ヘパイスに転生してTSアフロディと仲良くなった   作:あっかーまん

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気合と愛と想像で書きます


亜風炉照美の休日

亜風炉家の朝はどんなに忙しくても家族全員で食べる朝食から始まる。

 

「照美、最近帰りが遅いじゃないか、まだ日が長いからってあまり遅くまで外にいたら、パパは少し心配だな」

 

「ごめんよ、パパ。パパの病院で治療していた彼がサッカーを始めてね、あまりに上達が早いものだから楽しくてさ」

 

「あら、それってこの前言ってた部灰さん家の子のことかしら?珍しいわね照美が男の子とサッカーをやるなんて」

 

ボクの家ではパパが仕事で夜に居ないことが多いため、家族のコミュニケーションを取るために朝は必ず一緒に食べるようにしている。

 

パパは心配からボクが女の身でサッカーをやる事にあまり良くは思ってくれてないみたいで、ママはお気楽な性格からか面白がってとても応援してくれている。

 

「あぁ、部灰炎君だったか?ウチのスタッフのリハビリメニューをこなしていれば完治は間違い無いと思うが経過は良好そうでなによりだよ」

 

「リハビリとても頑張ってらしたものね!ママもリハビリ手伝った甲斐があったわ!」

 

ボクのママは院長夫人でありながらリハビリ科で働いてもいて、男性の患者さんからは聖母と言われているほど評判がいいほどだ。

 

「彼も2人には凄く感謝していたよ、今度ウチにお礼の挨拶に来たいって言われたんだけど、夕食に招待してもいいかな?」

 

「今どき珍しく律儀な子だな、もちろん僕は賛成さ、ママは?」

 

「もっちろん賛成よ!よーしママが腕によりをかけて料理振る舞っちゃおうかしら!」

 

「フフッ、じゃあ彼にも伝えておくね」

 

こんな感じで賑やかに朝食を済ませてからボクは身支度を始めた。

 

今日は土曜日、学校は休みだけどボクには優雅に休日を過ごしているヒマはない。

 

アンダーシャツとジャージに着替え、ボールとスパイクを持っていつもの待ち合わせ場所に向かう。

 

僕の家からあの空き地までの距離は自転車で10分程度、8月の朝の日差しはとてもキツく、何もしていなくてもほんのりと汗ばんでしまう。

 

しかし自転車に乗って風を受けていると涼しくて気持ちいいな、今度彼とサイクリングに行くのも悪くないかもね。

 

…本当、最近は彼の事を考えてばかりだな。

 

僕も最初から一人で空き地でサッカーをやっていたわけではない、入学当初は友達の女の子達とサッカーをやっていたけど、泥だらけになってしまうためかだんだんとやらなくなってしまった。

その後、男の子たちのチームに混ぜてもらおうと思ったらボクは女の子という理由で参加を拒否されてしまった。

 

それ以来、学校はつまらないものになってしまった。

 

だがそんなある日の下校中、いつもと違う道で帰っていた時、たまたまあった廃工場の空き地の壁がちょうどサッカーのゴールぐらいの大きさで、日々のつまらなさの苛立ちをボールに乗せて壁に打ち込んでいた。

 

その時に誰かの視線を感じると共に、物音がして見に行ったら彼がいたんだ。

 

あの日の怪我で弱っていた彼をみたら何故だか放っておけなくて、パパの病院を紹介した。

 

そして怪我を治して一緒にサッカーをやるんだと約束もした。

 

リハビリに励む彼はとても懸命で、「はやくお前とサッカーやるためだ!」と言われた時は胸が暖かい気持ちになった。

 

とても嬉しかった、誰かに一緒にサッカーをやりたいと思われているという事が。

 

リハビリは順調に進み、松葉杖を使わなくなってからは彼の育ての親である叔父さんの作業場に連れて行ってもらった。

 

彼の叔父さんはとても優しくて、ボクの事を娘ができたみたいだと言って喜んでくれて、お菓子も頂いた。

 

そしてリハビリ開始から2カ月したら彼は完治していた、驚くべき回復力だと思うけどまだ子供だからなのかな?

 

何にせよ初めて彼とやったサッカーは今までで1番楽しかった、初めてやったとは思えないほど上手だったし、それ以来ほぼ毎日練習している。

 

こんな日がずっと続けばいいな、なんて考えてしまう。

 

この気持ちはいったいなんだろう?

 

サッカーをやっている無邪気な彼の笑顔を見るとボクも笑ってしまう。

 

叔父さんと一緒に作業場で必死に仕事をしている彼を見ると鼓動が速くなる。

 

あぁ、そうか。

 

これが、

 

 

 

 

 

「これが弟ができた時のキモチなんだね」

 

 

 

 

 

本当の気持ちは神のみぞ知るという。

 

 




筆者は無印イナズマイレブンしかしりません。
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