魔法少女リリカルなのはX〜クロス〜   作:ざわわ

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第八話 驚愕!21個のジュエルシード

「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアルナンバーXVI。封印、っと。」

 

悠がデバイスを起動してから2分後、ジュエルシードの暴走体を無事に倒すことに成功したなのははジュエルシードの封印をしていた。

 

「後は任せとけって言ったくせに結局殆どなのはに働かせちまったか……情けねえ。」

 

「き、気にすることはないよ。悠がいなければなのはだって危なかったんだしさ。そ、それに悠は昨日封印はしてなかったんだから封印のやり方がわからないのも当然だって。」

 

先ほどの闘い、悠はデバイスを起動して犬型の暴走体を止めたまでは良かったのだがその後がまずかった。

デバイスの起動ができたのだから昨夜のように魔力弾で敵を打ち倒す事も可能、と拳を振るったのだが結果は不発、大きな隙を作り悠は暴走体のタックルを受け吹き飛ばされた。

しかし防御魔法を解除したなのはがすぐに魔力弾を放ち、暴走体は崩れ落ちた。結果なのはは僅か2分足らずでジュエルシードの暴走体を無力化、封印したのである。

 

「でもやっぱり魔法って凄いよな、あんなデカイ動物の攻撃をまともに受けても身体に傷一つないぜ。昨日もあのデカブツの突進をくらったのに弾き飛ばしたしな。……後は攻撃魔法が打てたら文句無かったのにな〜。」

 

「だ、大丈夫だよ。攻撃魔法、魔力弾を打ち出すくらいなら僕が教えるから。昨日打てたんだからすぐ自在に使えるようになるよ。……でも妙だね、確かにバリアジャケットはあらゆる攻撃からのダメージを軽減してくれるけどあの攻撃をまともに受けて無傷だなんて。普通のバリアジャケットに比べて防御力が高過ぎる。」

 

「へぇ〜、そうなんだ。まぁ防御力が高いのはいいことなんだし気にしなくていいんじゃないか?むしろ攻撃面が気になるよな〜てか昨日より拳も遅くなってた気がするしさ〜。」

 

「昨日より……?そういえば…。」

 

ユーノは悠の発言を受けて悠から感じた魔力が昨日より多少ではあったが少なかったことを思い出した。

昨日より少ない魔力、そして昨日より遅い拳、そして昨日より低い防御力。以上の要素からユーノはある結論を出した。

 

「これは僕の推測なんだけどもしかしたら悠のデバイスは魔力の供給量に応じて攻撃力、防御力、そしてスピードが大きく増減するのかもしれない。だから昨日より魔力が少なかった今日の悠は防御力やスピードが落ちたんだと思う。」

 

「マジかよ、昨日の俺の方が強いのかよ。俺って成長する

見込みゼロってこと?てか魔力って使えば使うほど少なくなんの?」

 

「いやいや、そういう訳じゃないよ。ただ単に悠が放出する魔力が昨日より少なかったってだけだから。使用した魔力も休んだら回復するよ。」

 

「ユーノ君達何のお話してるの?」

 

ユーノ達が話しているとジュエルシードの封印を終え、先ほどまで暴走に巻き込まれた女性と犬を介抱していたなのはが戻ってきて話に加わった。

 

「少し悠のデバイスについての話をしてたんだよ。」

 

ユーノはなのはに先ほどまでしていた悠のデバイスの考察をなのはに話した。

 

「ええーっ‼︎悠君ズルイの!セットアップするだけで身体能力が上がるなんて!私もレイジングハートで運動音痴が治らないかな〜。」

 

「いや、レイジングハートの方がズルイだろ。なんでもサポートしてくれて、空も飛べるんだろ?」

 

「とにかく不思議なデバイスだね。ほんの少しの魔力の供給量の違いでこれほど性能が変わるなんて僕も聞いたことがないよ。魔法が存在しない筈のこの世界にあったデバイス……一度詳しく調べた方がいいね。」

 

ユーノは悠のデバイスのあまりに特異な性質に機会があれば時空管理局にて解析を勧めようと考えた。

 

「そういえば起動する時にこのデバイスのことペガサスクロスって呼ばないと反応してくれなかったんだけど、やっぱりこれペガサスクロスって名前なのかな?一応じいちゃんはこれをセイントクロスって呼んでたから俺もそう呼びたいんだけど。」

 

ここで悠は先ほどデバイスを起動した時から抱いていた想いを口にする。

 

「まぁ呼び方は好きに呼んでいいと思うよ、それはアームドデバイスだから意思も無いし。」

 

「そっか、なら引き続きセイントクロスって呼ぶことにするよ。これからよろしくな、セイントクロス。」

 

そう言って悠は自分の首にかかっている虹色に輝く宝石、セイントクロスを見るとセイントクロスはほんの少しだけ暖かい光を放っていた気がした。

 

「あっ、そうだ、ユーノ君今封印したジュエルシードのナンバーが16だったんだけどジュエルシードは全部でいくつあるの?」

 

なのはは先ほど封印したジュエルシードのナンバーが16であったので、ジュエルシードは最低でも16個以上、もしかしたら100個を超える数があるのではないかと危惧していた。

 

「ジュエルシードは全部で21個だよ、その内2個は封印したからあと19個だね……ごめんね僕は事故が起こった時に一つでも封印できてたら君たちへの負担も減ったのに。」

 

ユーノはジュエルシードが暴走した時に封印を試みたのだが同時に複数のジュエルシードを封印することは不可能だったのだ。

その為初めに封印しようとしたジュエルシードを除いたジュエルシードは、ここ海鳴市に落ちてきたのである。しかしユーノは初めに封印を試みたジュエルシードも封印することは叶わなかった。

そしてそのジュエルシードもまた海鳴市へ落ちていったのだがジュエルシードの持つ力により様々な次元に影響を与える次元震という現象が発生、ジュエルシードは海鳴市でもここではない海鳴市へ落ちていったのだった。

そのことはジュエルシード落下を見送ったユーノを含め、だれも知らなかった。

 

「気にすんなよ。これくらい負担だなんて思ってねぇよ。全て回収してやるぜ!」

 

「そうなの。私達は好きでやってるんだから。これから一緒に頑張ろうね、ユーノ君、悠君。」

 

ユーノと悠はなのはの言葉を聞いて大きく頷いた。

決意新たにジュエルシード集めを志すなのは達であったが、ユーノが初めに封印を試みたジュエルシードシリアルナンバーXⅢの存在がこれから先悠に大きな決断を迫ることになる。そのことを悠が知るのはまだ先の話であった。

 

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