教えて欲しい」

 

 

 

 




なんとか捻り出しました… 
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