ハイスクールD×Dに転生した/アナザー   作:ユウタロス

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5作目『鉄のハイスクールD×D』投稿始めました


という訳で、第4話です



第4話 ホントなんだもん!

「お邪魔しま〜す」

 

 

 レイヴェルが遊びに来た翌日、リアスは生徒会室を訪れていた。

 

 

「あら。いらっしゃい、リアス」

 

 

 部屋に居たのは、かれこれ10年程の付き合いになる我が親友ソーナ・シトリーだ。

 

 

「それで、今日はどうしたのですか?」

 

「うん、ウチの眷族に新しく2人入ったじゃん?」

 

「ええ、兵藤一誠君とアーシア・アルジェントさんね。まさか、赤龍帝を眷族に迎えるとは思いませんでした…二人がどうかしたのですか?」

 

「いや、二人共悪魔稼業が様になってきたし、そろそろ使い魔の森に行こうかと思ってさ」

 

 

 やっぱり、使い魔はいた方が便利だしね。

 

 

「そうね…確かにいい時期かもしれないわ。でも、それがどうしたのですか?」

 

「確か、ソーナの所の新人もまだ使い魔いなかっただろ? 良かったら顔合わせも兼ねて一緒に行かない?」

 

 

 ソーナは口元に拳を持っていき考えこむ。まぁ、無理にとは言わないけどね? 顔合せは早い内に済ませといた方が良いかなー…と。

 

 

「いえ、そろそろ私達も行こうと思っていた所です。一緒に行かせてもらいましょう」

 

「ん、おK。じゃあいつ行く? 一応ウチは明日行く予定だったんだけど」

 

「私達も明日で構いませんよ」

 

「じゃ、明日の放課後ね」

 

 

◆◆◆◆◆

 

 翌日

 

 

「―――つー訳で、使い魔ゲットに行くぞ」

 

「使い魔……ですか?」

 

 

 アーシアに治療して貰いながら、ボロボロのイッセーが問返してくる。どうも小猫のクラスに覗きをやらかし、バレてボコボコにされたらしい。 よくやるねぇ、ホント。

 

 

「そ。お前とアーシアにはまだいなかっただろ?」

 

 使い魔を呼び出してイッセー達に見せる。

 因みに、ダンクルヘイトが眷族に入ったので今の俺の使い魔は紅いコウモリだ。

 

「へ~、コイツが…」

「可愛いです〜」

 

 グレイフィアは銀のウサギ、ダンクルヘイトは黒いクモ、小猫は白猫、祐斗は蒼い鳥、ギャスパーは暗赤色のヘビ。みんな使い魔の森で契約してきた奴らだ。

 

 

「うわ、動物園みたいだな…」

 

「まあ、基本動物だしな。たまにゴーレムとか使い魔にしてる人も…」

 

 

 不意に、部室の扉がノックされる。

 

 

「お、来たな。どうぞ~!」

 

「失礼します」

 

 

 扉を開けて入ってきたのはソーナとその眷族達。よーし、これで行けるな。

 

 

「せ、生徒会長……?」

 

「すみません、リアス。生徒会の仕事が手間取ってしまいまして…」

 

「気にすんなって。大して遅れちゃいねーよ」

 

 

 5分遅れた程度で律儀な奴だな、まったく。さて、戸惑ってる新人達に紹介しよう。

 

 

「イッセー、アーシア。コイツがこの学園の実質的な責任者の生徒会長、支取蒼那。本名ソーナ・シトリーだ。俺やグレイフィアと同じく、上級悪魔だ」

 

「じょ、上級悪魔ぁぁぁぁ!? 生徒会長が!?」

 

 

 おお、驚いてる驚いてる。

 

 

「またそんないい加減な紹介を……」

 

 

 え〜? 別に間違って無いじゃん?

 

 

「あれ、リアス先輩、まだ俺達の事説明してなかったんですか?」

 

 

 ソーナの所の『兵士』匙元士郎が聞いてきた。確か、生徒会だと書記やってるんだっけ?

