ガンダムビルドファイターズ Re:Spelled 作:セルフィア
「んじゃ、次はトリプルだな!」
「沙希には負荷が掛かっちゃうけど…」
「大丈夫ですよ、響さん…何とかなる気がします…」
「珍しいな、沙希がこんな事言うなんて。」
「確かに…どうしたんでしょう…」
「おーい、そこでイチャイチャしてる所申し訳ないけど次の試合始めるぞ。」
「すみません…!それでは行ってきます。」
「頑張って!」
沙希が筐体に向かっていくのとすれ違いに響歌がこちらに歩いてきた。
「あ、響さん。アイギスストライカーを借りていきますね〜」
「おぉ、それは構わないけど響歌って有線式以外のドラグーン系使えたか?」
「練習中です!ね?斗真?」
「そうですね…拓哉さんや響さんほど上手くはないですが使えないわけじゃないです。」
「使えるって言い切れない感じか?」
「そりゃ…姉さんですから。」
「「あー」」
「2人して!?」
「まぁ、半分冗談だから2人とも気楽にやってきな!」
「「はい!!」」
筐体を真ん中に挟んだ6人はGPベースをセットし読み取りにガンプラを置いた。
≪ Damage level set to B≫
《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard11,castle》
《Please set your GUNPLA》
音声に従ってガンプラを置く
《BATTLE START!》
「小川 沙希、ガンダムアルケインブライト。い、行きます!」
「アトラス(アイギス装備)は井上 響歌で行きます!」
「井上 斗真、バルバトスガンダム。出ます!」
ゲートから飛び出して眼下に聳え立つ城を目視したのち近くの森林に降り立つ。
「小川先輩、この後はどうしますか?」
「取り敢えず私がドラグーン飛ばして誘き出します?」
「響歌さん…響さんの悪い影響を受けるのは辞めてください…まずは相手方の機体を把握しないといけないのでまずは3方向に散開してローラー作戦で行きましょう…」
「「了解!!」」
真ん中をガンダムアルケインブライトに両端にアトラスガンダムとバルバトスガンダムが配置され捲っていく作戦にしたようだ。
その様子をモニター越しに見ていた拓哉が対戦相手の方を見ながら口を開く。
「あん?よく見りゃあいつ姐さんの弟じゃないか?」
「姐さん?あぁ…恵美さんか。あの人に弟いたの!?」
「いますよ!新しく入ってくれた子なんですけど、凄く頭の切れて指揮官向きなんです!」
「へぇ、そりゃ見ものだな。」
再びモニターに視線を戻すと早速動きがあったらしく画面内が慌ただしく動き始める。
「見つけました…!右斜め前方の斗真さんの方ですね。データ送ります。」
「今向かいます!えっと相手は…」
「スーパーガンダムとZガンダムにZZガンダムですか…」
「砲撃メインのチームみたいですね…」
「そうなると自分が先頭で斬り込み小川先輩と姉さんが援護で良いですか?」
「大丈夫です、よろしくお願いします…」
そしてバルバトスガンダムが両腕に付いているドリルを起動し周辺の木々を薙ぎ倒しながら接近を試みる。
当然木々を薙ぎ倒す音で相手にもバレていると思うがむしろ近寄ってきてくれた方が今向かってきている2人が対応してくれると思いの行動だがそんな考えは甘かったと思い知らされる。
「あれ?小川先輩の話だとこの辺なんだけど…罠か!」
先程沙希から送られてきた位置へと足を踏み入れた瞬間、地面が爆発を起こし体勢が大きく崩れた所をGフォートレス形態で現れたZZガンダムのシールド部分で轢かれ両腕のドリルが吹き飛んでいく。
「斗真さんは…無事そうですね。」
「メイン武装は飛んで行きましたけど。」
追撃を仕掛けようとしてきたGフォートレスからバルバトスガンダムを守るようにガンダムアルケインブライトがビームワイヤーを叩きつけ追い払い、アトラスガンダムがアサルトライフルで挟撃するがZZガンダムだけあって装甲が硬く大したダメージにはなっていなかった。
直後、Zガンダムが急速接近のち人型に戻り砂埃を上げながら地面に降り立つ。
「こんにちは。小川先輩は多分僕の姉と交流があったみたいなので自己紹介させて頂きます。
自分は石川 亮です、よろしくお願いします。」
「ご丁寧にありがとうございます…よろしくお願いします。」
簡潔に指揮官同士挨拶を終えるとガンダムアルケインブライトが拡散ビーム砲を撃ち放つが可変形態へと移行したZガンダムが器用にビームの隙間を抜け距離を空けていく。
「早い…!」
「沙希さん!ここは私が!」
