ガンダムビルドファイターズ Re:Spelled   作:セルフィア

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第2話〜双子のバトル、1番の被害者は...〜

「だから!あの時姉さんが突っ走らなければ勝てたんだ!」

「うるっさい!もう反省したって言ってるでしょ⁉︎」

部室を開けた瞬間、目に飛び込んできたのはこの春新しく入部してくれた双子で姉の井上 響歌と弟の井上 斗真の口論光景だった。

 

「おっす。拓哉、あれは一体なんだ?」

「おう、小川さんもお疲れさん。あれはな昨日の帰りに野良バトルをしたらしいんだが、どうやら井上姉がどこかの誰かさんみたいなバトルスタイルをしたらしくて負けたらしいんだ。」

 

「お疲れ様です。響さん...後輩に変な影響を与えるのは止めてください...」

「それに関しては俺どうしようもなくないか⁉︎とりあえず今後に関わるし止めてくるか...」

(ここでもやってるって事は家でも喧嘩してたんかなぁ)

 

口論してる2人に割り込もうと口を開く直前で井上兄妹はバッと響の方を向いた。

「「城戸先輩(響さん)は黙ってて下さい!!!」」

「なんか、ごめん...後俺、部長なんだけど...」

「シュンとなってる響さん可愛い...」

「あいつもあれだけど、小川さんも似た者同士か。」

 

そしてもラチが開かず終わりが見えそうになかったので、そっと沙希から渡されたクラッカーを上空に向けて撃ち放つ。

「分かった!ここはガンプラバトル部だ、決め事はバトルで決めよう。拓哉。」

「わぁってるよ、斗真!新型のテストも兼ねてだが、どっちが正しいか教えてやろうぜ。」

 

「はい。これではっきりさせます。」

「こっちだって負けないんだから。ね!響さん?」

「あぁそうだな。」

[誰もクラッカーについては触れないんですね...]

筐体を真ん中に挟んだ4人はGPベースを取り出し、そして愛機を読み取り台に置いた。

 

≪ Damage level set to B≫

 

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard1,space》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START!》

「安藤 拓哉、ガンダムアストレアAB。飛び立つ!」

「井上 斗真、リアィアガンダム。出ます!」

「城戸 響、ガンダムAGE-2神不知火。推して参る!」

「FAアトラスガンダムは井上 響歌で行きます!」

 

レバーを動かし機体を発進させる。

 

今回のステージは「ガンダムSEEDdestiny」にてアビス・ガイア・カオスが強奪されたカーペンタリア基地だった。

 

「このステージならストライクで来れば良かった...」

「あれ?時代合わせるなら響さんこの前ストフリ作ってませんでしたっけ?」

「あれなぁ、まだ素組みしただけだし弄ってもないから...」

直後、アラートが鳴り響き音の強いモニターを覗くと木乃香のアスタロトに近い威力を持ったGN粒子の渦が発進前のNPCザクウォーリアを撃ち抜いており爆発四散していた。

 

「拓哉が来る!俺が先行するから援護射撃頼んだ!」

「了解です!沙希先輩程じゃないけどお任せを!」

牽引用のワイヤーを切り離し、MS形態からストライダー形態へ変形。

脚部スラスターを使い前方からのビームを旋回を繰り返しながら回避しドッズトリアイナで拓哉のガンダムアストレアABをロックオン、そのまま引き金を引くが直撃コースだった一撃はGNフィールドによって防がれてしまう。

 

続けてリアィアガンダムの強化ビームライフルの銃口がこちらを向きビームが放たれるが響は一気に加速してローリング回避、一瞬制動をかけ地面に降り立ちドッズトリアイナを片手で保持したままビームサーベルを抜刀しアースリィガンダムの改修機[リアィアガンダム]を庇って前に出たガンダムアストレアABのビームサーベルと斬り結ぶ。

 

「ちょっと独断先行が過ぎるんじゃねぇか?なぁ響。」

「天ヶ崎の一番槍は伊達じゃないってな!最速で最短で一直線にって言葉があるだろ?」

「その台詞はお前が格闘戦仕様だったらハマってた。」

「やっぱりムラマサ仕様で来れば良かったよ。響歌!」

「分かってますって、そりゃっと!」

 

