新日常はパステルカラーの病みと共に(Rev.) 作:咲野 皐月
今日は12月27日……と言う事で、彩の生誕祭記念回をお届けしようと思っております!本当は2ヶ月前から描き始めていましたが、最初の1000字くらい描いた所で11月末まで放置してしまう謎事態が発生してしまいました申し訳ないです。
今回のお話はシリアスシーンが後半部分にありますので、苦手な方は回れ右でお願いしますm(_ _)m(良ければ最後まで読んで行って欲しいです)
それでは、スタートです!
「……まったく、人を貴重な休日に呼び出しておいて、この仕打ちは無いでしょうよ」
年の瀬も数日後に近づき……寒さも日に日に厳しさを増して来た、師走の末頃。僕は駅前の噴水広場で、ある人物を待っていた。その人物からの呼び出しが唐突であった為に、その日のうちに軽くお説教をする事になったのは、苦い思い出だ。
今日の服装は、上には黒を基調としたファーコートを身につけていて……下は焦げ茶色にチェック柄の入った厚めのジーンズを履いている為、先程から感じる北風はあまり感じずに済んでいた。そして背には貴重品などが入った、小さな肩がけのショルダーバッグを背負っていた。
なぜこんな事になってしまったのか、と言うのは……少し順を追って話さなければなるまい。
そう思って居たのだが。
「お待たせ〜!」
「……あ。遅いぞ、彩!」
今居る位置より少し離れた路地の方角から、二つに結んだツインテールを靡かせた少女が、息を切らしながら走って来た。その少女こそ、僕を呼び出した存在であり……人との待ち合わせで大遅刻をしてのけた張本人──丸山 彩だ。
彼女の服装はと言うと……パステルピンクのファーコートを着ていて、それにこれまた同じ色合いの可愛らしい五本指付きの手袋をしていた。本人曰く『手袋をしながらでもスマホを操作できるから』と言う事らしく。……少しは考えて欲しい物である。
頭には白いベレー帽を被っていて、下は黒のプリーツスカートを履いていた。さらに靴も本人の性格がそのまま現れた様な物を身に付けていた為、傍から見れば目立ち過ぎてしまう程だった。
彼女の方も、肩にかけるタイプのバッグを所持していたので、これは一日中僕と遊び回るつもりなのだろうな……と、この時に察する事が出来た。
「はぁっ……はぁっ……。遅くなって、ごめんね……。颯樹くんを呼び出したのは私なのに、遅刻、しちゃった……」
「……もう良いよ。その事に関してはいつもの事だし、特に気にしてないよ。それよりも、ここに居たら二人とも目立つから、場所をちょっと移動しようか」
「うん!」
僕は未だに息を切らしている彩の右手を握って、待ち合わせ場所から動き出す事にした。もし仮にここに長時間留まっていて、過激なファンとかに目撃されよう物なら……ネット上である事無い事を言われかねないのが関の山だ。
そんな事は僕としても望む所では無いので、その場から直ぐ様移動し始めたのだった。
「えへへっ、颯樹くんの手が暖か〜い♪」
「まぁね。今までコートのポケットに手を入れていたから、それが原因かもしれないよ」
「そうなんだぁ。……でも、このまま私と手を繋いでると颯樹くんの手がだんだん冷えちゃう! な、何か手を打たないと……そうだ!」
「どうしたの、彩……て、うぉっ!?」
僕の手を握っていた彩は、何を思ったのか……繋がれたままの右手をいきなり自分のコートのポケットに入れて来たのだった。彼女としては寒さを堪える為にやった事だと思うのだが、こっちは恥ずかしさが勝ってしまって……寒さを感じるとかそう言う話では無かったりする。
「えへへ〜♪ これでもう……私も颯樹くんも暖かくなったよね♡」
「あ、あはは……そう、だね。うん」
「あれ、今度はどうかしたの? 何だかかなり顔が赤いんだけど……熱があるのかなぁ」
そう言った彼女が次にして来たのは、繋いでいない方の手にしていた手袋を外した後……その手で僕の額に軽く当てて来たのだ。本人としては完全に無意識でやってる事なのだろうが……先程からこんな事をされて、周りからの暖かい視線を浴び続けている僕の身にもなって欲しいんですが。
