ガンダムビルドファイターズ Re:Spelled 作:セルフィア
「と、言うわけで次の土曜日にショップ大会に出ようと思う!」
その日の部活は某部長を思わせる響の発言から始まった。
「大会!良いですね、面白そうです!」
「僕も異論はないです。」
「おー2人ともやる気だな。じゃぁ、俺も出ようかな。小川さんは?」
「えっと…私は見守ろうかなっと思ってます…響さんを撃ちたくないので…」
「わぁ…普段何回もバトルしてんのに、しかもさらっと俺やられてない?」
「まぁまぁ…それじゃみんな行けるそうなんで次の土曜日はいつものゲーセンに集合!解散!」
そうして時は流れて土曜日
「うん、2日ぶりだ!」
「お前の事だから昨日も来てそうだったけど、昨日は部活も休みだし何してたんだ?」
「えーと、お義父さんの道場で修行したのち学校の剣道部と一戦交えて沙希を家に送り届けて帰ったかな!」
「中々にハードな放課後だったな⁉︎」
「剣道部で一線交えてる響さん見たかったです!」
「姉さんはその日この日に着ていく服選びで1人ファッションショーしてたじゃないか。」
「ちょ!斗真、今そんな事言わなくても!」
「そうなんだ?」
「えっと…ど、どうですか?」
「ん?あぁ、ばっちり可愛いぞ!すごい似合ってる。」
「可愛いって…えへへ。」
「ふふ…私に対してはだいぶ時間が掛かっていたのに後輩に向けては流れるように言えるんですね…」
「う…おーい、おやっさん!」
会話をしながら歩き沙希の冷たい視線を背に受けながらもゲーセンの受付けに着くと響は逃げるようにこちらに背を向けている男性に声をかけていた。
「おぉ?今井ちゃんのとこの坊主じゃねぇか。あの子が最近落ち着いてきたと思ったら今度は君が大会を総なめにしにきたってところだな?」
「総なめって…ただ月2で行われてる大会に全部参加してるだけじゃないですか。」
「響お前、あの時木乃香さんの事引いてたじゃん…」
「いや、だってこんな楽しい事知っちゃったらやるしかないじゃんか!」
「あー昔の話も良いけどほらほらもうそろそろ番号の読み始まるから行きな。坊主には馴染みのある顔がいたからよ。」
響たちが話してる間に番号を貰ってきてくれていた沙希から番号を受け取り待つ事数分、大会前のトークも手短に番号が呼ばれる。
そして、早速番号の呼ばれた響はGPベースをセットして読み取り台に機体を置いた。
「城戸 響、ガンダムAGE-2斬鉄。推して参る!」
ショップ大会1発目のステージは宇宙空間だった。
「さってと、後輩も見てるんでね!カッコよく勝とうじゃねぇか!」
ゲートから飛び出し可変形態でステージを飛行していると正面からギラーガがこちらに向けてビームを撃ちまくってくるが敢えて加速して多少の被弾は承知の上でギラーガの横を抜け可変形態を解くとビームサーベルを抜刀、振り下ろすがギラーガもビームサーベルを形成し防がれてしまう。
「流石にそう簡単には勝たせてくれないか…なら!」
ドッズトリアイナを腰に戻し空いた手でもビームサーベルを抜いて2刀流でそのビームサーベルを形成していた右腕を斬り飛ばす。
直後、ギラーガのテールアタックを頭部にもろに受け体制が揺らぐが脚部バーニアを吹かし足裏に仕込んでいたアーマーシュナイダーをギラーガの頭部に食い込ませる。
視界を奪われたギラーガが当たりもつけずに全身のビームを撃ち放ちガンダムAGE-2斬鉄を遠ざけるとサブモニターに切り替えたのだろうかこちらをじっと見ているような動作に切り替わっていた。
「切り替えが早いな…けど問題はない!」
再びウェイブライダー形態をとりギラーガの残された火器による連続射撃を器用に躱し、脚部小型ミサイルを加速しながら撃ち放ちそれを撃ち抜いたギラーガの周囲が煙に包まれる。
「これで終わりだ!」
ウェイブライダー形態を解きすれ違いざまにビームサーベルを放出していた左腕を斬りついでの2撃目で振り向いて両足を斬り落し、撃たれたギラーガの胸部ビーム砲を頬を掠めるぐらいの動きで躱すと右肩からビームサーベルを振り下ろし2つに分かれた所をバレットキャノンで撃ち抜き爆発を起こる。
(次は拓哉か…相手は中学生か?)
続く2回戦目の拓哉も筐体へ向かい機体をセットする。
「安藤 拓哉、ガンダムアストレアtypeB(バズーカ)。飛び立つ!」
今回のステージは遮蔽物がほとんどない市街地だった。
「うん?ヴィダールか…近づかれると厄介だな。」
そう呟くとスロットの3番目[RK弾頭]を選択、サブアームによる弾頭切り替えが行われたのち未だこちらに気付いてないヴィダールに向け撃ち放つ。
直前で粒子撹乱膜が展開するはずが勢いよく出たせいでそのままヴィダールに命中してしまい弾頭の破裂と共にヴィダールの頭部が吹き飛んでいた。
「避けないのかよ。もうめちゃくちゃだ!」
両肩に担いだバズーカを接近しながら撃ち続け弾の無くなったバズーカをヴィダールに叩きつけると粒子撹乱膜の影響でビームの出力が抑えられビームナイフ並みのビームしか展開出来ていないビームサーベルをその胸部にねじ込みそのまま腕を振り上げる!
