「なぁ、キャップ」
青年…直江大和、通称大和は自分達のグループ、風間ファミリーのリーダーである風間翔一、通称キャップに話しかける。
「何だよ、大和?」
「リョウ先輩は何処にいるんだ?」
彼等はリョウの事を良く知っている。と言うか、リョウは風間ファミリーの一員だ。
「俺が知るわけないだろ。リョウ先輩は俺より自由人なんだからよ」
「本当だよな。キャップは、国内なら何処でも行くけどよ、リョウ先輩は世界の何処でも行くからな。あー、糞っ!俺様、リョウ先輩に用があったのによ」
筋肉マッチョの青年…島津岳人、通称ガクトは呆れ顔をする。
「ていうか、その用ってリョウ先輩とナンパしに行こうとしてたんだよね」
前髪で片目を隠した青年…師岡卓也、通称モロ又はモロロは週間少年ジャソプを読みながら言う。
「えー!ガクト、リョウ先輩とそんな事しようとしたの!」
元気一杯な少女…川神一子、通称ワン子はモロの言った事に機敏に反応する。
「何だよ、ワン子。別にいいじゃねえかよ」
「ダメよ!そんなのお姉様にバレたら死ぬわよ!」
「そうだね。モモ先輩に知れたらガクト死ぬよ?そして大和、結婚して」
「うわっ、そりゃ勘弁だぜ!」
冷静な少女…椎名京、通称京は大和に告白する。
「ごめんなさい、お友達で」
「また、フラれた」
「うわぁ、京先輩またフラれたぜ。ザマァ」
「こらっ、松風。馬鹿にしてはいけませんよ」
黒い馬のストラップ…通称松風を咎める刀を持った少女…黛由紀江、通称まゆっち。
「まゆっち、後で激辛タバスコを鼻にぶち込んであげるね」
「えぇ!?」
「まぁまぁ、落ち着け京。と言うか、リョウ先輩がいないとマルさんの元気がないんだ」
凛とした少女…クリティアーネ・フリードリヒ、通称クリスは今はいない自分の世話役の事を思う。
「本当に何処にいるんだよ、リョウ先輩は」
大和はため息をつく。
「なんか、大和黄昏てるね?」
モロは大和を心配する。
「黄昏てる大和もいい」
京はそんな大和を見ながらクネクネする。
「いや、モロ、リョウ先輩がいないと姉さんが俺に絡んでくるんだよ。正直、面倒臭い」
大和はモロに愚痴をこぼす。
「ほーう、誰が面倒臭いって弟」
姉さんと呼ばれた女性…川神百代…通称百代は黒い笑みを浮かべる。
「うわっ、姉さん!いつの間に!」
「そうだな、ガクトがリョウにナンパしに誘う所だ」
「うわっ、やべぇバレた!大和、どうにかしろ!」
ガクトは百代にバレ、焦る。
「まぁ、今回は許してやろう」
しかし、意外な事に百代はコレを許した。
「あれ?姉さんがアッサリと許すなんて珍しいね。どうしかした?」
大和は百代の発言に驚きを隠せず、理由を聞く。
「いや、今日は天神館と闘う日だろ?」
「うん、俺達は明日だけど今日は姉さん達が闘う日だよね?」
「あぁ、アレか!面白そうだよな!」
キャップのその言葉に大和は気付く。
「そうか!つまり、リョウ先輩が戻ってくるって事か」
リョウの事を分かっている彼等は大和の言葉に成る程と頷く。
「そうだ!リョウがこんな面白そうな事に参加しない筈がない!」
大和はリョウが戻ってくる事に喜びを覚える。
「(リョウ先輩が戻って来てくれれば俺は安全だ!有難う、天神館。喧嘩を売ってくれて)」
大和は、天神館に感謝する。
「だが、まだ帰って来ないんだよー。という事で弟、姉を構えー」
「うわっ、やめろよ。姉さん!ちょっ、リョウ先輩、早く帰って来てー!」
大和は百代の抱き付きに堪らず叫ぶ。すると、一陣の風が吹き、
「おう、呼んだか?」
雷門稜壱、通称リョウが現れた。