新日常はパステルカラーの病みと共に(Rev.)   作:咲野 皐月

46 / 54
 皆さま、おはこんばんにちは。咲野 皐月です。


 今回は番外編(水着回)の二話目をお届けしたいと思います。本編の内容自体は考えてありますので……完成まで今暫くお待ちください。


 そして今回の後書きにはアンケートをご用意しておりますので……ぜひ最後まで見て頂けたら幸いです。

 それではスタートです。


パスパレのみんなでプール!?:②

 ……とまぁ、こんな感じで前回のお話の冒頭に至ると言う訳である。日菜なら何かやりかねないだろうな、とは薄々思っていたのだが……その切っ掛けがリサだった事に少し驚いていた。

 

 まあ、こんな事を人通りの多い入口前で考えていても仕方が無いので……僕たちは彩とイヴを追い掛けて、トコナッツパークの中へと入って行った。

 

 

「着いたー!」

「やっぱり暑い時期だから、それなりに人も居るな」

「彩ちゃん達は先に着替えているでしょうし、私たちも着替えてもう一度ここに集合しましょうか。準備をしっかり整えないと」

「そうですね。それじゃあ、颯樹さん。また後で」

 

 

 ちーちゃん達とそんな会話をして……僕たちは一先ず更衣を済ませる為に、その場から散開する事にした。一応、僕の着替えは服を全て脱いだ後に、海パンを履くだけなので、そこまで時間は要さなかった。

 

 

 ここの更衣室には、鍵穴タイプのロッカーがあったので、僕は大きな荷物などをその中に押し込み……直ぐに取りに来れる様に、小さなショルダーバッグ(財布などが入っている)等を手前に置き、薄手のカーディガンを羽織って外へと出た。

 

 そして、女子5人の着替えが終わるのを外で待っていたのだが……。

 

 

「ねえ、キミって今一人?」

「は、はいそうですけど……」

 

 

 そう言って近寄って来たのは、背丈がイヴと同じくらいの女性3人で……それぞれかなり性格などが異なっていた。一人だけ、髪色がかなり派手だと思ったのは、本人の名誉の為に言わないでおいた。

 

 

 先程声を掛けて来た人は、黒髪で清楚な印象を受ける人で……身長は160に届くくらいの高身長と、並外れたスタイルの良さが特徴だった。水着は黒のフリルがV字に着いた大人っぽい印象を持つ物で、ポニテ風に纏めた髪とよくベストマッチしていた。

 

 

「ふふっ、アナタにそんなに見つめられると……とても嬉しくなってくるわね?」

「そ、そりゃあ目も向きますよ……水着なんですから」

「こらこらー、初対面の人に色気を使うのは褒められた物ではありませんぞ優花ー」

「……誰だってそうよね、亜沙美。ビックリさせてごめんなさい。……けど、私のタイプの男の子って感じがして、ちょっとからかいたくなったの♪」

 

 

 少し悪戯っぽい笑みを浮かべながら、先程『優花』と呼ばれた女性は……『亜沙美』と呼ばれた女性の諌言を受け、僕に頭を下げて来た。

 

 ……まあ、びっくりしたのは事実だし、こうなるのが正解なのかな。

 

 

 亜沙美さんの水着はと言うと、サラシで巻く様な感じのビキニだった。これを見た時、僕の脳裏にこれをしそうな……自称《漆黒の大魔姫》様が浮かんでしまったのは、また別のお話というヤツだ。

 

 

「二人ともそんなに言い合いすんなってー。この子は今一人で暇してる、アタシらは遊び相手を探してる最中にこの子を見つけた……それでいーじゃん♪」

「でも、この子の待ち合わせの相手が来なかったらどうするのよ」

「その時はその時だーって。アタシら普通にシェアハウスしてる仲なんだし、そのままお持ち帰りして好きにシテしまったらイイじゃんか☆」

 

 

 ニカッと活発そうな笑みを浮かべたのは、先程まで様子を伺っていた金髪のギャルっぽい人だった。何処ぞのRoseliaの家庭的なベーシストよりもその気質が有る出で立ちで……ウェーブの掛かった金色の髪をセミロングにしていて、目元はパッチリと開いていた。