「よくよく考えたら鉄血機なんだからビーム使われないのになんで粒子撹乱膜なんて撃ったんだろう…」
スクリーンが解けガンダムアストレアのカメラアイから輝きが失われるのを横目をそっと呟いていた…
(店内暗くてよく見えないけど、あいつは…)
「先輩たちに続かないと…」
3回戦目の斗真もGPベースをセットし機体を読み取り台に置く。
「井上 斗真、リィアイアガンダム。行きます!」
今回のステージは山が何個も連なっている山岳地帯だった。
「うん、今回はバルバトスの力を使わずにリィアイアだけで勝ってやる…」
今回敢えて家に置いてきたバルバトスアーマーの事を思い出しつつ、FSSとして乗ってきたフォートレスアーマーから地面に砂煙を立てながら降り立つと早速有線ビットを射出し索敵を行う。
「この距離なら行ける。」
上空のフォートレスアーマーからビームバズーカの砲塔を射出し持っていたビームライフルと合体、先程射出した有線ビットによる位置把握をデータで受け取りそのまま撃つがこの砲撃で位置を把握したのであろうデュエルガンダムが身をかがめ避けようとしたためシヴァを撃ち抜くのみとなってしまった。
「躱された⁉︎けどこの間合いなら!」
冷却中のビームバズーカの砲身を取り外し元の強化型ビームライフルに戻すと山を蹴りながら飛び跳ね同じくこちらに向かってきていたデュエルに右手のビームサーベルを振り下ろすが原型機にはないビームシールドによって防がれてしまう。
(この立ち位置ならあっちのビームサーベルは抜かれない!)
もう片方の手に持つ強化型ビームライフルを胴体に向け撃ち放つ。
しかし、こちらもまさかの強化型ビームライフルの方を掴まれ向きを変えられてしまった。
「ノーマルのリィアイアじゃ相性が悪いか!クソ、バルバトス持って来れば良かった!」
続く追撃を考えようとした最中、デュエルの方が肩部5連装ミサイルポッドが開き避けきれない近距離で撃たれ咄嗟にシールドを頭部に掲げるが爆発が起こる。
「そんな…」
爆煙が晴れたリィアイアガンダムの胸部にはビームサーベルが突き刺さっていた。
1回戦最後の対戦は響歌と小柄な女性。
(初めて見る顔だな?それにしても…)
「FAアトラスガンダムは井上 響歌で行きます!」
今回のステージはビルが幾つも立ち並んでいる市街地だった。
「このビル邪魔すぎてまともにビームサーベルも振るえない!」
この市街地ではこのシールドはデカすぎて良い的だと判断した響歌はシールドをパージし、右手にレールガン左手にアサルトライフルを持ち直す。
直後、索敵を行うよりも早く接近を知らせるアラートが鳴り響く。
「赤い、赤い、狼?響さんの赤より明るめの赤。なんか気に食わない!」
時折ビルの隙間から見える赤い機体に向けレールガンを撃ち放つが弾が届く頃には既に姿は見えずレーダーで確認し予測してその方角にも撃つがあちらからは見えるているかのように躱される。
「当たらない!なんで⁉︎」
最後の1発を打ち切って残弾の無くなったレールガンを地面に置き右手にもアサルトライフルを持ち姿が見える瞬間にガンガタの構えで連射すると何発か当たったような音が聞こえるが、いかんせん威力が低く大したダメージにはなっていなかった。
ビルに隠れながらカートリッジを交換しようと腰裏に手を伸ばした所、その手をその原型機の分からない赤い機体に掴まれ地面に押し倒されカートリッジを踏み潰し一旦距離を取ると再び可変形態の機体がブーストを吹かして襲いかかってくる。
「ひっ⁉︎こ、来ないでよ!」
1戦目の響のようにすれ違うごとに手持ちの武装が一つまた一つと消えていき最後の残されたビームダガーがその手から弾き飛ばされた後はもう一方的な試合だった。
「もう…終わりだよ…」
全てが終わった頃には赤い機体のビームファングがFAアトラスガンダムの頭部を喰い千切っていく。
そうして、響たちの1回戦は一年組が全員敗北という結果になっていた。
第9話投稿しました!
最近、気圧や気温の変化が激しくて体調を崩しまくってますがみなさん体調はいかがでしょうか…
今回のガンプラ紹介!
AGE-2斬鉄
武装:ドッズトリアイナ、ビームサーベル×2、脚部小型ミサイル、バレットキャノン×2、脚部アーマーシュナイダー×2
SP:擬似Xラウンダー
今回の店舗大会に向けて響が自作したウェア。ダブルバレットを参考にしているため肩部にはそのままバレットキャノンが流用されており原型ウェアと違う点はカラーリングと脚部にアーマーシュナイダーが仕込まれている。