真剣で私に恋しなさい!〜彼は自由人〜   作:中山

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第五話

「さて、俺等三年生が勝った事により一勝一敗だ。さて、二年生はどうするか」

 

リョウが言った通り、東西交流戦は今、一勝一敗となった。そして、今日は二年生の部。リョウ達はその闘いを学園から支給された、テレビで見ていた。

 

「だが、大和達なら勝つさ」

 

百代は、テレビに映っている弟分を見て微笑む。

 

「ハッ、だな」

 

 

 

 

そして、場所は変わって川神市工場地帯。今、二年生達は作戦会議をしていた。

 

「なぁなぁ、大和!俺達もリョウ先輩みたく合体しようぜ!」

 

キャップはリョウと京極による合体を見て自分もやりたいと騒いでいた。

 

「大和とキャップが合体っ!…だが、許す!」

 

京は合体を別の意味で捉え、興奮していた。

 

「駄目だ、キャップ」

 

大和はキャップの意見を一蹴した。

 

「何でだよ、大和のケチー」

 

当然の如く大和に文句を言うキャップ。

 

「いいか、キャップ。アレはリョウ先輩だから出来たんだ。俺達がやったら足手まとい以外の何者でもない。しかも、今は一勝一敗。負けられない闘いなんだ。諦めてくれ、キャップ」

 

「フーン、ならいっか」

 

大和の説得に、アッサリと応じるキャップ。

 

「あれ、キャップ。なんか諦めるの早いね?」

 

モロはそんなキャップを見て不思議に思った。

 

「いやぁ、合体はやりてぇけどよ、此処で負ける程やりたいかと言われるとそこまでじゃねぇし、何より、風間ファミリーが負ける訳にはいかねぇからな!」

 

「おおっ、キャップが良い事言いやがった!」

 

キャップの発言に周りにいる風間ファミリーの面々が成長したんだなと頷いていた。

 

「おい、お前等。今から、大将の話があるから聞いておけ」

 

「了解。流石はゲンさん。優しいね」

 

大和が礼を言った青年…源忠勝、通称ゲン。

 

「うるせぇ。勘違いすんじゃねぇぞ、後からウダウダ聞かれんのが面倒だから教えてやったんだ。優しさなんてねぇよ」

 

ゲンは少々ツンデレだった。

 

「よいか、皆の者!今は、クラス同士で対立している場合ではないぞ!」

 

皆に喝をいれる青年…九鬼英雄、通称英雄は九鬼財閥の社長、九鬼帝の息子である。

 

「一年生達の敗北を見ていたであろう。天神館をバラバラに戦って勝てる相手だと侮るなよ!

学舎の名を高めるか!辱めるか!選べ、お前達!」

 

英雄の力の篭った演説が響く。

 

「…F組と手を組むのは嫌じゃが、敗北はもっと嫌じゃ」

 

この少し、偉そうな少女…不死川心、通称心は英雄の言葉に賛同する。

 

「私達は力と体を合わせて、西と戦いましょう」

 

爽やかな青年…葵冬馬、通称葵は大和にそう言い、握手を求める。

 

「体は合わせないが、分かったぜ!共同戦線だ!」

 

大和は握手に応じる。その時、葵が残念です。と言ったのを大和は聞こえないフリをした。

 

葵冬馬、彼は両刀遣いである。

 

 

 

 

また場所は変わって、リョウ達のいる所。

 

「おっ、やっと始まるか。なぁ、まゆっち。ドッチが勝つと思うよ?」

 

リョウは近くに居た後輩の由紀江に話し掛ける。

 

「そうですね。私は大和さん達が勝つと信じてます」

 

…大和が勝つね。と意味有りげに呟く、リョウ。

 

「そう言う、リョウ先輩はどう思うんだyo!」

 

松風がリョウに聞く。

 

「そうだな。…戦いには勝つと思うが、大和は負けるかもな。百代もそう思うだろ?」

 

リョウは自分の腕に抱きついている百代に聞く。

 

「ん〜?そうだな、私もそう思うぞ。大和は自分が活躍してないと悪いと思うタイプだからな。それより、リョウ。もっと私に構え〜」

 

百代はリョウの胸に蹲る。

 

「はわわ〜!?そ、そういえば、モモ先輩のあの噂って誰が流したんでしょうね?」

 

その様子が妙に艶かしいかったので、由紀江は話題を変える。

 

「うっ、確かにあの噂には悪意がある。なぁ、リョウ?」

 

百代は先日、自分が言われた噂を思い出し、リョウがそれについてどう思うかを聞いた。

 

「あぁ、アレね。アレは俺と京極が流したんだわ」

 

「は?」

 

アッサリとネタバレをするリョウに惚ける百代。そして由紀江はあちゃーと頭を抱えていた。

 

「京極が噂を作って、俺が流すみたいな感じにしてたんだわ。いやぁ、それを真に受けてっから面白いよな!」

 

リョウは笑い飛ばす。

 

「リョウ先輩、死亡フラグ回収お疲れ様だぜ」

 

松風がリョウに呟く。

 

「なぁ、リョウ。ヤられたらヤり返せって言葉、知っているよな?」

 

「ア?知ってる…けど…。お、怒ってらっしゃいます?」

 

百代の雰囲気の違いにリョウは吃る。

 

「フフフ、怒ってなーい、怒ってなーい」

 

百代はそう言いながら、リョウの腕に抱きつく力を強くする。

 

「あ、イタタタッ!?……っ!!」

 

リョウは最初、痛さに驚いていたが突然現れた気に驚く。

 

「……おいおい、なかなかの気が三つに馬鹿でかい気が一つ。まゆっち、この気、知ってるか?」

 

百代もこの気に驚き、由紀江に聞く。

 

「いえ、知りません。リョウ先輩は知って…リョウ先輩?」

 

由紀江はリョウに聞くがリョウはそれ所ではなかった。

 

「おいおい、この気はまさか、アイツ等が来たのかよ!?」

 

「おい、リョウ?」

 

リョウの慌てように百代は心配する。

 

「あれ、大きい気がコッチに来てますね?」

 

まゆっちの言葉に益々リョウは慌てる。

 

「百代、腕離してくれ!ちょっ、マジで!」

 

百代の腕を外そうとするが、その前に奴が来た。

 

「こんにちは、リョウ君。

 

 

 

 

 

───俺が転入して来たぞ、喜べ!」

 

彼女の名は葉桜清楚(ハザクラ・セイソ)又の名を葉桜西楚(ハオウ・セイソ)と言う。

 

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