風は戻る   作:zzzzzz

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実弥はかっこいい。


3話

7日間生き抜き実弥は今世でも無事に鬼狩りになる事ができた。前回と違うのは年齢とその強さだろうか。

 

今現在の実弥は全盛期の自身と同等の力を身に付けていた、その強さを手にする為に何回も死にかけたが。

 

(だがぁ、今の実力じゃ無惨はおろか上弦の鬼も単独では討伐はできねェもっと鍛えねェとな)

 

一人考え事をしていると。

 

「どうした?実弥?折角生き残ったのに地味な顔してよ!」

 

「あァ?別にそれよりも気安くしたの名で呼ぶんじゃねェ」

 

「良いじゃねぇか!同期何だから!俺の事も天元と派手に呼んで良いぞ!」

 

「…………………………………………っち」

 

二人がじゃれあっていると、他の受験者達も広場に集まって来たその中には助けた女も居たが実弥は目を合わせる事はしなかった。

 

 

合格者は実弥と天元をあわせて十人いた、だがそこから剣士になるのはどうやら実弥と天元、更に他数人だけで後の者は隊士の補助をする隠になるようだった。

 

「あの!私……………これでいいのかな?剣士にならなくても」

 

説明が終わり各々帰路につく中。女が実弥の元へ駆け寄る。

 

「それはてめェが選んで決めた事だろ、ならその道を信じて進む事だァ」

 

そう言い実弥はその場から音もなく消える。

 

「あっ!おい!実弥!ったくこっちには一言も無しかよ!、まぁなあいつはあんな感じだけど本当にあんたの身をあんじての事だろうから誤解しないでくれよ?」

 

「実弥さん……………っぽ」

 

天元はその女を見て思う。

 

(あいつも中々ったく、次会うのは何時になるかな!)

 

 

 

 

 

実弥は育手をつけていない、更に家族達は鬼殺隊に保護されているので会いに行くにもちと遠い。母には合格したら顔を出す様に言われているがまぁいいかと判断し実弥は最初の任務に行く。

 

 

「カァカァ!不死川実弥!最初の任務ダァ!大人の男が行方不明になっている町がある!そこに向かい鬼を討てカァ!!」

 

自身の鴉、爽籟が実弥に指示を出す。何の因果か前回と同じ鴉が相棒となった。

 

「早速来たかぁ!良し行くぜェ!!」

 

 

 

 

その町では夜な夜な大人の男が一人また一人と居なくなっていた。何時から居なくなっていたか正確な事はわからないが誰かが気づいた時には何人も居なくなっていた。

 

 

実弥が町に着いたのは昼過ぎ頃だった、実弥は直ぐに違和感に気が付く。

 

(爽籟の言った通りだなァ、大人の男が少ねェな居るには居るが)

 

聞き込みを仕様にも自身の人相を見ると大抵の人は怯えてしまうと思うが。今世では顔に傷はついてないし顔を穏やかに笑えるだがその事に実弥は気付いていない。

 

 

「わぁ!」

 

どん!と小さい子供が実弥にぶつかってその場に尻もちをつく。子供は酷く怯えていた。

 

「大丈夫かァ?坊主?、ほら埃がついてんぞ、泣かないんだァ強い子だ!」

 

実弥は母そっくりな優しい微笑みで子供の頭を撫でてやると、子供は笑顔になり立ち上がる。

 

「すいません!家の子が!」

 

後ろからこの子の母親が小走りでこちらにやって来た。

 

「あ!かあちゃん!」

 

「いえ大丈夫ですよ、この子も怪我もしてません」

 

実弥は丁寧な口調で話した。母親はどこかほっとしている様だった。

 

「でもこの子は何かを探している様にも見えましたが」

 

「とうちゃんを探しているんだ」

 

その子はそう言うとその子は泣き始める。傍にいる母親が父親が居なくなった経緯を詳しく話してくれた。

 