 

 その人の水着はと言うと、鮮やかな赤が全面に押し出された露出度高めの物で……ちょっとでも態勢を崩せば、見えていない所まで見えてしまいそうな物だった。

 

 

「そう言う訳にも行かないでしょう、梨華。シてしまうにもこの子の同意が無いと……ヤろうと思っても出来ないでしょ」

「アタシらナンパしてるじゃん。それでその反論はさすがに意味不でしょ」

「……」

「まー、そう言う訳だからさ。早速……ん?」

 

 

 そう言って『梨華』と呼ばれた女性が僕へと目を向けた時、突然ジロジロと顔やら何やらを見回して来た。……そして満足したのか、眺めたら直ぐに離れてくれた。

 

 

「どうしたのよ、梨華」

「梨華がナンパしてる子に飛びつかないなんて、あたしはビックリですなー。これは明日には豪雨でも『シメるよ亜沙美』ごめーん」

「全くもう……でも、なーんか何処かで見た事あるんだよねーこのイケメンくん」

 

 

 梨華さんの言葉を受けた二人は、揃って僕の顔や身体なんかをジロジロと見始めて来た。……誰でも良いから助けてくれよホント!

 

 そんな事を思っていると。

 

 

「うん、やっぱり間違い無いよ。アタシの予想通り」

「どう言う事?」

「優花は知らないかー。ま、優花ん家ってアイドルとかそう言うチャラチャラしたモンは軒並みダメだしなー」

「……悪かったわね。私の家は医者の家系で、見れるのはドラマとかその辺で……アイドルなんて父が快く思ってないのよ」

 

 

 二人の間でそんなやり取りがあった後、僕は梨華さんにもう一度目を見つめられて……そして、こう言われた。

 

 

「アンタってさ、もしかして……」

「……」

「Pastel*Palettesのマネ『Pastel*Palettesのマネージャーにして……私の可愛いダーリンをナンパしようなんて、一体何のつもりかしらね?』あ、そうそうマネージャー! パスパレのマネージャーでサポートメンバーだよ!」

 

 

 梨華さんから告げられた言葉に被さる様に、かなり怒気を孕んだ様な言葉が聞こえて来た。それを聞いた優花さんと亜沙美さんは背筋を震わせていて……梨華さんもタイミングが少し遅れて、自分のやらかした事に気付いた様だ。

 

 ……だって、その声をかけてきた人物と言うのは。

 

 

「し、し、し……」

「「「白鷺 千聖!?!?!?!?!?!?!?」」」

「うふふっ♪」

 

 

 ……今にも掴みかからんとしている、黒きオーラをこれでもかと纏う……僕の幼馴染だったんだから……。

 

────────────────────────

 

「さて、何か遺言があるなら聞いてあげるわよ?」

「え、ちょっ……なんで!? アタシらそんなに悪い事したっけ!?」

「あ、あの……な、なんで白鷺千聖さんがここに居るんですか……」

「説明が必要かしら?」

 

 

 ちーちゃんから放たれる黒いオーラに圧倒されたのか、先程まで僕をナンパしていた二人はと言うと……終始ガクガクと震え上がっていた。それもそのはずで、彼女の表情は笑ってこそ居るのだが……眼が笑っていなかった。

 

 だからかもしれないのだが……もう一人の亜沙美さんなんて、その場に立ち尽くしたまま真っ白になりかけていた。

 

 

「ダーリンをナンパするなんて、絶対に許さないわ……私の知り合いであればまだしも、見ず知らずのオンナが……しかも、そんな邪魔なモノを引っ提げて誘惑しようなんて……」

「ど、どうしよう……アタシたちの言葉、全然聞いてくんないよ!」

「お、おおお落ち着いて梨華……ここは何事も、冷静に対処して『何か、言ったカシラ?』もういやぁぁぁ!」

 

 

 彼女からの威圧が強すぎて、もう今にも泣き出しかねない状況になっていた。……止めるのは別に良いんだけど、その後の事を考えていたら、何も手が打てないんだよね残念な事に。

 

 とりあえず、黙ってても埒が明かないので……イチかバチかの賭けをしてみようかな。

 

