ガンダムビルドファイターズ Re:Spelled 作:セルフィア
「たのもー!」
地区予選を1週間後に控えた響たちのメンテナンス日は突如として聞こえた声により消える事になった。
「あれ、マリさんじゃん。拓哉に用?今あいつトイレ行ってるんだよ。」
「あ、そうなんですね。じゃなくて私城戸さん達に用があったんです!」
「「俺(わたし)たちに?」」
内容を聞いてみると、地区予選がそろそろ行われるがメンバーたちに自信がなく身内以外と大変したら何か気づきがあるかも知れないし良い刺激になるかも知れないと言う事らしい。
「でもそれならゲーセンとかに行けば良いのでは?」
「それは…提案はしてるんですけど時間帯によっては同じ地区の人と当たる可能性があって手の内がバレてしまうかも知れなくて…」
「それは分かるけど、俺たちでも変わらないじゃないか?地区は同じなんだし。」
「確かに…でもまだ拓哉さんがいる所だから手の内を全て曝け出そうなんて卑怯なことはしないと思って!」
「信用されてるねぇ、あいつは…よし!それなら今度の土曜日にあの人のお店借りてやりますか!」
「ホントですか!ありがとうございます!時間などはまた後ほどご連絡ください!それでは、お邪魔しましたー!」
「ふぅ、なんか今さっきマリ居なかったか?」
ドタドタと音が聞こえなくなった頃、すれ違いで拓哉が帰ってきたので先程の出来事を説明するのだった。
そして、時は流れて土曜日。響達行きつけのガンプラショップ「ホワイトベース」。
「姐さん、お世話になります。」
「ん、また何か買えよ?」
「分かってますって、ほら行こうか。」
ホワイトベースの店長である衣笠 綾香に挨拶し店内奥にあるバトルブースへ足を運ぶと既に安藤 茉莉乃ら城西高校のガンプラバトル部の面々は待機していた。
去年、今井木乃香と戦友であり拓哉の師匠である石川恵美が卒業し新しく1年生が入ったため響たちと同じような感じになっており知らない顔が何名かいたが自己紹介の時間が勿体ないので予め連絡していた通り部長副部長のみの挨拶の手筈となっている。
「城戸さんたち今日はよろしくお願いします!」
「こちらこそよろしくお願いします。」
「まだ地区予選の形式が発表されてないからなんとも言えないけど、今回はダブルスでやる?」
「そういやそうっすね。一昨年はダブルス、去年はシングル、今年はトリプルの可能性が高いっすかね?」
地区予選はその年によって形式が変わってくるのを響はすっかり忘れていたが今年から副部長になった石動相馬に言われどうしようか考え込む。
「それなら前哨戦はダブルスで後半戦はトリプルにするかい?」
「「「意義無し」」」
「それなら、まずは部長・副部長による代表戦で良いのかな?」
「はい!まずはこんな感じっていうのを見せたいので。」
「すっかり部長らしくなりやがって…俺は嬉しいよ。」
「「「お父さん!?」」」
そんなツッコミもありつつ筐体を真ん中に挟んだ4人はGPベースをセットし読み取り機に機体を置く。
≪ Damage level set to B≫
《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard4,sity》
《Please set your GUNPLA》
音声に従ってガンプラを置く
《BATTLE START!》
「城戸 響、ガンダムAGE-2FX。推して参る!」
「安藤 拓哉、ガンダムアストレアtypeS(スペシャル)。飛び立つ!」
「安藤 茉莉乃、ダブルオーセグエンテ!行きます!」
「石動 相馬、ガンダムハルートGNHW。行くっすよ!」
レバーを動かし機体を発進させる。
今回のステージは地上から伸びる軌道エレベーターが特徴の地上だった。
近くの岩場に降り立った2機はお互いの装備を確認しつつCファンネルを飛ばし周囲の警戒を行う。
「ん?お前のAGE-2のアンテナそんなに伸びてたっけ?」
「緊急時の備えってやつだ。」
「あぁ…そういう事か。使う機会が来ないと良いな。」
「ホントだよ。おぉ、やっぱりあの2人はステージ中央付近にいるみたいだ。」
「オーライ、そんじゃ挨拶しに行くか。」
「それにしても俺以外ダブルオー系列か…」
「狙ってた訳じゃなさそうだが、お前以外赤くなるな。」
「仕方ないか…んじゃ行きますかっと。拓哉、振り落とされるなよ?」
飛ばしていたCファンネルをラックに戻し可変形態へと姿を変え懸架用にガンダムアストレアtypeSを捕まらせその場から離脱しステージ中央へと加速していく。
「お!やっと来ましたか!」
「待ってましたよ。」
「待たせてすまない。」
「この分はこれから取り返すよ。」
「「「それじゃ始めるか(ましょう)!」」」
「「「トランザム!!!」」」
「FXバースト!」
紅い残像を残しながら加速した3機に少し遅れて両肩、両腕、足裏、制御翼、ビームサーベルから12本のビームを展開し赤くなった機体たちに斬り込んでいく。
「おっとお前の相手は俺だ!」
「望むところっすよ!」
ガンダムハルートGNHWから飛んできたシザービットを全身のビームを使って切り刻みガンダムAGE-2FXもCファンネルを飛ばすも同じように高速機動しているためGNソードライフルとGNバズーカやGNビームキャノンによって撃ち落とされていく。