 

 

「二人はまだ成り立てだし、悪魔の仕事を先に身に着けて欲しかったからな。ほれ、二人共、挨拶しな」

 

「あ、はい! ……えっと、2年の兵藤一誠です! 部長の『兵士』やってます!」

 

「お、同じく、2年生のアーシア・アルジェントですっ。眷族では『僧侶』をやらせて頂いてます!」

 

「ソーナ・シトリーです。お二人の事はリアスから聞いていますよ……それと、兵藤君に関しては風紀委員からも」

 

 

 ああ、やっぱマークされてるんだ。

 

 

「あ、私は『僧侶』の花戒 桃だよ! 私も2年生なんだー!コレからよろしくね!」

 

「『騎士』の巡 巴柄です。同じく2年生です。よろしくお願いします」

 

「『戦車』由良 翼紗。私も2年生だ。よろしく頼むよ」

 

「『兵士』仁村 留流子です。高校1年生です。ヨロシクです」

 

「私は『僧侶』の草下 憐耶です。私も2年生です。コレからよろしくお願いしますね、アルジェントさん、兵藤くん」

 

「匙元士郎、2年生で会長の『兵士』だ。俺としては、変態三人組の一人であるお前と同じなんてのが酷くプライドが傷つくんだがな……」

 

「な、なんだと!」

 

「おっ? やるか? こう見えても俺は駒4つ消費の『兵士』だぜ? 悪魔になって日は浅いが、兵藤なんぞに負けるかよ」

 

 

 おお、初っ端から言うねぇ。個人的にはそう言うのは嫌いじゃない。

 でも、眷族としては最低の行為だけどな。その辺はまだ若い。

 それに、身内贔屓抜きにしても、実戦も経験してないような新米に倒される程、イッセーは弱くない。と言うか、そんなヤワな鍛え方してない。

 

 

「サジ! お止めなさい!」

 

 

 軽く注意しようと思った瞬間、ソーナの叱責が飛ぶ。

 

 

「し、しかし会長!」

 

「サジ」

 

「うっ……スマン、言い過ぎた」

 

「元気があって大変結構。ほれイッセー、何時までもサジもこう言ってんだし、つまんねぇ事でケンカしなさんな」

 

「了解ッス」

 

 

 さて、顔見せも済んだ事だし、行くとするか。

 

 

「グレイフィア」

 

「かしこまりました」

 

 

 グレイフィアの名前を呼ぶと同時に、部室の転移魔法陣が起動する。この痒いところに手が届く気配り、さすがグレイフィア。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「とうちゃ〜く」

 

 

 いや〜、ホント転移魔法って便利だよな。ここ普通に来るとしたら1日じゃ着かねーもん。

 

 

「ゲットだぜ!」

 

「うおっ!?」

 

「きゃっ!」

 

 

 使い魔の森に転移すると、某ポケットのモンスターマスター目指してる少年のパチモン―――ザトゥージが現れた。

 

 

「俺はマダラタウンのザトゥージ! 使い魔マスター目指して修行中の悪魔だ!」

 

 

 つーか、随分タイミング良いな……コイツ、さてはずっとスタンバってたな?

 

 

「お久しぶりです、ザトゥージさん」

 

「久しぶり、ザトゥージさん」

 

「おう! 久しぶりだな、リアス坊ちゃんにソーナ嬢ちゃん! 後ろの子達がそうかい?」

 

「ああ、こないだ悪魔になったばかりの新米達だよ」

 

「ほうほう……んで? 君達、どんな使い魔がご所望かな? 強いの? 速いの? それとも毒持ちとか?」

 

 

 ザトゥージよ、いきなり毒持ちはキツくないか? と言うか、素人に毒持ち任せたらエライ事になりそうなんだけど。

 

 

「い、いや〜…毒持ちはちょっと……」

 

「そうッスよ。ほら、何て言うか…妖精みたいに女の子系がいいッスね! かわいいヤツが!」

 

「ハッ!!」

 

 

 やんわりと断るサジと、いつも通り欲望全開でブレないイッセー。

 しかし、ザトゥージはそんなイッセーとサジの言葉を鼻で笑う。態度悪ぃなコイツ。

 

 

「分かってない。全然分かってないなアンタら! いいか? 使い魔なんてのは強くてナンボなんだよ。もっと言えば、同じ種族でも個体によって能力値に隔絶的な差があってだな……」

 

 

 う〜わ、出た出た廃人理論。永遠の10歳君のパチモンの癖に厳選厨かよ。

 いや、パチモンだからこそ厳選厨なのか?

