空東蒼弥は眠らない。in JoJo's Bizarre Adventure 作:鮫縞 三季壱
今作の主人公、蒼弥の冒険を皆様に見届けていだだきます。
では。
幕が開きます。
これはとある男の日記である。
20XX年 夏
私は最愛の町、M県S市杜王町をドライブしていた。
街並みや通りがかる人たちを見ながら、心地よい風に包まれていた。
そんな時だったんだ。
信号が赤に変わったんで、私は車を止めて少し一服をして待っていた。
横断歩道は誰も通っちゃぁいなかった。
信号が青に変わって、私がアクセルを踏み込んだその時だったんだ。
小さな、4、5歳くらいの子供が飛び出してきやがったんだよ!
私はすぐにブレーキを踏んださ!でも遅かった!
子供は私の車のバンパーにぶつかり、吹っ飛んじまった。
私は焦ってその子の方へ行った。
これで死んじまったら、私はもう一生牢屋で飯を食うことになると思ってた。
子供からは一滴も血は出ていなかった。少し安心してたよ。
でもふと思い出しちまったんだ。衝突事故ってのは、外側よりも内臓がやられるって話を。
すぐに脈を確認した。脈は少し早いぐらいだ。やばかったのは呼吸の方だった。
ひゅうひゅうとかすれた空気しか出ていなかった。
肺がやられているんだと、なんでか分かったんだ。
ひとまず子供を車に乗せて、杜王町の一番デカい病院へ向かった。
病院の受付で話をして、子供を救急棟に連れて行ってもらった。
二つのことで不安でいっぱいだった。
ひとつは子供が死んでしまってはいないか。もうひとつは私が人を轢いてしまった犯罪者になってしまわないか。
このふたつだった。
しばらく頭を抱えながら、待合室で待っていると、白衣を着た執刀医と思われる人が出てきて私に告げた。
『子供はある人のお陰で一命を取り留めた。』と、
私はひとつ安心できた。
私は人殺しではなくなった。
執刀医はまだ告げた。
『あなたはこの子を轢いたと聞きました。本当ならば、彼の保護者に連絡し、然るべき対処をしなければなりません。ですが、いくら探せど彼の身元が分からない。そこであなたが保護者となり、この子を育ててあげてください。』
私は驚いた。
私は人を殺さずとも、子供を生死の境まで行かせたのだ。
『ですが、然るべき対処はさせていただきます。』
やっぱりか、と思った。
執刀医が言ったあとすぐに、警察官が2人、私に話を聞きに来た。
警察官は『車の調査をさせていただきます。』と言った。
私はまた驚いた。
人的要因として、私に調査はしないようだったからだ。
警察官は私の表情から分かったかのように、
『あなたの行動は監視カメラで既に調査済みです。』
そんな事を私に言っている間に、もう1人が何かを見つけたらしかった。
『おいッ!なんだこれは!車にこんな物が着いてちまってたら、ちゃんと走れるわけが無いッ!』
警察官が持っていたのは、ブレーキと車輪との接続部分だった。
それはボロボロに折れ曲がっていて、とても機能しているとは思えないものだった。
『これは…。車が原因としか考えられませんね…。』
警察官が上の人物と連絡しているのか、トランシーバーから声が漏れていた。
『その人は無罪でいいだろう。帰らせてあげてくれ。すぐにその車を製造したメーカー、工場を調査だ。』
私は急な展開に追いつけなかった。
執刀医が口を開いた。
『と、いうことのようです。それではこの子のこと、頼みますよ。ワタクシにはあの人にお礼を言いに行かねばなりませんので。』
私は混乱していた。
私が轢いた子供を、私が預かり、育てるだって?と思った。
ずっと頭が痛いような感じだった。
少し日が経ち、私はまた病院に訪れた。
彼を迎えに来たのだ。
受付から、病室に通されて、彼と向かい合った。
私は言わなければならないことがあった。
「少年…。本当にす…
「
「そ、蒼弥…君。本当にすまなかったッ!この通りだッ!」
私は彼に頭を下げた。
「…。は?」
返ってきたのはこんな返事だった。
「謝らなくていいです。帰りましょう。…いや、帰ろう。父さん。」
蒼弥はすぐに私を父と呼んでくれた。
「君は優しい子だね、蒼弥。」
そう言って私は彼の手を握り、うちへと迎え入れた。
私の運命はここで変わったような気がするよ。
もうすぐ蒼弥が降りてくる。そろそろ寝よう。
20XX年
空東秋仁
プロローグでした。
ッ!が使いたかったので無理やり使ってみました 笑
キャラ解説
空東 秋仁(くうどう あきひと)
蒼弥の父となった人物。
スタンド「シリアル・ハート」
小さな幸せを溜め込み、その幸せで身に降りかかる不幸を回避する。
破壊力E
スピードA
射程距離E(秋仁にのみ発動)
持続力A
精密動作性B
成長性E