妖怪学園Y Night Emperor   作:bustered

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どうも、busteredです。
いや本当に遅れて申し訳ありません。
リアルが忙しいのと、新しい小説を書き始めようと考え始めていて遅れてしまいました。

今後もその2つの理由で遅れるかもしれませんが、ご了承下さい。

それでは、本編へ。


第3話 バック・トゥ・ザ・モーニング~それを踏んではいけない~ その1

"タイムパラドックス"、という言葉をご存じだろうか?

それは、過去に行った人間によって過去が改変され、それによって発生する矛盾のことである。

ただ、このタイムパラドックスは過去に行けたらの場合に発生する矛盾である。

普通なら過去へ戻ることなど不可能なのである。

 

しかし、何かの拍子や条件によっては、過去へ行くことができるようになる。

その現象は、"タイムリープ"と呼ばれる。

 

ならば、タイムリープができたのならば、何をするのが正しいのだろうか?

 

そしてあなたなら──どうするのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピッ……ピピピピッ……

 

「……ハッ!?」

 

けたたましく鳴り響く目覚まし時計の音で目を覚ました少女──姫川フブキは、勢いよく起き上がると、目覚まし時計の音を止め、時間を確認した。

 

「……二度寝しちゃった!?」

 

目覚まし時計が示していた時間は、8:05。

フブキが目覚まし時計に設定した時間は8:00だったので、実際には5分ほどしか経っていなかった。

 

「よかった~……まだそんなに時間経ってなかった……」

 

ほっと胸を撫で下ろすフブキ。

そこへ、

 

コンコン

 

と、フブキの部屋のドアをノックする者がいた。

 

「フブキさん、大丈夫?」

 

声の主はマタロウだった。

フブキの部屋のドアをノックしたのも、彼である。

 

「おい、マタロウ。余計な世話を焼くな」

 

それに続き、ジンペイの声もした。

 

部屋のドアの向こう側では、ジンペイ、コマ、マタロウ、シロウの4人が、話しながらフブキのことを待っていた。 

 

「だって昨日フブキさん、夜更かししてたみたいだから心配で……」

 

「だからって朝から押し掛けるのは"テレパシー"に欠けるってもんだぜ」

 

「それ、"デリカシー"ね……」

 

「大丈夫だよ、マタロウ君。フーちゃんはそこのところ、自分でしっかり管理できる子だからね」

 

マタロウは夜更かしをしていたフブキを心配して部屋の前にまで確認することにしたが、ジンペイはそこまでするのは流石に迷惑だと指摘する。

しかし、その言葉に間違いがあったためコマがそこにツッコみ、フブキを心配するマタロウに対してシロウがフブキのフォローをしていた。

 

「おはよう」

 

そんなことをしている内に、フブキが制服に着替えて部屋から出て、4人に挨拶をした。

 

 

 

 

 

その後5人は食堂に移動して、朝食を採り始めた。

 

「うめぇ~!」

 

ジンペイの皿には、いろいろな料理が盛り付けられており、ジンペイはそれらをどんどん食べていった。

 

そんなジンペイを見ながら、4人もそれぞれ朝食を食べていた。

 

「朝からよく食べるね」

 

「今日は月に一度のバイキングだからね」

 

「朝食からバイキングだなんて、小学校の修学旅行以来だよ」

 

よく見ると5人の皿に盛り付けられている料理はバラバラであり、確かにバイキング方式であることがわかる。

 

そんな中、

 

(私は姫川フブキ。成り行きで入ったYSPクラブを徐々に気に入りつつある私。そんな私は、クラブの紅一点。憧れのマドンナポジション……)

 

とフブキは心の中で独白し、謎のセクシーポーズをとった。

 

「どうした、フブキ?」

 

「ううん、なんでもない」

 

流石のジンペイもフブキがいきなり謎のポーズをとったことに疑問を持ったのか、フブキに問うたがフブキは何事もなかったかのように受け流した。

 