 

 

「わ、私も毒持ちは……」

 

「かわいい使い魔が欲しいです」

 

「アタシもー」

 

 

 アーシアやソーナの所の新米が嫌がる。無駄無駄、厳選厨は何言っても聞きやしな…

 

 

「うん、わかったよ」

 

「「おい、ちょー待てや」」

 

 

 女子達の要望で、一瞬にして持論を変えるザトゥージにイッセーとサジが詰め寄る。

 いい笑顔だなぁ、おい。

 

 

「まあいいや。それじゃ、今日はよろしく」

 

「おう、任せてくれ! 立派な使い魔トレーナーに仕立て上げてみせよう!」

 

 

 いや、それはいいから。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「なあ、ザトゥージさん。何か索敵能力高いヤツとか居ないの?」

 

 

 イッセーとサジがウンディーネの肉体美に絶望している中、不意に思い出してザトゥージに訪ねてみる。

 

 

「ん? リアス坊ちゃんにはもう、バケバケコウモリが居るだろ?」

 

「いや、まぁ、そうなんだけどね? ぶっちゃけ、こーちゃん(バケバケコウモリのあだ名)だけじゃあ、駒王町―――領地全体はカバーしきれない訳よ」

 

 

 イッセーやアーシアだって、そもそも俺がしっかり町の状態を把握しておけば、死なずに済んだかもしれないのだ。

 ダンクルヘイトの無実体結界は町一つ位なら覆えるが、触れたもの全部焼き切っちゃうから使えない。

 そんな訳で、俺は今優秀な“目”が欲しいのである。

 

 

「ふむ…それなら、ハルピュイアなんかどうだい? 最近1匹だけ目撃される様になったんだ」

 

「え? ハルピュイアってハーデスとかゼウスの部下じゃねーの? 何でここに?」

 

「うーん、分かんないけど…一匹しか居ねぇし、多分、野良なんじゃねーかな?」

 

 

 野良か…まあ、それなら外交問題とかにはならないかな…?

 

 

「んで? そのハルピュイアは何処に居るのさ?」

 

「ああ、ここから北東に15キロ程行った所が1番目撃例が多いぞ」

 

 

 15キロか…走ればすぐだな。こういう時、ホントに悪魔の基礎スペックの高さに驚くよなぁ…

 

 

「ん、りょーかい……っつー訳で。グレイフィア、ソーナ、ひよっこ達の面倒見てやってくれる?」

 

「…はぁ、まったく貴方は…」

 

「…ゴーイングマイウェイなのは昔っから変わりませんね…」

 

 

 呆れた様につぶやく2人。まあ、必要な事だから我慢してね?

 

 

「あ、リアス坊ちゃん、ちょっと待った!」

 

 

 駆け出そうとした所で、ザトゥージに呼び止められた。何だ、どうしたんだ?