そんな軽口を叩きながらもドッズトリアイナを後方に投げ捨て、もう一振りのビームサーベルも振り抜きリアィアガンダムの方にも斬りかかり咄嗟の事で対応の遅れ住んでの所で掲げていたシールドに押し当てる。

ここで数秒遅れて投げ捨てられたはずのドッズトリアイナを受け取ったFAアトラスガンダムがそのドッズトリアイナで撃ち放ちガンダムアストレアABの足元を撃ち抜くと足場にしていたコンテナがひしゃげ砂煙を立てながら崩れ落ち均衡を保っていたガンダムAGE-2神不知火のビームサーベルによってガンダムアストレアABのGNビームサーベルが弾かれ宙を舞う。

 

「いつも通り捨てたんじゃないのかよ!」

「ストライクならまだしも詰める武装の少ないAGE-2でそれをやったら武装減る一方じゃん...」

「安藤先輩!」

リアィアガンダムはシールドで押し除けガンダムアストレアABを守るように前に立ち、ガンダムAGE-2神不知火へ向け強化ビームライフルを連続で撃ち続け距離を取らせる。

 

「攻めるだけがバトルじゃないんだよ!馬鹿なんですか?」

「だ...、だ...、誰か、バカだって〜〜〜ッ!?」

「響歌落ち着けって...」

ワナワナと震えながらも響歌は一度コントロールスフィアから手を離し前髪をかきあげ再び握り直しレールガンを投げ捨てたFAアトラスガンダムでリアィアガンダムを殴りつけた。

溜める事なく思いっきり殴っていた。ビームサーベルを抜くことも出来たはずなのに、抜くことすらせず正面から殴っていた。

 

「うっぷ...」

「あーメインカメラ殴られると気持ち悪くなるよな、分かるよ...」

「今井妹のアレか、今何してるんだろうな...」

「っと...ともかく安藤先輩、トランザムはまだ調整中でしたよね?」

「おぅ、そうだったな。任務了解、トランザム!」

「フリじゃ無かったんですけど...」

 

トランザムを使用すると限られた時間だが、粒子放出量が3倍となり期待性能を高めてくれるが終了した時急激な性能低下に見舞われる諸刃の剣のシステムだ。

赤い残像を残しながら強引に体制を立て直しAGE-2神不知火に急速に近づくとGNソードを滑り込ませる。

 

「その機体じゃSEEDは使えないだろ、貰った!」

「はッ!そんな事もあろうとな、翼さんからAGE用のプログラムデータは貰ってるんだよ!」

響は3番目のスロットから[擬似Xラウンダー]を選択、次の瞬間ガンダムAGE-2神不知火の芯を捉えていたGNソードは装甲を多少削ったぐらいで風を斬る音がした。

 

「翼さん甘すぎないか⁉︎エクスプロージョンはまだ使えないし、ならスピードで圧倒させてもらう!」

「擬似Xラウンダーは回避専用だからな...だけどこっちだって可変形態はスピードが売りなんだよ!」

MS形態からストライダー形態へと変形しゲートを撃ち抜き宇宙空間に出てガンダムアストレアABを突き放すが、流石トランザムを使用しているだけあってターゲットがギリギリ範囲内に収まる距離を維持しており戦況的には後方から追いかけてる拓哉が有利だった。

 

だが響も負けじとグラハムマニューバを披露し右腕だけ変形を解除してビームサーベルで鍔迫り合い時には脚部ミサイルで弾幕を張ったりして付かず離れずの戦闘を繰り返す。

「響さん!このまま安藤先輩をお願いします!私はあのバカ弟をやります!」

「おーまかせってね!ファンネル!」

「まためんどくさいものを...」

 

ガンダムアストレアABのダブルメガキャノンをフルバーストで撃ち放ちAGE-2神不知火の左腕が持っていたビームサーベルごと溶解するが、残っていた脚部Cファンネル4基を全て射出しプラフスキーパワーゲートを自身の前面に展開するとドッズトリアイナを最大出力でぶっ放しギリギリでGNフィールドを張ったガンダムアストレアABを吹き飛ばしていた。

 