「拓哉!コイツの相手は俺に任せろ!」
「おぅ!オールレンジ近接バカの相手は任せた!」
「「誰がオールレンジ近接バカだ(っすか)!!」」
そう言いつつも中距離での撃ち合いを続けながらガンダムアストレアtypeSとダブルオーセグエンテを残し遥か遠くに消えていった。
「さてと…気を切り替えてやるかい?」
「はい!このダブルオーセグエンテで!」
トランザム状態のダブルオーセグエンテの追加ラックから放たれた3本のGNビームダガーをアストレアtypeSが GNビームライフルを速射モードで撃ち落とし自身も GNビームサーベルを抜き同じタイミングで抜かれていたダブルオーセグエンテのGNビームサーベルと鍔迫り合う。
「ったく!ビームサーベルをダガーにして飛ばす奴が何処にいんだよ!」
「え…言った方が良いですか?」
「いや、言わんでいい。隣に居たわ。」
GNビームサーベルによる鍔迫り合いはやはり近接仕様に改修されているダブルオーセグエンテの方が上手だったらしくすれ違い様に弾かれてしまうが続けて振り下ろされたGNビームサーベルは左肩のGNシールド発生器で受け止める。
カウンターとして右脚のGNミサイルを撃つがこちらは持っていたGNビームサーベルをダガーにして投擲する事で防がれてしまい再び距離が空く。
「行きますよ、拓也さん!」
「おう!ってこの構え方、何処かで…」
「トランザムエクスプロージョン!」
「
「やっぱりか!つくづくあいつのアイデアは真似される!」
ダブルオーセグエンテが上空に掲げたGNバスターソードにGN粒子が収束していきトランザムライザーに似たビームソードとなりアストレアtypeSの方も両手で持ったGNビームライフルを正面に向け球体のビームを生成していきお互いに撃ち放つ。
遠くの方から響の俺の技じゃない!?と聞こえてきたような気もするが聞こえたイメージを手で払いぶつけ合うが、どんどん球体の方のビームが押され始め両手に持っていたGNビームライフルごと球体のビームを切り裂かれてしまう。
「やった!この勢いで!」
「行かせるかってんだ!」
柄だけになったGNビームライフルを投げ捨て瞬時に伸ばしたアームからGNバスターソードを抜き威力の弱くなっていた
「けどな、勝つのは製作者の俺だ!エクスプロージョンノヴァ!」
[over load!!!]
斬り結んでいたガンダムアストレアtypeSのバスターソードの出力が上昇し周辺の建物を巻き込みながらダブルオーセグエンテを左肩から両断していく。
2つに分かれたダブルオーセグエンテが爆発を起こすと同時にガンダムアストレアtypeSのトランザムが終了しバスターソードを支えに疲労困憊と伝わってくるぐらいもたれかかっていた。
時を同じくして〜〜
「やっぱり強いっすね!けど、あんたの戦闘データを見返し近接が得意な人たちに鍛えてもらったんだ!今日は負けない!」
「そんなに気にかけて貰えるとは嬉しいね!だが、今回も勝つのは俺だ!」
何度かビームサーベルによる鍔迫り合いを行いガンダムハルートGNHWは追加のミサイルパックとGNビームバズーカを失いガンダムAGE-2FXはビームライフルと制御翼を3本失った頃、一度距離を空けた2機がそれぞれの獲物を構えた。
「お互いそろそろ限界じゃないっすか?」
「そうか?俺はまだまだやれるがね…」
「無理しない方が良いっすよ、後ろで小川さんが睨んでますよ。」
「言わないでくれ…めちゃくちゃ突き刺さってるから、見栄を張るなって…」
再びブーストをかけた2機が鍔迫り合い、AGE-2FXの足裏サーベルがガンダムハルートGNHWの左腕を斬り飛ばし逆にガンダムハルートGNHWのビームサーベルによりAGE-2FXの右腕を斬り落とされる。
「そんな見栄を張るからぁ!」
「彼女の前だからこそ見栄を張るんだ!」
距離が近かった事もありガンダムハルートGNHWの追加NGNバルカンで体制が揺らぐがガンダムAGE-2FXの頭部アンテナから展開されたビームサーベルがガンダムハルートGNHWの左肩から食い込んでいく。
「俺の!勝ちだぁ!」
「今回も負け…」
展開されていたビームサーベルが胸部まで食い込んだ辺りでガンダムハルートGNHWを蹴り飛ばし最後にガンダムAGE-2FXのふくらはぎのミサイルを残弾が無くなるまで撃ち続け爆発が起こる。
[YOU WIN!]
スクリーンが溶け機体を回収した響たちが後ろに下がり残された沙希たちが先程の響達と同じように軽く挨拶し筐体へ向かっていく。
転勤の関係でバタバタしてしまい約半年ぶりの投稿になりました!
その間に喉のやらかしを2回ほどやったり頭を強く打ち付けて脳震盪など色々ありました…
ライトニングバスターも販売されましたが未だに買えてませんが気長に待ちたいと思います。
今回のガンプラ紹介!
ダブルオーセグエンテ(茉莉乃仕様)
sp:トランザム
武装:GNショートライフル、GNスピア、GNバスターソード、GNビームサーベル×9
拓哉から譲渡されたダブルオーセグエンテを茉莉乃が改修した機体。拓哉が使っていた時は殆どの武装が左右均等に装備されていたが茉莉乃の場合は自身の癖に合わせて射撃武装がほぼなくなりどちらかと言えば響みたいな感じになっている。