「熱は無いみたい……なら、少しここの風に当たって身体を冷まそ? そうしたら、この先のデートが楽しくなると思うよ♪」
「わかった。少しフラッと散歩しようか」
「は〜い♡」
そんな事を話しながら、僕と彩は街中を散策しに出かけた。途中で彩が可愛らしいクマのぬいぐるみに目を向けていたのだが……それに関しては僕の方で用意があるので、その場を後にする事になった。
まあ、その時に『買って欲しいな…?』と言った旨の涙目を彼女から受けたが、ここは少し宥める事でこの事態を回避する事にした(涙目と膨れっ面は貰ってしまったが)。
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「うーん、どっちにしようかなぁ〜。この水着も可愛いし、こっちは少し攻めていて大人っぽく見えるし……どうしよう」
「……あの、なんで僕はここに居るの」
少し街中を歩き回った後に訪れたのは、ショッピングモールの中にある水着売り場で、その中でも……女性・女子用のコーナーに位置する所だった。彩から半ば強引に連れて来られた事や、明らかに感じられる場違い感が相まって、僕のSAN値がマッハで直葬状態になっていた。
僕としては……周囲に居る女性から感じる、好奇や訝しげな視線が刺さりまくってるおかげで、施設内の暖かさとは反対な冷たい空気を感じまくって居たので、あまり長居はしたくないのが本音だ。
……それに引き替え、肝心の彩はと言うと。
「やっぱり、颯樹くんに喜んで貰うのなら……断然、ビキニの方が良いよね〜♪ 千聖ちゃんよりはそこそこ胸だってあるし、魅力もアピールポイントの場面でも私の方が一枚上手だろうし♡」
彼女は終始……至極ご満悦そうな顔で、自分の着るであろう水着を選んでいた。僕としてはこれ以上、悩みの種を増やさないで欲しかったりする。
先程話に出て来た、千聖ちゃんと言うのは──僕の幼馴染であり、自称『僕の未来のお嫁さん』だと謳う女の子、白鷺 千聖の事だ。彼女の延長線上からパスパレとは関わり出したのだが、楽しさも感じる反面……こうやって悩み事も多くなってしまうのが現実だ。
まあ……別にそこまで困っている、と言う様な話でも無いので、僕としてはあまり気にしない様にしてはいる。
「……!」
「ん? 颯樹くん、何かあった?」
「い、いや大丈夫……何でもないから」
「へぇ〜。ま、良いや。それよりも颯樹くん、早くこっちに来てよ〜!」
人の胸中に抱く想いも知らず、随分とまあのんきな物である。彩本人としては単なるスキンシップでやってる事なのだろうが、僕個人的な意見を言わせて貰えば、かなり目に余るのである。
最近の女の子はフレンドリー過ぎると言うか、警戒心が無さ過ぎると言うか……何処の馬の骨とも知れない野郎が近づいて来ても、変わり無く普通に対応しそうで怖いまであるのだ。僕の思い違いならばそれはそれで良いのだが、今の彩の様子を見ていると、どうもその不安が拭えないのが事実だ。
出会った時みたいに、誘拐された上に犯されそうになると言うのが一番あってはいけない事だ。だからもう少し身の振る舞い方等には気をつけて欲しいと思うのだが……。
「ねぇ、颯樹くんってば!」
「! どうしたの、彩」
「さっきから、ず〜っと難しい顔をしているけど……大丈夫なの? 具合は悪くなってない? もしかして、私が急に誘ったからそれで怒ってる? だとしたらごめんね……私、いつも考え無しだから、千聖ちゃんに怒られちゃうし……」
そう考え込んでいた僕は、彩の一声によって現実に引き戻された。彼女の顔を見ていると、これまで元気いっぱいで楽しそうだった表情は何処へやら……今度は今にも泣き出しそうな雰囲気を漂わせていた。
それを見た周りの人が向ける視線は段々と厳しくなって行き、下手をすれば公開処刑待ったナシである。せっかくオフを貰って出かけているのに、蓋を開けてこれだと全部が台無しだ。
……このままだとマズイな。この状況になった事が無いから、対処法が全然思いつかない……。物で吊り上げて慰めようかとも考えたんだけど、これだと逆に彩の事を『子供』としてしか見ていない様で逆に不信感を買いかねない……!