「あっ!卵、双子だ!」

 

「縁起いいね!」

 

突然、マタロウが驚いたような声をあげた。

よく見ると、卵かけご飯を食べようとして割った卵の黄身が2つも入っていたのだ。

 

すると今度は、

 

「ん?……おお!コッペパンかと思ったら、エビマヨ春雨餃子パンだった!」

 

「ジンペイ君の大好物だ!」

 

「それが噂の!……うん?」

 

ジンペイがかじったパンの中身に違和感を覚えて中身を確認すると、パンの中はレタスが敷き詰められていて、その上に春雨餃子と剥きエビが乗り、マヨネーズがかけられていた。

シロウがエビマヨ春雨餃子パンの正体に納得していると、シロウはつまんでいるしらすの小鉢の中に違和感を感じ、箸で探っていると、その中から小さなイカが出てきた。

 

「見て見て!しらすの中から、ちっこいイカが出てきたよ!」

 

「うわぁ、ラッキーだね!僕も今日占い1位だったし!」

 

「いい日になりそうだ……」

 

「「「「ね~!」」」」

 

と嬉しそうに声を合わせるシロウ、ジンペイ、コマ、マタロウ。

 

(フフッ、確かに)

 

そんな4人を、フブキも静かに笑いながら共感していた。

 

 

 

朝食も食べ終わり、5人は学校へ登校するために宿舎の玄関に集まっていた。

 

(こういう日はちゃんとマドンナっぽく振る舞わなきゃ)

 

「じゃ、今日も頑張ろう!」

 

そう言いながらフブキは玄関の扉を開け、階段を降りていった。

鼻歌を歌いながら、上機嫌に。

 

しかし、上機嫌故に、フブキは気が付かなかった。

今フブキが降りている階段の先に、一匹の野良犬が歩いてきたことを。

そして、その野良犬が()()()()()()()()()()()を。

 

「フーちゃん!足元に!」

 

「……えっ?」

 

シロウが気付いてフブキに呼びかけるも、もう遅い。

 

──フブキは、踏んでしまった。

絶対に踏みたくない、犬の()()を。

 

「どわあああぁぁぁ!?ウ○チ踏んだあああぁぁぁ!!」

 

フブキが絶叫する。

それと同時に、

 

ボーン……ボーン……

 

という音と共に、フブキは光に包まれる──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピッ……ピピピピッ……

 

「……えっ!?」

 

けたたましく鳴り響く目覚まし時計の音で目を覚ました少女──姫川フブキは、勢いよく起き上がると、目覚まし時計の音を止め、時間を確認した。

 

目覚まし時計が示していた時間は、8:05。

フブキが目覚まし時計に設定した時間は8:00だったので、実際には5分ほどしか経っていなかった。

 

そこへ、

 

コンコン

 

と、フブキの部屋のドアをノックする者がいた。

 

「フブキさん、大丈夫?」

 

声の主はマタロウだった。

フブキの部屋のドアをノックしたのも、彼である。

 

──()()()、であるが。

 

「おい、マタロウ。余計な世話を焼くな」

 

「だってフブキさん、昨日夜更かししてたみたいだったから心配で……」

 

「だからって朝から押し掛けるのは……」

 

「何これ……」

 

フブキはこのやりとりを知っていた。

何故なら、先程も聞いたばかりだったのだから……

 

 

 

 

「うめぇ~!」

 

ジンペイの皿には、いろいろな料理が盛り付けられており、ジンペイはそれらをどんどん食べていった。

 

「朝からよく食べるね」

 

「今日は月に一度のバイキングだからね」

 

「朝食からバイキングだなんて、小学校の修学旅行以来だよ」

 

これらのやりとりもフブキは知っていた。

というか、一言一句同じなのである。

 

(どういうこと?私さっき……ああ、夢?よかった~……)

 

フブキがそう思っていると、

 

「あっ!卵、双子だ!」

 

