ガンダムビルドファイターズ Re:Spelled   作:セルフィア

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Another story
Another story 1〜貴重な経験には対価が〜


ジューン・ブライト

それは6月に結婚式を行うと一生幸せな結婚生活を送れるらしく、ドレスやタキシードを着て洋風の結婚式の発祥の地であるヨーロッパに、古くから伝わる伝承でありそれに憧れる女性が多いらしい。

 

「以上が私、響カンパニーの調べでございます。」

ある日の部活動は響によるスクリーンを用いたジューン・ブライトの説明から始まった。

「なぁ、質問いいか?」

「ん、良いぞ拓哉。ただ沢山はやめてくれよ?」

 

「了解、じゃ手短にするわ。誰か結婚する予定あんのか?」

「あるぞ!沙希と俺だ!」

響の発言から数秒全体に沈黙が続き顔を真っ赤にした沙希の鳩尾正拳突きが響に直撃して撃沈した彼に代わり沙希が響のスマホを手に持ちながら

 

「ご、ごめんなさい…!話がすごい飛んでしまって…」

「おぉぅ…あの馬鹿が悪いのは分かってるからお手柔らかにしてあげてくれ…」

「次から気をつけます…それで何故あの話になったのかというと…」

沙希の親戚である『大滝 梓』が所属するモデル事務所主催の結婚式をテーマにしたガンプラバトルのイベントで2人でワンペアを組みドレスとタキシードを着て行うもので、一枠欠員が出てしまいそこにたまたま親戚の集いで集まっていた沙希が捕まったらしい。

 

「それで、響をペアにして参加する事になった訳か。」

「そうです…私としてはドレスを着る事が出来てその姿を響さんに見せられるのも嬉しいんですけど、その光景を色んな人に見られるのが恥ずかしてくて…」

「良いじゃないですか!私、沙希さんの結婚ドレス見たいです!」

「そうだなぁ、響が特に喜ぶだろうし。」

 

「う…な?だから言っただろ?皆なら賛同してくれるって。」

そうして時は経ちイベント当日、控室に入ろうとした所で呼び止められる。

「時間通りに来れたみたいだな。城戸。」

「お久しぶりです、お兄様。」

『大滝 翔也』梓の旦那で沙希とも交流があり沙希と響が付き合いだしてから響も何度か会ったがなにかとつっかかって来てなんだかんだでバトルになってしまうのがルーティンだ。

 

「はいはい、このままだとまた突っかかりそうだからウチの持っていくわ。また決勝で会いましょう?」

「城戸!ちゃんと勝ち上がってくるんだぞ。」

「言われなくても!ね、沙希?」

「そうですね…行きましょう…」

 

時間が少し経ち開会式、一回戦とどんどん進んでいき順当に響と沙希は勝ち上がり残るは決勝戦となっていた。

 

「さぁ、決着をつけよう。」

「楽しい試合にしましょうね!」

「そうですね、沙希、行こう。」

「はい…楽しく、ですね…」

 

運営の人が何か言っているが集中モードに入った4人の耳に入って来ず筐体を真ん中に挟んだ4人がGPベースをセットし読み取り機に愛機を置いた。

≪ Damage level set to B≫

 

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard1,space》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START!》

「城戸 響、アイギスストライクV2。推して参る!」

「小川 沙希、ガンダムアルケインブライト。い、いきます!」

 

ウエディングバトルリーグ、決勝戦ラストステージはアバオアクーだった。

 

「響さん…分かっていると思いますが…」

「大丈夫だよ。俺は冷静にやれる。」

遮るものが何もない宇宙空間を周囲を警戒しつつブーストを吹かしながら進み珍しく落ち着いてる響を横目に沙希は胸を撫で下ろしていた。

 

「あの人の事だからステージ中央で待ってると思うよ。」

「そうですね…行きましょう…」

そして、ステージ中央まで進むと予想通り翔也の愛機である銀をメインとし所々に赤が入っているジェスタの改造機[ジ・ガレス]と梓の愛機である金をメインとしこちらは黒が入ってる百式の改造機[ジ・ヴィーナス]が待ち構えていた。

 

「来たか…城戸!俺はお前にタイマンを申し込む!」

「お兄様!そろそろ俺の下の名前を覚えてください!」

「黙れ!俺はまだ沙希とお前との付き合いを認めたわけではない!過去何度か対戦し勝率は正直、お前の方が多いが今回のこのバトルで俺が勝ちお前たちの付き合いを改めさせてやる!」

 

「…分かりました。ならこのバトルも俺が勝って堂々と認めてもらいます!」

直後、弾かれたようにお互いブーストを噴かしそれぞれの獲物をぶつけ合い鍔迫り合いへと発展し振り下ろされたビームサーベルを弾いたアイギスストライクV2のソウルプリゲイジョンシールド内蔵のビームキャノンを撃ち放つがそれはジ・ガレスに身を捩られ避けられてしまう。

 

その様子を見ていた響歌と斗真が驚きの声をあげていた。

「「響先輩(さん)が大剣じゃない⁉︎」」

「そうだ、あれが珍しく攻めじゃなく守りである盾をメインとしたあいつを古くから知る奴らに盾のって言われてる由縁だ。」

「そうなんですね…」

 

「でも、普通に盾で殴り始めましたけど…」

「…うん。まぁ、あいつだから何でもありだろ…」

そう呟いた拓哉はモニターを遠い目で眺めるしか出来なかった…

身を捩ってビームキャノンを躱したジ・ガレスがソウルプリゲイジョンシールドを蹴り飛ばし距離が空いた瞬間、ビームランスのビームバズーカに粒子が充填され光の渦が放たれる!