 

 

「最近、今まで見た事が無い全く未知の魔獣が何十種類も出る様になってな」

 

「ふ〜ん。新種?」

 

「と、思ったんだがな。現れた魔獣達は全部違う姿でな…同じ個体は、一体として見付かっていないんだ」

 

 

 …なるほど、それは妙だな。

 普通、動物っていうのは群れで行動する(まぁ、大型肉食獣とかは違うけど)。

 1匹、2匹位ならただの突然変異の個体かもしれないけど、何十種類も突然変異するなんて早々無い。

 

 

「まあ、一応警戒しとくよ。んじゃ、行ってくんね〜」

 

 

 …しっかし、森で未知の魔獣か……まるでバイオだな。どっかに洋館でも建ってるかな? なーんてな、ハハハハハッ! ……ハハハ…

 

 

「……まさか、マジでバイオみたいな事になってねぇだろうな…?」

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「―――この辺か」

 

 

 いや〜、やっぱ悪魔の基礎スペック高っけぇわ。10分くらいで着いちゃったよ。

 

 

「さてさて、噂のハルピュイアはどこかな〜…」

 

 

 ―――〜〜♪〜〜♪〜〜―――

 

 

 不意に、美しい歌声が聞こえてきた。

 

 

「…ん? コレは……ビンゴ!」

 

 

 歌声の聞こえてきた方を見れば、湖の辺りの木の上で、華麗な歌声を披露しているハルピュイアと思しき生物を発見した。

 マジでいるのか、ココからギリシャ勢の領域までかなりあるんだがなぁ…つーか、ハルピュイアって色黒かったっけ?

 

 

「まぁ、いいや。お〜い、そこのナイス歌声のお嬢さ〜ん!」

 

「〜〜♪〜………」

 

 

 話し掛けた途端、ピタリ、と固まった。

 

 

「あ、あれ? え〜っと、ちょっと良い…」

 

 

 ―――ゾクッ―――

 

 

「〜〜〜〜ッ!?」

 

 

 ハルピュイアに近付こうとした瞬間、言いしれない怖気を感じて背後に飛び退く。

 その直後、ハルピュイアの身体が数倍に肥大化したかと思うと、頭部がバカリと割れ、そこから大量の触手が現れた……ってプラーガかよ!?

 

 

「おいおいおいおい! どうなってんだ、マジでバイオかよ!?」

 

 

 ショッキングな光景に一瞬ビビったが、即座にハルピュイアに向けて滅びの魔力を光線状にして撃ち込む。

 

 

 ―――パシュゥゥゥゥンン…―――

 

 

「何!?」

 

 

 放った魔力は、ハルピュイアの手前で減衰していき、命中する頃にはほとんど威力が無くなっていた。

 

「何だ? 命中した場所から煙が上がっているから、打ち消された訳じゃなさそうだが…魔力を分解したのか?」

 

 

 ……まあ、消滅じゃ無いだけマシか。

 

 

「■■■■■■ーーーッッ!!」

 

 

 そんな事を考えていると、ハルピュイアが肥大化した翼をはためかせ、空中に飛び上がった!

 マズい、もし本物のプラーガだったら危険過ぎる。逃がす訳にはいかない、ここで仕留めないと……ッ!

 

 ハルピュイアを追い掛けて空中に飛び上がり、指を銃の形に構えて周囲の魔力をかき集める。

 

 ―――恐らく、ヤツは自分の周囲の魔力を分解出来るのだろう。ならば、対処法は簡単だ。

 

 

「分解しきれない量の魔力をぶっ放せば良いだけだッ!!」

 

 

 ―――昔、グレイフィアが言っていた。『魔力の操作で最も重要なのはイメージだ』と…

 故に、イメージするのは原初の魔砲少女(魔王)の代名詞。

 

 逃げようとするハルピュイアの四肢を、魔力の輪が拘束し、空中に磔にする。

 ハルピュイアは拘束から逃れようと頭の触手を振り回すが、俺の魔力の三割つぎ込んであるんだ、そんなに簡単に分解しきれるようなヤワな拘束じゃないんだよ。

 

 数秒でチャージが完了する。さあ、受けて見ろ。核爆発100発分の威力を誇る、『星を軽くブッ壊す』一撃を。

 

 ―――これが俺の、全力全開ッッ!!―――

 

 

「スターライトォ…ブレイカァァァァァッ!!!」

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

「……ねぇ、イッセー君? 本当にソレにするの? 考え直さない?」

 

「いやだい! いやだい! 俺はこのスライムと触手を使い魔にするんだい!」

 

 