 

「あ、あの……ちーちゃん?」

「何かしら、ダーリン♡」

「そ、その……さ、僕の事で色々怒ってくれるのは嬉しいんだけど、僕の目の前に居る三人……二人はちょっとの刺激があるだけでも泣き出しそうだし、もう一人は真っ白になりかけてるよ?」

 

 

 僕がちーちゃんにそう説明をすると、彼女は自分のやった事を理解したのか……直ぐ様謝っていた。優花さん達三人はなんとも無さそうな感じで振る舞っていはしたが、足が小刻みに震えてしまっていた。

 

 ……まあ、無理も無いね。ちーちゃんって昔っから怒らせると怖いから……。

 

 

「話しをまとめると、その人たちは三人でここへ遊びに来ていて……それで一人で私たちを待っているアナタを見かけ、お誘いをした訳ね」

「そういう事。まぁ、さっきのお説教でその思惑も無くなったみたいだけど」

「「本当に申し訳ありませんでした!」」

「さーせんしたー」

 

 

 一人だけ気の抜けた謝罪だったのが気になるが……知り合いに似た様な人が居るので、僕もちーちゃんもそこまで気にはせず、何とか和解をする事に成功した。

 

 

「おーい、颯樹く〜ん!」

「何かありましたか〜! 千聖さんが走って女子更衣室を出て行ったもので……大変な事があったのかと、うわぁ!?」

「その事なのだけど……この人たちが騒動の発端よ」

 

 

 その後訪れた彩たち4人には懇切丁寧に説明をし、話をあまり大きくしない様にと釘を刺しておく事にした。そしてその騒動が終わって少しした頃にはなるのだが……。

 

 

「あっちにウォータースライダーがあるよ!」

「良いわね。たまには絶叫系のアトラクションにも乗ってみたいわ」

「アヤさん、それは何人乗りなんですか?」

 

 

 イヴからの言葉を受けて、彩が立て札に書かれてある表示を読みに行った。

 

 

「えーっとね〜、このウォータースライダーで乗るボートは二人乗りだよ!」

「二人乗りですか……では、私はサツキさんと一緒に乗りたいです!」

「イヴちゃんばっかりずるーい! だったらあたしもさっくんと乗る〜!」

「私ももちろん立候補するわよ。ダーリンと一緒に乗れるなんてドキドキするもの♡」

 

 

 彩からの言葉にイヴが真っ先に立候補をし、それに続く様に日菜とちーちゃんが手を挙げた。麻弥は『誰とでも構わない』と言う事だったのだが、彩が先の三人に便乗したので、結局4人で争う事になった。

 

 

「「「「……!」」」」

「あ、あの……これ、大丈夫なんですかね……」

「僕たちはただ待とう。これ以上騒ぎを大きくしないためには、傍から温かく見守ることしかできないよ」

 

 

 争いの渦中から外れた僕と麻弥は、ただ事が過ぎるのを待っていた。……だが。

 

 

「麻弥ちゃんもやるよ!」

「い、いえ結構です! ジブンはここで見てま『麻弥ちゃんも来るの〜!』日菜さん引っ張らないで欲しいっす!」

 

 

 そんな叫びと共に麻弥が連れて行かれ……僕はただこの場で、五人の争いを眺める事になってしまった。

 

 

「それじゃあ……行くわよ。たとえどんな結果になったとしても、恨みっこ無しよ」

「う、うん!」

「頑張ります!」

「はーい!」

「な、なんでジブンがこんな目に……」

 

 

 そんな事が話された後、五人の間に言い様の無い緊張感が走った。……さて、結果はどうなる事やら。

 

 

「せーの!」

『最初はグー、ジャンケンポン!』




 今回はここまでです。如何でしたか?


 次回は本編を投稿するか……または番外編の続きを投稿しようか未定ですので、公開を楽しみにして頂けたらとても嬉しいです。

 今回のお話で出て来た三名のオリキャラですが、これは今回限りのスペシャルゲストです(もしかしたらまた何処かで出すかもしれませんのでお楽しみに)。


 それではまた次回。今回も感想を是非。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。