「縁起いいね!」

 

「ん?……おお!コッペパンかと思ったら、エビマヨ春雨餃子パンだった!」

 

「それが噂の!……うん?」

 

「見て見て!しらすの中から、ちっこいイカが出てきたよ!」

 

言っているセリフどころか、事象まで同じだった。

 

(夢と同じやりとり……えっ、正夢?っていうか、予知夢?……いやまさか……科学的にありえないし……)

 

フブキは心の中でそう自分に言い聞かせ、

 

(気を取り直して、頑張ろう……)

 

そう思いながら階段を降りていった。

今度は階段の下を見ながら、慎重に。

 

「……えっ!?」

 

すると案の定、いた。

野良犬が。

しかもすでにアレもスタンバイしていたのだ。

 

(……ある!本当に予知夢だったの……!?)

 

フブキがその事実に戦慄していると、

 

「ん?」

 

「フブキさん?」

 

黙ったままのフブキをマタロウたちが不思議がったので、

 

「えっと……先、行っててくれる?」

 

フブキはとりあえず4人を先に行かせることにした。

 

「ああ」

 

「じゃあ、お先に」

 

4人はフブキ言葉通りに、先に階段を降りていき、犬のアレを回避しながら道に出ていった。

 

「誰も踏みませんっと……じゃあ私も」

 

そう言いながらフブキも階段を再び降りていき、

 

「ほっ……よし!」

 

アレをジャンプをして飛び越えた。

 

これで全て終わり……かと思いきや、

 

「忘れ物したー!!」

 

「ちょっ……!」

 

マタロウが忘れ物をして、それを取りに戻ってきたのである。

しかも急いでいたせいで、フブキとぶつかってしまった。

 

「ごめーん!!」

 

「あっ……ああ……」

 

マタロウは謝ったものの、フブキはそれによってバランスを崩してよろめき──

 

──フブキのかかとは、再び()()を踏む。

 

「また踏んだあああああぁぁぁぁぁ!!」

 

フブキが絶叫する。

それと同時に、

 

ボーン……ボーン……

 

という音と共に、フブキは再び光に包まれる──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピッ……ピピピピッ……

 

「……ハッ!?……夢!?っていうか、ループしてる!?」

 

フブキは、勢いよく起き上がると、目覚まし時計を止めながら確信した。

自分は今、ループの中にいると。

 

そこへ、

 

コンコン

 

と、フブキの部屋のドアをノックする者がいた。

 

もう2回もやっているので、誰なのかは明白だろう。

 

「フブキさん、大丈夫?」

 

マタロウがそう呼びかけると、

 

「「ギャン!?」」

 

と、今にも吹き飛ばしそうな勢いでドアが開き、その勢いでドアの内側にいたジンペイとコマは壁とドアの間に挟まれてしまった。

 

「大丈夫ちゃうわ!!おのれのせいじゃボケェ!!」

 

「ヒェ~!!」

 

先程のこともあってか、フブキはものすごい剣幕でマタロウを怒鳴った。

とはいえ、時間が戻っているのだから、今のマタロウにとっては完全にとばっちりなのだが……

 

 

再び、いや三度の食堂。

 

(どうして時間が戻ってるの?……これ、タイムリープってやつ?)

 

フブキは皿に盛り付けられている目玉焼きを丁寧にナイフで切りながら、今の自分の状況を整理していた。

 

(ウ○チを踏んだら時間が戻る?……ウ○チの臭いが原因で時をかける私!?……っていうか、ウ○チのせいでこれ以上前に進めないってこと!?)