 祐斗が一誠に考え直す様に忠告するが、一誠は頑として聞き入れようとせず、へばり付いているスライムと触手ごとアーシアを抱き締めていた。

 

 

「兵藤、お前ブレねぇな…」

 

「うわ〜……兵藤先輩、真剣(マジ)でキモいです」

 

 

 使い魔契約を終えた匙と仁村が、それぞれ黒トカゲとフェアリーを連れて戻って来た。

 二人共、可哀想なモノを見る目でイッセーを見ている。

 

 

「イッセー先輩、どうしてスライムと触手に拘るんですかぁ? 正直、お洋服溶かすだけの害虫ですよ?」

 

「……ギャスパー、お前、意外と毒舌だな」

 

 

 その後も一誠は抵抗を続けていたのだが、不意に凄まじい轟音と衝撃波と共に、巨大な黒い柱が現れる。

 

 

「うわああああっ!?」

 

「きゃあああああああっ!?」

 

「これは……」

 

「リアスですね」

 

 

 柱が現れた衝撃で一誠達は吹き飛ばされ、ゴロゴロと転がっていく。そんな中、グレイフィアとダンクルヘイトだけは平然と直立していた。

 

 

「い、痛てて……アーシア、無事か?」

 

「は、はい…イッセーさんと、この……アレ?」

 

 

 アーシアが自分の身体を見てみると、先程まで身体に纏わり付いていたスライムと触手の姿が見当たらない。

 

 

「す、スラ太郎!? 触手丸!?」

 

 

 慌てて一誠が周囲を見渡すと、少し離れた場所にウネウネと絡まり合うスライムと触手の姿が。

 

 

「はぁぁぁ…よかった、吹き飛ばされただけか。おいでー、スラ太郎、触手丸〜」

 

 

 

 

 

 ヒュゥゥゥゥゥゥ……という、何かしらの落下音が聞こえてきて……

 

 

「あ」

 

 

 ―――ズドンッッッッ!!―――

 

 

 ウネウネとイッセーの元に向かおうとしていたスライムと触手の上に墜落した。

 

 

「す……スラ太郎ォォォォッッ!? 触手丸ゥゥゥゥ!?」

 

 

 数メートルの大きさのハルピュイアの下敷きにされたスライムと触手は、地面のシミと化していた。

 

 

「あ、ああ…あああああァァァァァッッ!!」

 

 

 プチッと潰れたスライムと触手に、慟哭の声をあげる一誠。

 両膝を地面につけながら両手を天に伸ばすその姿は、それはそれはプラトーンそっくりだった。

 

 

「ただいま〜。みんなもう使い魔決まったか?」

 

 

皆が落ちてきたハルピュイアを警戒していると、リアスが空を飛んで戻ってきた。

 

 

「リアス、コレはなん…です……」

 

「? どうしたグレイフィア?」

 

 

 リアスに問い詰めようとしたグレイフィアが固まり、リアスが来た事に気付いた眷族達も固まる。

 

 

「……びゅーてぃふぉー……」

 

 

 ボソリと誰かが呟いた。

 

 リアスは制服がボロボロになっており、上半身はほぼ裸になっていた。

 普段のたゆまぬ鍛錬のお陰で鍛え抜かれたその肉体は、必要な場所に必要な筋肉が高密度で詰まっており、さながら日本刀のような美しさを持っている。

 

 簡単に言うと、思春期の生娘達には刺激が強過ぎる。

 女子勢どころか、男子であるサジまで顔を逸らしているレベル。それ程の肉体美である。

 取り敢えず、話を聞かなくてはと思い至ったソーナが顔を赤らめながらも問い掛ける。

 

 

「……リアス、その服はどうしたのですか?」

 

「ん? ああ、ちょっと全力全開したら弾け飛んだ」

 

「弾け飛んだって……コレが関係しているのですか? と言うか、何ですかコレは?」

 

 

 そう言って、ソーナはハルピュイアを指さす。

 

 

「ハルピュイア」

 

「…はい?」

 