てか、そんな事を考えてる間にももう既に今にも泣きそうだし! こう言う公の場でやりたくは無かったが、もうなる様になれだ……あとは知らん!
「彩」
「……ふぇ?」
「せっかく誘ってくれたのに、構ってあげられなくてごめんな。彩の気持ちをもう少しで踏み躙る所だったよ」
「で、でも! 私が無理に誘ったから、颯樹くんはさっきまでイライラしてて……それで……!」
「……あー、もう。わかったわかった。それじゃぁ目を閉じて。その場から動かないでね」
僕の言葉を受けて頭に疑問符を浮かべる彩を他所に、僕は彼女の思いっきり抱き締めた。そのせいで彩が選んだであろう水着は床に落ちてしまったが、こうなってしまえば……もうどうにでもなれだ。
「今日はめいっぱい彩に付き合うよ。何処へでも好きな所に連れ回してくれたって構わない……今日だけは、彩と一緒に居る。約束する」
「……本当に、一緒に居てくれる?」
「当たり前だし、何回も言わせないでよ。僕がしてあげられるのは、結局これくらいなモンだから」
僕は自分の思った事を彩に伝えて行く。言ってる途中で小っ恥ずかしい気持ちになったのもそうなのだが、周りからの視線がどんどん微笑ましい物を見るような雰囲気になって来ていたのだ。
「……わかった。じゃあ、この件はどっちも悪いしお互い様って事にしよっか」
「ごめん、彩」
「ただし……私から一つだけ条件がありますっ」
彩が唐突にもそんな事を言ったので、僕は彼女の言葉が続かれるのを待つ事になった。そうして次の瞬間、彩はこんな事を言い出したのだった。
「ここからは……何処へ行こうと逃がさないし、簡単には帰さないから、覚悟しててね♪」
「……は、はぁ……」
「ん? お返事は?」
「わかりました」
僕は彩から放たれた桃色の雰囲気に惚けてしまい、返事を返すのが遅くなってしまった。それを見兼ねた彼女からの追撃によって、なし崩し的にではあるが、その条件を受け入れざるを得なかったのだった。
その後は水着を購入した後に映画館に行って、映画鑑賞をしたのだが、劇中のラストシーンで彩が号泣し始めると言うトラブルが発生した。まあ見ていた物が恋愛系だった為に、それは致し方無しと言った所だろうか。
とは言ったものの……その映画は彼女からの強い要望によって見た作品だったので、見ようと言った本人が内容を覚えていないと言うのは、冗談を抜きにしても避けて欲しかった所ではあるが。
「ごめんね……ハンカチまで貸して貰っちゃって」
「良いよ、別に。家に帰ったらまだあるし、一枚くらいあげても支障は無いよ」
「うん、ありがと」
そんな事を話しながら、僕たちはショッピングモールを後にした。その途中にあったカフェで軽食を取ろうか、とも考えていたのだが、彩からこんな提案を受ける事になった。
「……ね、ちょっと時間はかかるし、場所も移動するんだけど……街の風景が一番キレイに見える場所があるんだよ。よかったら、そこに行かない?」
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「……嘘、めちゃくちゃキレイ」
「そうでしょ?」
僕が彩に連れて来られた場所は、電車で数分の距離にある高台だった。僕たちの住んでいる街からは離れて居らず、日も沈んで人気もあまり感じられないこの場所は、まさに『知る人ぞ知る』と言った所らしい。
その眼下には建物などの光が沢山集まっていて、その周辺一帯が光の海と化している様だった。これは前に一度僕が東京を離れるまでは知らなかった場所であった為、この場所から眺める景色は新鮮に見えたのだ。
「ね、さっきここに来る前に買った焼き芋……半分こして、一緒に食べよ?」