「姿勢制御が!」

「そろそろ頃合いか...」

「何を言っている...⁉︎」

突如ガンダムアストレアABの身体が何かに絡まり強制的にトランザムが終了。

よく目を凝らすとAGE-2神不知火の肩部バインダーにあるはずのアンカーがなかった。

それもそのはず、先程のガンダムアストレアAB(トランザムモード)とのドッグファイトの最中、響はアンカーを密かに射出しながらトラップを張っていたのだ。

 

「墓穴掘っても掘り抜けて、突き抜けたなら俺の勝ちぃ!」

「その言葉はドリルを使ってるやつが言う事だ...」

直後、ガンダムAGE-2神不知火のドッズトリアイナによる一閃がガンダムアストレアABを袈裟斬りに引き裂いていた。

 

「そこにいたんだ、とう!」

「姉さん射撃より近接の方が向いてんじゃないの⁉︎」

「あ、やっぱり?思えばあの時も高機動近接型にしておけば避けられてたかもね。」

ビームサーベルを2本逆手で抜きシールドブースターで加速、一撃目でシールドを切り裂き続く2撃目で頭部を斬り飛ばそうとしたがその一撃はバルカンの連射によって防がれてしまう。

 

「近くで撃たれるとめんどくさい!」

「でもバルカンはそういうものでしょ?」

ビームサーベルによる斬り込みを諦めてバルカンを連射していたリアィアガンダムに小型シールドを掲げながら強引にブーストを噴かしタックルを仕掛ける。

吹き飛ばされそうになったつはFAアトラスガンダムが近接距離に入った瞬間グレネードを投げつけ衝撃で空いたパネルから宙に押し出され、そのままコロニーの影に姿を消していく。

 

「シールドとビームサーベルだけ⁉︎」

「貰ったぁぁぁ!」

追撃が無い事を確認し顔だけ覗かせると廃墟の上部にFAアトラスガンダムのシールドが見え角度的に掲げることが出来ない事を判断しながらビームサーベルを振り下ろすがそこにあったのは先程タックルを仕掛けられたシールドと一本のビームサーベルだけだった。

直後、後方から覇気の乗った勢いと共にライダーキックがリアィアガンダムの背中を襲いコロニーの外壁に叩きつけられる。

 

「これで終わらせる!覚悟は出来た!」

「その場合は、[出来た?]って疑問系にするんじゃないの?」

うつ伏せの状態からFAアトラスガンダムに撃たれたサブマシンガンを横に転がりながら回避するが、出っ張りにぶつかってしまい撃ち続けられた弾がバックパックに命中した結果爆発を起こす。

これを好機を捉えたのかシールドブースターを再点火、もう一本のビームサーベルを抜刀し貫く構えで突撃を仕掛ける!

 

「後もう少し、だったのにな...」

「はぁはぁ...はぁ...同士討ちならまだ良いかな...」

だがそのビームサーベルがリアィアガンダムを貫く事はなく隠しアームから放たれたロケットブースターの弾頭がFAアトラスガンダムの頭部を吹き飛ばし、突き付けられたビームサーベルはリアィアガンダムの右腕を貫いていた。

 

[YOU WIN!!!]

 

スクリーンが解け双子の謝罪を見届けた響は購買へパシられ買ってきた甘くてしょっぱいアイスをみんなで頬張り、夏にはまだ早かったが白熱したばかりの響たちには丁度良い冷たさだった。




お久しぶりの投稿しましたセルフィアです!
季節の変わり目という事もあり小説のアイデアを考える前に眠ってしまう毎日でした。
やっぱり人は適度に休息を取って趣味に没頭する時間が必要ですね!

今回の機体紹介!
リアィアガンダム
武装:強化ビームライフル、ビームサーベル×2、ロケットブースター、シールド
SP:緊急分離
見た目自体はアースリィガンダムとそんなに変わらないが細かい違いは頭部のアンテナが既に付いてるのと隠しアームとしてロケットブースターを装填しているぐらい。
緊急時は装甲をリアィアアーマーとして分離も出来るが分離した後はビームサーベルしか武装がなくなってしまうので分離する際は随伴機に予備のアーマーかサブフライトシステムを持っていった方が良い。
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