 

「この前には無かった戦術だな。よし、ファストシールド!」

射出された2基のシールドドラグーンがビームバリアを形成、だがまだ受け切れず

「セカンドシールド!」

続けて2基のシールドドラグーンを向かわせ同じようにビームバリアを形成、アイギスストライクV2に届く事なくビームは打ち消されていった。

 

「やるじゃないか!それでこそだ。」

「お褒めに預かり光栄ですよ!」

シールド裏から取り出したビームライフルをSEED撃ちの構えで撃ち始めるが、ジ・ガレス側は主武装であるビームランスをバックパックに戻し簡易可変状態で加速、アイギスストライクV2を通りすぎ可変形態を解くとビームサーベルを抜きビームライフルを真ん中から斬り飛ばす。

 

「や、ら、せるかぁ!」

「背負い投げだと⁉︎」

誘爆が起きる前にビームライフルの残骸をぶん投げ爆発による衝撃をソウルプリゲイジョンシールドで防ぎ、追撃として突き出されたビームサーベルを抱き抱える形でガッチリと組み出しそのままの勢いで前方に背負い投げでぶん投げた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「どうして男どもはあんな感じなんだろうね?」

「なんででしょう…ですが、お互いにそこを好きになったわけですし…」

「確かにね。でも沙希ちゃんが人前でこういうことを言えるようになったのは成長だね〜」

「……!」

翔也と響が鍔迫り合いを始めて飛び出して行った頃、梓と沙希はステージ中央に残されていた。

 

「さて、私的な話はこの辺にしてそろそろ私たちも始めよっか。」

「そうですね…今日こそ勝たせて頂きます…!」

梓の愛機、ジ・ヴィーナスに今まで沙希が勝てた勝率は4割といった所でどちらかといえば負け越している。

そして今回は勝つためにアルケインの見た目を損なわない武装を積めるだけ搭載したアルケイン版フルアーマー仕様となっていた。

 

「こちらから行かせて頂きます…!」

(梓さん相手に長期戦は不利なので…ここは…!)

「良いわ!かかって来なさい!」

開幕早々、ガンダムアルケインブライトの拡散レーザー砲・大型ビームライフル・背部レール砲をフルバーストで撃ち放ちそれを読んでいたのかジ・ヴィーナス側もパルマフィオキーナ・両腰レールガン・両肩ビームキャノンで応戦し

ビーム同士がぶつかり合った閃光でお互いに次に備えてバックブーストで後方に下がっており距離が開いていた。

 

「攻め方は正面からだけじゃないんです…!」

「それはそうだけ、ど⁉︎砲撃⁉︎」

「今のミサイルの中に一定距離進んだら返ってくるものを混ぜました…」

ガンダムアルケインブライトの両肩・両腰・両脚にある増設したミサイルパックからドドドド!!と音を立てながら加速したミサイルがジ・ヴィーナスへと向かうがビームサーベルで切り払われたり避けられたりしてだいぶ数を削られていく中、後方へ抜けていったミサイルの何発かが突如旋回し無防備な背面に直撃していく。

 

「ブースターを潰したのに…⁉︎」

「姿勢制御なしで後方にビーム撃てばこれぐらい!」

両肩のビームキャノンでミサイルの直撃によって破損しパージしたバックパックを撃ち抜いて起きた衝撃を利用したブーストでガンダムアルケインブライトに急速接近して、両手に持ったビームサーベルを振り下ろし両腰の拡散レーザー砲を切り落とされてしまう。

 

近づかれた勢いで手放してしまった大型ビームライフルの代わりに両腕のビームワイヤーを展開して左手のビームサーベルを弾き飛ばす。

「「責めるなら…」」

「今です…!」

「ここでしょうね!」

 

ぶつかり合ったビームの閃光が晴れた瞬間、ガンダムアルケインブライトの胴体にはビームサーベルが突き刺さっておりジ・ヴィーナスの胸部にはビームワイヤーが食い込んでいた。

「響さん…焦りすぎてしまいました…この後は…」

「翔也、後は任せたわ。」

「任されよう。」

「分かってる、後は任せてよ。」

 

沙希と梓の2人のアイコンが消えるのを見届けた響と翔也は改めて獲物、アイギスストライクV2はビームサーベルをジ・ガレスはビームライフルを手に取ると溜めることなく動き出し距離を取ったジ・ガレスがビームをこちらに撃ち込んでくるがアイギスストライクV2は直撃コースのみを斬り払い体制を低くぐっと踏み込みジ・ガレスを範囲内に抑えるとそのままの勢いでビームサーベルを振り上げ突き出ていた左腕を持っていたビームライフルごと斬り飛ばす。