 

……状況が状況なだけに、フブキが考えれば考えるほど途中におかしなワードが出てきたりソレが何回も出てくるのは仕方のないことだった。

 

「食わないのか、フブキ?」

 

「うん……」

 

「でも、何か食べないとこれからに響くよ……?」

 

いつまでも目玉焼きをナイフで切っているフブキを見て、ジンペイとシロウが心配していると、マタロウが気をきかせて、ある料理を皿に盛り付けてフブキの前に出した。

 

しかし、よりによって持ってきた料理が……

 

「はい!食欲がない時はカレーが一番だよ!」

 

……確かにそうなのだが、今のフブキにとっては一番見たくない料理であった。

偶然か、ご丁寧にアレと似た形で盛り付けられながら。

 

「今、カレーは食べたくない!!」

 

「「「「うわぁ!!」」」」

 

流石のフブキも半分キレながら叫び、4人を驚かせた。

 

 

 

 

一度自室に戻ったフブキは学園へ行く準備をしながら、アレの対策をしていた。

 

(このままウ○チを踏み続けることが運命だと言うのなら……その運命、変えてみせる!)

 

 

 

 

宿舎の玄関を出た5人。

そしてフブキは普通の靴ではなく、なにやら機械でできた靴を履いていた。

 

これこそ天才発明家(自称)、姫川フブキが開発した高速移動&飛行用シューズ、"ジェットブーツ"である。

 

とある漫画で、ホバークラフトの要領をそのまま靴にした、"ホバーシューズ"という物があったが、それの改良版と言っても差し支えはないだろう。

 

「先、行ってるね」

 

そう言ってフブキはジェットブーツで浮き上がりながら階段を再び降りていった。

浮いているので、ソレも簡単に避けることができた。

 

「ふふん、どんなもんよ」

 

そう言いながらフブキはそのまま学園へと向かっていった。

 

(そうよ、本気になれば運命なんて変えられ……)

 

とフブキが心の中で思いかけたその時、ジェットブーツに火花が飛び、黒い煙があがった。

つまり、故障したのである。

 

「えっ?……ああ!?ああ~っ!?」

 

するとジェットブーツは暴走し、フブキは一度宿舎の壁に激突し、そのまま縦横無尽に空中を飛び回り──

 

──アレに勢いよくダイブした。

 

「顔からいったあああああぁぁぁぁぁ!!」

 

ボーン……ボーン……

 

フブキは光に包まれる──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピッ……ピピピピッ……

 

「……ハッ!?……なんでよ!!」

 

どうやら、また戻されたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

いろいろとカットして、フブキの自室。

フブキは、もう先程のようなことがないように、ジェットブーツをしっかりとメンテナンスをしていた。

 

そしてその甲斐もあって、ジェットブーツは故障することなく、フブキは無事学園へ登校することができた。

 

「……ふぅ~……」

 

どうでもいいかもしれないが、フブキはアレがあるかもしれない可能性を考え、2階の窓から入っていった。

 

 

 

少し時間が経って、フブキは数学の授業を受けていた。

 

(ここまで来れば安心ね!……けど、何だったんだろう?)

 

フブキはアレを回避できたことに安堵しながらこれまでの事象に疑問を持っていたが、

 

(でもまあ……気持ち切り替えて、頑張ろう)

 

とりあえず、今は目の前の授業に集中することにした。

他のみんなが真剣に授業を受けているのに自分だけ別のことを考えていては、遅れをとってしまうからだ。

 

だからだろうか。

フブキを含めたこの教室にいる全員が、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……

 

「じゃあ次の問題を……姫川さん」

 

数学の教師、賀利勉(がりつとむ)は問題を解く人として、フブキを指名した。

 

「はい」

 

フブキは返事をしながら机を立ち、黒板への道を歩きだした。

 

(あの問題のポイントは、まず両辺に10をかけ、小数点をなくした上で、更にお互いの最大公約数でもって……)

 

フブキの問題への思考は

 

グチャッ…… 

 

という音で掻き消された。

 

──そしてフブキは、全てを理解した。

 

「ギャアアアアアアァァァァァ!?」

 

ボーン……ボーン……

 

そして全ては光に包まれる──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピッ……ピピピピッ……

 

「……ハッ!?……なんで……なんで教室に!?」

 