「この子と旦那は夕暮れ時に裏手の山で山菜を採っていたんです。ですが採取中にこの子が言うには化物が現れて旦那はこの子だけでも何とか逃したと、恐らくは熊だと思うんですが……………………この子は純太はまだ旦那は生きていると思っているから辛くて」

 

「奥さん、旦那さんがァ居なくなったのは裏手の山ですね?」

 

「はい、あのまさかお一人で向かわれるのですか?、今は町の人が雇った猟師が山に入ってます。大丈夫だと思いますよ?」

 

「大丈夫、それにこれ以上被害を出さない為に俺はここに来たんです。では」

 

と言い実弥はその場から消える。母親と純太は消えた実弥に驚き辺りを見渡すがそこにはただ荒々しい旋風が残っていた。

 

 

 

 

山につく頃には、既に辺りは夜の闇に包まれ始めていた。

 

(鬼の時間が始まる)

 

実弥は刀を抜き、山の中へ突入する。走っていると辺りに銃声の音が響いたどうやら猟師が発砲したようだった。実弥は音がした方へ全速力で向かうにその場につくと。

 

男達が木に打ち付けられていた。実弥はその惨劇を見て悔しさに打ちのめされるがここである疑問が生まれる。

 

(確かこの鬼は大人の男を主に食っている筈だァ、だが何故猟師達は食ってねぇんだァ?)

 

この猟師達はかなり老けている。と言う事はこの鬼は。

 

「っけ、随分趣味の悪い鬼もいるだなァ!」

 

実弥は血管を額に浮き出しながら山を進んで行くと、山頂に辿り着く。辺りを見渡し。

 

「風の呼吸、弐ノ型、爪々・科戸風」

 

何も無い場所へかまいたちを放つとその場に、女の鬼が姿を現す。

 

「へぇー良く私の居場所がわかったわねぇ、その威圧感さては貴方は柱かな?」

 

「っけ、俺はつい最近隊士になったばかりだァ!覚悟しな!」

 

実弥は刀を横に振るが、鬼は上空へ飛んで避ける。

 

「なら私は柱じゃない剣士に傷をつけられたって言うの?この下弦の参の私が!」

 

下弦の参は空中に岩を浮かせ、槍の様に尖った岩を何個も作る。

 

「よくも恥をかかせてくれたわね!血鬼術、岩槍!」

 

「んな事俺が知るかァ!、風の呼吸、肆ノ型、上昇砂塵乱」

 

(いきなり十ニ鬼月とは驚いたがァ、今の俺がどれ位の強さかわかるには丁度良いかもなァ!!)

 

放たれた岩槍を全て下弦の参がいる方へ弾き返す。鬼は飛んでくる岩槍を躱していくがその間に実弥の姿を見失う。

 

(しまった!奴は………………………………………………………)

 

「遅ェ、風の呼吸、漆ノ型、勁風・天狗風」

 

空中で身を捻りながら竜巻が如き剣技を放ち。下弦の参の頸は落とされた。

 

 

下弦の参は思い出していた。人だった頃愛した者を他の女に奪われた事をそして鬼となり若い男を喰らい憂さ晴らしがしたかっただけと言う事を。

 

実弥は消えて行く鬼の元へ行く。鬼の様子を見ている実弥の目は以前の様な殺意に満ちた目ではなかった。炭治郎の様な優しい目を慈愛に満ちた目をしていた。

 

 

「貴方の様ないい男に殺されるなら、鬼になった甲斐があったと言う物ねふふ」

 

「馬鹿がァそんな事で鬼になる奴があるかァ………今度は良い奴に生まれ変われよ」

 

そう言い実弥はその場を後にする。

 

(っち竈門の影響を受けすぎたかな…………………………)

 

 

 

 

後の処理を隠に任せ、実弥は次の任務へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、鬼殺隊本部では。

 

「行冥、実弥が十二鬼月を倒した様だよ凄い子だ、流石は無惨と交戦し生き残るだけはある。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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