 

「取った!」

「ライフルが…こうなるとコイツしかもう出せんな。城戸を相手に片腕では不利でしかない。」

「さぁ!もう片腕も貰いますよ!そんでもって次の衝突を最後にさせて貰います!」

「乾坤一擲というわけか…面白い!乗ろうじゃないか、これで落ちろ城戸!」

「貴方なら乗ってくれると思いましたよ!」

 

斬り飛ばされたライフルを右手で掴むとアイギスストライクV2に叩きつけバルカンで爆発させ距離を再び取ったジ・ガレスがビームランスを構えると勢いよく駆けてくる!

翔也とは過去数度対戦してる中の自分が負ける時のパターンとして常備されているビームランスのフルパワー突進を細身の刀身で受け止めきれなかった事であり今回も恐らくビームランスで決めに来ることを想定して自分の持つ武装の中で1番の防御力を誇るソウルプリゲイションシールドを持ってきていた。

 

そして、それは予想通りの展開で思わず笑みが溢れてしまうがすぐに気を引き締めアブソーバを前回で開きビームランスの穂先に齧り付く。

「なんだと⁉︎」

「貴方との戦闘映像はこれまで何度も見てきた!俺の計算が正しければランスさえ失えば武装はないはずだ!」

 

ビームランスを齧ったままそのビームを吸収したソウルプリゲイションシールドのビームキャノンを出力全開で目の前のジ・ガレスではなく下方に向けて撃ち放ち本体であるアイギスストライクV2ごと後方へとバックブースト、思わず手を離したジ・ガレスから距離を空けるとソウルプリゲイションシールド(ビームランス食い込みver)をパージし両腰の天羽々斬 真・偽の2本を抜き放つ。

 

「ははは!もはや全てを失った俺にする事はない!俺はお前を認めよう!城戸響!」

「チェストォォォ!」

避ける事も出来たはずのジ・ガレスはそんな素振りは一切なく残った右手を広げてこちらへ背を向けて立ち尽くしその後ろ姿に両肩から天羽々斬 真・偽の切っ先が入りクロスに切り裂き爆発が起こる。

 

[YOUR WIN!!!]

 

スクリーンが解け疲労感が抜けぬまま会場のステージに上げられ授賞式と記念撮影、オーナーの締めの挨拶など1時間ぐらい過ぎたのち控室へ戻った響は正装のままソファに倒れ込み沙希はドレスを脱ぐため更衣室へと連れて行かれていた。

 

「あぁぁぁ!つっかれたぁぁぁ!全国大会の時ぐらい緊張感半端なかった…」

「お疲れさん、姫を守る騎士みたいで中々いけてたぞ。」

「拓哉…素直に褒められるとなんかアレだな…」

「照れるってか?まぁ、素直に褒められとけって。」

 

笑いながら響の背中の叩いていた拓哉の左右にいた響歌と斗真も労いの言葉をかけていた中、唐突に控室のドアをノックする音が響き渡る。

「失礼する。そんな警戒しなくても疲れているだろうから手短に話す。城戸響、ちゃんと覚えてたからな。これだけだ、ゆっくり休んでくれ。」

バタン、と閉じるまで数十秒しか掛からなかったが閉じた瞬間寝そべっていた響が飛び上がった。

 

「拓哉!聞いたか!フルネームで呼んでくれた!」

「そうだな…なんでこんな喜ぶか分からないけどおめでとさん。」

「そりゃ喜ぶだろって!あ、沙希良いニュースが」

「お待たせしました…響さん⁉︎急に何を⁉︎」

 

そうして、ハイテンションになった響が着替えが終わり戻ってきた沙希に抱きつこうとして驚いた彼女による膝蹴りが再び鳩尾に直撃し倒れ込んだ響を見てまた一騒動あったのだがそれはまた別のお話。




約3ヶ月ぶりの更新となりました!
最近、欲しいガンプラが買えず諦めて帰る事が多かったです…

次は本編の方の更新となりますので!

今回のガンプラ紹介!
ジ・ガレス
武装:ビームランス(ビームバズーカ内蔵)、ビームライフル、ビームサーベル×2、可変式シールド
SP:可変機構
大滝 翔也の使用する機体で、ジェスタをベースとしているが脚部をZガンダムの物に換装しているので可変式シールドを分割して可変翼としビームランスが機首となり簡易的な可変形態を取ることが出来る。
ジ・ヴィーナス
武装:パルマフィオキーナ、長距離レールガン[ケルベクス]×2、ビームキャノン×2、ビームサーベル×2
SP:なし
大滝 梓の使用する機体で、百式をベースとしているがCEの武装を取り込んでおりフリーダムガンダムのようなフルバーストを行う事ができ相手がビームが効かない機体だとしても長距離レールガン[ケルベクス]や拳で殴りかかる戦法を取る。
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