全くである。

どんなに授業に集中していたとしても、教室に野良犬が侵入していたら、一人くらいは気付いていてもおかしくはないのだが……

 

 

 

 

またまた、いろいろとカットしてY学園。

 

「うぅ……」

 

フブキは憂鬱気味な表情をしていた。

それもそのはず。

 

(……って、こんな日に限って体育……)

 

今の授業は体育。

しかも外でリレーの練習だった。

 

フブキは別に体育が嫌いというわけではなかった。

ただ、今この状況の中、外で何かするのがいろいろと面倒だからというものだった。

 

フブキは前を確認し、アレがないことを確かめた。

 

(前方視界良好、ウ○チなし。よし!)

 

そう心で言いながら、前の人からバトンを受け取り、走り出したフブキ。

 

そこへ、

 

「ワンッ!」

 

という悪魔の声が聞こえた。

驚いたフブキが振り返ると、そこには──

     

「えっ……あっ……犬ぅぅぅ!?」

 

犬はフブキを追い抜き、フブキの進行方向でスタンバイした。

 

「う、うわっ……!」

 

そして、フブキの目の前でソレを落としていった。

戸惑うフブキ。

しかし、フブキは気付いた。

今、自分の手に何を持っているのかを。

 

「……え~い!スピンバトンアタ~ック!」

 

フブキは手首のスナップをきかせて、手に持っているバトンを回転させながら投げた。

回転したバトンは見事、アレを弾き飛ばした。

 

「よし!」

 

(さらば、私の天敵!)

 

……ちょっとバトンがかわいそうな気もするが、アレは遠くに飛ばされ、フブキは勝利を確信した。

 

 

 

 

 

 

……しかし、恐怖は、終わらない……(逃○中ナレーター風)

 

 

 

 

 

 

遠くに飛ばされたアレは、道を往くトラックの荷台を転がり、マンホールで作業している人によって蓋から飛び、そのまま通りすがりのマダムのバッグに入った。

その直後、それを何者かがひったくった。

 

「まあ!」

 

一方その頃、

 

「よーし!次は走り幅跳びだ!」

 

体育の教師、阿須理衣斗(あすりいと)はリレーの練習を止め、走り幅跳びの測定に移っていた。

 

そこへ、

 

「ひったくりよー!」

 

近くに先程のマダムとひったくり犯がやって来た。

 

「「「な~に~!?許さん!!」」」

 

ひったくりと聞き、Y学園アメフト部の部員3名が、ひったくり犯を押さえつけた。

それと同時に、マダムのバッグに入っていた物が飛び散り、アレもまた、飛んでいった。

 

「次!姫川!」

 

理衣斗がホイッスルを吹き、フブキは助走をつけながら砂場へ向けてジャンプをした。

 

「ふっ!……えっ」

 

ジャンプをした、と同時にアレも一緒に飛んできた。

まるで、フブキが着地しようとした砂場に吸い込まれるように。

 

「えっ……うわっ、うわっ、うわっ、うわっ……!」

 

フブキは何とかそれを踏まないように、必死に足をバタバタさせた。

そして、

 

グチャッ……

 

──フブキは見事、着地した。アレの上に。

 

「あっ……ムニュってなったあああああぁぁぁぁぁ!!」

 

ボーン……ボーン……

 

フブキは光に包まれる──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピッ……ピピピピッ……

 

「……ハッ!?……ぅぅ…戻って来るか普通!?」

 

フブキは怒りのあまり、毛布を自力で破いてしまった。

だが普通に考えれば、ピタ○ラス○ッチのようにして戻って来ることなんてそうそうないので、誰かが仕組んででもいない限りこんな風になることはありえない。

フブキの怒りも最もである。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後もフブキは何度も、何度も時間を繰り返してはソレを回避するために試行錯誤を繰り返した。

しかし、何回繰り返しても、アレから逃げることはできなかった。

それが何回も繰り返されているが故に、正に"()()()()()()()()()()()"な状態になっているのだ。 

 

