数日後
依頼人との待ち合わせの前に、いつもの様に事件が起きるのに居合わせてしまった新一は、時間を気にしながらも捜査をしていた。
「たぶんあの人が犯人だ‥でも、確証が‥」
「新一君!」
Keep outをくぐってやってきた真純は、すぐに新一に駆け寄った。
「メールで頼まれた件、調べといたよ。やっぱり彼で決まりだな。」
「情報少なかったのに‥サンキュ。」
その後真純の調べた情報により証拠が固まり、犯人を自白させることができた。
犯人を警察官が連行していくのを見送り、高木警部が2人に声をかけた。
「じゃあ工藤君と世良さんも‥「すみませんが、僕この後すぐ依頼人と待ち合わせがあって
––「調書はボク1人でも大丈夫ですよね?」‥悪い。」
「ああ、大丈夫だよ。」
その様子を少し離れたところから見ていた佐藤警部は2人の関係について高木に耳打ちする。
「高木くん。あの2人、やっぱり距離近くない?」
「いや〜まあ、同じ探偵ですし、世良さんも少し女性らしくなったとはいえ昔から男友達みたいな感じでしたよね?だからじゃないんですか?」
そう返し高木は新一を見送った。
だが現場から立ち去りかけた新一は、真純にすぐ引き止められた。
「あ、ちょっと待って!新一君!」
「なんだ?」
「鍵、家に忘れちゃったんだ。今日新一君の方が帰るの遅いだろう?だから鍵くれないか?」
「真純、前も鍵忘れてなかったか?」
鍵を真純に渡して、新一は笑った。
「そんなことないだろう?あ、ご飯までには帰ってくるよな?今日は新一君がリクエストしてたビーフシチューだから。」
「ああ。それまでには帰れる。楽しみにしてるな。んじゃ。」
2人の会話を啞然と見ていた佐藤は高木と顔を見合わせてから真純に近寄った。
「真純さんて、工藤君と付き合ってたの?」
「あ、‥はい。」
「で、同棲してるの!?」
「ゆ、由美姉?えっと、まあ、あの、そう、ですね。一緒に住んでます。」
途中から交通整理をしていたはずの由美まで加わり、真純の答えにきゃーと騒ぐ様子を見た高木と白鳥が、(ここは一応事件現場なんだけどな‥/ですけどね‥)とため息を吐いたのは仕方ないだろう。
*****
Epilogue
羽田家にて、その日の夕食後。
「やっぱり由美タンのご飯は美味しいな〜
最近外で食べることが多かったから久しぶりだね。」
「当たり前でしょ。この由美様のご飯よ‥って、そんなことはどうでもいいの!それよりチュウ吉あんた知ってた?」
「ん?何を?」
「真純ちゃんよ!工藤君と付き合ってるって私今日知ったんだけど。」
「真純が?工藤君と?付き合ってる?‥ってえええええええ!?」
「あんたも知らなかったのね。」
「何それ僕聞いてないよ!?
‥そういえばなんか引っ越したって言ってたけど‥新しい住所って‥えーっと‥」
真純とのトーク画面を秀吉が由美に見せる。
「これ工藤君の家の住所よ。」
「ええ!‥よし、今真純に電話してみるよ。」
「‥久しぶりに私もチュウ吉も家にいるのに?」
由美の呟きは小さかったが、秀吉は聞き逃さなかった。
「そっかあ、そうだよね!僕、せっかくだから久しぶりに由美タンとゆっくりしたいな。
あ!由美タンと観たい映画あったんだ!観ようよ!」
由美の方が秀吉と一緒にいたいと思っていることを指摘してしまえば機嫌を損ねてしまうことを知っている秀吉は、自分が一緒にいたいのだ、として由美を抱き寄せた。
映画も以前由美が気になっていたものだ。
「そうね。せっかくだから一緒に観たげる。」
‥映画鑑賞後、秀吉にかかって来た電話の相手が、新一に電話で報告を受け、滅多に無い、驚き狼狽える赤井だった事はまた別の話だ。
これにてHappy Endは完結です!メリバエンドの方もよろしくお願いします!