「だからハルピュイアだって」

 

「嘘おっしゃい! ハルピュイアがこんなに大きい…と言うか、頭部から触手なんて生えてる訳ないでしょう!」

 

 

 何を巫山戯た事を! と詰め寄るソーナに、ホントなんだもん! と答えるリアス。

 

 

「いや、マジなんだって! いきなりこんな姿に変形したんだって! グレイフィアは信じてくれるよな!?」

 

「……え?」

 

 

 リアスがグレイフィアの方を向くと、そこには尋常じゃない量のカメラでリアスの姿を撮影しているグレイフィアの姿が。

 呼吸は荒く、目は血走っており、指は擦り切れるんじゃないのかと思う速度でシャッターを切っている。

 他の眷族達は男女問わずドン引きしている(アーシア含む)。

 

 

「……とにかく! コイツはアジュカ様の所に送るから! 以上!」

 

『流した!?』

 

 

 グレイフィアを数秒見た後、何事も無かったかのようにソーナの方へと向き直るリアスに、一斉にツッコミが入るが華麗にスルー。

 

 

「そんで? 新米の使い魔は?」

 

「え、えっと、俺がこの黒トカゲで…」

 

「私が、このフェアリー、です…」

 

「へ〜、良さげじゃん。んで? アーシアとイッセーは?」

 

「わ、私は、この子にしようと思ったのですが……イッセーさんは……」

 

「おお、蒼雷龍の子供か! すげぇな、生で見るのは初めてだぜ! そんで? イッセーは何にしたんだ?」

 

「イッセーさんは、その…スライムと触手にしようとしていたのですが……落ちてきたアレの下敷きに…」

 

 

 蒼雷龍を抱き抱え、未だにプラトーンで固まっている一誠を気不味そうに見るアーシア。

 リアスはツカツカと一誠に近付き、ポンと肩を叩く。

 

 

「イッセー」

 

「……何ですか」

 

「俺は“使い魔を好きにしていい”とは言ったが、“使い魔に好きにさせていい”とは言っていないぞ?」

 

 

 すなわち。

 

 

「少なくとも、相手の同意無しにスライムと触手なんぞけしかけさせんぞ?」

 

 

 事実上のNG宣言に、一誠は地面に崩れ落ちるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「どうだった?」

 

「ああ、凄まじい破壊力だよ。なのに、魔獣は殺さない様に非殺傷で攻撃していた。攻撃力だけでなく、技量もかなりのレベルだ」

 

「非殺傷? そんな都合の良い事出来るの?」

 

「事実、彼はやっていただろう? あの破壊力で魔獣が消滅していないのはそれ以外考えられない」

 

「おっかないわねぇ、尋問し放題じゃない……それにしても凄かったわね、あの身体。惚れ惚れしちゃったわ」

 

「ああ、日本刀の様な美しさだった。ただ鍛えただけじゃ、ああはならない。思わず仕掛けてしまいそうになったよ。きっと接近戦でも活躍出来るだろうね」

 

「フム、やはり現時点で警戒すべきは赤龍帝よりも『紅髪の滅殺王子』……『銀髪の殲滅女王』の愛弟子は伊達ではない、と言う事か」

 

「って言うか、何なのあの魔獣? 趣味が悪いわよ?」

 

「日本のホラーゲームで覚えたらしい。まあ、生理的嫌悪感を煽るのも重要な戦術さ」

 

 

 

 





ハイ、という訳で第4話でした

今回は使い魔ゲットの回でしたね。原作と違い、シトリー眷族も同行しました。

そして披露された必殺技。ちゃんと非殺傷設定なんでご安心を(笑)

リアスは他にも、前世の知識によるネタ技を開発していますが、威力だけならアレが最強技ですね。


前書きでも触れましたが、5作目『鉄のハイスクールD×D』の投稿始めました。コチラは今までの4作と違い、転生者多数となっています。

次回から月光校庭のエクスカリバー編に突入します。コカビーに対する残虐ファイトにご期待下さい(笑)

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