これを回避するためには、もう──

 

「「「「うん?」」」」

 

「ハァ……ハァ……た、助けて……」

 

仲間の力を借りる外なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、もう何度目かもわからない食堂。

フブキは自分の状況をみんなに説明した。

 

「犬のウ○チ踏んだら時間が戻る?」

 

「なんだそりゃ」

 

「本当なの!ずっと同じ時間を繰り返してて……」

 

「まさか、そんな……」

 

「どうしたら信じてくれるの?……あっ」

 

しかし、フブキがいくら説明しても、なかなか信じてもらえなかった。

どうすれば信じてくれるのか悩んでいると、マタロウのこれからしようとしていることで閃いた。

 

「マタロウ君、その卵、双子だから!」

 

「えっ?……本当だ!」

 

フブキに言われてマタロウが卵を割ると、フブキの言う通り、黄身が2つ入っていた。

 

「あとジンペイ君のパン、それエビマヨ春雨餃子パンだから」

 

「えっ?……おお、当たってる!」

 

次にフブキは、ジンペイのパンの中身を言い当て、

 

「それとシロウ、そのしらすの中に小さいイカが入ってるはずよ」

 

「……あ、確かにあった!」

 

シロウのしらすの中にイカが入ってることを当て、仕舞いには、

 

「あとコマ君、今日占い1位だったでしょ?」

 

「え!?何でわかるの!?」

 

コマの占いの結果を言い当てた。

 

「だから!もう何回も何回も繰り返してるの!」

 

たとえあの手この手でアレを回避しようとして、それが失敗しようとも、変わらないこともあった。

この、みんなのラッキーのように。

 

「それって、ひょっとしてタイムリープのこと?」

 

「たぶん、そうだと思う」

 

「キ……キターッ!!」

 

マタロウが導き出した答えにフブキが肯定すると、マタロウは嬉しそうに興奮した。

 

「おい何だよ、その"大ブリーフ"って」

 

「"タイムリープ"。何かのきっかけで過去に戻って、同じ時間を何度も繰り返したりする、SF映画で定番のやつだよ」

 

「お~」

 

「聞いたことはあるけど、実際に見たことはないね……」

 

マタロウはジンペイにタイムリープについて教え、シロウは初めての出来事に驚きを隠せていなかった。

 

「すごいなぁ~!……でも、なんでそんなことが起こるんだろう?」

 

「わかんないけどたぶん、犬のウ○チが引き金だと思う。ウ○チを踏むと、頭の中でボーン、ボーンって音が鳴って……また、今日の朝に戻るの」

 

フブキは自分なりの考察を言ってみると、4人はある点で引っ掛かった。

 

「ボーンボーン……」

 

「なんか聞いたことがあるような、ないような……」

 

それは、フブキの頭の中で鳴っていた、ボーン、ボーンという音だった。

どうやら、皆心当たりがありそうだった。

 

「う~ん……何か昨日、いつもと違うことはあった?」

 

「昨日は……夜眠れなくて、この食堂で冷蔵庫にとっておいたプリンを食べて……あっ、そういえば……誰かに見られてる気がした」

 

「見られてる?」

 

「あと、ギィ~……って不気味な泣き声みたいな音が聞こえてたような……」

 

「それ、ひょっとして……」

 

マタロウはフブキの言葉にハっとなり、後ろを振り向いた。

 

マタロウの視線の先には食堂の壁。

そしてその壁には、1つの古時計が掛かっていた──。

 

 

 

 

 




……こうして見ると、今までの妖怪ウォッチの中で一番あのワードを言った回かもしれませんね(笑)。

ちょっと文字数が多くなってしまったので、その2に続きます。
とはいえ、だいたいできているので、早めに出せると思います。
そしてその2では、ついに……?

何度も言っている通り、完走するまで失踪する気はないので安心して下さい。

では、その2へ続きます。
それでは。
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