そんな誘いを彩から受け、僕は彼女と一緒に近くにあったベンチへ腰掛ける事になった。そして買ったばかりの焼き芋を取り出して食べ始めたのだが、彩が頬に食べカスをつけてしまうので、何とも可愛いモンだと心の中で僕は思う事にした。
そして、焼き芋も食べ終えてのんびりしていた頃。
「……ねぇ、颯樹くん」
「ん? どうかしたの、彩」
「私……颯樹くんに伝えたい事があるんだ。もし今言わないと、次言えるのはいつになるか分からないから……」
急にしおらしくなった彩からの言葉に、僕は動揺を隠せなかった。だが、ここで僕が何か口を挟めば彼女の機嫌を損ねる危険性があったので、何も言わずに耳を傾ける事にした。
「……私たちって、初めて出会ったあの日から今日まで色んな事があったよね」
「そ、そうだけど……どうしたの急に」
「何だか、思い出話をしたくなっちゃって。……続きなんだけど、アイドルになれて良かったって思う私が居るのは事実だけれど、颯樹くんに出会えて良かったって考えている事も本当なんだ」
そう言って彩は言葉を紡いで行く。実際に彼女との出会いがあったおかげで、パスパレにも関わりが出来たし、更に言うなら香澄やリサに燐子や紗夜……日菜だったり、つぐとかもそうだ。
小さい頃からの幼馴染である、ちーちゃんやかおちゃんは当然にしても、その他のメンバーとは彩がきっかけで会う事も屡々あったので、そう考えると僕も彼女と出会わなければ、彼女たちの事を『まだ知らない人たち』と言う認識で居たのかもしれない。
「始まりは、ほんの些細な出来事だった。私が公園で一人踊っていた所を誘拐され、それを颯樹くんが助けてくれて」
「あの時はその場にちーちゃんも居たし、偶然窓の外を見て景色を眺めていた……って言うのもあるから、流れ的には偶然なんだけど」
「でも、その偶然があったから……私たちは出会う事が出来た。千聖ちゃんが事務所に連れてくるのは変わらなかったかもしれないけど、その時助けて貰わなかったら、今の私は居なかった。……これは、紛れも無い事実だよ」
そう言いきった彩の瞳には、少しずつ涙が溜まって来ていた。徐々に言葉も震え出してきていて、何かちょっとの刺激を与えるだけでも泣いてしまいそうな雰囲気だった。
「それで、助けて貰った日の翌日……事務所でまた会う事が出来て、私、すっごく嬉しかった。でも、その時は特に気にしてなかったけど……日を追う事に、千聖ちゃんの言った言葉が頭から離れなくなってた」
「……それって」
「……うん、千聖ちゃんは颯樹くんの事が大好きなんだって。それを聞いた時、同じ仲間として祝福しなきゃ行けないのに、それがなかなか言い出せなかった。それと同時に黒い物が込み上げて来る感覚があった」
僕は彩の気持ちを汲み、配慮も充分にできていると思っていた。けど、僕が想像するよりも、彼女の心の内は既に黒く深い物が侵し始めていたのだ。それこそ、全てを投げ打ってでも手に入れたいと、心から熱望する程に。
「私は、颯樹くんの隣で……ずっと一緒に寄り添って行きたい……でも、やる事成す事全部失敗して、トチってしまって! それを日菜ちゃんには笑われて、千聖ちゃんには厳しく怒られて……私、もう自分が何をしていいのかわかんないよ!」
「……彩……」
「私は千聖ちゃんみたいにお淑やかじゃないし、日菜ちゃんみたいに何でも出来るわけじゃない……麻弥ちゃんみたいに気配り上手な方じゃないし、イヴちゃんみたいにスタイルだって良くない……それを痛感した時、何だかどうでもよくなっちゃって」
彩が零した愚痴の数々には所々覚えがあり、その状況に僕が立ち会っていたのも事実だ。……だが、僕はその度に幾度と無く慰めて来たのだが、彩の今まで溜まっていた鬱憤が爆発してしまった。
こんな状況を他の誰かに見られたら、謝るだけの話では済まなくなるだろう。それこそ、スキャンダルのネタとしては格好の餌となりかねない。