ガンダムアルケインブライトを押し除けて前に出たアトラスガンダムがレールガンを構え移動コースを予想して放つがその一撃はZZガンダムのダブルビームライフルにより阻害されていた。
そのZZガンダムへ両腕のドリルを失ったバルバトスガンダムがビームサーベルを振り下ろすがこちらはZZガンダムのシールドに阻まれこちらも届かずスーパーガンダムの長距離ビームライフルにより強制的に離される。
「この人達、連携が上手い!」
「今度こそ!」
再びレールガンを構え移動コースに向けて撃ち放とうとするが今度はZガンダムがビームサーベルを振り抜き射撃を阻害されたかと思えばレールガンに何かが巻き付いていた。
「チェーンマイン!?巻き込まれる!」
巻き付いていたチェーンマインの一つ目の機雷が光ったタイミングで投げ捨てたため、直接的な被害は無かったがこれでアトラスガンダムはメイン武装を失ってしまう。
「姉さん、ここでドラグーンで撹乱狙えない?」
「今使うと2人の距離が近すぎて巻き込む!」
「そうですね…私が…」
距離をとって隙を作りますと言おうとしたところで沙希の中である思考に辿り着く。
本来の自分のスタイルは響ほどの距離で戦う事は殆どなく距離を空けつつスナイパーライフルやビームライフルで狙い撃つという感じだったのに対し今回は乱れ撃っていた事を。
なんなら接近スタイルの響歌の方がライフル系を使っていた。
「集められた…?斗真さん!響歌さん!」
「姉さん!」
「分かってる!行って!ファストシールド!」
沙希が自分のスタイルを潰され意図的に中心に3人が集められた事を悟ったと同時にZZガンダムから放たれたハイメガキャノンのビームに向けてシールドラグーンを2基射出しビームを展開、だが十分なチャージを得て放たれたハイメガキャノンをそう簡単に防げるわけもなく威力が多少弱まった程度のビームがまだ迫る。
「受け止められる!?セカンドシールド!」
追加でさらに3基のシールドラグーンを射出、ここでも更にビームの威力は弱まるがまだ止まるわけでもなくなおビームが迫る。
「これぐらいなら自分でも防げる!姉さん、小川先輩、後はお願いします!」
目の前に迫るビームへと急いで換装したフォートレスガンダムがその身を盾に2人の前に立ちふさがり受け止めるが完全に無傷という訳にもいかず両腕が蒸発し上部装甲も溶解していた。
「まさかハイメガを受け止められるとは思わなかった…」
そんな声が聞こえてきたかと思った瞬間、既に満身創痍だったフォートレスの胸部がZガンダムのビームライフルによって撃ち抜かれており静かに崩れ落ちていく。
「斗真!このぉぉぉ!」
「響歌さん待って下さい…!」
「焦りが出た人ほど冷静にはなれぬ…」
崩れ落ちたフォートレスガンダムを飛び越えビームサーベルを振り抜いたアトラスガンダムがZガンダムにその切先を当てようとするが木々の隙間から現れたスーパーガンダムの長距離ビームライフルが向けられ放たれたビームがアトラスガンダムのバックパックを本体ごと貫きビームサーベルがZガンダムに当たる事はなかった。
アトラスガンダムが爆発を起こし辺りが黒煙に包まれ沙希のガンダムアルケインブライトがその黒煙を拡散ビーム砲で無理やり散らすが黒煙が晴れた時にはスーパーガンダム、Zガンダム、ZZガンダムに囲まれてしまっていた。
「ここまで…ですね…」
間髪入れずZZガンダムの21連ミサイルランチャー・Zガンダムのグレネードランチャー・スーパーガンダムの14連ミサイルポッドによる一斉射が当たり一面を焼き野原へと姿をかえその中心にいたガンダムアルケインブライトが武装を全て失いそして上半身を失った状態でゆっくりを崩れ落ちていった。
[YOU WIN!]
スクリーンが溶け機体を回収した沙希達にかける言葉が出ず会話に詰まっていた響に拓哉が肩に手を置き首を振る。
そうして何とも言えない形で練習試合が終わったのだった…
半年以上ぶりの15話になりました!
店舗異動や体調不良が重なり文章を考える余裕がなく全然投稿できなかったです…
いまだにズゴッグとキャバリアーと出会えず買えていないですがあれって再販されてるんですかね?
機体紹介!
Zガンダム・ZZガンダム・スーパーガンダム
武装:チェーンマイン以外原作と同じ
SP:未使用
拓哉と茉莉乃の師匠である石川恵美の弟である石川亮が使っていたZガンダムと他2人の機体。カラーリングはZガンダムは姉の機体と同じく青が主体となっておりそれに合わせてかZZガンダムもスーパーガンダムも青が主体となっている。
目立って改修されている所はないがZガンダムは脚部強化による可変形態での速度アップ、ZZガンダムは装甲強化、スーパーガンダムは射程距離の強化をしているそう。