心に傷を負った艦娘を受け入れる鎮守府があるらしい 作:きめら
会話9割だと思います。
ついでにアホほど間もありますので、なれてないので指摘も承りまする。
許してつかぁさい。
ではどうぞ。
大淀には、ある程度の概要だけ話した。
とは言っても、深海棲艦と海でただ遭遇して何もしなかった、相手も何もなかったとは報告できないそうで、海で艦娘に偶然あったと本部には報告してくれることになった。
「私たちは、一体?」
「扶桑、さんだよね」
「ええ、そうです」
今は驚きが大きすぎて、ほとんど話せない。
何を告げればいいのか分からない。
山城は扶桑の後ろに隠れている。
「なんでこんなところに、私たちが?」
「うーん、どう説明したものか・・・」
「・・・」
みんな押し黙る。
僕は状況を説明するべきか、否かで。
扶桑と山城は、おそらく状況が理解できてない中で不振な人に声をかけられて。
どうするべきなんだろう。
言っても信じてもらえるかすら分からない。
それに、それを知ってしまったらどうなるかも分からない。
本当にどうするべきなんだろうか。
「山城さん、大丈夫?」
「・・・ちょっとだけ、寒いですね」
「これ、ブランケットだから、良かったら羽織って」
「・・・ありがとうございます」
相手も濡れてるから流石に彼女に直接渡すのは忍びないし、扶桑に手渡してもらう。
そのまま渡そうとしたらキッと睨んできたからね、しょうがない。
とりあえず落ち着くまではこうするのがいいのかもしれない。
大淀は報告を終えて戻ってきてくれた。
隣で下に何か敷いて、三角座りしてくれている。
可愛いな。
「とりあえず、一度私たちの鎮守府の来て頂きますか?」
「2人が良ければ、そうしたほうがいいかもね、風邪引くと危ないから」
「では、少しお邪魔しようかな・・・」
「・・・」
山城は未だに黙っている。
気を悪くさせたならいけないなとは思いつつ、彼女の元に歩み寄ってみる。
「何か、あった?」
「・・・少し、いえ、少しではないですが」
「・・・大淀、先に扶桑さんを連れてってくれる?」
「わかりました」
「山城さん、何かあった?」
「・・・」
「どうしたの?」
「私、一度死にましたよね?」
待て待て待て待て!
どうするべきか、どうするべきか!
何が最善か。
・・・ここまで来たら、言うのが筋だろう。
「うん、きっと」
「私、どうなっていました?」
「深海棲艦に、なってたよ」
「やっぱり、そうですよね」
「・・・記憶があるの?」
「はい、おぼろげですが」
「・・・変な言い方だけど、どんな感じ?」
「気持ち悪い、ですね」
「だよね」
何も言うことができない。
どんな感じなんて聞いたけど、それでどうするか何も分からない。
「きっと、戦ってたんだろうね」
「きっと、そうなんでしょうね」
「・・・」
何を言うべきなんだろうか。
分からない。
「よく耐えたね、頑張ったね」
ぽっと出て来た言葉だった。
今考えれば、なんでこんな言葉が出て来たのかてんで分からない。
何が良く耐えただ。
何が頑張ったねだ。
何も知らない自分が言うことじゃない。
言うべきじゃない言葉そのものだろう。
「ごめんね、こんな言葉かけるべきじゃないんだろうけど・・・」
「・・・」
「僕なんかが言うことじゃないね、本当に」
「・・・」
どんな反応か分からなくて、顔をしたから覗きあげる。
山城は、泣いていた。
ちょっとじゃない。
ボロボロ泣いていた。
泣き止ませることはできないから、ハンカチを渡して、少し近づいて背中をさすることしかできなかった。
雨が降って来た。
「大丈夫?」
「・・・はい、なんとか」
「なら、良かった」
まだ背中をさすったまま、もう一枚のブランケットを背中にかける。
「雨だね」
「・・・そうですね」
「雨は好き?」
「好きではないですね」
「そっか」
「実は、さっきから少しすると、昔の記憶が戻ってくるんです」
「それは、前に戦っていた時の?」
「ええ、今と同じ姿の時と、あの忌々しいはずのあの姿の時と」
「・・・そっか」
「はい」
「ねえ」
「なんですか?」
「今から、どうやって生きたい?」
「どう、と言いますと?」
「少なくとも、戦えないでしょ、今」
「戦えます」
「嘘」
「・・・ええ、嘘です」
「そんな状態で戦っても、辛いだけでしょ?」
「そう、ですね」
「例えばなんだけどさ、もちろん記憶を飛ばす方法もあるとは思うのよ。初めましてとして」
「はい」
「でも、そうじゃなくて、今のまま生きるって手もあると思うんだ」
「それは、そうですね」
「それに、艦娘全員が戦う必要なんてないと思うよ」
「そんなことは、ないと思いますが」
「・・・うちの所は、いろんな鎮守府でトラブルに遭った艦がやってくるんだ」
「・・・珍しいところですね」
「だから、戦わないって言うのも出来ると思う。でもね、きっときっとなんだけどさ」
「もうこれ以上失わないって心が力になるかもしれないなって思ったんだ」
「もちろんその分辛いと思うけど、きっと、その方が『救う』って意味が、大きくなるんじゃないかな?」
「それ私の苦しみ度外視では・・・?」
「正直苦しみ次第では、ある」
「さすが、『提督』ですね」
「・・・僕は他の人とは同じにはなれないよ」
「雨、止んだね」
「そうですね」
「扶桑ももう落ち着いている頃だろうし、一度行くかい?」
「そうですね、戦うか戦わないかは後で決めますね」
「それがいいよ」
「・・・私たちって、なんなんでしょうね」
大淀が傘を持ってやって来た。
無意味になってしまったようで、少し拗ねている。
笑顔で、帰ろうと、一言だけ言う事が出来た。
雨は止んで綺麗に晴れた。
虹も出た。
心は晴れない。
ある意味暗い話ですね。
パッと出てくるくらい話はこんな感じでした。
劇場版見た方に一つだけ注意書きがちょっとだけ。
劇場版の加賀と、同じような境遇です。
でも、実際、あんな事実を目の当たりにして、戦えるものでしょうか?
昔に見たきりで忘れてしまったのはありますが、こんな感じで思い出してもらえたら、なんて思ってます。
艦これって、ハッピーエンドはあるんでしょうかね。
この話では、できればハッピーエンドにしたいなぁって思ってます。
UA14000本当にありがとうございます。
正直艦これについて考えて、なんとなく書き始めたばっかりなので、正直ついて来てくれる人いるかなぐらいの感じですね。
ここまで見ていただけるとは思ってなかったので、普通に嬉しいです。
きっと明暗で風邪引くと思うけど、これからもよろしくね!(クソゴミ)
高評価、感想、お気に入りよろしくです。
次回だけちょっと軽い続きを書いて、その後書くモチベーション上げるためにほのぼの書きます。よろしくです。
ではでは〜
暗いの(艦娘の過去)ってどこまで?
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ひどいトラウマ可(けっこうやばいの)
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あっさり目で(今ぐらい)
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ほのぼの重視(ほぼ描写なし)