どうしたもんかと悩んでいる僕を他所に、彩が一歩こちら側に踏み込んで来た。
「だから私は、どんな手を使ってでも颯樹くんを手に入れるって、そう決めた。オフの日とかを狙ってデートに誘ったり、こっそり自分の家に呼んで恋人みたいな事もしてみたりした……けど、颯樹くんってば、私の求めていた何の反応も見せずにただ合わせていて……」
「彩、もしかして……」
「颯樹くんの事、私……大好きなんだよ!? 頭の中からずっと離れないくらい……貴方と出会った、その時からずっと……ずっと……!」
その言葉を口にする度に、彩の瞳からは涙が零れ落ちていた。防寒対策で着ているふわふわのコートや、手袋にもその痕がくっきりと付いて行く。彼女の気持ちの大きさを知らなかったと言う訳では無いのだが、いざこうして本人の口から聞いてみると、グサグサと突き刺さる物があった。
僕は、知らず知らずのうちに……彩を傷つけてしまっていたのだ。僕としては優しく接しているつもりだった、気持ちも充分に汲んでいると思っていた……けど、彼女はそれでは治まらなかった。
メンバーが心の中に抱いていた気持ちすら気づけず、剰えそれを何事も無く平然と流していた……今の僕が彼女に何か言おう物なら、きっとこれだけでは済みはしないだろう。
「私……颯樹くんに気持ちが届かなければ、もう……アイドル業に専念する事にする」
「え?」
「颯樹くんと結ばれない未来なんて、絶対に嫌だ。よくわかったもん……貴方以外の男の人なんて、可愛い女の子を見つけたら直ぐに手を出して、そして好き放題気の済むまで使ったら、古びた縫いぐるみの様に道端に放り捨てる……そんな存在なんだって」
僕はこの状況になっている彩に、何も言う事が出来なかった……と言うのは、ウチの父親もその典型的な例に漏れなかったと言う心当たりがあったからである。
「だからね」
「な、何……彩」
「私の事、全部……貰ってください。私は、貴方の事が好きです。この地球上の誰よりも」
そして彩は真っ直ぐとした瞳を向けて、僕にそう言って来た。僕自身もどうして良いか分からなかったのに、そこから告白なんてされるとは思ってもみなかった。
しかし、弱ったなぁ……ここで何か彩の機嫌を損ねる事を言おう物なら、きっと今後の生活に大きな支障が出てくるかもしれない。逆に彼女の気持ちに応えたとして、その他の子の気持ちはどうする……下手な選択を取れば、ここから更に関係がギクシャクしかねない。
うぅむ……こんな時には、どう言う風に答えたら良いんだろうか……自分で自分が情けなくなってしまう瞬間だ。
さて、どうするか。
「彩、今ここでその決断を出す訳には行かない」
「……もう、何も聞きたくない。私、颯樹くんが何を言ったって、貴方を……千聖ちゃん達から、絶対に奪い去ってみせるから!」
その言葉を最後に、僕は彩にキスをされた。今までに無い激しい力で……強く、刻みつける様な……そんな濃厚なキス。そしてこの行動の後、物陰から見ていたであろうちーちゃん達に彩はこっ酷く叱られる事となった。
ちなみに、ここまでどうやって来たのかと麻弥に聞いてみたら、なんでも『千聖さんが妙な雰囲気を感じ取って、付いて来て欲しい』と言われたのが原因らしい。
その後自宅に行って誕生日パーティーをしたのだが、彩が半ば自暴自棄になって、料理をバクバク食べ過ぎていた為……正月も三が日も過ぎた頃合いの体重測定で、彼女の悲鳴が事務所内に響き渡ってしまうのは、また別の話。
今回はここまでです!如何でしたか?
このお話をもちまして、2021年の投稿を一区切りとしたいと思っております。次回の投稿予定は現時点で未定ですので、更新できる頃合になりましたら、Twitterの方でお知らせしたいと思いますので、よろしくお願いしますm(_ _)m
それでは皆さま、良いお年を。