ヘパイスに転生してTSアフロディと仲良くなった 作:あっかーまん
右膝の怪我から約一月が経ったものの未だに松葉杖が取れないまま、入学式に参加した。
慣れない環境に緊張したものの家から遠くはないこの学校は松葉杖でも通学はそこまで大変では無いことに安心した。
クラスのみんなは足の不自由な俺を優しく気遣ってくれて、友達も何人かできた。
だが休み時間になると外に遊びに行ってしまい、俺はひとり教室から友達がサッカーをやって遊んでいるのを見ていた。
最初の方は気を使って一緒に教室で遊んでくれた友達もいたが、俺が俺に気を使わずに外で遊んで来ていいと言って追い払ってしまった。
正直、友達も先生も優しくいい学校だと思ったけど楽しいと感じた事はなかった。
暗い日々を過ごしていたそんなある日、運命的な出会いがあったのだ。
学校が終わり、足の調子が少し良かった事からかいつもと違う道で遠回りして帰宅しようと思った俺は普段ならあまり人がこない工場跡地の横空き地から壁をバンバンと叩く様な音が聞こえた。
不思議に思い静かに近づいてみると、そこには長いブロンドヘアーを華麗に揺らし、真紅のルビーのような瞳に、白く透き通るような肌を泥と汗に汚しながら壁にサッカーボールを蹴り込んでいる子供の姿があった、そのあまりの神々しさから見惚れているとうっかり松葉杖を滑らして転んでしまった。
「!?」
しまった、見つかってしまうと思った矢先、テクテクと足音が近づいてくる。
「誰だい?キミは?」
見つかってしまった、見惚れてたのバレたら変な奴だと思われるかも…
「お、俺はたまたま下校の帰りに通りがかっただけで…!」
「ここでなにをしていたんだい?」
「別に…」
「立てるかい?」
金髪紅眼の子はそう言って手を差し伸べてくれた、怪我をしたあの日以降他人の優しさから逃げてきた俺はそのあまりの美しさから思わず手を取ってしまった。
「あ、ありがとう…」
「気にしなくていいよ」
その時の俺はきっと間抜けな顔をしていたんだと今なら思う。
それくらいこの1人の人間の事を見ていた、なぜなら、コイツは無印イナズマイレブンのラスボス、世宇子中のエースストライカー、アフロディこと亜風炉照美なのだから。
「ボクの名前は亜風炉照美、キミの名前は?」
「え?あ、俺は部灰炎、小1」
「じゃあ同級生だね、よろしく」
「ああ、うん、よろしく…」
あっけにとられているとどんどん話を進めていく亜風炉照美。
見れば見るほど美形な顔立ちをしてると思う、生前もこれが本当に男なのか?とも何度も思ってた。
「さっきはボクに見惚れてて転んでしまったのかな?」
「なっ!ち、ちがう!!」
「でも見てたのは本当だろう?」
コイツ俺が見てたのを気づいてたのか!?焦った俺は…
「いや、俺がみてたのはサッカーだから!!」
こう言ってしまった…
「キミもサッカーが好きなのかい!」
うおぉ、目キラキラだぁ。
「あ、いやでも、俺足悪いからできないんだよな…」
「治せばいいじゃないか!!」
「ーーッ」
こいつノータイムで難しい事言ってきやがった。
あまりにも簡単に言うものだから、今まで自分が悩んできた事がバカらしく思えてくる。
「ッハハ」
「?なにか面白いこと言ったかな?」
人差し指を顎に当てながら首を傾げる姿はあざとくもあるが、とても可愛らしかった。
「あまりにも簡単にいうもんだからおかしくってさ」
「人間に不可能なことなんてないさ」
人間離れした容姿をもつコイツはそのまま
「脚を治して一緒にサッカーやろうよ」
そう言ってきたのだ。